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2008年1月

2008年1月31日 (木)

マリア・ジョアオ・ピリス/モーツァルト・リサイタル

P1010002 このLPレコードは、昨年12月に日本コロムビアが復刻発売したLPのうちの1枚である。1987年にLPとCDの生産額が逆転し、1990年代に入った頃には、21世紀にはLPは新譜で発売されることは無く、絶滅すると思っていた。当時は、だからこそLPの再生を今のうちにきちんと納得するまでやっておかなければならない、と考えていた。ところが、2007年末にも限定的ではあるが、LPが新譜として発売されたのである。

この録音は、1973年5月のもので、今は非常に有名になりモーツァルト弾きとして世界的に評価も高いマリア・ジョアオ・ピリスのDENONの初録音であり、アナログ録音で行われた。このすぐ後に、モーツァルトピアノソナタ全集をDENONにPCM録音で行ったが、そのさきがけとなったものである。

LPのライナー・ノーツを見ると、もうすでにピリスの演奏に対し、的確な評価をしていたことで、DENONのアーチストの選定やレコード作りが非常に先見の明があるものだったのがわかる。また、復刻はかなり丁寧に行っており音質も良くて、私個人としては満足度は高い。

DENON音源のクラシックで、LPで復刻発売してもらいたいもの中に、この人の「モーツァルト・ピアノソナタ全集」や、藤原真理さんの「バッハ 無伴奏チェロ組曲全集」などがある。いずれもオークションなどでは高値が付く人気盤だからだ。

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2008年1月30日 (水)

ボッケリーニ 弦楽五重奏曲集/フィルハーモニア・アンサンブル・ベルリン

20080128101844 昨日のCDのフィルハーモニア・クァルテット・ベルリンのメンバーの中には、土屋邦雄さんが居た。土屋さんは、1959年から40年にわたってベルリンフィルの団員だった。日本人としてはじめてのメンバーだし、確かコンサートマスターの安永徹さんが入団するまで、ずっとただ1人の日本人メンバーだったと思う。フィルハーモニア・クァルテット・ベルリンは、ベルリンフィルの有志団員で結成された。今はメンバーは入れ替わってしまっているけれども。

今日のCDのこのボッケリーニのフィルハーモニア・アンサンブル・ベルリンも母体はほぼ一緒で、ヴィオラは土屋邦雄さん、録音は西ベルリンで行われたもの。このCDのアンサンブルはとても緻密で、なかなかに楽しめる演奏だ。1987年録音

土屋さんは、今はベルリンフィルを退団され、ヴィオラだけでなく指揮活動などもされている。

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2008年1月29日 (火)

モーツァルト クラリネット五重奏曲/マイヤー、フィルハーモニア・クァルテット・ベルリン

P1010001_2 この録音は、1982年、クラリネット奏者のザビーネ・マイヤーをめぐって、カラヤンとベルリンフィルが対立したすぐ後のものだ。

カラヤンは、この若いクラリネット奏者を気に入って、ベルリンフィルに入れようとしたが、奏法や音色の違いなどを理由にベルリンフィルの団員たちが拒否したのだ。その渦中にあった奏者の録音を日本のレーベルDENONは、早速おこなった。しかも、フィルハーモニア・クァルテット・ベルリンという、ベルリンフィルのメンバーが母体となった団体の弦楽四重奏団とである。ベルリン・フィルは、ザビーネ・マイヤーを独奏者としてなら迎え入れるとしていたので、この録音も全く障害はなかったに違いない。

CD、LP両方あるが、CDは1983年発売のもので、盤はまだ現在のCDより厚くて、収録時間がLPと同じで、余白に入った「キュフナー/伝ウェーバー 序奏・主題・変奏」を合わせて全部で約43分である。それでいて¥3800と高価であった。

昨日のCDがモーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲だったので、思わず引っ張り出してきた。私にとっては、とても懐かしいソフトである。

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2008年1月28日 (月)

モーツァルト、ブラームス クラリネット五重奏曲 エリック・ホープリッチ(バセット・クラリネット)

20080128090656 このCDは、モーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲という、2つの名曲がカップリングされているが、モダン楽器ではなく、ピリオド楽器でのものだ。

エリック・ホープリッチは、バセット・ホルン、クラリネットの名手としてだけでなく、18世紀オーケストラのメンバーで構成されるアンサンブル「ナハトムジーク」を主催するなど、ピリオド楽器を用いた演奏活動をしている。もちろん、ブリュッヘン&18世紀オーケストラとも共演している人だ。

また、ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団はガット弦とバロック弓を使用する若手の団体で、ピリオド楽器で演奏されたこれら名曲はどんなだろうという興味があった。やはり、楽器の響きや細かい部分がモダン楽器での名盤とはかなり異なる。

GLOSSA  GCD 920607

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2008年1月26日 (土)

ベートーベン 交響曲5番/エーリッヒ・クライバー、アムステルダム・コンセルトヘボウ

P1010005_edited アナログプレーヤーで有名なLINNのレーベルがあり、今はLINN RECORDとなっているが、ここが80年代に発売したLPレコードの中には、以前紹介したキャロル・キッドのジャズヴォーカルなどのほかに、RECUT RECORDSというレーベルから、クラシックのDECCAの音源をリカットして出したものがある。このE・クライバー/アムステルダム・コンセルトヘボウのベートーベン第5交響曲がそうだ。1980年代にLINNの輸入代理店が販売していたものである。

ジャケ違いのもので2枚あるが、1枚はタダで知人に頂いたもので、クライバーの顔写真のジャケの方が私が買って持っていたもの、白っぽいジャケのものがいただいたもの。マトリックスも同じ?らしく、音質はほぼ同じだ。 尚、オリジナル盤はDECCA LXT2851である。

この曲は、息子のカルロス・クライバーのドイチェ・グラモフォンの録音も有名で人気があるが、オヤジの方もがんばっていたのだ。テンポが速く流麗で音楽に勢いのあるスタイルは、親子ともに似ている。

参考:キャロル・キッド Aloi Records AKH003 

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/carol_kidd_b712.html

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2008年1月25日 (金)

ヴェルディ リゴレット/セラフィン、スカラ座、カラス、ステファノ、ゴッビ他

P1010002 このLPセットも1950年代のEMIのオペラ録音の水準の高さを思い知らされる1つである。セラフィン、スカラ座の管弦楽がどうのこうのというより、主役の3人の歌が素晴らしい。オペラというのは歌で持っているもので、オーケストラはしっかりそれをサポートしている。

また、当時のモノラル録音は現在のようにFレンジが広くなく、人間の歌がしっかり捉えられるような録音の仕方がなされていることが、歌を中心に聴きたいというリスナーにとってプラスに働く。

P1010003 昨日の「トスカ」もこの「リゴレット」のLPも英COLUMBAの初期盤で、50年代のプレスのものである。これだけ古いと中古レコードもそれなりに傷みが酷いものもあり、ノイズが酷くて聴くに堪えないものもある。そんな盤だと初期盤の音の良さなどわかるはずも無い。

英COLUMBA 33CX1324/6

たまたま、これはオリジナル盤だが、私は正確にオリジナルかどうかよりも、盤のコンディションの良さと音の良いもの、さらに値段で買うかどうか決めている。この写真をクリックすればわかるが、前の所有者は聴いたときの日付を内袋に書き込んでいる。全部で5~6回くらいしか聴かれていないし、取り扱いも非常に丁寧だったことがわかる。この盤もほとんどノイズの無いピカ盤である。

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2008年1月24日 (木)

プッチーニ トスカ/デ・サバータ スカラ座、カラス、スティファノ、ゴッビ他

P1010009 この録音は、マリア・カラスと、ビクトル・デ・サバータの一期一会の録音であり、録音後半世紀以上経過した現在も、音楽的にこの「トスカ」を凌ぐものは出ていない。

まさにマリア・カラスの絶頂期にならんとする頃の録音であるし、トスカ役の感情移入の凄さは、他のソプラノ歌手には到底まねできまいと思う。デ・サバータのスカラ座の統率も見事であるし、ジュゼッペ・ディ・スティファノのカヴァラドッシ、ティート・ゴッビのスカルピアもお見事というほか無い。

録音で聴けるマリア・カラスは、他のオペラ歌手と比べて美声というわけではない。声の美しい歌手ならば、他にいくらでもいる。しかし、カラスならではの、これほどまでに感情をてんこ盛りにしての歌が、聴き手の心にジーンと迫ってくるのである。

 英COLUMBA 33CX1094/5

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2008年1月23日 (水)

ベートーベン ピアノ協奏曲5番/バックハウス、クラウス、ウィーンフィル

P1010007 昨日の4枚セットの組箱は、バックハウスの弾くベートーベンの「皇帝」協奏曲が入っていたが、これ以前にもモノラルで録音している。これがそうだ。  

米LONDON LL879 (米国発売・英国プレス)

英国オリジナル盤ならLXT2839であるが、これは、アメリカ・ロンドンの盤で、外溝・銀文字の再発盤である。再発であるが、盤の状態は良く音質も良いので、実用品として聴くためのLPレコードとして全く申し分ない。値段もオリジナルではないから、普通の国内盤の中古盤とほぼ同じでお値打ちだった。

シュミット=イッセルシュテットと入れたステレオ盤よりも、数年の違いだけだが、こちらの方がやはり若々しい演奏のような気がする。

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2008年1月22日 (火)

ウィーン・フィルハーモニー・フェスティバル Vol.3

P1010012 このセットは、60年代中ばごろ、ウィーンフィルの創立125周年を記念して発売されたセットの一組である。

英DECCA SXL6292/5

このセットは4枚組で、ワーグナー 序曲集(ショルティ 指揮)、シベリウス 交響曲2番(マゼール 指揮)、シューベルト 交響曲9番(ケルテス指揮)、ベートーベン ピアノ協奏曲5番(シュミット=イッセルステット 指揮、バックハウス ピアノ)という、いずれもオーケストラはウィーンフィルで、名演ぞろいの豪華版である。

このセットを買った理由は、バックハウスとシュミット=イッセルシュテットのベートーベンの「皇帝」と、ケルテスのシューベルト 交響曲9番が、60年代の初期プレスの音質で聴けて、しかもバラでオリジナル盤を買おうとするのよりかなり格安だったからだ。中溝のあるDECCAの初期盤は、音がぶ厚くてしなやか、それでいて透明感のある音がする。

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2008年1月21日 (月)

ミルシテイン 小品集

P1010006 このLPは、1950年代のミルシテインの最盛期に録音された小品集である。 米Captol P8339

50年代の頃のこの人は、協奏曲やバッハの無伴奏などをバリバリ弾くようなイメージが強いが、しなやかで美しい小品物もなかなか良い。

現在では、かなり安くなったセット物のCDの中に、これらのLPのものが入っているが、録音が古くなればなるほど、オリジナル盤で聴く音から乖離していく感じがする。

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2008年1月19日 (土)

マーラー交響曲「大地の歌」ワルター/ウィーンフィル

P1010003 このLPは、ブルーノ・ワルターがDECCAに残した唯一の録音である。また、カスリーン・フェリアーが歌っていることでその価値を高めていて、いまだにこの録音をこの曲のベストに挙げる人も少なくない。勿論、CDでも復刻発売もされている。 DECCA LXT2721/2(英国盤二枚組)

P1010004 写真をクリックして大きくするとはっきりするが、このセットはレーベル面のDECCAの文字が銀色で、溝がレーベルの外側にある再発盤である。オリジナルは文字が金色だから違いはすぐにわかる。オリジナル盤ではないこともあって、十数年前にリーズナブルな値段で出ていたのをゲットしたものだ。それでも、この盤は1950年代のプレスのものである。

今は、この盤の発売後に2枚組だったものを1枚にして60年代になってから再発売されたLXT5576も、ヤフオクなどではびっくりするほど高いので、いやになってしまう。今の輸入盤中古LPの相場では、よほどのお気に入りで無い限り、人気のある初期盤やオリジナル盤は高価で買う気がおきない状況になってしまった。

参考までに、DECCAのモノラルLXT番号の世界的コレクターであるKitagawaさんのページをリンクさせていただく。

暇な人KitagawaのDECCAいページ http://www17.ocn.ne.jp/~himahito/

Bruno Walter http://www17.ocn.ne.jp/~himahito/walter1.html

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2008年1月18日 (金)

ヴェルディ トロヴァトーレ/チェリーニ、ミラノフ、ビョールリンク、ウォーレン他

P1010002 この録音は、50年代前半のモノラルであるが、音質を抜きにすれば、おそらく映像なしの音だけで聴く「イル・トロヴァトーレ」では、一番歌手が揃っているし、合唱も非常にいいので、完全無欠の最高のものだと思う。合唱はロバート・ショウ合唱団である。

この録音から聴けるジンカ・ミラノフは、マリア・カラスやレナータ・テバルディに勝るとも劣らないソプラノであると思うし、ユッシ・ビョールリンクのマンリーコの出来も良いし、レナード・ウォーレンは、まさに最高のルーナ伯爵を歌っている。

 米RCA AVM2-0699 MONO(オリジナル盤の番号はLM-6008)

このLPは70年代の復刻盤で、オリジナル盤でも初期盤でもない。画像をクリックして大きくすればわかるが、左上にカットアウト痕がある。カットアウト盤の未開封品が安く出たときに買ったもので、買った当時はモノラル用のカートリッジも持っていなかった。普通のステレオカートリッジでモノラル録音のものを聴くときは、オリジナルに近い古い盤より、このような再発盤の方が聴きやすい音質になる。

このLPを買ってだいぶ後に、安く復刻CDが発売されたので買ってみた。CDでも充分に楽しめる音質ではあるが、このLPの方が良い音なので、CDは学生時代に合唱をやっていた弟にくれてやった。弟はロバート・ショウが大好きだから。

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2008年1月17日 (木)

ヴェルディ トロヴァトーレ/シッパース、コレルリ、トゥッチ、シミオナート、メリル他

P1010011 60年代半ばの録音である。EMIの60年代の録音のものは、CDで聴くと冴えないものが多いが、英国プレスのLPで聴くと、印象は一変する。

英HMV SAN151/3

実は、このレコードが、今まで聴いたことがある「トロヴァトーレ」の全曲盤の中で一番のお気に入りである。2セット持っているが、いずれも英国盤で、上がオリジナル盤、下が2版のものである。オリジナル盤はかなり高価だと思うので大事にしていて、普段は2版を聴いている。

この録音は、何と言っても、フランコ・コレルリのマンリーコの魅力によるところが大きい。ビョールリンクやベルゴンツィらの甘い歌い方と違い、その激情型の歌いかたは、デル=モナコをも凌ぐ。また、トゥッチ、シミオナート、メリルなど他の主役級の歌手も水準が高く、シッパースも上手くオーケストラを統率し、熱い演奏になっている。

この録音以後のものは、映像付きでないと楽しめないものばかりなような気がする。

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2008年1月16日 (水)

ヴェルディ トロヴァトーレ/セラフィン、コッソット、バスティアニーニ他

P1010010 このLPは、60年代初めごろの録音である。この録音は、おそらく、ステレオのスタジオ録音の中で、いちばん主役の揃った理想に近いものであると思うし、セラフィンの指揮によるスカラ座の管弦楽も素晴らしいものだ。

CDでも復刻されているので買ってみたが、The Originalsの音質の良い復刻ではないので、特にこのオリジナルに近いLPは、音が良いので価値があると思う。これは、中古盤ではなく未開封の未使用のもののデッド・ストックをかなり格安な値段で見つけたもの。盤のダメージが全くないこともあって、気持ちよく聴ける。

        D.G. 138835/7SLPM (独輸入盤)

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2008年1月15日 (火)

ヴェルディ トロヴァトーレ/エレーデ、モナコ、テバルディ、シミオナート他

P1010001 トロヴァトーレは、ヴェルディのオペラの中でも特に好きなもので、様々な同曲異盤を持っている。

これは、英DECCAの初版で、SXL2129/31の3枚組。3枚のうちの1枚のSXL2129は、モノラル盤と同じ外溝の厚盤である。

P1010002 このオペラは、ルーナ伯爵、 レオノーラ、 アズチェーナ、マンリーコの4人の主役の歌の魅力が大きいので、これら4人の歌が良いかどうかが、好きな盤になるかどうかでとても重要になる。実際、このオペラは魅力的な歌が次から次に出てくる。

1950年代のステレオ初期録音の名盤である。ルーナ伯爵(バリトン)にやや難があると思うが(それも贅沢な話ではあるが)、 テバルディ(ソプラノ)のレオノーラ、シミオナート(メゾソプラノ)のアズチェーナ、デル=モナコ(テノール)のマンリーコは非常に魅力的だ。

このオペラは復讐劇である。あらすじはこんな感じだ。

マンリーコは、アズチェーナの息子として育てられたが実はルーナ伯爵の実弟、レオノーラとは相思相愛の仲である。アズチェーナはジプシーの老婆である。先代のルーナ伯爵には実は2人の息子がいたが、そのうちの弟君に呪いをかけた容疑でジプシーの老婆を火刑に処したが、それと同時に弟君は行方不明となり、火刑台から子供の白骨が発見された。処刑されたジプシーの老婆はアズチェーナの母親なのだ。弟君を誘拐したのはアズチェーナだが、誤って自分の息子を火にくべてしまったのだ。

マンリーコは、アズチェーナに育てられ、ルーナ伯爵と敵対するようになる。マンリーコは捕らえられるが、レオノーラはルーナ伯爵に、自分の体と引換えにマンリーコの命を救うことを提案、ルーナ伯爵はそれを受け入れ釈放命令を出す。レオノーラは隙を見て服毒する。

レオノーラは牢獄へ赴き、マンリーコを解放しようとする。マンリーコは彼女が貞操を犠牲にしたことを非難するが、レオノーラの飲んだ毒が効目を現し始め、彼女は愛するもののために死を選択した心情を訴える。ルーナ伯爵も登場し、虫の息のレオノーラを見て自分が騙されたことを悟り、マンリーコの即時処刑を命令する。アズチェーナはマンリーコの処刑をみて、伯爵に「あれはお前の弟だよ」と告げ、「母さん、復讐は成った!」と狂乱の叫び声を上げて幕となる。

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2008年1月12日 (土)

アルルの女 全曲版

20070526132120 このCDは以前、掲示板でご紹介したが、埋もれてしまいいずれ消えてしまうので、こちらにもご紹介する。

このCDはもう廃盤なんだろうか?

1998年発売の2枚組「アルルの女」全曲盤  仏VALOIS V 4389

アルルの女は「組曲版」が有名で、ほとんどの録音は組曲版のものだ。これは、珍しい全曲盤である。でも、第二組曲の方は、ビゼーの死後編曲されたもので本来「アルルの女」に出てこない曲も入っている。フルートとハープの旋律が美しいメヌエットは「美しきバースの娘」というオペラからの転用であるので、本来、「全曲版」にはこのメロディーは入っていないが、このCDでは、3幕冒頭のトラックに、マルゴワールがサービスで逆編曲版を入れてくれている。「美しきバースの娘」のオペラ全曲盤も持っているので、これもそのうちにご紹介しようと思う。

劇としての「アルルの女」のあらすじはこんな具合である。

南フランスの豪農の息子フレデリにはヴィヴェットという許嫁がいるのだが、アルルの闘牛場で見かけた美女に心を奪われてしまう。日に日に衰弱していく息子を見て、フレデリの母はアルルの女との結婚を許そうとする。それを聞いたヴィヴェットがフレデリの幸せのためならと、身を退くことをフレデリの母に伝えるが、ヴィヴェットの真心を知ったフレデリは、アルルの女を忘れてヴィヴェットと結婚することを決意する。

2人の結婚式の夜、牧童頭のミチフィオが現れて、今夜アルルの女と駆け落ちすることを伝えるが、物陰からそれを聞いたフレデリは嫉妬に狂い、祝いの踊りファランドールがにぎやかに踊られる中、機織り小屋の階上から身をおどらせて自ら命を絶つというお話だ。

アルルの女という題が付いているが、アルルの女自身はこの物語には登場しない。また、劇に付随する音楽であって、オペラではない。

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2008年1月11日 (金)

バッハ トッカ-タ Vol.1、Vol.2/グールド

Vol1

トッカータ第3番 BWV 912
トッカータ第1番 BWV 910
トッカータ第4番 BWV 913
 録音:1976年10,11月 トロント、イートンズ・オーディトリアム

Vol2_2

トッカータ第2番 BWV 911
トッカータ第6番 BWV 915
トッカータ第7番 BWV 916
トッカータ第5番 BWV 914*

 録音:1979年5,6月 トロント、イートンズ・オーディトリアム
 1963年4月8日 ニューヨーク、コロムビア30番街スタジオ*

グールドのバッハは、定評のあるものが多いが、これらもその一つ。いわゆるグールド節で弾かれるチェンバロっぽい響きで、ピアノで弾かれても違和感はない。

これらの録音は、一部を除き70年代後半のアナログ末期のものが多いので、グールドの録音の中でも録音の良いほうである。私の持っているものはグールド/コンプリート・ジャケット・コレクションとしてバラ売りされているものだが、昨年になって、輸入盤で3万円台で80枚組のセットが発売された。これは、非常に安いお買い得なセットだと思う。しかし、もうすでに持っているものとダブってしまうので、購入していない。

グールド・オリジナル・ジャケットコレクション・セット(80CD)http://www.hmv.co.jp/product/detail/2647254

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2008年1月10日 (木)

ガナッシ、オルティス/ヴィオラ・ダ・ガンバのための作品全集 B.ホフマン 他

20071128151457 このCDは、16世紀の2人の作曲家のビオラ・ダ・ガンバの作品をおさめた全集である。レーベルは廉価盤で有名なBrillantなので、数百円で買える。

Tactusというイタリアのレーベルが発売したものの音源を買い取って再発したものらしいが、録音が1997年と、それほど古くないこともあって、音質はそこそこの水準を保っている。

このCDも、ビオラ・ダ・ガンバという楽器を用いた音楽の魅力は充分にわかるし、ガナッシ、オルティスという作曲家の作品も楽しめるものだ。

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2008年1月 9日 (水)

バッハ フルートソナタ集/クイケン、デマイヤー

20071128151805 このCDは、フルートではなく、バッハが作曲した当時の楽器に近い古楽器のトラベルソを使ったもので、通常のフルートとは違った風情がある。

ピッチは、モダンフルートよりかなり低い。また、音色は素朴で全く派手さはない。しかし、この曲の美点は充分に発揮されているような気がする。

最近は古楽器の演奏も多くなり、同曲をききくらべることが簡単に出来るようになった。クイケンの演奏は一聴、地味な感じがするが、それも個性であろう。

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2008年1月 8日 (火)

ボッケリーニ ギター五重奏曲4番、7番/モレーノ、ラ・レアル・カマラ

20071220164312 このCDは、以前にご紹介したことのあるスペインのホセ・ミゲル・モレーノというギター、テオルボ、リュート奏者のCDである。http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/js_227e.html

このCDも、GLOSSAというマイナー・レーベルから出ているものだ。演奏は、テクニックもしっかりしていて聴きやすい。そして、ほのかにスペインの血を感じさせるような熱さみたいなものも存在する。

このCDは2000年発売と、少し古いが録音も自然で優秀である。

CD番号 GLOSSA GCD 920305(スペイン盤)

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2008年1月 7日 (月)

バッハ 無伴奏チェロ組曲/ ウィスペルウェイ(vc)

20071205181024 バッハの無伴奏チェロ組曲全曲録音のCDは沢山あるが、近年まれにみる名演だと思うのがこれ。

透き通った音色で、ある意味、非常にバロック音楽の真髄が聴けるような気がするし、何しろ録音が良い。また、フレージングが瞑想的に聴こえる部分がある。6番で特にそのように感じる。

チャンネル・クラシックのCDには録音が良いものが多い。オーディオ・ファンにこのレーベルの良さを知ってほしいし、このCDは演奏も良いので、強力に推薦したい。

CD番号   Channel Classics CCS12298(2枚組)

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2008年1月 5日 (土)

シューマン ピアノ協奏曲 モーツァルト ピアノ協奏曲21番/リパッティ、カラヤン

20071210100408 このCDは、1948年のフィルハーモニア管とのシューマンと、1950年のルツェルン祝祭管とのモーツァルト21番のカップリングの、若くして亡くなった天才ピアニストの芸術がおさめられたものである。

オリジナルのLPは持っていないので、何とも音質の評価はできないが、そもそも、この録音は音質うんぬんして聴くものではない。

特に、シューマンの最終楽章なんか最高だ。ピアノが闊達でスリリングに歌い、オーケストラとの息もぴったりである。このような演奏は、探してもなかなか見つからないと思う。

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2008年1月 4日 (金)

ヴィルトゥオーゾ名演集/ハイフェッツ

20071228143554 「ハイフェッツ・ヴィルトゥオーゾ名演集」

1)ショーソン:詩曲Op.25
2)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
3)コーヌス:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
4)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20

 ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
 RCAビクター交響楽団
 アイズラー・ソロモン(指揮)1)3)
 ウィリアム・スタインバーグ(指揮)2)4)
 録音:
 1)3)1952年12月2日,3日 ハリウッド、ユナイテッド・アーティスト・スタジオ(モノラル)
 2)4)1951年6月16日,19日 ハリウッド、リパブリック・スタジオ・ステージ9(モノラル)

ついに発売された、ハイフェッツの「ツィゴイネルワイゼン」のXRCDで、これは、当ブログでご紹介したLPと同一録音であるが、他の曲目は入れ替わっている。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_86d2.html

「ツィゴイネルワイゼン」は、聴き比べると、上の国内最終プレスのLPのようにオーケストラの楽器がぼやけていない。また、曲目もオリジナルLPと同じ組み合わせのようであるので、それもXRCDを製作した人たちのこだわりかな、と思う。音質良くハイフェッツを聴きたいのなら、是非とも座右に置きたいCDである。

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