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2008年8月23日 (土)

プッチーニ ラ・ボエーム/ラインスドルフ、ローマ歌劇場、モッフォ、タッカー他

6 これは、1960年代初めごろのRCAの録音の復刻盤で、SACD/CDハイブリッド盤である。2枚組であるが、¥1500程度で入手可能なので、割と廉価だ。

日本でオペラが音楽としてLPなどで多くの人に聴かれだしたのは、NHKがイタリア歌劇団を毎年招聘するようになってからで、1960年代初めごろは、まだオペラのレコードをいっぱい買って聴くような人は多くなかったと思う。

また、カラス、ステファノの居たEMI、テバルディ、デル=モナコの居たDECCAのLPに人気が集まって、RCAのものは日本ではあまり売れなかったようだが、現在、RCAの復刻盤を聴いてみて、その演奏、録音の水準の高さに驚かされる。この盤では、タッカーに問題があるが、モッフォもなかなか良いしラインスドルフの統率もすばらしい。

また、この昔のアナログ録音がSACD化され、最新の録音以上にCDとの差が聴いて取れる感じがしてならない。私はSACDプレーヤーを持っていないが、他所でSACDプレーヤーでこのSACDを聴かせてもらうと、オペラほどSACDに適したジャンルは無いと思われる。ダイナミックレンジの広さが必要で、LPレコードを聴いているとその濃厚な音質は魅力だが、ピアニシモから湧き上がる大きな音はリミッターがかかってダイナミックレンジを圧縮しているのがわかる。もちろん、CDやSACDでも圧縮はあるだろうが、LPと比べて少ないし、ホールの広さや空気感はCDよりSACDのほうが感じやすいように思う。

もうひとつ、CDと比べて違うのは、歌声の質感だ。PAを通さない生の音にCDよりもSACDのほうが近いように感じる。それにもかかわらず、クラシック音楽の中でSACDになっているオペラのアイテムが少ない。だからSACDプレーヤーを買わないのである。良き器があっても良き中身がなければ宝の持ち腐れであろうし、だからSACDがなかなか普及しないのではなかろうか。

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