カルメン・ファンタジー /ムター、レヴァイン、ウィーンフィル
これは、アンネ・ゾフィー・ムターが30歳頃に録音したもので、タイトルのカルメンファンタジーのほかツィゴイネルワイゼンやタイスの瞑想曲、ラベルのツィガーヌなどヴァイオリンの有名曲が集められたCDである。
久しぶりにこのCDを出してきたのは、宮本笑里の[dream]という新譜を買って、その中にタイスの瞑想曲が入っていて、同じ30歳頃に録音された二人の女流ヴァイオリニストのタイスの瞑想曲をききくらべたかったからだ。
伴奏はムターのほうはレヴァイン/ウィーンフィルという豪華なオーケストラで、宮本笑里のほうはピアノ伴奏だということでハンデもあるが、緩急のつけ方、ロマンティックな美しさ、スケールの大きさ、など、やはりムターの凄さは歴然としている。人によっては、数あるムターのレコードやCDのなかで、この録音を一番に挙げる人も居るくらいで、他の曲も本当に素晴らしい演奏である。発売されて16年が経過するが、まだこのCDは廉価盤にもならず発売当初のまま現役盤である。
録音は1992年、発売は1993年、オーディオファンの一部に高域がきついと悪名高かったドイチェグラモフォン4Dレコーディングで録音されている。今日、きちんと整備された再生装置で聴くと、ドイツプレスの輸入盤なら現在の優秀録音に比べても遜色ない高音質で聴ける。とても良いCDだと思う。













最近のコメント