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2008年7月 1日 (火)

モーツァルト オペラアリア集/ルチア・ポップ

20080606181625 このCDは、今年になって発売されたリマスター再発盤である。ルチア・ポップは、モーツァルトをはじめとするドイツ系のオペラを得意としたソプラノである。このアルバムは、彼女の残した録音の中でも素晴らしいものの一つだと思う。

ルチア・ポップの録音の中で一番衝撃的なのは、クレンペラー/フィルハーモニア管による「魔笛」の夜の女王であった。この録音のときルチア・ポップは歯なのか歯ぐきに痛みがあり、体調は万全ではなかったらしいが、難しいコロラチューラのアリアを見事に歌いきっている。また、カルロス・クライバーの「こうもり」でのアデーレも魅力的だ。これらに魅惑される方には、是非このCDも聴いて欲しい。

この盤のオペラ・アリアの部分の録音は1983年で、デジタル録音の初期であるが、非常に上手く復刻されていて、LPレコードの必要性を感じない。これ以外に、1967年に録音された「エクスルターテ・ユビラーテ」などの宗教曲が入っているが、こちらでもルチア・ポップはその歌唱力を見せ付けている。チャーミングだがこじんまりとしない、それでいて美しく自然な歌い方だ。

ルチア・ポップは1939年生まれで、1993年に癌で亡くなった。50歳代というその早い死は非常に惜しまれる。元気だったなら現在でも現役だったかもしれない。私の好きな歌手の1人である。

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