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2008年6月28日 (土)

情熱のフラメンコ/ルセロ・テナ

P1010014 このLPは散々私自身のホームページや掲示板でご紹介したものであり、昨日のものよりも、音楽的内容において勝る。

ギターを弾いているのは、ビクトル・モンヘ・セラニートである。この人は、70年代半ばまでは、パコ・デ・ルシアと変らないくらいの人気があったフラメンコ・ギタリストで、正直に言ってしまえば、フラメンコの伝統的、古典的な要素を多く受け継いでいるということに関して、パコ・デ・ルシアをはるかに凌ぐ。パコ・デ・ルシアはポピュラーやジャズの要素を取り入れることでフラメンコギターを変革させた天才だが、ビクトル・モンヘ・セラニートは、より古典や伝統を重んじた舞台演奏に力を入れていた。だから昔の正統的なフラメンコ・ギターのわびやさびみたいなものはこの人の演奏からの方がより濃く聴ける。60年代には、ルセロ・テナ一座のメンバーとしてギターを受け持ったが、若い頃には正統的なクラシック・ギターの教育も受けていて、テクニックも素晴らしい。

このLPの最後に入っている「蜂すずめ」という曲は、フラメンコではなくクラシックの曲であるが、これを確かなテクニックで弾き、しかも早いパッセージでもルセロ・テナとのカスタネットのリズムとぴったり合っていて一糸の乱れもない。

パコ・デ・ルシアのアルバムは、スペイン・フィリップスが数年前に30枚組のセット発売したが、この人の主な録音のレーベルはスペイン・HISPAVOXという現在は無くなってしまったレーベルだということもあって、思うように復刻盤が発売されない。非常に惜しいことである。マスターテープはEMIが持っているはずなので、何とか復刻発売をお願いしたい。

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コメント

セラニートとルセロ・テナの共演は「これぞフラメンコ!」って言うところですね
セラニートの絶妙なギターの音階にカスタネットが絡み合って最高です
あまりにも見事なのでギターの部分を採譜して真似してるところです
そのセラニートとテナの共演はオムニバスに入ってた「ソレア」しか聞いた事がないのです
他の共演曲も聴きたいところです、が探しても売ってませんね(涙)。

投稿: Yo-Hiro | 2008年11月 3日 (月) 17時12分

Yo-Hiro さん、そうなんです、満足な復刻CDすら無いんです。演奏は素晴らしいのに(・∀・)イイ!
もし、ルセロ・テナやセラニートの全集のCDが出るなら絶対に買います。セラニートは、実際にフラメンコギターを演奏される方が高く評価しているギタリストのようです。

投稿: 黄金のアンコール | 2008年11月 4日 (火) 11時12分

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