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2007年11月28日 (水)

マーラー 交響曲4番 /ライナー シカゴ交響楽団

0000267m このブログでは、昔のアナログ時代のものは、オリジナル盤ないしはそれに近いものが良いようなことばかり書いている。それならば、復刻CDの方が音が良いものはないのか?というと、それがあるのだ。

ライナーのマーラー4番は、ライナーが好きというわけではなく、4楽章で歌っているリーザ・デラ・カーザが好きなので持っているものだ。LPは米国RTIプレスの180gの復刻重量盤、CDは日本ビクターのXRCDで、LPもCDも3000円以上と高価だった。

LPは、通常の国内盤と比べれば比較にならないほど高音質だが、このCDと比べるとやや最高域が荒く、CDはアナログ・テープを聴いているような力強くてしなやか、高域もスッキリ伸びて音は非常に鮮明だ。このLPとCDの比較ではあきらかにCDの方が良い。同じ音源でLPが良いかCDが良いかはものによりけり、さらに機器の違いにもよると思う。

と、これまでは前フリだ。

20071128090517 性懲りも無く、また同じ音源のソフトを買ってしまった。しかもこれはSACD/CDマルチレイヤーディスクである。SACDプレーヤー持ってねえのに、馬鹿なやつだ!と笑ってください。でも、このCD層の音は、少なくとも90年代前半ごろ出た外盤CDより音が良いのだ。ただ、拙宅では上のXRCD(¥3425)と比べてしまうとかなり劣ってしまうけれども。

オーディオショップでこのディスクと上のXRCDをエソテリックP-05、D-05というペアで120万円するSACDプレーヤーで比較試聴させてもらったら、このSACD層で聴く音の方がXRCDよりずっと好みだった。CD層の音質は正直、CD専用のエソテリックP-Oを使った再生と比べると物足りない感じはした。だが、SACD層の再生では、表情の細やかさ、スッとストレス感なく綺麗に抜けてくる高域、4楽章でのデラ・カーザの口がより小さくまとまる、素晴らしい音場情報量などは、さすがSACDならではのもので、このディスクのSACD層の実力をまざまざと知った。

RCA LIVING STEREOの古い音源の外盤SACD/CDマルチレイヤーディスクは、少し前までは1枚¥1500程度していたが、ここにきてかなり安く売る店が出現した。実は、50タイトル以上、まとめ買いしたのだ(SACDプレーヤーを持っていないのに!である)。安いのであればSACDを再生できない普通のCDプレーヤーでCD層のみを聴くつもりであっても買って損はない。

HMVの通販でも、今はビックリ仰天価格である。

http://www.hmv.co.jp/search/index.asp?adv=1&sort=date&genre=700&keyword=import&label=RCA%20LIVING%20STEREO

CDが普及するときには、クラシックでは、CBSソニーが出したブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団のCDが、それまでの国内盤LPの音質を凌いでいて、このCDを聴きたいためにCDプレーヤーを導入した人も多かった。1984年ごろの話である。

RCA LIVING STEREOの古い音源の外盤SACD/CDマルチレイヤーディスクの1枚¥900を割る安売りが、SACDをさらに普及させ新しいSACDファンを増やす原動力になれば、オーディオ業界にとってもオーディオマニアにとっても良いと思う。しかし、SACDはちっとも売れないから在庫を無くすために叩き売って、ソフトメーカーがSACDから撤退するという状況が現実であるならば、ちと寂しい。

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