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2007年10月

2007年10月31日 (水)

マイ・カラリング・ブック/キティ・カレン

20071025105134 このCDも、RCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1962年のステレオ録音。

キティ・カレンという人は、ビッグバンドなどの歌手として歌っていた経験があるだけに、歌唱力、表現の幅が広い。温かみのある声でバラードはしっとり、楽しい曲はご機嫌にノリノリで歌う。

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2007年10月30日 (火)

クラップ・ハンズ・ヒア・カムズ・ロージー/ローズマリー・クルーニー

20071025105000 このCDも、RCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1960年のステレオ録音。

ローズマリー・クルーニーというと、70年代~80年代のコンコード・レーベルのものを何枚か持っているので、おなじみのヴォーカリストであるが、RCA時代のものは今まで聴いたことがなかった。この録音は、まだ、ロージーが20歳代の若い頃であるので、声も若く、しかも良く知られたスタンダードな曲をご機嫌なリズム感を伴って歌っている。愉しいアルバムだ。

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2007年10月29日 (月)

ジャスト・ユー・ジャスト・ミー/ジェイ・P・モーガン

20071025104843 これもRCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1958年のステレオ録音である。ジャケットもご覧のようにジャケ買いしたくなるようなもの。

ジェイ・P・モーガンは、米国ではかなり知られた人であったらしいが、日本ではそうでもなく、国内発売されたレコードも多くない。歌い方は、口先だけでさっぱりと歌うようなタイプではなく、力強くはっきりと張ってさっそうと歌う歌い方である。

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2007年10月27日 (土)

ザ・ウエスト・コースト・オブ・ブロードウェイ/ナンシー・マルコム

20071025104724 このCDもRCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1957年のモノラル録音。

ナンシー・マルコムは、ピアノ弾き語りのヴォーカリストで、ピアノも結構上手い。このCDでは、さらに豪華なバックが付いて、ブロードウェイ・ミュージカルのスタンダードを歌っている。粘り気の全く無いクールで、それでいて充分にスイングした歌い方である。

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2007年10月26日 (金)

ウェルカム・トゥ・マイ・ハート/ゴギ・グラント

20071025104605 このCDもRCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1957年のモノラル録音。ジャケ写真の瞳が良い。

ノリノリのリズム感を期待するとはずれだが、声は美しく、ストリングスのオーケストラをバックにしっとりとロマンチックに歌っているアルバムである。

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2007年10月25日 (木)

グリーン・アイズ/ヘレン・オコーネル

20071018090350 このCDもRCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1957年のモノラル録音である。

このアルバムは、戦前、戦中にジミー・トーシー楽団というバンドで歌っていたものを再録音したもの。実際、曲目はスイング・ジャズ時代のスタンダードが中心である。しかし、古いという感じはない。歌い方もノル部分はしっかりスイングするし、しっとりとした曲は、本当にうっとりするようなしっとり感がある。

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2007年10月24日 (水)

マイ・オールド・フレイム/ジュリー・ウィルソン

20071018090235 このCDもRCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1957年のモノラル録音である。

ジュリー・ウィルソンという人は、可憐な美貌を備えた女優であり歌手だった人で、ミュージカルへの出演経験もあった。このCDの写真も非常に綺麗で、思わずジャケ買いしそうな感じである。このCDは、オーケストラをバックにスタンダードを歌っている。白人なのでアクや粘りはないが、温かみがあり、いくぶんハスキーな声でしっとりと歌っている良いアルバムである。

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2007年10月23日 (火)

秘書の週末/シャーリーン・バートレイ

20071018090120 このCDも、RCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1957年のモノラル録音である。

シャーリーン・バートレイという女性シンガーについては、全く知らなかった。このCD自体、相当にマニアックなアイテムで、オリジナル盤は希少らしい。しかし、歌そのものは、上手いし、バックのサポートも良い。

ジャズの範疇に入るのであろうが、他のポピュラー的な要素が加味された、白人ヴォーカリストらしい重くない内容である。

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2007年10月22日 (月)

フォロー・ミー/キャシー・バー

20071018090003 このCDも、RCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1957年のモノラル録音である。

ジャケットの写真が魅力的で、思わずジャケ買いしそうなアルバムである。キャシー・バーはトルコ系の移民の娘だそうだ。ジェリー・フィールディングの編曲・指揮によるビックバンドのバックによるスタンダードナンバーを歌っているが、声域が広くオペレッタを歌っていた経験もあるという。そのハイトーンは、このCDでも聴ける。純然たるジャズファンよりも、私のようなニワカにとっては非常に愉しいCDかも知れない。

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2007年10月20日 (土)

ウィズ・ア・リトル・ビット・オブ・スウィング/ピーナッツ・ハッコー・ウィズ・ヘレン・ウォード

20071018085847 このCDもRCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1957年のモノラル録音。

スウィングのビッグバンドをバックに歌われるアルバムである。ヘレン・ウォードという人は、ベニー・グッドマン楽団でも歌っていた女性歌手で、バンドリーダーのピーナッツ・ハッコーもベニー・グッドマンと同じくクラリネット奏者である。ピーナッツ・ハッコーもベニー・グッドマンのバンドに居たことがあるので、このアルバムでも戦前のベニー・グッドマン楽団のような音楽である。全12曲のうち、ヘレン・ウォードの女性ヴォーカルが入るのは7曲で、あとの5曲はヴォーカルは入っていない。ベニー・グッドマンが好きな人には見逃せないCDである。

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2007年10月19日 (金)

イン・ア・スインギン・ムード/アン・ギルバート

20071018085714 これも、RCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1956-57年のモノラル録音。

この人は、RCAにたった2枚のアルバムを残して引退してしまった幻の歌手で、生年月日も引退した後のことも、ライナー・ノーツにも不詳であると書いてある。

大学でしっかりクラシック音楽を学び、音楽学士を取得したということは、しっかり大学を卒業しているということだと思う。歌に関しては音程がしっかりしており、クラシック上がりの歌手としては、ジャージーな声で充分にスイングしている。編曲・バックは、エリオット・ローレンスが担当している。

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2007年10月18日 (木)

アフター・ミッドナイト/ヘレン・グレイコ

20071018085545 これも、RCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1956年のモノラル録音。

ヘレン・グレイコは、冗談音楽の王様と呼ばれたスパイク・ジョーンズの奥さんだった人だが、このCDは、冗談音楽のかけらもない。非常に雰囲気良くしっとりと甘く歌っている。正直、歌唱力も相当なものであり、もっと評価されていい歌手である。これは、今回の20枚の中でマイベスト5に入るお気に入りである。

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2007年10月17日 (水)

トゥー・ユー・フロム・テディ・キング/テディ・キング

20071011090558 このCDもRCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1955年のモノラル録音である。

テディ・キングは1929年生まれであるから20歳代での録音である。非常に歌が上手いし、表現の幅も広い人であることは、このCDを聴けばよくわかる。味わいのあるCDだ。こんな歌手を現代で探そうと思ってもなかなか見つからない。残念なことに1977年に48歳で亡くなったそうである。

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2007年10月16日 (火)

ブルースの花束/ダイナ・ショア

20071011090715 このCDも、RCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。1956年のモノラル録音である。ダイナ・ショアは1917年生まれであるから、40歳になる少し前のもので、しっとりと大人のブルースを歌っている。

もともと、ポピュラー畑の人でもあるので、ジャズでもあまりヘビイなものは口に合わないという人にも、このCDはお奨めである。

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2007年10月15日 (月)

ウェスト・オブ・ザ・ムーン/リー・ワイリー

20071011090444 このCDもRCA女性ヴォーカル1000シリーズの中の1枚。1956年録音のモノラルである。この時代は、モノラルの録音技術はほぼ完成しており、この廉価盤でもかなり聴き易い。マスタリングもそれなりにきちんとやってあるということか?

片意地はらない歌い方の中に、悲哀や孤独感などの情感を込めて歌うスタイルには好感がもてる。コンコードレーベル時代のローズマリー・クルーニーが好きな人なら、是非この盤も聴いて欲しい。きっと気に入ると思う。

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2007年10月13日 (土)

コニー・ボズウィル・アンド・ジ・オリジナル・メンフィス・ファイヴ・イン・ハイファイ

20071011090323 これも、RCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。内容的には、1920年代のディキシーランド・ジャズのスタンダードを、20年代のスタイルのままで1957年に録音したもので、オリジナルはモノラルLPである。

12曲入っているが、コニー・ボズウェルという女性ヴォーカルが歌うのは7曲で、5曲はヴォーカルがない。このメンフィス・ファイヴというバンドは、1920年代に活躍した白人バンドで、当時の旧メンバーを集めて録音したものらしい。1957年の時点でも30年前の音楽で、普通はSP復刻の貧しい録音しかないようなディキシーランドが、かなりHI-FIな録音で聴けるし、コニー・ボズウェル歌もバックのメンフィス・ファイヴというバンドもとても上手い。このCDは、今回のRCA女性ヴォーカル1000シリーズ、20枚の中では、個人的にベスト3の中に間違いなく入る。

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2007年10月12日 (金)

ビストロ・バラッズ/オードリー・モリス

20071011090158 RCA女性ヴォーカル1000シリーズの1枚。録音は1955年のモノラル。

昨日ご紹介したリナ・ホーンのものと比べると、ずっと録音は良い。JVC K2 24ビットマスタリングという新しい技術を使ったマスタリングのためかCD初期の復刻盤のようなささくれだったような音はしない。このシリーズ20枚全般に言えることだが、1000円という廉価盤にしては音質は良いと思う。

さて、このCDは、LPの時代から、長年、「幻の名盤」と言われてきたものらしい。実際、このCDで聴けるヴォーカルは、しっとりと落ち着きがあり、表情が豊かな歌い方をしていて実に素晴らしい。白人らしくいくぶん軽い感じはするが、今の多くの歌手のように軽すぎないのだ。それが良い。曲は落ち着いたバラードっぽいものばかりで、伴奏はシンプルで、ほとんどがピアノのみで、ときおり控えめにシンバルが入るくらい。

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2007年10月11日 (木)

ストーミー・ウェザー/リナ・ホーン

20071011090027 今回から、9月26日に初回限定生産で発売された、RCA女性ヴォーカル1000シリーズ20タイトルのCDを順次紹介する。全部買ってきちんと聴き終わったところである。

このCDは、リナ・ホーンの20歳代の若い頃の、1941年~46年の録音のもので、オリジナルはSP盤、当然このCDも盤おこしで、スクラッチノイズがある。この時代の復刻CDとしては音は悪くない。ただし、現代の帯域の広いハイエンド機器で聴くと、AMラジオ放送の音じゃないかと思うくらいの音質だ。しかし、直熱三極管のアンプでさほど帯域を欲張っていない装置で聴くと、かなり楽しめる音になる。20タイトルのCDの中では、これが一番録音が古く音質も貧しいが、中身の音楽は素晴らしいと思う。

世紀の大歌手の若い頃の録音だが、歌の上手さや表現力は抜群で、彼女らしいスタイルで、彼女の得意な曲ばかりが入っているようである。全部のタイトルを買わず5枚程度にする場合でも、私ならこのCDは買ったと思う。

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2007年10月10日 (水)

アンナ・ネトレプコ、ローランド・ヴィラゾン デュエット

20070925090716 今、話題のソプラノとテノールのオペラ2重唱である。今、聴くのに一番の旬な二人のアルバムだ。

プッチーニ、ドニゼッティ、ヴェルディなどのイタリアものよりも、フランスオペラのドラマチックな歌の方が良い。もともとどちらかというと二人ともドラマチックな役の方が合うようjな声だ。チャイコフスキーのイオランタや、トローバのサルスエラのあまり聴けないアリアも入っている。

プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』から 「優美な乙女よ」
ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』から 「あの方がいらっしゃいます」「裏切られた父の眠る墓で」
ヴェルディ:歌劇『リゴレット』から「ジョヴァンナ、あたし後悔しててよ」「愛とは心の太陽」
グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』から 「ええ、わたし、あなたを許しています」「ああ、結婚の夜」
ビゼー:歌劇『真珠採り』から 「静寂な湖の底深く」「レイラ!レイラ!」
マスネ:歌劇『マノン』から 「君なのか!」「あなたでしたか!」「この手を握りしめているのは?」
チャイコフスキー:歌劇『イオランタ』から 「あなたが黙っている理由がわからないわ」
トローバ:サルスエラ『ルイーサ・フェルナンダ』から 「カジャーテ・コラソン!」

 アンナ・ネトレプコ(ソプラノ) ローランド・ヴィラゾン(テノール) /シュターツカペレ・ドレスデン ニコラ・ルイソッティ(指揮)

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2007年10月 9日 (火)

ペルゴレージ スターバト・マーテル他/シュネーベリ

20070925090608 このCDは、α(Alpha)というレーベルのもので、音質の良いワンポイント録音のものである。演奏団体は、オリビエ・シュネーベリ指揮ル・ポエム・アルモニーク レ・シャントル・ド・ラ・シャペルという無名のものである。それもそのはず、プロの演奏団体ではなく、音楽学校の生徒たちの演奏だからだ。

しかし、このCDで聴ける演奏は清楚で美しい。難があるとすればソリスト(これも生徒らしい)の力量が不足することだ。

実演でも、一生懸命やっているアマチュアの演奏会でとても感動するようなものがある。プロ野球の試合よりも甲子園の高校野球の方がスリリングで見る方が夢中になるのと似ている。このCDはそんなCDだが、音質が良いのがそれをより助けているように思う。音質がとても良いのでオーディオマニアにもこのCDは薦めたい。

CD番号 Alpha 009

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2007年10月 6日 (土)

マリオ ランツァ  ベスト

20071005144816 マリオ・ランツァは、イタリア系アメリカ人で、歌手であり映画俳優であった。オペラ歌手を目指したが、38歳でイタリアで没した。亡くなったのは1959年10月7日であるので、明日が命日である。

これは、亡くなる前年の録音のナポリ民謡と、亡くなる3ヶ月前の最後の録音であるミュージカル「放浪の王者」からの歌がおさめられている。このCDは1995年発売の復刻盤だが、現在でもSACD/CDハイブリッド盤が入手できる。レコードから聴ける彼の歌や声は本物だと思う。

マリオ・ランツァについては、Wikipediaにも詳しく載っている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A1

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2007年10月 5日 (金)

悲劇のヒロイン(フランス悲劇オペラ・アリア集) /ジャンス

20070927085707 このCDは、17世紀後半から18世紀前半のおよそ100年の間に作曲された、カンプラからグルックまでのフランスの悲劇的オペラのアリアばかりがおさめられている。この時代は、フランスのオペラの発展期であり、華やかな王朝時代と重なる。

ヴェロニク・ジャンスは、もともとバロックを得意とするフランスのソプラノで、バックのオーケストラもクリストフ・ルセ指揮:レ・タラン・リリクというフランスの古楽器オーケストラである。

リュリ:『アルミード』より序曲、パッサカリア、ほか
カンプラ:『ヴェネツィアの謝肉祭』より
ラモー:『イポリトとアリシー』より第3幕への前奏曲、シャコンヌ、ほか
ラモー:『カストルとポルクス』より「悲しい支度、青白いたいまつ」、シャコンヌ
ラモー:『詩神ポリムニの祭』より
カサネア・ドゥ・モンドヴィユ:『イスベ』より
ロワイエ:『ザイード』より
ロワイエ:『愛の力』より
ルクレール:『シラとグロキュス』より序曲、ほか
グルック:『オーリードのイフィジェニー』より
グルック:『アルミード』より

洗練されたきらびやかなフランスらしい古楽器独特の美しさの中に、悲劇的な情緒を感じさせる好唱である。LPの時代までは、このような曲目を古楽器オーケストラをバックに歌っているような録音はほとんど無かった。CDの時代だからこそ聴ける音楽である。

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2007年10月 4日 (木)

ツィゴイネルワイゼン他/ハイフェッツ

P1010002 これは、Heifetz SHOWPICESというLPレコードである。国内でも何回も再発を繰り返したもののおそらく最後の国内発売のLPで、擬似ステレオ、デジタルリマスターという最悪の盤である。発売は1987年で、ちょうどCDの生産額がLPを逆転した年のもので、¥1200の廉価盤であった。今日の水準から見て音質は決して良くないが、ハイフェッツのヴァイオリンを聴くのにはなんの不都合も無い。演奏はとても素晴らしくツィゴイネルワイゼンの中では録音のことを無視すればマイベスト盤である。

曲目は、ツィゴイネルワイゼン(サラサーテ)、ハバネラ(サン・サーンス)、序奏とロンド・カプリッチオーソ(サン・サーンス)、詩曲(ショーソン)、ハンガリー舞曲(ブラームス)、カルメン幻想曲(ワックスマン)で、1946年から1953年までの録音のものである。ツィゴイネルワイゼンの録音は1951年6月16日であるから、サラサーテの自作自演の録音から半世紀経ったものである。これからさらに半世紀が経った今でも、その輝きを失わない演奏であり、復刻CDも発売されているのでこれからも多くの人々に聴き続けられるものであると確信している。

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2007年10月 3日 (水)

ツィゴイネルワイゼン他/諏訪内

20071003091308 ツィゴイネルワイゼンという名曲を良い音質で良い演奏を楽しみたいというのなら、このCDが良いと思う。録音は2000年である。

諏訪内は、もともと技術があるし、フィッシャー指揮、ブダペスト祝祭管弦楽団というオーケストラを使いブタペストで録音しているためか、東欧の情緒がそこはかとなく感じられるので、収録曲であるサラサーテのツィゴイネルワイゼン 、カルメン幻想曲 、ドヴォルザークのマズレック 、ヴァイオリン協奏曲 という曲目にもぴったりであるし、それが成功している。現段階で、諏訪内のCDを1枚だけお気に入りを挙げるのであれば、私の場合、間違いなくこのCDである。

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2007年10月 2日 (火)

サラサーテ ツィゴイネルワイゼン/サラサーテ自作自演

20071002085958 パブロ・デ・サラサーテ(1844~1908)は、19世紀最大のヴァイオリニストかもしれない。このツィゴイネルワイゼンの録音は、1904年、亡くなる4年前のものだ。100年前の録音であるので音質は非常に貧しいが、作曲者の自作自演であることで貴重なものである。ノイズの中から聴こえる音楽を一生懸命聴き取るようにしなければいけないが、長いレコード音楽の歴史を考えると、自分のコレクションの中にこういったものもあって良いと思う。オリジナルのSP盤は非常に希少で高価であるので持っていない。

これは、17cmのレコード盤で、1980年の鈴木清順監督の映画「ツィゴイネルワイゼン」のサントラ盤で、A面にこのサラサーテの自作自演が収められている。セピア色のレトロな感じのデザインで、非常に凝っているものだ。

ジャケットに蓄音機があるが、これはビクターのI-90型ではなかろうか?昭和初期の卓上型蓄音機の名機で、初期のものは米国製、後期のものはゼンマイやサウンドボックスなどのメカ部分のみ米国製で木製のキャビネットは日本製の高級品であった。

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2007年10月 1日 (月)

ショパン ノクターン集/ポリーニ

20070925090830 これは、ショパンのノクターン全19曲がCD2枚におさめられたもので、2005年の録音。

マウリツィオ・ポリーニは、1960年のショパンコンクール優勝者である。その後約10年の研鑽のちデビューしている。70年代には、ベーム/ウィーンフィルとのベートーベンの協奏曲など名盤があるが、このショパンは凄い。ながら聴きしたりすると、タッチが単純で歌心がないように感じるかもしれない。しかし、良い装置で、音楽に対峙するように聴いて欲しい。技術の高さだけでなく、邪念が無くショパンの音楽の本質が凝縮されているようだ。年をとってやっと全曲録音を敢行した意味がわかる。ペダルを使いすぎることなく、タッチも極めて正当な感じだと思う。

このCDを娘に聴かせたら、「このピアニスト、すげ~。」とおったまげていたが、CDを貸してIpodに入れて聴いたら、その良さがあまりわからないという。聴く装置によって音楽の感銘度が変ってしまうのだ。

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