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2007年7月

2007年7月30日 (月)

モーツァルト ポントの王ミトリダーテ/ルセ、レ・タラン・リリク

20070727150801 ポントの王ミトリダーテは、モーツァルトが14歳の時に書いた初めてのオペラである。14歳といえば現代では中学生である。この演奏を聴くと、モーツアルトはすでに自分の作曲技法をほぼ確立しており、純粋にオペラ作品として鑑賞する場合でも、本当に素晴らしいオペラであることがわかる。とても14歳の少年が書いたものとは思えない。だから天才と言われるのだと思うが。

レ・タラン・リリクは、フランス・リヨンの古楽器によるオーケストラで、ルセはまだ当時新進の若い指揮者であった。歌手陣は豪華で、主役級にはサッバティーニ、バルトリ、デッセイ、アサワという当代の第一人者たちが競演し、端役にも、ピオーなど素晴らしいソプラノを配していて、これといった欠点が無い。この演奏の古楽器のハーモニーと声の饗宴はハマルと抜けられない。

モーツアルトのオペラで特に有名なものは、喜劇性の強いオペラ・ブッファが多いが、これは、オペラ・セリアである。この作品、これからもっと見直されるに違いない。

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2007年7月28日 (土)

バッハ 平均律クラヴィア曲集1巻、プレリュードとフーガ/グレン・グールド

20070712100105 平均律クラヴィア曲集は、このグールドのはっとするような独創的かつ新鮮な演奏が魅力である。大胆なダイナミズム、緩急の設定、みんな普通のピアニストとは違う。

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2007年7月27日 (金)

バッハ 平均律クラヴィア曲集1巻、プレリュードとフーガ/グレン・グールド

20070712095959 昨日のは、17番~24番だったが、今日のは9番から16番だ。明日は1番~8番のものを紹介しよう。

LP時代には、1巻だけでこのように3枚に分けて発売された。CDの時代になって、1巻、2巻ともに2枚組のセットで発売されているはずである。

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2007年7月26日 (木)

バッハ 平均律クラヴィア曲集1巻、プレリュードとフーガ/グレン・グールド

20070712095831 この録音をした時に、プレリュードとフーガについては、「全く異なる、しかも完全に満足できる2つのやり方で演奏できる」と言ったそうだ。

バッハは本当に素晴らしいと思うが、この録音も全く例外でなく、いつまでも色あせない新鮮な感動をもらえる演奏である。

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2007年7月25日 (水)

バッハ インヴェンションとシンフォニア/グレン・グールド

20070712095437 インヴェンション、シンフォニアは、本来はピアノ初心者のための練習曲である。つたない者が弾けばそれなりの音楽だが、この録音は、たとえ初心者用の練習曲でもグールドが弾いたならば、バッハが作曲した他の鍵盤器楽曲と遜色ない音楽性、芸術性があることをわからせてくれる。

60年代半ばの録音

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2007年7月24日 (火)

バッハ フーガの技法/グレン・グールド

20070712095715 グールドは、ピアノばかりで演奏していたわけではない。この録音は、オルガンを演奏している。しかし、楽譜はピアノ版を使っているようだし、ヴァルヒャのようなオルガン奏者の演奏したものとは、かなり違う。

オルガンを演奏しても、個性的な演奏になってしまうのね。この人は。

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2007年7月23日 (月)

イタリア協奏曲、パルティータ1番,2番/グレン・グールド

20070712095549_1 この録音も素晴らしい記録だ。パルティータは、モノラルの時代から3つに分かれて録音された。時期的には5番、6番と3番、4番との間に録音されたものである。

イタリア協奏曲のPrestoは、神業と思えるほど早く弾いているが、ただ早いというのではなく、純粋に音楽的でかつ抗し難い躍動感を伴っている。この部分だけでも唯一無二の素晴らしい奇跡的な演奏だと思う。

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2007年7月21日 (土)

バッハ パルティータ3,4番、トッカータ7番/グレン・グールド

20070712100559 この録音は昨日のものからかなり後になって行われたもので、こちらはステレオ録音であるが、何度聴いてもパルティータ3番の出だしから新鮮で純粋な演奏にはっとさせられる。

1960年代のまだグールドが若かったころの名演である。

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2007年7月20日 (金)

バッハ パルティータ5番、6番/グレン・グールド

20070712100454 これは録音が古く、デビュー盤のゴールドベルク変奏曲と同様、1956年録音のモノラル盤である。

録音は、モノラルにしては悪くない。躍動感があり、神秘的な美しさがある。ゴールドベルク変奏曲とともに、素晴らしい演奏であると思う。

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2007年7月19日 (木)

バッハ:3つのチェンバロ協奏曲/グールド、ゴルシュマン

20070712095310 これには、チェンバロ協奏曲の3番、5番、7番が収められている。例によってグールドはチェンバロでなくピアノで弾き、オーケストラはモダン楽器である。

ピアノがチェンバロのように聴こえるように弾いている感じがするが、通常の演奏と大きく違うのは、音楽が鮮烈に感じることだ。それが、聴き手にとって良い演奏と思えるか、そうでないのかの分かれ道になる。

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2007年7月18日 (水)

バッハ ゴールドベルク変奏曲/グレン・グールド

20070712095156 この録音がグールドのデビュー盤であり、彼を有名にした。1950年代のモノラル録音。この数年後、コンサートドロップアウト宣言をして、クラシックの演奏家としては異色のスタジオ・ミュージシャンになる。彼は、生で演奏はせずに、レコードやテレビ番組、ビデオなどの媒体で知られる演奏家となる。

そのために、亡くなってからもそのまま録音が残っていて、いまだに新しいファンを増やしている。

ゴールドベルク変奏曲の演奏としては正直、超個性的な異端なものだと思う。それは、晩年にデジタルで再録音されたものも同じだ。だが、この曲をこんなに楽しく新鮮に聴かせる演奏はあまりない。ピアノで弾いているが、チェンバロっぽく聴こえるのも彼らしい個性だ。

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2007年7月17日 (火)

ブラームス 間奏曲、4つのバラード/グレン・グールド

20070712095009 グレン・グールドの録音では、バッハを除けば、このブラームスが私の琴線に引っかかる。例によって、テンポが極端に変化するので、そういう意味ではトンデモ盤なのだが、そのテンポの変化は計算されつくしたもので、何回聴いても違和感がない。録音は古いが素晴らしいと思う。

一発で録った録音で無いから可能なのかも知れない。以前、LDで2組に分かれていたグレングールド全集というセットものを持っていたが、それの中に、グールドの録音の状況がヴィデオに収められ入っていた。自分が弾いたものをフレーズごとに何回も聴きなおして編集しているのだ。これなら、コンサートで弾けるわけがないと思った。

グールドが亡くなって25年が経つが、生のコンサートで演奏しなかったことで、在命中から雲の上のようなアーチストだった。

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2007年7月14日 (土)

音の瞬間/ヴィセンテ・アミーゴ

Sonido このCDが、ヴィセンテ・アミーゴの一番新しいソロアルバム。ギターの超絶技巧を駆使して、ドライと思えるほどに感情を押さえた音楽を作っている。

スペイン盤は本当に音質も良いので、オーディオ・マニアにお奨め。

sonyBMG 82876698742  VICENTE AMIGO   un momento en el sonido

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2007年7月13日 (金)

イデアの街 /ヴィセンテ・アミーゴ

Ideas 昨日は、歌の伴奏だったが、ギター・フラメンコでヴィセンテ・アミーゴのアルバムでは、これが一番音楽的に優れているように思う。パコ・デ・ルシアがポピュラーやフュージョンの要素を取り入れたルンバ・フラメンカという新しいフラメンコのジャンルを創った。その路線を確実に継承している。

国内盤とこのスペイン盤では、ジャケットの写真が少し違い、顔の向きが異なる。

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2007年7月12日 (木)

カント/エル・ペレ、ヴィセンテ・アミーゴ

Pelevicente このCDは、カンテ(歌)フラメンコのジャンルに入ると思う。ギターのヴィセンテアミーゴは、パコ・デ・ルシアの後継者のような立場で、フラメンコをさらにポピュラー化させたような音楽を作っているが、この盤は、昔のフラメンコに近い感じで、ヴィセンテ・アミーゴのCDの中で特に私のお気に入りである。

エル・ペレとヴィセンテ・アミーゴのコンビは、エル・カマロンとパコ・デ・ルシアのコンビのように一体化して違和感が無い。

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2007年7月11日 (水)

ドニゼッティ ドン・パスクワーレ/ケルテス、コレナ他

Pasquale このCDは、若き30才代のケルテスが振ったドニデッティのオペラ全曲盤。歌手陣は、男声陣の活躍が目立つ。特にフェルナンド・コレナが好きな人なら、是非とも座右に置きたいと思う盤だ。このオペラは、正当なオペラ・ブッファのスタイルで書かれたもので、面白おかしいドタバタ劇だ。

若い指揮者にウィーンフィルを振らせて、オペラの全曲盤をスタジオ録音するなんてことは、今の時代には難しいようだ。こんな録音が40年以上の歳月を経ても復刻発売される。嬉しいことだ。(このCDは今年発売された新盤)

余白には、チマローザの「宮廷騎士長」(クワドリ指揮)という短いオペラが入っていて、ここでもフェルナンド・コレナが巧妙に歌っている。

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2007年7月10日 (火)

ヘンデル オペラセリアアリア集/サンドリーヌ・ピオー

Haepiau 昨日、モーツァルトのオペラアリア集をご紹介した、サンドリーヌ・ピオーのヘンデルのオペラアリア集。ヘンデルでも、その透明感のある声が生き生きと響き、素晴らしい。

モーツァルトの方のジャケ写真とはだいぶ印象が違うが、こちらの方が素顔に近い?

   仏naive E8894

naiveというレーベルのCDは、音質が良いものが多い。このCDも昨日のモーツァルトもオーディオファンにもお奨めしたい。

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2007年7月 9日 (月)

モーツァルト・オペラアリア集/サンドリーヌ・ピオー

Mopiau クリストフ・ルセ指揮のモーツァルト「ポントの王ミトリダーテ」でイズメーネを歌っていたことで注目していたソプラノ。非常に澄んだ声なので、古楽器演奏による伴奏に非常に声が映える。モーツァルトやバロックオペラを歌う歌手は、やっぱりこうでなくてはいけない。

モーツァルト オペラ・アリア集 ピオー(S)ゴルツ&フライブルク・バロック管弦楽団

仏naive E8877

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2007年7月 7日 (土)

ブラームス ピアノ協奏曲1番/カーゾン、セル

Curzon2 昨日のモーツァルトは、高貴で美しい演奏だが、この演奏は雄大で力強い情熱的なものである。このLPは英国プレスの初版、つまりオリジナル盤。今ならいくらするんでしょう?

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2007年7月 6日 (金)

モーツァルト ピアノ協奏曲23,24番/カーゾン、ケルテス

Curzon クリフォード・カーゾンのモーツァルトの協奏曲はCDでも復刻され、好評のようである。このLPレコードは、古い英国プレスの盤だが、このような演奏が時代を超えて後の世代まで聴き継がれていくのは喜ばしい。

録音当時、指揮のケルテスは40歳前の若さだった。この数年後、ケルテスは不慮の事故で亡くなったが、モーツァルト指揮者としても素晴らしい才能を持っていたのが、この伴奏からもわかる。

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2007年7月 5日 (木)

セレナーデ/キャサリン・ジェンキンス

20070705083137 このCDがキャサリン・ジェンキンスの一番新しい盤で、1曲だけ、デイム・キリ・テ・カナワと一緒に歌っているものがあったので買った。

キャサリン・ジェンキンスは、サラ・ブライトマンとジャンル的には重なる感じだ。クラシックの有名曲をポピュラーっぽくアレンジしたものを歌うという意味で。このCDにも「パッヘルベルのカノン」をアレンジして歌詞をつけて歌っている。ライト・クラシック、ポピュラー・クラシック歌手みたいな感じで私は聴いている。普通のクラシックのメゾ・ソプラノの歌手とは全く違う。

ケースが従来のCDケースではなくて、四隅が少し丸くなった新しいタイプのものに入っていた。この方が割れにくいので良い。

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2007年7月 4日 (水)

リヴィング・ア・ドリーム/キャサリン・ジェンキンス

Livingadream CDのジャケットが綺麗な美人だと、何となく買ってしまいますね~。これも昨日のセカンド・ネイチャーと評価はほぼ同じ。

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2007年7月 3日 (火)

セカンド・ネイチャー/キャサリン・ジェンキンス

Katherinejenkins キャサリン・ジェンキンスは、パブリックスクールの音楽教師を経て歌手になった人である。クラシックというよりはクロスオーバーみたいな感じで、ポピュラーっぽくアレンジされた曲も多い。

普段、オぺラなどをあまり聴かない人には、かなり受けると思う。正直、歌は上手いし容姿も美しいから。でも、この人は、ちゃんとオペラを実演で歌えるような普通のオペラ歌手のような訓練を受けてきていない歌い方なのがもろわかるし、そういう意味で、オペラアリアを歌っているものは、私は好きになれないし、全く良いとは思わない。そういった曲を除けば、普通のポップスを聴くような軽いノリで聴くことができる。

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2007年7月 2日 (月)

モーツァルト ピアノ協奏曲27番/バックハウス、ベーム

Backhaus このLPは、ザ・スーパー・アナログ・ディスクと言って、もうすでにCDが一般化してLPレコードが過去のものになりつつあった1980年代の終わりに発売された180gもある重量盤だった。

モーツァルトの27番は、ピアノ協奏曲のうちで一番最後に書かれた曲で、ややほの暗く、それでいて非常に慈愛に満ちた曲である。老境の巨匠の弾いたモーツァルトは、女流ピアニストや若いピアニストが弾いた音楽とは、全く別次元のもの。1955年の録音だから、半世紀以上が経過しているが、この演奏は後の世まで残したい。

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