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2007年12月

2007年12月29日 (土)

テレマン フルート協奏曲集 パユ(フルート)ベルリン・バロック・ゾリステン

20071220164507 今年買ったフルートのCDの中では、昨日のニールセンと、このテレマンのものがとても良かった。EMI RECOMMENDSシリーズのもので、2002年録音のものの再発で、値段的にも最新録音のものより安い。

テレマンは、バッハと同時代の作曲家だが、当時はバッハより人気があった。音楽的には非常にわかりやすく聴きやすいし、技巧的にも素人演奏家が弾けるような曲が多く、楽譜も沢山売れたらしい。このCDに入っている曲も全て、聴きやすくしなやかで上品であり、BGMにもお奨めである。2曲目のターフェルムジークからの曲は、もともと王侯貴族の晩餐などの時のBGM用であるから、それも当たり前かもしれない。

テレマン:
フルートのための協奏曲ト長調 TWV51-G2
フルート、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲イ長調 TWV53-A2(ターフェルムジーク1)
2つのフルートとヴィオローネのための協奏曲イ短調 TWV53-A1
フルート、オーボエ・ダモーレとヴィオラ・ダモーレのための三重協奏曲ホ長調 TWV53-E1 フルートのための協奏曲ニ長調 TWV51-D2

録音も良く、適度な残響も自然で聴きやすい。

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2007年12月28日 (金)

ニールセン フルート協奏曲、クラリネット協奏曲、管楽五重奏曲/パユ、マイヤー、ラトル&ベルリンフィル

20071220164112 これは、今年の秋に出たニールセンの曲ばかり集められたCDである。

エマニュエル・パユ(フルート)、ザビーネ・マイヤー(クラリネット)は、当代の第一人者であるし、テクニックの必要なこれらの曲においては全く信頼がおける。

フルート協奏曲は、色彩豊かな不思議な音色がして楽しめるし、クラリネット協奏曲は、モーツァルト以来の傑作とも言われるものに恥じない素晴らしい曲だというのがわかる。管楽五重奏曲は、それぞれの管の音色の対比が素晴らしく美しく響く。

ニールセンを聴いたこと無い人にも是非聴いて欲しい。録音も良い。

EMI 0946 3 94421 2 6

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2007年12月27日 (木)

ポートレート/リタ・シュトライヒ

Steichportrait これは、リタ・シュトライヒの6枚組のLPである。お正月に聴き込もうと思っている。

リタ・シュトライヒは、ドイツのソプラノ歌手で1920年生まれ、モーツァルト、R.・シュトラウスなどのオペラやドイツ歌曲、近代フランス歌曲も得意とした。1959年来日している。この人の歌は、クラシックであっても深刻に聴き込まなくては、とか、ことさら高尚に身構えて聴かなければ、という気を起こさせない。聴いた人がみんな幸せになれる、そんな感じの歌を歌うのだ。

CDでは、リタ・シュトライヒの芸術という10枚組を持っていて、ツマミ食いするように聴くときはCDで聴く。じっくり聴く時間があるときは、LPだ。ポートレイトという6枚組のセットは、ヨーロッパではフランスだけで発売され、ドイツ本国では発売されなかった。このセットもフランス盤である。文字通り、このセットの中にはリタ・シュトライヒのポートレート写真まで付いていた。私は、未使用新品を¥7000くらいで買ったが、今買えばそのスジの中古専門店では中古盤でもかなり高価である。私の宝物の一つだ。

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2007年12月26日 (水)

MAGNUM OPUSVol.1 Vol.2 (Wilson AudioのLP)

この2枚のLPもかつてオーディオ・ショップで売られていた高音質なLPである。

P1010006 昨日、ウィルソン・オーディオから出たクリスマスの音楽のLPをご紹介したが、同じ奏者によるJ.S.バッハやC.P.Eバッハらのオルガンの音楽で、非常にワイドレンジな音のするLPである。

P1010005 上がVol.1で下がVol.2だが、これらの音楽ソースは、SACDになっても非常に生きるような気がしてならない。CDやSACD復刻盤は出たのだろうか?

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2007年12月25日 (火)

Music for Christmas

P1010004 カンターテ・ドミノは、発売から今までで全世界で10数万枚売れたらしく、かなりそのスジでは有名なアルバムだし、実際に聴いても楽しく聴ける。

オーディオ・マニア向けのソフトで、他にクリスマスの音楽のものが無いか探したら、それがあったのだ。このLPはスタンフォード・メモリアル・チャーチでのオルガン演奏のものだが、製作・発売は、Wilson Audio Specialities で、アメリカのハイエンドの雄であるウィルソン・オーディオのソフトなのだ。カンターテ・ドミノみたいに有名ではないけれど、かつてウィルソン・オーディオが製作したLPは今聴いても音は良い。

レコード番号 Wilson Audio W-806

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2007年12月22日 (土)

カンターテ・ドミノ

P1010001 このLPとCDは、オーディオ・マニアにはとても有名なものであるが、クリスマスの曲ばかりが入っている。言わば、オーディオ・マニア用のクリスマスアルバムである。

録音は1970年代半ば、propiriusというスウェーデンのマイナーレーベルは、このLPで日本でとても有名になった。内容は、とても響きの良い石造りの教会のホールでの、オルガンと合唱による演奏である。オーディオ・マニアなあなた、このソフトを持っていないというのはもぐりですぞ!

SACDでも出ていて、CDよりもアナログのしなやかな表現が得意のようだが、私が持っているのはLPとCDのみである。尚、LPはスーパー・アナログ・ディスクで発売されたものも買ったが、オリジナル盤のような透明感や音の伸びが鈍くぼやけている感じがしたので、どなたかにタダで差し上げた。

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2007年12月21日 (金)

ワン・チャンス[クリスマス・エディション]/ポール・ポッツ

20071220163945 昨日は、毎年聴いても飽きないクリスマスアルバムをご紹介したが、じゃあ、今年のイチオシは何なんだ?ということになると、これ。

ポール・ポッツは、歯並びが悪くおまけにメタボっぽい感じで風采の上がらない人だが、歌はとても上手い。イギリスで携帯電話のセールスを仕事にしていたが、日本でかつてあった「スター・誕生」という番組のイギリス版に出演、その時にプッチーニの「トゥーランドット」のアリア『誰も寝てはならぬ』(荒川静香さんが、オリンピックで使った曲です)を歌って、一躍スターになった。もともと実力があったからだが、文字通り、巡ってきたワン・チャンスをものにしたのだ。7月にファースト・アルバムを発売すると同時に、英国ヒットチャート1位、そのCDに、クリスマスの曲を4曲もオマケをつけて最近再発売されたのが、このCD。

ジャケットには、【The perfect gift for christmas】というステッカーが貼ってあった。尚、国内盤は1枚のCDに全ての曲が入っているが、UK盤は2枚組になっていて、オリジナルの盤+クリスマス用の曲が4曲の盤という構成になっている。私は地元のタワー・レコードでUK盤を購入した。国内通販CD屋だとUK盤はタワー・レコードにしかないようで、HMVのサイトには載っていなかった。タワーレコードのサイトをリンクしておく。

http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1729946&GOODS_SORT_CD=102

尚、ポール・ポッツが出演した「スター・誕生」という番組のイギリス版を「YOU・TUBE」で見れるようになっているサイトを見つけた。 以下に勝手にリンクさせていただいた。

【楽シーク日記 ポール・ポッツ】

http://funseeker.blog109.fc2.com/blog-entry-161.html

風采の上がらない男に対して最初は審査員も半ば嘲笑の目で見ているが、歌が始まり、会場のお客さんの驚きと興奮、最後の審査員の表情の変化が面白い。是非ご覧になって欲しい。

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2007年12月20日 (木)

クリスマス メロディー/ハリー・ベラフォンテ、ペリー・コモ、エディ・アーノルド、ヘンリー・マンシーニ他

20071211111827 クリスマスが近づく12月になると、毎年沢山のクリスマス・アルバムが発売される。毎年違った新しい曲や流行のクリスマス・アルバムを聴くのも良いのだが、何年経っても良いと思えるようなクリスマスアルバムもある。

このCDは、1957年から1966年の録音のクリスマスにちなんだメロディを寄せ集めたもので、アーチストもハリー・ベラフォンテ、ペリー・コモ、エディ・アーノルド、ヘンリー・マンシーニだけでなく、チェット・アトキンスやマーティ・ゴールドなど当時の人気アーチストが総出演しているようなオムニバス・アルバムである。

どういうわけか、毎年この時期になると引っ張り出してきてBGM的に聴いている。

BMG Classics 09026-68151-2

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2007年12月19日 (水)

エルガー チェロ協奏曲他/デュ・プレ バルビローリ

P1010001_2 このLPは、ジャクリーヌ・デュ・プレのチェロ、サー・ジョン・バルビローリ指揮ロンドン交響楽団の演奏によるエルガーチェロ協奏曲と、ジャネット・ベイカーの歌による「海の絵」が入った英国盤である。ただし、この盤は第2版であり、オリジナルではない。この超名盤は、最近でも重量盤のLPで復刻されているが、状態の良いこの2版の方が中古の実勢価格が安くて、しかも音質は復刻盤よりも良いような気がしてならない。

ジャクリーヌ・デュ・プレのファンでコレクターということになれば、是非ともオリジナル盤を求めるだろうが、この第2版でも聴くために求めるならば充分である。オリジナルはこの2版の3倍の値段が付いている場合が多い。

英国EMIのLPは、CDの音質がいまいちなことや、国内盤LPの音質差が他のレーベルに比べて大きいように思う。

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2007年12月18日 (火)

R・シュトラウス 影のない女/ショルティ ウィーンフィル

20071210100056 このCDは、オペラの録音史ならびにオペラのレコーディングに関して歴史に残る盤である。ショルティは、DECCA/LONDONの録音史において、「ニーベルングの指輪」をはじめとするワーグナーのオペラ全曲の録音をした指揮者であり、その得意とするものは大編成のものが多い。

この「影の無い女」もR・シュトラウスのオペラの中では大編成のもので、晩年のショルティへのDECCAの信頼が行わせた録音であった。まず、起用したオーケストラがウィーンフィルであったこと、当時のR・シュトラウスのオペラを得意とした最高の歌手をかき集めて録音したこと、などである。

しかし、逆にこれが仇になってしまった。歌手たちは世界中を飛び回っていて、スケジュールを合わせるのに苦労し、結果的に録音は足かけ3年の歳月を要した。また、それだけコストもかかった。このオペラを録音するのにかかった全ての費用は、当時の日本円にして、約2億円である。DECCAの経営が傾いて、UNIVERSAL MUSIC傘下に入らざるを得なくなった理由の一つが、このような金をかけすぎた録音にあると言われている。また、この「影のない女」の録音費用を回収するのに、このCDの販売だけでは50年以上かかるとも言われた。つまり、このオペラ録音は大赤字なCDなのである。日本ではクラシックの中でも、交響曲や管弦楽曲などよりオペラは数売れないのは目に見えている。交響曲や管弦楽曲でも1000セット売れればヒットだ、というのがクラシック音楽の実態である。発売されてから15年経つが、このCD、全世界でいったい何セット売れたのか?

この教訓があるため、現在のオペラ録音は、かつてのようにお金をかけなくなった。ライヴ録音やオペラの上演に便乗して1~2日だけで録音してしまうものだけになってしまったのだ。かつて、ジョン・カルショウが「ニーベルングの指輪」全曲録音に挑んだような壮大なプロジェクトは、予算的に現在の状況では不可能なのだ。

半世紀前とくらべて、歌手の水準の低下は覆いようが無く、また録音にも金や手間をかけなくなった。やっぱり昔の名盤は良いね、というのは以上の理由でいたし方ないのだと思う。

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2007年12月17日 (月)

シューベルト 交響曲9番「ザ・グレート」 /バルビローリ ハレ管

0000278 このLPレコードは、バルビローリが60年代半ばに録音したもので、オリジナル盤ではなく英国2版である。オリジナル盤ではなかったこともあって、¥900とリーズナブルな価格で1年ほど前に入手した。バルビローリは、ハレ管を一流のオーケストラにまで育て上げた人である。何回も聴きこむうちに、この演奏も好きになってきた。2版であってもかなり音質は良く、オリジナルにこだわるコレクターでなければ、必要にして充分な音質であると思っている。

尚、このLPの番号は、ASD2251である。英国HMVのステレオLPレコードで、4桁の番号になった最初の番号のものが、実は本LPレコードであり、3桁の最後の番号のものは、デュプレがバルビローリと入れた「エルガー チェロ協奏曲」、B面にジャネット・ベイカーが歌っている「エルガー 海の絵」が一緒になったASD655で、超名盤である。私のホームページのアドレスは、実は、英国HMV、英国DECCA、英国COLUMBAのレコード番号が由来である。ただし、SAX2251という番号のLPレコードは存在しない。SXL2001は、英国DECCAステレオ盤の一番最初の番号で、アルウィンのチャイコフスキー 序曲「1812年」。

http://www.geocities.jp/asd2251sxl2001sax2251/

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2007年12月15日 (土)

ヴィバルディ 協奏曲集『ラ・ストラヴァガンツァ』 ポッジャー&アルテ・デイ・スオナトーリ

20071205180901 ヴィバルディの協奏曲集『ラ・ストラヴァガンツァ』は、有名な『四季』などにくらべ、地味で注目がされないのか、あまり良い演奏が無かった。しかし、このCDを購入してそういった感じは払拭された。

確かなテクニックに裏付けられた早い部分の演奏が確かで、またバックのアンサンブルも絶妙で、ヴィバルディの旋律の装飾が全てあらわになる。はっきり言って、この曲の決定盤がようやく出現したと思うし、この曲が実はもっと良い曲集なんだということに気づかされる。

今までは、80年代録音のモニカ・ハゲット/ホグウッド盤(英オワゾリール)のLPが愛聴盤だったが、こちらは一気にお蔵入りとなって、近いうちにセコハン屋に行ってしまうと思う。

尚、私は通常CD盤を買ったが録音もすこぶる良く、SACD党の方から、SACD/CDハイブリッド盤も出ているんですよ、と教えてもらった。拙宅の環境では、通常CDでもかなり高品位なので、この盤に関してはSACDが必要だとは思えない。

CHANNEL CLASSICS   CCS 19598

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2007年12月14日 (金)

サント・コロンブ2世 無伴奏バス・ヴィオールのための組曲/ジョルディ・サヴァール

20071210095949 これは、Le Psrnasse de la Viole Vol.1の2枚組のCDである。

サント・コロンブ2世は、17世紀にフランスでヴィオールの名手として名高かったサント・コロンブの息子で、イングランドで活躍した。このバス・ヴィオールの無伴奏組曲は、とても良い曲だ。バス・ヴィオールは、チェロの音域に近く、バッハの無伴奏チェロ組曲に似た雰囲気もあるような曲である。例によって、このCDも極めて音質は良い。

ALIA VOX AV9827

また、昨日ご紹介したマラン・マレ ヴィオール曲集 第2巻より と一緒に購入する場合には、セットになったボックスがあるので、そちらを買ったほうがお得である。単に、大きな箱の中に2つのCDのセットが入っているだけで、バラで2種類を別々に買うより安い。

ヴィオールのパルナッスス ジョルディ・サヴァール ALIA VOX AV9829

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1981644

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2007年12月13日 (木)

マラン・マレ:ヴィオール曲集 第2巻より/ジョルディ・サヴァール

20071210095834 このCDは、昨日ご紹介した、シリーズのLe Parnasse de la Viole Vol.2である。

マレ:ヴィオール曲集 第2巻より 

「めぐり逢う朝」にも使われた「サント・コロンブ氏のトンボー」なども含み、かつ、演奏はバックが違うので、その違いを楽しむこともできる。

ジョルディ・サバール(バス・ヴィオール)
ピエール・アンタイ(Cemb)
ロルフ・リズレヴァンド、グザヴィエ・ディアス=ラトール(テオルボ&G)
フィリップ・ピエルロ(バス・ヴィオール)

チェロとヴィオールは全く違う楽器だが、チェロの音楽が好きならば、ヴィオールの音楽も音色も楽しめると思う。極めて音質の良いCDでオーディオ・マニアにもお奨めするが、何しろ音楽が素晴らしい。

ALIA VOX AV9828

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2007年12月12日 (水)

マレ 異国趣味の組曲/ジョルディ・サヴァール

20071210095722 これは、2枚組のSACD/CDハイブリッド盤である。

マラン・マレは、モーツァルトのちょうど100年前、1656年に生まれた。だから、昨年の生誕250周年のモーツァルト・イヤーは、マラン・マレの生誕350周年だった。それを記念して発売されたのがこのアルバムである。

SACDプレーヤーを持っていないのに買ったのは、実は、この盤は、CDのみのバージョンが発売されていないからだ。サヴァールがフランスのサント・コロンブやマラン・マレのヴィオールの曲を録音した、ALIA VOXのCDは他にもあって、この盤はLe Parnasse de la Viole Vol.3なのだ。映画「めぐり逢う朝」のサントラ盤 http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_5c88.html を聴いて気に入ったなら、このシリーズは3組全部揃えて聴いて欲しい。どれも、とっても素晴らしい音楽だから。

SACD層を良いSACDプレーヤーで再生した音質は非常に素晴らしいし、サヴァールの弾くヴィオールが眼前に居るように鳴る。だが、通常のCDプレーヤーでCD層を再生した場合、このレーベルの普通のCDを再生したときと比べ、やや音が賑やかな感じになり細かいデティールが再生しにくい感じだ。これはハイブリッド盤のCD層の反射率、乱反射の問題によるものだと思う。だから、もし、このまま私がSACDプレーヤーを導入しない場合、Vol.1 Vol.2は通常のCD盤で出ているし、将来、普通のCDでこの音源が発売されたなら、間違いなく買い換えるつもり。

ALIA VOX  AVSA9851

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2007年12月11日 (火)

ひばりジャズを歌う/美空ひばり

0000300m これは、美空ひばりが、ナット・キング・コールが亡くなったあと、彼の歌を吹き込んだLPレコードである。2006年秋に復刻されたものである。

ジャズの名曲を、ひばりは自分の曲のように歌い無理がない。こんな曲を歌わせてもやっぱり上手いのだ。ただし、歌謡曲ぽくなってしまうのは否めない。ひばりのLPの中でも、これのオリジナル盤は結構高く1万円以上するので、復刻盤が¥4000近い値段しても、まあ、リーズナブルかなと思う。ジャケットはコーティングした上質の厚紙ダブルジャケットで、レコード盤も180gの重量盤で60年代の当時の盤より厚くて重い。音質も復刻盤として充分満足できるものだ。

日本コロムビアは、今年も2回に分けて各10タイトルのLPレコードを復刻発売している。いったい、全国でどのくらいの数の人が今頃になってLPレコードを買うのだろうか?と思ってしまう。日本コロムビアの昨年からの復刻LPで買ったのはこれ1枚だけである。

日本コロムビアがここ1~2年発売したLPで欲しいと思うものはあまり無く、強いてあげればマリア・ジョアン・ピリスのモーツァルトのピアノソナタが欲しいなと思うだけ。これは今月出るはずのものだが、70年代のアナログ録音で、この後すぐにもう一回同じ曲をPCMで録音されたために、幻となってしまった録音だ。ピリスのは、PCM録音のものをピアノソナタを全集で復刻してボックスに入れて復刻発売すれば、そこそこ売れるかもしれない。

DENONが版権を持っているので、世界中で販売できるから、全世界のクラシック音楽のアナログ・ファンに売り込める。ヤフー・オークションでも、国内盤クラシックLPとしては、かなり人気があるアイテムなのだ。もちろん、CDでも安くセットが出ているが、残念ながら当時のLPとききくらべるとCDの音質はかなり劣る。

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2007年12月10日 (月)

オール・スルー・ザ・ナイト/ジュリー・ロンドン

20071128152348 これは、モノラル時代の「ジュリー・イズ・ハー・ネーム」と「ロンリー・ガール」のニコイチ盤と一緒に買ったCDである。録音はこちらの方がずっと新しく60年代の半ばのステレオ盤だ。

だが、どうもしっくり来ない。何となくジュリー・ロンドンの声もボケ気味でさえない感じがする。800円以下で買った「ジュリー・イズ・ハー・ネーム」と「ロンリー・ガール」が思ったより良かったので、比較してしまうとそんな感じである。

ジャズヴォーカルに強いワケ知りの方々から、ジュリー・ロンドンの昔の盤は「コール・ポーター集」以外はみんな良いよ、と言われていたのを思い出し、これ、コール・ポーターの曲ばっかりじゃん、やっぱりそうか、と思うしかない。でも、この盤も一応名盤みたいで、私が購入したCD屋には、この盤と、「ジュリー・イズ・ハー・ネーム」と「ロンリー・ガール」のニコイチ盤の2種しか在庫が無かったから、あるものをとりあえず買ってきたというもの。

お粗末様でした。

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2007年12月 8日 (土)

ジュリー・イズ・ハー・ネーム:ロンリー・ガール/ジュリー・ロンドン

20071128152233 これは、ジュリー・ロンドンの2枚のLPを1枚のCDに入れて発売されているものである。値段は非常に安く、確か800円しなかったと思う。当時のLPの収録時間は片面15分、両面で30分程度なので、CDの中に2枚がまるまる納まってしまうわけだ。この廉価盤でも、音楽のよさ、ジュリー・ロンドンのよさは充分に伝わってくる。このCDはオランダプレス。本当は、米国盤の方が良いのかもしれない。

0000423m Larry Hi Fi 在日代表さんに薦められて探していたのは、このオリジナルジャケットデザインのものだったが、これがあいにく、探しに行った量販店に無かったのだ。

この時代のジャズ・ヴオーカルにはまると、オリジナルのLPを買って、という泥沼にズブズブにのめりこんでいくようで、ちょっと恐い。何せ、オリジナル盤の値段の高さ、人気度は、クラシックよりもジャズの方が上で、資金も根性もそれなりにかかる。当面は、復刻CDを上手く鳴らせるようにがんばるとする。真空管のシングルアンプが活躍しそうだ。

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2007年12月 7日 (金)

ベートーベン序曲集/コリン・デイビス バイエルン放送交響楽団

20071205181243 これは、オーディオ評論家の菅野沖彦氏の監修で発売された、コリン・デイビス/バイエルン放送交響楽団「ベートーベン序曲集」のSACD/CDハイブリッド盤である。SACDプレーヤーを持っていれば、高音質なSACDの音が堪能できるが、通常のCDプレーヤーでも聴くことができるので買ってみた。(私はまだSACDプレーヤーを持っていない)

通常、SACD/CDハイブリッド盤のCD層の音は正直良くないものが多い。反射率や乱反射などの問題がどうしてもあるからだ。でも、ハイブリッド盤のCD層の音質にも気を配って作られているものもある。この盤がそうだ。このCD層は、良いCDプレーヤーで鳴らすとSACD層に負けないくらいの良い音で鳴らすことも可能。オーディオチェックにも使える高水準なものだ。

このSACD/CDは、Esoteric20周年記念で出たもので、一般のCD屋には売っていない。オーディオ屋で買うか、ソフト屋なら「石丸」ぐらいにしか置いていない。「石丸」もオーディオ部門で仕入れたのをソフト部門のほうに持ってきて売っているみたいで販売ルートが普通の音楽ソフトとは異なるようだ。

「アテネの廃墟」序曲

序曲「コリオラン」

「レオノーレ」序曲1番

「プロメテウスの創造物」序曲

「エグモント」序曲

「レオノーレ」序曲3番

「フィデリオ」序曲                1985年9月録音

演奏は、ちょっと地味と感じるかもしれない。だが音質が良いことに助けられてかなり楽しめる。1980年代半ばの44.1K 16itの録音をSACDにしてメリットがあるのか?というのに興味をひかれるが、SACD層を良いSACDプレーヤーでかけると、スッと抜けるような高域と楽器の細かな音色がCDとはやはり異なりSACDの音質的な特徴が出る。

CD番号  TDGD90013  SACD/CDハイブリッド盤

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2007年12月 6日 (木)

Edition Gale (Gale Maxmum Fidelity Recording LimitedのLPセット)

P1010007 このセットは、1980年代半ば過ぎ頃、ステレオ・サウンド誌でも紹介された6枚組のLPセットである。何でも、70年代に録音されプレスされたLPが、倉庫で発見されたものだそうで、実際、プレスは70年代でC1977という刻印もある。

P1010008 内容は、全てクラシック音楽であるが、曲目やミュージシャンは多岐に渡っている。特に、有名になる前のホグウッドやガーディナーらが起用されているので、彼らの初期のレコーディングとしても貴重なものだ。

17世紀のイタリア音楽  クリストファー・ホグウッド ロンドン古楽アンサンブル他

J.S.バッハ フルートソナタ全集 クリストファー・テイラー(fl) レスリー・ピアソン(Harpsichord) デニス・ヴィゲイ(cello)

ベートーベン ピアノソナタ「ワルトシュタイン」「熱情」 ペーター・フランクル(p)

シューマン 女の愛と生涯 ブラームス 歌曲  シーラ・アームストロング(sop.)  マーチン・ジョーンズ(p.)

打楽器のための音楽  ジョン・エリオット・ガーディナー指揮 トリスタン・フライ打楽器アンサンブル

このLPのセットは、10年以上前に静岡の中古屋でかなり安く見つけた。オーディオマニアでクラシックファンなら持っていたい盤だが、店主にはその価値がわからなかったようだ。この中古店は今は無い。

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2007年12月 5日 (水)

J.S.バッハ オーボエ協奏曲集 ポンセール(ob)寺神戸亮(vn)イル・ガルデリーノ・アンサンブル

20071128151704 このCDは、古楽器演奏によるものである。モダン楽器での演奏のものは何枚かCDやLPで持っているが、古楽器のものが無かったこと、Vnに寺神戸亮が参加していることが理由で買ってみた。

オーボエの古楽器というのはあまり聞かないが、オーボエ奏者のマルセル・ポンセールは演奏活動の傍ら、18世紀モデルのオーボエ制作にも取り組んでいるという楽器職人で、自ら復刻した楽器を吹くすげえ人だ。

20071205092146 ジャケ内側の写真を載せておくが、現代のオーボエと古楽器のオーボエでは、形からして相当に違う。当然、音色もかなり異なる。そして、バックのアンサンブルも全部、古楽器であれば、曲そのもののイメージがモダン楽器の演奏と相当に異なることがわかるだろう。興味のある方は是非きいていただきたい。音質的にも、悪くないCDである。

CD番号   ACCENT ACC 24165

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2007年12月 4日 (火)

J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータより(リュート版)ホセ・ミゲル・モレーノ他

20071128152120 このCDは、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ1番とパルティータ2番をバロック・リュートで弾いているもの。

このCDは普通のCDにはない特徴がある。

1)独奏者がバロックリュート用に自ら編曲した。昔、イエペスがギターで弾いた、無伴奏ソナタとパルティータ全曲のLP(アルヒーフ)を持っていたことがあるが、これともだいぶ違うようである。

2)無伴奏ヴァイオリンソナタ1番とパルティータ2番の全曲以外に、エマ・カークビー(ソプラノ)、カルロス・メーナ(カウンターテナー)が参加し、パルティータ2番のシャコンヌを伴奏にして、『キリストは死の縄目につながれたり』というシャコンヌ=トンボーを歌っているトラックがある。これがなかなか良い。

3)プロデューサー、レコーディング・エンジニアを独奏者が兼ねている。

すなわち、演奏家が自分で企画し、自分でマイクセッティングし、自分で録音機のスイッチを入れて録音している可能性が高い。特に歌手が参加していない1人で弾いている部分は間違いなくこういったもので、非常に音質の良いワンポイント録音である。そういった意味で、このCDはオーディオマニアに強力にお奨めする。

ホセ・ミゲル・モレーノは、ギター、テオルボ、リュートなどの名手で、実際このCDでもかなりの名手ぶりを聴かせる。それでいて、オーディオや録音技術に対しても造詣が深いようである。まず、このCDのジャケ写真を見ると、笑っちゃいますね。電源コードやプラグなど、およそ音楽とは関係ないものだから。GLOSSAはスペインのマイナーレーベルだが、かなり音質の良いCDがある。

CD番号    GLOSSA GCD P30107

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2007年12月 3日 (月)

レスピーギ 『ローマ三部作』 トスカニーニ NBC響 XRCD24

20071119161736 これも、ドヴォルザーク「新世界より」とともに2007年 11月に発売されたXRCD24シリーズのトスカニーニオリジナルエディションの第一回発売分のものである。これは、トスカニーニ/NBC交響楽団の数多いスタジオ録音のものの中でも演奏の良さは群を抜いていて、ステレオ時代になっても名盤の誉れ高い演奏であった。

XRCD24で復刻されて、従来の盤よりこのアンサンブルが尋常でないほど緻密で高度であることがよくわかる。特に1949年の録音の「ローマの祭り」は、本当に40年代の録音なのかとビックリした。従来のCDや再発LPのように弦の音ががさついたりピーキーでないのが良い。逆に、従来のピーキーな音に辟易していた人は、このCDを聴くと印象がコロっと変るかも知れない。それだけ音質の違いというものは、演奏の評価を左右する。

このCDは「新世界より」以上に多くのクラシックファンに聴いていただきたい。

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2007年12月 1日 (土)

ドヴォルザーク 新世界 /トスカニーニ NBC響 XRCD24

20071119161630 これは、日本ビクターが2007年11月に発売した、XRCD24シリーズのトスカニーニオリジナルエディションの第一回発売分のものである。価格は¥3425と古い音源を復刻したものとしては異様に高い。だが、普通のLP用のマスターテープからではなく、もっと前のオリジナルマスターにまで遡って、これからデジタルリマスターしているらしい。また、当時のマスターテープはプレイバック中に手切り編集をして繋いだ部分のスプライシングテープが劣化して切れてしまうので、繋ぎなおしたりといった手間が大変で、この価格も手間にかかったコストを考えれば仕方がないのかもしれない。

さて、問題の演奏と音質である。全曲の演奏時間はテンポが速く全曲が37分。これは通常の演奏より1割も演奏時間が短い。2楽章はオーケストラが良く歌っているが、他の楽章は音楽が本当に疾走するように感じる。54年前のモノラル録音なのでFレンジが狭いのは仕方がない。今までの再発LPや復刻CDが高域にきつさを感じ質感が乾いた感じがしたイメージがあるのだが、良い装置で聴くとこのCDは高域がしなやかで抜けるような音で鳴り、疾走する早いテンポがそれほど早いと感じずに中身が詰まってNBC交響楽団のアンサンブルがとてつもなく緻密に感じる。しかし、装置によってはただ早くせかされたように鳴り高域ががさつで乾いたように鳴るようなものもあった。そんなわけで、このCDは装置を選ぶような気がする。良い装置であればあるほど真価を発揮すると思う。

たった1枚だけ「新世界」のCDが欲しい人には決してお奨めしないが、20世紀のニ大巨匠の1人の晩年の演奏に興味がある人には、是非手に入れて聴いてみると良いと思う。

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