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2007年8月

2007年8月31日 (金)

マーラー交響曲9番/バーンスタイン・アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団

20070829084511 このCDは1985年のアムステルダム・コンセルトヘボウでのライブ録音。指揮者が同じなので音楽の造形は似ているが、先に紹介したベルリンフィルの1979年のライブよりも、全体に音の響きが美しい。ただ美しいだけでなく、感情をあらわにするような凄みを感じる。ある意味、SP時代のワルター/ウィーンフィルの演奏に類似するような感じもある。

欲を言えば、もっと録音が良かったらなあと思う。80年代は、デジタル録音の初期で、それ以前のアナログ時代の優秀な録音よりも劣る。この巨匠の晩年は、良い演奏が多いのだが、録音で損をしている。それでも、私はベルリンフィルとのライブCDよりは、音の美しさでこちらを好む。

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2007年8月30日 (木)

マーラー交響曲9番/カラヤン・ベルリンフィル

20070829084809 このCDは、1982年のライヴ録音である。バーンスタインのライヴ録音と3年ほどしか離れていない。この録音は、1984年に発売された。

このカラヤンのCDと昨日ご紹介したバーンスタインのCDを比較しながら聴くと面白い。どちらもベルリンフィルとのライヴ録音であるので、同じ時代に活躍した巨匠ともいうべき二人の音楽性の違いが浮き彫りになる。

カラヤンは、バーンスタインのように必要以上にアゴーギクを強調することがない。細部を洗練させ美しく磨くのである。カラヤンはトスカニーニに近く、バーンスタインはフルトベングラーに近い。

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2007年8月29日 (水)

マーラー交響曲9番/バーンスタイン・ベルリンフィル

20070829084347 このマーラー交響曲9番は、バーンスタインとベルリンフィルの最初で最後の共演となった1979年のライヴ録音である。ベルリンフィルがバーンスタインを迎えて、空前絶後の名演奏を行ったというのは、当時語り草だったし、この演奏はFMでも放送された。

この録音は、カラヤンが発売にストップをかけていたため、カラヤンの死後、1990年代になって発売された。もちろんバーンスタインもすでに故人であった。私も当時すぐに入手した。このCDは巷では評判がとても良い。しかし、私としては、FMで放送されたのを聴いたのと比べて、あまり感動が無い。このCDは、余分な雑音を消去し、2日分のライヴ録音を使って傷の少ない方のものをつぎはぎして編集して製作しているようなのだ。

出来ればFMで放送されたエアチェックテープを聴きたい。誰か持ってませんか?

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2007年8月28日 (火)

恋人よ/五輪真弓

20070822090117 これはCDだが、LPも持っている。このアルバムは、五輪真弓の一番売れたものではなかろうか。

歌唱力がありいい歌が入っている。出たのが1980年だからもう27年になる。歌が下手だったり内容が悪ければ、聴き手に聴かれるのはヒットチャートに上っている時だけだが、良いものはその後も時々聴きたくなる。これはそんなアルバムの1つである。

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2007年8月27日 (月)

ドイツのナイチンゲール-エルナ・ザック名演集

20070822085939 エルナ・ザックは、ドイツの歴史的な名コロラトゥーラ・ソプラノである。他のソプラノがこれ以上高い声で歌えない領域でも自在に歌え、何と4点Cまで出せた。わが国でその名声がいまいちなのは、彼女の最もあぶらの乗った時期に、戦争のため活動が限定されてしまったためであろう。このCDは、彼女の歌の貴重な記録である。

このCDは、テレフンケン・レガシー(戦前の遺産)というシリーズで、10年近く前に発売されたテレフンケンの戦前のSP録音の復刻である。いずれも1930年代の録音であるが、非常に良く復刻されている。こういうCDは、出たときに買わないと入手が困難なものも多い。

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2007年8月25日 (土)

アグアドゥルセ/トマティート

20070822085809 トマティートは、ジプシーの血をひくフラメンコのギタリストだ。ビセンテ・アミーゴと並びパコ・デ・ルシアの後継者の1人である。

このCDは、フラメンコに他のポピュラー音楽を取り入れたパコ・デ・ルシアの路線を継承したような音楽で彩られる。ラテン・ジャズ、ロック、ブルース、あるいはボサノバ等の要素も取り入れられている。しかし、伝統的なジプシーの血も感じさせるものになっている。

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2007年8月24日 (金)

アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ/ジャニス・シーゲル

20070822085649 ジャニス・シーゲルという人は、かつて人気があったマンハッタン・トランスファーの女性ヴォーカルだといえば、ピンとくる人もいると思う。

典型的な、ジャズヴォーカルのCDだが、1曲ごとにバックの編成が変ったり、マンハッタン・トランスファーのようなコーラスが入ったりと、なかなか楽しいCDである。

録音はテラークジャズっぽく普通のジャズの録音よりもややマイクが遠くてやや間接音が多い。白人女性ジャズヴォーカルが好きな人は買っても良いかも?

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2007年8月23日 (木)

レッツ・トーク・アバウト・ラヴ/セリーヌ・ディオン

20070822085521 このCDは、映画「タイタニック」に使用されたテーマ曲が聴きたくて買ったものだが、他にもバーバラ・ストライサンドとのデュエットがあったりしてアルバム全体としても楽しめるものである。このCDが出てもう10年になる。月日の経つのは早いと感じる。

ちなみに、セリーヌ・ディオンのCDはカナダ盤が一番音質が良い。

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2007年8月22日 (水)

ライヴ・アット・ブルー・ノート/ステファン・グラッペリ

20070822085347 このCDはステファン・グラッペリのライブハウスでのライヴ録音で、彼の晩年の録音である。ジャズのヴァイオリニストというのはあまり多くないと思う。その数少ないジャズヴァイオリンの大御所として録音は多いが、そのいずれもがグラッペリ節に染まって、若い頃から晩年まであまりスタイルに変化がないように思える。

この録音では、ギターとベースが加わるのみで、ドラムスやピアノが使われていない。その方が確かにヴァイオリンが引き立つ。お客の反応に合わせてミュージシャンがノッてくるのがわかる。良いCDだ。

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2007年8月21日 (火)

幻のコンサート/有山麻衣子

20070817084609 歌っているのは、プロの歌手ではなく普通のOLさんということだが、素人が、このように歌えるのは素晴らしい。一聴してオペラや声楽の訓練を受けた人でないことはすぐにわかるし、低域の持続音の音程が不安定である。しかし、そんなことはどうでも良いことだろう。

このCDの録音は完全なライヴ録音方式で行われた。コンサートをそのまま録音してしまう方法である。現在のスタジオ録音は、テイクを何回も録り、修正、つぎはぎだらけである。クラシック音楽の場合、少なくとも1楽章ごと全く修正を入れない演奏の方が、聴き手に説得力のある演奏が届く場合が多い。例外はグレン・グールドくらいな物である。つぎはぎすることで、ホールの空気感が全く無くなり、臨場感のない録音になりがちなのも問題だ。この録音はそういった問題が無い。あえて問題点があるとすれば、ライブにつきものの雑音までそっくり入ってしまっていること、空調の騒音が常に聞こえることである。

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2007年8月20日 (月)

モンクWITHコルトレーン コンプリート・リヴァーサイド・レコーディングス

20070817084453 これは、セロニアス・モンクとジョン・コルトレーンが共演したリヴァーサイド・レーベルでの録音の全てがセットになった2枚組のCD。

どちらも、ジャズ史上の巨人である。モンクのグループに短期間在籍したコルトレーンとの共演がスタジオレコーディングされたものである。熱い演奏というよりいずれの曲も淡々と演奏していて、何回も聴いて味わいが出てくる、スルメのようなアルバムだ。「日暮れて 四方は暗く ABIDE WITH ME」という賛美歌も入っている。

50年前に演奏されたものが、このようにCDになって出てくるのは嬉しいことである。

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2007年8月18日 (土)

モーツァルト 魔笛全曲 /アバド マーラー 室内管弦楽団

20070817084831 この魔笛は、指揮者のアバドの統率が素晴らしく、愉しい部分は愉しく、それでいて深みがあって、純粋な音楽が聴ける。アバドは、大病を患って指揮活動に復帰してからは、何か神がかった指揮をするようになり、昔の大指揮者たちに比肩するような演奏をするようになったと思う。この演奏は奇跡的である。

この演奏は、ライブ録音である。本当にオペラハウスに居るような臨場感のある優秀な録音であり、オーディオ的にも評価できるものである。

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2007年8月17日 (金)

比類なきジャクリーヌ・デュ・プレ

20070817085006 これは、6枚組のCDセットであるが、わずか¥3000強の値段で買える。若くして夭折した女流天才チェリストのジャクリーヌ・デュ・プレの主だった録音はほとんど聴くことができる。

何と言っても素晴らしいのは、バルビローリが指揮をしたエルガーのチェロ協奏曲であるが、ドボルザーク、シューマン、サン・サーンスなどに混じって、これらにくらべ頻繁に演奏されることが少ない、モンやディーリアスのチェロ協奏曲も入っているし、モノラル録音であるがバッハの無伴奏チェロ組曲から1番、2番も入っているし、夫のバレンボイムと演奏したベートーベンのチェロソナタなど、どれも素晴らしい演奏である。デュ・プレの演奏を聴きたかったら、まず第一にお奨めしたいセットである。

しかし、少し苦言を言っておこう。安いのは良いが、音が悪いのである。音が薄くギスギスしがちで、拙宅にある同じ録音のLPレコードと比べると、チェロの響き、音色、オーケストラのぶ厚い響きなどが、だいぶ削ぎ取れてしまっているように聴こえてしまう。もうちょっと音質を良くして発売して欲しい。これらの録音は、みな貴重な記録なのだから。

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2007年8月16日 (木)

ラヴェル マ・メール・ロア、ボレロ他/ブーレーズ ベルリンフィル

20070712094718 このCDを聴くと、ベルリンフィルというのは何という精妙な響きを出せるオーケストラなんだろう、と思ってしまう。ブーレーズがそうさせているのだろうか? ブーレーズの作る音楽は冷たく感じるものも多いが、このCDではそれは全く感じない。オーケストラの色彩に富んだ音色、透明な響きが、極上のラヴェルの音楽を聴かせる。良いCDだ。

もう10数年以上前の録音であるが、私は非常に良い録音であると思っているが、再生は難しい。このような音楽はピアニシモがきちんと再生できて、なおかつ怒涛のようなフォルテシモの全奏をも充分に再生できる装置で聴きたい。ボレロを聴く時に、最初のピアニシモのフルートソロがきちんと聴こえ、かつ最後のフルオーケストラの部分で破綻しないことが最低条件だ。最初にボリウムを大きくして、途中からボリウムを下げないといけないようだと興冷めである。

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2007年8月11日 (土)

R・シュトラウス 四つの最後の歌他/シュワルツコップ

P10100021 これは、この曲の定番ともいうべきもので、シュワルツコップ渾身の名唱である。

これは、1960年代半ばの録音であるが、それまでオペラやオペレッタの録音が多かったシュワルツコップが、この頃からオペラの録音は全くやらなくなり、ドイツ歌曲を中心としたものに変ってくる。これは、もう若い頃と同じようにオペラを歌うのが難しくなる年齢だということだと思うが、年齢を積み重ねた豊富な経験が非常に含蓄があり深みのある歌唱を可能にしたものだと思う。シュワルツコップも指揮のジョージ・セルもすでに他界したが、この録音は長く後世に残るだろう。

ちなみに、このLPは右が中古レコード屋さんで格安で発見した英オリジナル盤、左が80年代半ばに新品で買った英国再発盤である。

インターネットが発達する前までは、レコード屋の店主がわからないジャンルのレコードだと捨て値で売られている場合があった。このレコードを見つけたところもジャズが主力の店で、店主はクラシックの知識はあまり持っていないようだった。しかし、今はネットで検索したりすれば、LPレコードの相場がすぐに判ってしまうので、このオリジナル盤を買ったときのように良い思いをすることは無くなった。それだけに最近は中古屋さんへ行ってもときめかなくなった。

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2007年8月10日 (金)

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ/ヘンデル

P1010003 イダ・ヘンデルという女流バイオリニストの1996年の録音のものである。1990年代には、もうすでにLPレコードは過去のものになっていたが、これは、めずらしくCDとLPが併売され、私はLPの方を買った。

この録音は、アナログとデジタル両方で録音されたが、アナログで録音されたものの方が良かったので、アナログ録音の方をマスターとして使ったらしい。それならば、LPで聴く価値があるじゃないの、ということでわざわざ高価なLPの方を選んだのだ。

この人の演奏には、ことさら厳しさとかスケールの大きさのようなものは感じない。しかし、温かみがあり、しなやかなフレージングで演奏され、名盤と称される古今の大家の演奏とはまた違った風情がある。

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2007年8月 9日 (木)

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ/寺神戸

20070801120631 このCDも、古楽器で演奏されたもので、バロックヴァイオリンによる演奏の中では昨日ご紹介したポッジャー盤と双璧ともいえる名盤である。

寺神戸亮は、もうすでに古楽器ヴァイオリン奏者として大家といえるような沢山の録音をし(そのいずれもが名盤の誉れ高いものばかりである)、指揮もするようになった。

この演奏は、非常に自然体で奇をてらったところがなく、それが古楽器のヴァイオリンの音色のすっきりした美しさを際立たせている。録音も良い。

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2007年8月 8日 (水)

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ/ポッジャー

20070801115426 このCDは、普通のヴァイオリンでなく、バロックヴァイオリンともいわれる古楽器で演奏されたものである。バッハが作曲した当時のヴァイオリンと現在普通に弾かれているヴァイオリンは、ちょっと違う。

当時のヴァイオリンは今のものよりこまが低く、弓は細く華奢で、奏法も異なりビブラートをかけないで弾くのが一般的だ。ピッチもかなり低い。今のヴァイオリンは大きなホールで大勢の観客が聴くことが出来るように、当時のものより大きな音が出せるように改造されている。ストラリバリウスのような当時作られた楽器も、年代を経て改造されているのだ。

ダイナミックな表現とかメリハリを付け緊張感を出す演奏は、現在のヴァイオリンの方が得意だが、繊細な音色や美妙なニュアンスなどは古楽器の良さだ。バッハは、本来、こういったバイオリンを想定して作曲したのであるから、こういうのも聴いて見ると面白く、この曲の別の魅力が浮かび上がる。ポッジャーのこの演奏は、優れたテクニックに裏付けられて、とても良い演奏である。また、CDというメディアは古楽器の音色に合うように思う。

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2007年8月 7日 (火)

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ/クレーメル

20070801120804 この録音は、2005年のもので新しい。この曲は、弾く方には高度なテクニックだけでなく高い精神的集中力の持続を求められると思うが、聴く方も、ながら聴きしてその良さを充分にわかることが出来るような曲ではなく、緊張感を持って音楽に対峙して聴きたい曲だ。しかし、最近の新しい録音のものには、そういったぴんと張り詰めた緊張感があるものが少ない。これは例外である。

この人のヴァイオリンの音色は美音というわけではない。装置によっては下手をするとギスギスした硬い音が聴こえると思う。しかしテクニックは素晴らしく微妙なテンポの変化やフレージングが独特でこの人ならではの個性がある。名演であるし怪演でもあると思う。

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2007年8月 6日 (月)

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ/シェリング

P1010004 この録音は60年代のステレオ録音である。シゲティの録音から10年程後のものだが、このシェリングの録音も、長いことこの曲の決定盤として評価が高かったものである。

この演奏は、厳しさがありながら高潔であり知的なものである。スケールも大きく、この曲を最初に聴くのにはこれが良いかもしれない。

これは、ドイツ盤のLP(ただし70年代の再発盤)、国内盤のLP(初出、再発ともに)、さらには高価なドイツオリジナル盤も買って聴いてみたが、自分の装置に一番合い、音楽が一番違和感なく聴けるこのLPだけを残している。

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2007年8月 4日 (土)

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ/ハイフェッツ

P1010002 ハイフェッツのものも1950年代のモノラル録音で、シゲティの録音と双璧となるような名演だと思う。これは、米国RCAの3枚組LPセットである。

この録音は、ハイフェッツの最盛期のものであるだけに、テクニックは完璧で、たった一艇のバイオリンで弾かれるのに、この曲の対位法を駆使した部分が明確に浮かび上がる。そして、ハイフェッツは、ただ単に技巧的に卓越していたバイオリニストであるだけではなく、豊かな感情表現、スケールの大きさも際立たせる。いまだこの次元に到達しているバイオリニストを私は知らない。

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2007年8月 3日 (金)

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ/シゲティ

20070801120512 これは、1950年代の録音で、古いモノラル録音だ。しかし、この曲を語る場合、この録音は外せない。何せ、この曲を発掘して現代に蘇らせた張本人がシゲティだからだ。

この曲を世間に知らしめたおかげで、イザイが無伴奏ソナタを書き、第1番をシゲティに献呈したのだ。

正直、晩年の録音であるので、技巧的な衰えは散見される。しかし、それを補って余りある表現力、この曲への愛情が伝わってくる演奏である。このセットがCDでわずか¥2100で買えることを素直に喜びたい。

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2007年8月 2日 (木)

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ/ミルシティン

P1010001_7 これから数日間、 バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ のCDやレコードを紹介する。

このミルシティンのステレオ盤が一番の愛聴盤だ。CDとLP両方持っているが、LPのほうはドイツプレスのオリジナル盤で、CDと比較して聴くと、音色、音の冴え、などがLPの方が上回り、音楽そのものの感銘度まで違ってしまうくらいだ。

この演奏は、ミルシティンが70歳で録音したものだが、テクニックの衰えは感じられず、非常に禁欲的で厳しい演奏で、このようなスタイルの演奏は他にはみあたらない。CDで聴くと、この厳しさが後退して色あせた感じがしてしまうのだ。このオリジナル盤は、私の生涯の座右の宝物だ。

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2007年8月 1日 (水)

ブエナ・ヴィスタ・ソーシャル・クラブ・プレゼンツ・イブラヒム フェラー

20070712094841 ブエナ・ヴィスタ・ソーシャル・クラブは、1998年ごろのキューバ音楽を取材したドキュメンタリー映画であり、かなりヒットした。その中での出演者の1人がイブラヒム・フェラーである。

ミュージシャンたちは、イブラヒム・フェラーを含め、みんな老人たちばかりだ。キューバ音楽は、ラテン、クラシック音楽、黒人音楽が交じり合った、陽気で快活な音楽であるとの認識だったが、かれらの音楽は、彼らの人生の全てがにじみ出るようで甘くて切ない。それにしても彼らは年をとっても輝いている。良いCDだ。

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