2009年11月 6日 (金)

dream /宮本笑里

Scan10025 先月、こんなCDを買った。ジャンルはクラシックだと思うが、ドラムスや電子楽器が入る曲もあるポップスっぽい感じもあるので、ポップスとクラッシクのクロスオーバーな音楽だと思う。

CMに使われた曲や、テレビ番組の中で出てくるテーマ曲だったりするものも入っているかと思えば、ヴィニャエフスキ、マスネ、フランク、パガニーニなどの正統的なクラシックのヴァイオリンの曲もおさめられている。

全体的に音楽が軽い感じで耳当たりがいい。しかし、特別に上手いかといわれるとそうでもない。古今の名演奏を聴きなれた耳には物足らない部分は相当に残る。

ところで、なぜこのCDを買ったのかというと、HMVの通販が9月ごろ、予約をとるときに誤ってわずか¥11円で売りだしてしまったからだ。後から値段の訂正や強制キャンセルになるかと思っていたら、そのまま¥11で買えることになってしまった。SACDでDVD付きの2枚組で、定価¥3465のものである。しかし、これを¥3465で買うかといわれると否である。もっと良い演奏で録音の良い新譜が外盤なら2枚買えてしまうからだ。

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2009年11月 4日 (水)

アキテーヌ公ギヨーム9世 吟遊詩人の歌/ブリス・デュイジ

Scan10022このCDは、 11世紀中ごろから12世紀中ごろの南西フランスにあったアテキーヌ公国の君主で、最古の吟遊詩人といわれているギヨーム9世の音楽を再現したものである。

Scan10024ヴァイオリンとは形が違い、5弦の楽器フィドル(古い資料を元に復元したものらしい)を弾きながら歌い語るもので、その音楽は朴訥な響きがする。音質が非常に良くて、弦のかすれるような繊細な音もしっかりとらえられていて、リアルである。響きも自然。

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2009年11月 2日 (月)

Aux Marches Du Palais: Le Poeme Harmonique

Scan10023 これもフランスαレーベルのCDである。黒いデザインのものでなく、これは白を基調としたもの。内容は、フランスの古歌(シャンソン)である。クラシック音楽の中でも16世紀~18世紀はじめごろの世俗的な歌が集められている。

内容は楽しいもの、悲しいもの、パロディ、など庶民が口ずさんだようなものが多い。録音は良く、自然な響きがする。

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2009年10月30日 (金)

マレ ヴィオール作品集/ワティヨン

Scan10019 これは、フランスαレーベルから出ているマラン・マレのヴィオール曲集、

主役のバス・ヴィオールはソフィー・ワティヨンという女流奏者で、もう1台のバス・ヴィオールと2台のギター(テオルボ)とクラブサンによるもの。

録音が非常に良いこともあって、古楽器の繊細で美しい響きが聴ける。

有名な「フォリア」も非常に素晴らしい演奏で、ALIA VOXから出ているジョルディ・サヴァールのものと比較して、演奏でも録音でも劣らない。

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2009年10月28日 (水)

F・クープラン ラ・スュルタン、室内楽とクラヴサンのための練習曲/フェルナンデス他

Scan10021 これも、フランスのαレーベルから出たCDであるが、古楽器演奏家としてかなり有名で、他のレーベルからも様々なCDを出している人の名前がある。

フランソワ・フェルナンデス(バロック・ヴァイオリン)
エリザベート・ジョワイエ(クラヴサン)
アルフレード・ベルナルディーニ(バロック・オーボエ)
エマニュエル・バルサ、ジェローム・アンタイ(低音ヴィオール)

フェルナンデスや、バルサ、アンタイらは、ASTREEやVirginレーベルの数多くのCDにも名前があるかなりの名手で、このCDでもそれはとても良くわかる。

「趣味の融合」からのコンセール14番と9番は特に素晴らしい演奏で、18世紀前半の音楽を優雅に奏でている。また、録音も非常にクリアで素晴らしい。

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2009年10月26日 (月)

サント・クロワ・デュ・モンのオルガンを弾く/レオンハルト

Scan10017 これは、αレーベルから出たグスタフ・レオンハルトによるオルガン作品集で、17世紀から18世紀はじめまでの作品ばかりが集められている。

パイプオルガンの壮大な響きとホールの残響が綺麗に入った、まさにオーディオマニア向けのCDだと思う。2001年の発売。αレーベルのレオンハルトのCDは先週ご紹介したものとこれの2枚だけ所有している。他にもあるのかは知らない。

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2009年10月23日 (金)

ルイ・クープラン ジロラモ・フレスコバルディ ハープシコード作品集/レオンハルト

Scan10020 グスタフ・レオンハルトは、古楽器再興の立役者の一人で、指揮者としてもオルガン奏者としても有名であるが、なんといってもチェンバロの演奏家としての大家である。これは2002年の発売。

レオンハルトは1928年生まれで、高齢のためか1990年代半ばを境に録音から遠ざかっていたが、21世紀になってαレーベルから出たのには驚いた。αレーベルは録音は良いが、メジャーレーベルに比肩できるだけのアーチストが居なかった。それを考えても、この録音はレオンハルト本人の強い希望があったのかもしれない。

フレスコバルディやルイ・クープランは17世紀前半の作曲家で、バッハやヘンデル、フランソワ・クープランよりも半世紀~1世紀前の時代のバロック音楽である。

録音が良く非常に繊細で雅な音楽が楽しめる。この繊細さはアナログLPで出そうと思っても非常に苦労すると思う。

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2009年10月21日 (水)

バッハ ゴールドベルク変奏曲/セリーヌ・フリッシュ

Scan10018 これは2001年ごろ発売されたセリーヌ・フリッシュ(クラヴサン)によるゴールドベルク変奏曲のCDである。非常に録音が良く、クラヴサン(チェンバロ)の響きが柔らかく自然で、みずみずしく美しい音色で奏でられている。

グスタフ・レオンハルトの弟子の一人だというが、ゴールドベルク変奏曲のCDに関して言えば、師匠を超えていると思わざるを得ない。

また、このCDは2枚組で、もう1枚には、ゴールドベルク変奏曲に関連のある普段あまり聴かれない曲が収められている。それは「14のカノンBWV.1087」とゴールドベルク変奏曲の第三十変奏に引用された2つの古い民謡が収められている。この民謡では、男声と女声が交互に歌うものをカウンターテノールのドミニク・ヴィスが一人で担当し、素晴らしいテクニックで聴かせてくれる。

αというヨーロッパのマイナーレーベルのCDはワンポイント、ハイビットハイサンプリング録音で、とても音質の良いことで有名で、下手なSACDより音質は良いと思う。

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2009年10月19日 (月)

Aria/グローヴァー・ワシントンJr

Scan10025 これは、グローヴァー・ワシントンJrの遺作で、1999年のCDである。グローヴァー・ワシントンJrは、ジャズ、フュージョン、R&Bなどにまたがったジャンルで活躍したサックス奏者だったが、晩年は、自分のルーツはクラシック音楽にあった、ということで、オペラのアリアをアレンジして演奏したアルバムを出したのがこれだった。

惜しいことに、このアルバム録音後まもなく、1999年12月、心臓発作で帰らぬ人となった。早いものでもう10年が経つ。

釣りの好きな人が、鮒釣りに始まり鮒釣りに終わるというが、自分のルーツであるクラシックに新たな可能性を見出したばかりで鬼籍に入ってしまったのは惜しいといわざるを得ない。このアルバムは慈愛に満ち、優しさ、ふくよかさ、甘さ、人生の悲哀まで感じるような、そんな演奏である。

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2009年10月16日 (金)

バッハ、グバイドゥーリナ/ヴァイオリン協奏曲/ムター、ゲルギエフ、LSO

Scan10022 これは、昨年発売された、アンネ・ゾフィー・ムターによる、大バッハとソフィア・グバイドゥーリナのヴァイオリン協奏曲がカップリングされたCDである。

バッハのヴァイオリン協奏曲は、トロンハイム・ソロイスツとの共演である。こちらは他に沢山の名演奏があるし、この録音は取り立てて素晴らしいものとは思われない。

ソフィア・グバイドゥーリナのヴァイオリン協奏曲は、ムターが委嘱した作品で、世界初演も彼女が行なっていて、世界初録音であり、録音に作曲者が立ち会っていることで、今後歴史的な記録になるかもしれない。現代音楽であるが決して聴きにくい作品ではない。個人的にはとてもいい作品だと思うが、今後、名曲として残るのか忘れ去られるのかは、もう少し年月を経ないとわからないだろう。

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