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2007年12月 1日 (土)

ドヴォルザーク 新世界 /トスカニーニ NBC響 XRCD24

20071119161630 これは、日本ビクターが2007年11月に発売した、XRCD24シリーズのトスカニーニオリジナルエディションの第一回発売分のものである。価格は¥3425と古い音源を復刻したものとしては異様に高い。だが、普通のLP用のマスターテープからではなく、もっと前のオリジナルマスターにまで遡って、これからデジタルリマスターしているらしい。また、当時のマスターテープはプレイバック中に手切り編集をして繋いだ部分のスプライシングテープが劣化して切れてしまうので、繋ぎなおしたりといった手間が大変で、この価格も手間にかかったコストを考えれば仕方がないのかもしれない。

さて、問題の演奏と音質である。全曲の演奏時間はテンポが速く全曲が37分。これは通常の演奏より1割も演奏時間が短い。2楽章はオーケストラが良く歌っているが、他の楽章は音楽が本当に疾走するように感じる。54年前のモノラル録音なのでFレンジが狭いのは仕方がない。今までの再発LPや復刻CDが高域にきつさを感じ質感が乾いた感じがしたイメージがあるのだが、良い装置で聴くとこのCDは高域がしなやかで抜けるような音で鳴り、疾走する早いテンポがそれほど早いと感じずに中身が詰まってNBC交響楽団のアンサンブルがとてつもなく緻密に感じる。しかし、装置によってはただ早くせかされたように鳴り高域ががさつで乾いたように鳴るようなものもあった。そんなわけで、このCDは装置を選ぶような気がする。良い装置であればあるほど真価を発揮すると思う。

たった1枚だけ「新世界」のCDが欲しい人には決してお奨めしないが、20世紀のニ大巨匠の1人の晩年の演奏に興味がある人には、是非手に入れて聴いてみると良いと思う。

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