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2008年2月

2008年2月29日 (金)

リンダ・ロンシュタット/フォー・センチメンタル・リーズンズ

P1010004 三部作の最後のこの録音の後、しばらくして確かネルソン・リドルは亡くなったと思う。このアルバムも、スタンダードな名曲が目白押しである。しかし、このアルバムだけは、いまだに手持ちはLPのみで、CDは無い。

1 When You Wish Upon A Star 
  2 "Bewitched, Bothered And Bewildered" 
  3 You Go To My Head 
  4 But Not For Me 
  5 My Funny Valentine 
  6 I Get Along Without You Very Well 
  7 Am I Blue 
  8 I Love You For Sentimental Reasons 
  9 Straighten Up And Fly Right 
10 Little Girl Blue 
11 Round Midnight

現在は、ここ数日ご紹介したこれら3枚のアルバムをCD2枚に入れた「Round Midnight-nelson Riddle」というセットも発売されている。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/81553

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リンダ・ロンシュタット/ホワッツ・ニュー

P1010005 このアルバムは1983年に発売された。ネルソン・リドルのオーケストラと入れたスタンダード・ナンバーの入った3枚の中では最初のものだ。このアルバムジャケットには、リンダの左手横にヘッドホン式コンパクト・カセットプレーヤー(いわゆる元祖ウォークマン)がある。これがこの時代を象徴しているように思える。当時の世界的なウォークマン・ブームは、現在のI-podに匹敵するものないしは、それ以上だったのだ。

ちなみに、「ラッシュ・ライフ」は1984年で、「フォー・センチメンタル・リーズンズ」は1986年。ネルソン・リドルは、フランク・シナトラの伴奏をやったり、数々の映画のサウンドトラックを演奏したりしている。日本でもふきかえられて放映された1960年代のテレビ番組「バットマン」の音楽も彼のものだ。

リンダ・ロンシュタットは、ポップス/カントリー系の歌手で、イーグルスが有名になる前に彼女のバックバンドをやっていた。そんなわけで、この「ホワッツ・ニュー」は1923年~1949年に作曲されたジャズ・スタンダードを歌ったということで、リンダ・ロンシュタットとしては異色のアルバムであったが当時200万枚ほど売れ、大ヒットした。そのため続編の「ラッシュ・ライフ」「センチメンタル・リーズンズ」が発売されたのであろう。これだけ売れれば、録音にもジャケットの製作にも、沢山お金がかけられるわけだ。

普段、生粋のジャズ・シンガーの歌うジャズ・ヴォーカルばかり聴いている人には、ポピュラーっぽくてスイングしないので気に入らないという感想もあるだろうが、ロックやポピュラーからだんだんジャズを聴くような感じの人にはちょうど良いかもしれない。

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2008年2月28日 (木)

リンダ・ロンシュタット/ラッシュ・ライフ(LP)

P1010001 これが昨日ご紹介したCDのLPである。全くCDと同じジャケットデザインではあるが、ジャケットが上下に離れ、蓋を開けると中からリンダ・ロンシュタットが出てくるような仕様になっている。CDと聴きくらべると、この米国盤LPは、より濃厚なサウンドである。

P1010003 このようなジャケットは、CDの場合では紙ジャケにでもしない限り、プラケースのままでは無理だ。かつて、特にポピュラー音楽のLPジャケットは工夫されたものが多かった。

レッド・ツェッペリンの「フィジカル・グラフィティ」は、ジャケに窓が付いていて円盤を回すと窓に出てくるものが変るし、ビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」は、ダブルジャケット仕様になっていて、中がカラーページの絵本のようになっていた。

まさにジャケット・デザインやジャケット・アート呼んでもいいような文化が、LPレコードにはあった。CDは小さくなってしまったので、LPほどではないがまだ、ジャケット・アートと呼べるような要素はかろうじて残っていると思う。クラシックのCDで私がALIA VOXというヨーロッパのマイナーレーベルが好きなのかというと、演奏家の演奏も良いが、音が良いのに加えて、ジャケが綺麗な厚紙仕様で、内部にはぶ厚い解説書が付いていて、コレクションするのにそそられるように作ってあるからだ。

今はCDのようなパッケージ・メディアの売り上げが減少し、ダウンロードによる売り上げが増えている。ダウンロードというのはジャケットもないし、それのアートやデザインの要素も無い。何か寂しいような気がする。

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2008年2月27日 (水)

リンダ・ロンシュタット/ラッシュ・ライフ

20080222142214 このCDは、80年代半ばに、今は亡きネルソン・リドルのオーケストラと入れた3枚のシリーズの中の1枚である。生のオーケストラをバックにジャズのスタンダードを歌っているものだ。

もう20年以上前の録音のもので、当時音質が良いことでも話題になった。マスタリング・エンジニアは、モービル・フィディリティの高音質復刻盤で有名なMastering Lab の Doug Saxである。他のリンダ・ロンシュタットの録音もお金をかけてDoug Saxのような良いエンジニアが良いマスタリングをしていた。その音の良さは、現在手に入るこの米国盤CDでも良くわかる。

LPレコードも持っていて、CDには無い魅力がある。それはジャケットが楽しくおしゃれなことだ。ちょうど、このジャケ写真は円筒形のボックスだが、LPだとちょうど蓋が開くように上下で別れ、下側は丈夫な厚紙で出来たインナー・スリーヴになっていて非常に遊び心のあるものになっている。CDではこういったジャケットの楽しさが全く無い。明日は、このLPも、このブログで紹介しようと思う。

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2008年2月26日 (火)

ヘンデル イタリアン・カンタータ集Vol.1/ボニッツォーニ&アンサンブル・リゾナンサ、インヴェルニッツィ

20080225133128 このCDは、スペインのGlossaというマイナーレーベルから発売されているもので、ヘンデルがイタリアに滞在していた時代に作曲された室内カンタータの一部が収められている。全部で100曲くらいはあるので、シリーズ化して録音していくのだろう。

ヘンデル:イタリアン・カンタータ集Vol.1

カンタータ『炎の中で』HWV.170
カンタータ『フィッリの夜の思い』HWV.134
カンタータ『あの宿命の日から(愛の妄想)』HWV.99
カンタータ『高貴な望みの子』HWV.113

ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
アンサンブル・リゾナンサ
ファビオ・ボニッツォーニ(指揮&チェンバロ)

ロベルタ・インヴェルニッツィは、1966年生まれイタリア出身で、エンマ・カークビーのように、古楽やバロック音楽のスペシャリストとして評価の高いソプラノ歌手で、この録音でもその技巧は遺憾なく発揮されている。アンサンブル・リゾナンサは結成まもない新しい古楽器アンサンブルの団体である。

Glossaの録音はシンプルかつ鮮明なものが多く、ジャケットも上品なものが多い。このような曲目を古楽器でやっているものはLP時代にはほとんど無かったと思うので、CDの時代だからこそ、聴ける音楽である。

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2008年2月25日 (月)

ニコライ ウィンザーの愉快な女房たち/クレー ベルリン国立歌劇場 モル、マティス、シュライヤー

20080222142403 このCDは、こちらで紹介してある国内盤のLPセットの外盤CDである。http://www.geocities.jp/asd2251sxl2001sax2251/lehar.htm

この録音は1970年代半ばで、東ドイツETERNAと西ドイツのドイチェ・グラモフォンの共同制作である。西側ではドイチェ・グラモフォンから発売され、東側ではETERNAが版権を持っていた。長いこと私自身の愛聴盤だ。

このCDのBERLIN CLASSICSというのは、主に旧東ドイツETERNAの音源を復刻したものである。復刻の質は良く、拙宅では、国内盤のLPよりもこの復刻CDの方が良い音で聴けるので、オリジナル盤を買いたいという気持ちが失せてしまった。

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2008年2月23日 (土)

ライヴ・アット・スターバックス/レイ・ブラウン・トリオ

20080222142044 これは、TELARC JAZZから出ているレイ・ブラウン晩年の名録音だ。紹介してくださったLarry Hi Fi在日代表さんによれば、この録音は当初は、ライヴハウスであるスターバックスだけで限定的に売られる予定だったのが、あまりに評判が良いので、一般にも販売されるようになったものだとか。

TELARC JAZZの優秀録音は、クラシック録音のように楽器から少し距離を置いてその周りの場の雰囲気がわかるように録音されているが、このCDもそのような録音で、ライヴでの観客の反応や拍手などで、ミュージシャンのノリが良くなっていく様子などもわかるような感じだ。

良いCDを紹介してもらった。このCDは、輸入元にも在庫がわずかしかないらしく、すぐに手に入れることが出来て幸運だった。

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2008年2月22日 (金)

ベートーベン ヴァイオリンソナタ全集

20080214122705 20世紀と21世紀をまたいで録音され、21世紀になってから発売されたピリスの録音したものの一つが、このヴァイオリンソナタの全集である。昨日までの30歳の時に録音したモーツァルトCDの写真と比べると年をとったと感じるが、演奏はさらに余裕や風格を感じさせるほどの大家になってしまった。

オーギュスタン・デュメイとのコンビで様々なヴァイオリンソナタを録音しているが、この曲は、ピアノが主導権を握りヴァイオリンが付けるという性格が強い上に、モーツァルトでさえ時としてベートーベン的に聴こえるようなピリスのピアニズムが、この上なく発揮されていると思う。

目下のところ、デジタル録音以後のこの曲の全集では、これが唯一のお気に入りである。

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2008年2月21日 (木)

モーツァルト ピアノソナタ15,16,17,18番、幻想曲ニ短調

20080214122519 このCDは、全5枚のシリーズのVol.5である。モーツァルト後期のソナタばかりなので、楽曲に深みがあり、それを透明感のあるピアニズムで弾ききるピリスの演奏は、感動的だ。

このシリーズは、DENONの初期のPCM録音なので、CDのフォーマットより低い14bitでの録音であるが、現在聴いてもさほど録音に古さは感じない。ピリスには、ドイチェ・グラモフォンにもモーツァルトのピアノソナタの録音があるが、若いときのこのDENON盤の方が良いと言う人は多いのではないかと思う。

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2008年2月20日 (水)

モーツァルト ピアノソナタ12,13,14番、幻想曲ハ短調

20080214122349 このCDは、ピリスのDENONから分売されているモーツァルト・ピアノソナタ全集のVol.4である。

どの曲も名演だと思うが、この中の曲では、13番と14番が特に印象に残る。これらの曲はモーツァルトの20歳代の頃のもので、14番はベートーベンのピアノソナタを思わせるようなダイナミックな部分もあり、それをピリスは極めて冴え渡った透明感のある音色で弾いている。録音から30年以上経った今でも、第一級の演奏ではないかと思う。

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2008年2月19日 (火)

モーツァルト ピアノソナタ8,10,11番、ロンドイ短調

20080214122218 このCDは、ピリスのモーツァルト・ピアノソナタ全集のVol,3である。5枚のうちで、1枚だけ買うとしたらこれをお奨めする。11番は一番有名な「トルコ行進曲つき」ソナタだし、10番の演奏も凄く良い。

トルコ行進曲つきソナタの終楽章は、幾分ゆっくりと重厚に聴こえる。素のあたりが、普通の女流ピアニストとは何か違うものを感じるし、10番の第二楽章は、これほどまでに深い陰影をもたせるように聴こえる演奏も珍しい。

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2008年2月18日 (月)

モーツァルト ピアノソナタ6,7,9番、ロンドニ長調

20080214122034 このCDは、一昨日にご紹介したもののVol.2である。6、7番はあまりプロのピアニストのコンサートでは演奏されない。このCDの中では9番のK330は飛びぬけているように思う。

順番に聴いていくと、K330以後に作曲されたピアノソナタは、それ以前のものとはかなり作曲技巧も向上して聴き応えのあるものになっていることがよくわかる。

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2008年2月16日 (土)

モーツァルト ピアノソナタ1~5番/ピリス

20080214121857 このCDは、ピリスが1974年にDENONに録音したピアノソナタ全集の第一集である。LPでは8枚に分売されたが、CDでは5枚に分売されDENON CREST1000シリーズで出ていて1枚¥1050の廉価盤である。また、海外では、BRILLIANT CLASSICSからボックス全集が格安で販売されているが、国内では手に入らないようだ。

これら1~5番というのは、普段、プロのピアニストの生演奏をコンサートで聴くことがまれな曲目である。むしろ、結婚式の余興などで、新郎・新婦の小学生くらいの姪御さんが弾いたりするのを耳にする方が多いかもしれない。しかし、良いピアニストが弾くと、普通は習作のように思われている曲も、こんなにも魅力あるんだ、ということを再認識させられる。

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2008年2月15日 (金)

イントロデューシング/ミリー・ヴァーノン

20080214121650 このCDもLarry Hi Fi在日代表さんが、掲示板で紹介してくださった昔の女性ジャズ・ヴォーカルのものだ。何でも、向田邦子が生前とても愛聴していたアルバムらしい。ミリー・ヴァーノンという人は、他にもCDは出ているらしいが、Larry Hi Fi在日代表さんのいうのには、良いアルバムはこれだけなのだそうだ。

聴いてみると、非常に素直な歌い方で、甘くせつない歌が、すんなりと受け入れられるような感じだ。50年代の録音のものなので、今の録音からすると若干古さは感じるが、このアルバムの音楽の良さは充分に伝わる。良いアルバムを紹介してくださってありがとう。

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2008年2月14日 (木)

バッハ フーガの技法/コレギウム・アウレム

20080213141425 コレギウム・アウレム合奏団は、1960年代から古楽器による室内オーケストラとして活動してきた。このCDは、1990年代半ば頃発売された再発盤で、録音は1962年である。2枚で2400円という当時としては画期的な廉価盤であった。

現在は古楽器の演奏団体というと珍しくもないが、当時は画期的だったと思う。その演奏スタイルは、現在の古楽器の演奏と比べると、とても重厚でロマンチックに聴こえる。それが、フーガの技法という音楽にマッチしているのか、いまだに聴くことが多い盤である。

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2008年2月13日 (水)

メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」交響曲4番「イタリア」

20080212144151 まだCDの値段が高かった頃にも、得体の知れない廉価盤があった。駅の売店や本屋さんなどにあったであろうこのCDは、実はどこで買ったのか覚えていないが、そんなCDである。

演奏は、60年代のジョージ・セル/クリーヴランド交響楽団でスタジオ録音だから、元の音源はCBSコロムビアのもののはずだ。このシリーズは、結構良い演奏のものが揃っていたが、今手元にあるものはこれだけである。この演奏、なかなか良いし、音質もそれほど悪くない。

現行の著作権が音楽ソフトだと50年なので、そろそろステレオ初期の録音の名盤の著作権が切れる時代になった。おかげで古い録音のものは様々なマイナー・レーベルから複数の同じ音源のCDが格安で発売され、ここのが録音が良いとかここのは良くないとかという時代になりつつある。これが果たして良いことなのかどうかわからない。

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2008年2月12日 (火)

フールズ・ラッシュ・イン/モニカ・ルイス

20080128101414 このジャズ・ヴォーカルのCDもLarry Hi Fi在日代表さんが、掲示板で紹介してくださったものだ。

モニカ・ルイスは、1950年代には「アメリカの歌う恋人」と称され、かなり人気があったらしい。女優でもあり美人である。ジャケも渋い。

この国内盤のCDのライナー・ノーツは寺島靖国氏が書いているが、ステーシー・ケントの歌い方と共通点があるらしい。何でも、ビリー・ホリデイが調味料で、モニカはその調味料を3ふり、ステーシー・ケントは1ふり半使っているとのこと。この調味料というのは私の解釈では、ジャズっぽいアクみたいなものかなあ、と思う。ビリー・ホリデイは、それが100パーセントなんだそうだ。

このアルバムのモニカ・ルイスは非常に好感が持てる。ステーシー・ケントの歌い方はモニカよりも、やや軽めな感じだ。

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2008年2月 9日 (土)

バッハ トリオソナタ集/フロリレジウム

20080128101710 このCDもChannnel Classicsから発売されているCDで、レイチェル・ポッジャーという女流バロック・ヴァイオリニストの参加するフロリレジウムという若手古楽アンサンブルの演奏で、4人或いは6人で演奏され、「音楽のささげ物」と、真作のBWV1039のほか、偽作の疑いがあるBWV1037、1038も入っていて、大バッハのトリオソナタの完全全集となっている。

演奏は闊達でしなやかで、割と新しい1998年の録音で音質も良い。

レイチェル・ポッジャーは、バッハの「無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ」の録音で一躍有名になったが、このような小編成の室内楽でも、私には好印象だ。

cannnel classics CCS14598

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2008年2月 8日 (金)

ラモー コンセールによるクラヴサン曲集/ポッジャー、ピノック、マンサン

20080128101532 ジャン・フィリップ・ラモーは、18世紀前半に活躍したオペラを沢山つくった作曲家だが、唯一の室内楽作品がこのコンセールによるクラヴサン曲集で、ヴァイオリン、クラヴサン(チェンバロ)、ヴィオラ・ダ・ガンバによるものだ。

この演奏では、チェンバロのピノックが主導権をとり、それにポッジャーの活き活きとフレッシュに歌うヴァイオリンと、ふくよかで深みのある音色のマンサンのヴィオラ・ダ・ガンバがからみあい、小規模ながら素晴らしいアンサンブルを構成している。録音も良い。

channel classics CCS19098

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2008年2月 7日 (木)

デュエット&アリア/アラーニャ、ゲオルギュウ

20080128101246 このCDは、テノールのロベルト・アラーニャ、ソプラノのアンジェラ・ゲオルギュウが仲むつまじかった頃の1996年の録音である。1997年のMETの日本公演のロビーで見かけたときには、二人はぴったり肩を寄せ合って一緒に居た。そんな熱々だった頃のものである。

もうあれから10年以上が経つ。時の過ぎるのは早く、世の中も変っていく。二人は離婚してこのCDも廃盤になったようだが、このCDを聴くと、愛の二重唱などは二人の実力以上に、何か熱に冒されたように聴こえてしまう。音楽や芸術には嘘はつけないのだ。アンジェラ・ゲオルギュウも悪くないが、ロベルト・アラーニャのリリコな声が特に素晴らしい。

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2008年2月 6日 (水)

グラン・シャンソン/ジュリエット・グレコ

P1010004 昨年秋に、このような復刻重量盤LPを中古で購入した。内容は昔のシャンソンのスタンダードばかりが入ったもので、レコードのレーベルはフランス・フィリップスのもの。

フランス人にとっては、ちょうどわが日本において演歌のスタンダードをその道のベテラン歌手が歌っているものと同じような感じだろう。

パリの空の下、クロピン・クロパン、過ぎ行く艀、枯葉、詩人の魂、蟻、今宵私はただひとり、聞かせてよ愛の言葉を、ムーラン・ルージュ、ラ・メール、シャンソン・ド・バルバラ、他

曲目も良いし、グレコの歌も上手いのでとても良い。このようなスタイルの新録音のCDはほとんどない。フランスでも、伝統的なシャンソンは流行らないのだろう。それでも、昔のアルバムがLPで復刻されるのだから、世の中には、こういった歌に対してのニーズはあるはずだ。

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2008年2月 5日 (火)

アニー・ロスは歌う!

20080128102005 このCDもLarry Hi Fi在日代表さんに教えてもらって手に入れたものだ。

バックのメンバーが凄い。アート・ファーマー、チェット・ベイカー、ジェリー・マリガン、ビル・クロウ、ヘンリー・グライムス、デイヴ・ベイリーという、マリガン・カルテットの豪華さも相まって、少しハスキーがかったアニー・ロスの歌が好調である。

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2008年2月 4日 (月)

モニカ・ゼッテルンド/ザ・ロスト・テープ

20080128102123 これは、Larry Hi Fi在日代表さんが、私のホームページのteacupの掲示板の方にジャケ写真を載せてくれたCDである。

96年の発売で、すでに廃盤になっていたので、普通のCD屋にはどこにも無かった。いろいろ探し回ってやっとこさ手に入れたが、何のことは無い、ヤフオクで「ロスト・テープ」で検索したら、何枚か出品されていたので、一番安いのに入札してゲット。ネットの便利さを改めて感じた。

モニカ・ゼッテルンドは、スウェーデンのジャズ歌手で、かなりのベテランであるが、彼女が1959年11月から1960年3月にかけてイギリスとアメリカへ渡った、その時若干22歳でのニューヨークの録音だが、運の悪いことにレコーディングしたレコード会社がこの後倒産し、マスターテープが行方不明になってしまったらしい。過去に海賊盤のLPで発売されたらしいが、このCDはスウェーデンに保管されていたオリジナル・マスター・テープからおこされた正規のCDであり、1960年の録音としては音質はなかなか良い。

幻の録音というものの多くは、話題だけが先行し内容が伴わないものもあるが、これは全くの例外である。発音が少しおかしいとか多少気になるところもあるが、ジャズのスタンダードを堂々と歌い、この人ならではの天性のものなのか、非常に魅力的なのである。

不本意ながら、こんなに素晴らしいCDを今まで知らなかったのだが、紹介してくださったLarry Hi Fi在日代表さんには、あらためてお礼を言いたい。また、このCDは現在廃盤だが、BMGビクターにはぜひ、復活発売をお願いしたいものだ。

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2008年2月 2日 (土)

モーツァルト トルコ行進曲他/マリア・ジョアオ・ピリス

P1010003 このLPは、一昨日にご紹介した録音の後に、PCMで録音されたピアノソナタ全集からの抜粋盤で、コロムビア・ベストクラシックス100というシリーズで発売されたもの。1974年1月の録音である。

ここでも、ライナー・ノーツを書いている吉田秀和さんが、ピリスのモーツァルトの演奏に対し、的確に表現している。

一聴してベートーベン的なモーツァルト。それでいて音楽は生き生きとしている。今をときめくピリスのモーツァルトの録音が、日本のレーベルが一番先に手がけた、それが何となく嬉しい。

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2008年2月 1日 (金)

モーツァルト フルート四重奏曲集/有田、ボッケリーニ・クァルテット

20080131124529 このCDは、有田正広さんのDENONの古楽レーベルAriareへの最初の録音だった。1989年12月の録音であるが、音質も良く、モーツァルトの音楽の純朴な表情が見えるようでとても演奏も良い。

モダン・フルートではなくトラベルソでの演奏で、有田さんはトラベルソの世界的な第一人者であるし、ボッケリーニ・クァルテットも古楽器の四重奏団である。しかも、このクァルテットのメンバーが凄い。今は、とても有名になった方々ばかりだ。

チェロの鈴木秀美さんは、「バッハ 無伴奏チェロ組曲」を録音しSACDで発売されている。その仙人のような風貌も相まって古楽器チェロでのバッハの無伴奏の演奏のひとつのあり方を示されている大家になってしまったし、ヴァイオリンの若松夏美さんは、東京バッハ・モーソァルト・オーケストラ、コンサートマスターだし、山縣さゆりさんは、ムジカ・アンフィオンのメンバーで、ブリリアント・クラシックスから出た「テレマン・ターフェルムジーク」の録音にも参加している。

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