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2008年9月 1日 (月)

プッチーニ トゥーランドット/ラインスドルフ、ローマ歌劇場、ニルソン、ビョールリンク、テバルディ他

32  これは、1959年の録音で、左がSACD/CDハイブッド盤、右が以前発売されていたCDである。同じCD層を聴き比べても、新しいハイブリッド盤の方が音が良い。SACD層なら、さらに良い。

この「トゥーランドット」は、マイベストの「トゥーランドット」で、米国初出盤LPも持っている。何といっても、最晩年のユッシ・ビヨルリンクのカラフが凄い。この人のカラフが聴けるだけでこの盤は永遠に価値がある。その声はヘルデンテノールのように力があり、それでいて甘く美しく高貴で、王子カラフにぴったりである。また、ラインスドルフの統率が素晴らしい。幾分クールで劇的な部分の盛り上がりが欲しい気もするが、非常に質の高い演奏である。

ビルギット・ニルソンはトゥーランドット姫の役柄が得意だったが、後年録音されたEMIのモリナーリ=プラデルリ盤の方が素晴らしいし、テバルディのリューはこの録音より前にDECCAにデル・モナコと録音したものの方が良い。しかし、それは非常に高いレベルでの比較であって、この盤で聴ける二人の歌はそんじょそこらの歌手には不可能な水準であり、この三人が一堂に会して良い音質で録音された記録が残っていて、現在も現役盤で発売されていることは、ありがたいことである。

DECCAと専属契約を結んでいたテバルディが、このRCAの録音に参加できたのは良いオペラ歌手と専属契約を結んでいるEMIに単独では対抗できないRCAとDECCAがバーター契約を結んでいたからで、DECCAのウィーンフィルがカラヤンとともにRCAに貸し出されたり、逆にライナーやビヨルリンクがDECCAの録音をしているのは、そういった事情があったからである。

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