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2008年10月

2008年10月31日 (金)

ジェーン・モンヘイト/the lovers,the dreamers and me

Scan10006 これは、発売されたばかりのジェーン・モンヘイトの新作である。輸入盤は発売されたが、国内盤は来月11月5日の発売である。フライングぎみだが、聴いた第一印象を書いておこう。

サムシング・クールなど、良く知られたスタンダード曲も入っているジャズ女性ヴォーカルのジャンルのものだが、全体的にアレンジがポップスぽく、軽く聴ける。

そのため、昔からのジャズファンには受けないだろうが、ポップスばかり聴いている人が聴くジャズとしては聴きやすいと思う。録音は良い。彼女のアルバムは旧作も録音が良いのでその点で裏切られることは無い。

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2008年10月29日 (水)

モーツァルト ピアノ協奏曲集/カーゾン、ケルテス、ブリテン他

Scan10005 このCDは、クリフォード・カーゾンが1960年代後半から1970年ごろまでに録音したモーツァルトの後期ピアノ協奏曲集である。

20番、27番は、ベンジャミン・ブリテン、イギリス室内o.と、23番、24番、26番は、イシュトヴァン・ケルテス、ロンドン交響楽団と録音している。このうち、23番、24番の英国DECCAプレスのLPレコードはすでにご紹介している。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/2324_a223.html

このCDにおさめられた曲全てが稀なる超名演だと思うが、ブリテン/ECOと入れた20番、27番は、クリフォード・カーゾンの存命中には発売されなかった。カーゾンがこの録音の発売に対してストップをかけていたからだ。LPの初出は1980年代になってからで、オリジナル盤はオランダプレス英国発売のLPということになる。カーゾンが、なぜこの録音の発売を差止めたのかはわからない。ケルテス/LSOとくらべて、ブリテン/ECOが若干淡白な表現でアンサンブルに若干不安が残ることぐらいしか理由がみつからない。

このCDの音質はかなり良く非常に良い復刻である。DECCA Legends のシリーズには、良いものが多いが、これもその一つだ。

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2008年10月27日 (月)

モーツァルト ピアノ協奏曲集/内田光子、テイト、イギリス室内o.

Scan10004_2 これは、1980年代後半から1990年代初め頃までに録音された、内田光子のモーツァルトのピアノ協奏曲の8枚組CDセットで。

当時から、特に20番と21番などは愛聴しており、デジタル録音になってからのものの名盤であると思っている。 昔買ったものとききくらべると、2006年に発売されたこのボックスセットの方が音質が良い。オーケストラの弦の音がカサつかず、ピアノの音も鮮明で響きが自然だ。こんなボックスが5千円ちょっとで買えるのはうれしい。

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2008年10月24日 (金)

BEST AUDIOPHILE VOICES II

Scan10001 このCDは、2008年に発売された高音質XRCDで、様々なジャズ、ポピュラー系女性ヴォーカルの寄せ集めのCD。CDであるから、ごく普通のCDプレーヤーで再生できる。 CD番号 PR27840XRCD

Scan10002 これが収録アーチストと曲目だ。クリックして大きくしてみて欲しい。

録音の仕方や音圧レベルが全く違うものを1つのCDに入れるのはそれなりに苦労があると思うが、このCDは音圧レベルも揃っており、音質に肉厚感がある。しかし、個々の音質の違いはそのままあって、好みの音質のものとそうでないものがはっきり分かれる。Both Side Now /Jeanette Lindstrom,Steve Dbrogosz や、Stay/Alison Kraussはとてもクリアで良い録音だと思うが、My Foolish Heart/Salena Jonesは、不自然なエコーがかかってあまり好きでない。

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2008年10月22日 (水)

R・シュトラウス 薔薇の騎士全曲/カラヤン、フィルハーモニア管

Scan10003 このCDは、1956年12月にロンドン・キングスウェイホールで録音されたカラヤンの「薔薇の騎士」である。この録音は、シュワルツコップの元帥夫人、ルートビッヒのオクタヴィアンなど、当時の望みうる最高のキャストが揃っていて、オーケストラのフィルハーモニア管もまさに全盛時代であった。

この録音は何といってもシュワルツコップの元帥夫人である。彼女の様々な録音の中でも屈指のものであろう。

また、録音も非常に良く、この音源で東芝EMIがHS2088でリマスターした音源を長岡鉄男さんが高い評価をしていた。2001年に発売されたヨーロッパプレスのART盤は、HS2088盤より数段音質が良い。リマスター技術も進歩しているのだ。

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2008年10月21日 (火)

JSバッハ ヴィオラ・ダ・ガンバの音楽/ヒレ・パール他

Scan10002 このCDは、ヴィオラ・ダ・ガンバで無伴奏チェロ組曲の5番が聴けたり、通常チェロで弾かれるものをヴィオラ・ダ・ガンバで演奏している古楽器演奏のもので、そういった意味で興味があって買ってみた。

発売されたのは1999年である。非常に音質も良い。最近、DHMでは、50枚組のボックスセットが出たが、この音源はその中には含まれていない。

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2008年10月20日 (月)

オペレッタ・アリア/シュワルツコップ、アッカーマン、フィルハーモニア管

Scan10002 私のホームページの掲示板に、シュワルツコップのオペレッタ・アリアのLPを長野S さんがアップしてくれた。LPだけで9枚。プレスされた年代や国が違うが、全部同じ音源である。しかし、この音源はそこまで集めようとするだけの魅力があるものだ、と間違いなく言える。

http://6623.teacup.com/encore1megaohm/bbs/509

オペレッタというと、普通のオペラよりも娯楽性が強く、そのアリアも素晴らしいテクニックが必要な歌は少ない。その代わりオペレッタ歌手はただ歌うだけでなく飛んだり跳ねたり踊れなければいけない。現在のミュージカルに近いのだ。そんな歌をテクニックも表現力のあるシュワルツコップという20世紀の中でも屈指の名歌手が歌っていて、バックはオペレッタを得意としたアッカーマンが指揮をし、オーケストラは一番良かったころのフィルハーモニア管だ。悪かろうはずが無い。録音状態も非常に良い。この録音がなされたのは、1957年7月、ロンドンのキングスウェイ・ホールである。半年前の1956年12月には、カラヤンとフィルハーモニア管は同ホールでR・シュトラウスの「薔薇の騎士」を録音していた。この録音も「薔薇の騎士」も現在聴いても第一級の良い録音であり、演奏も良く不朽の名盤である。

このCDはヨーロッパプレスのART盤で1999年にリマスターされたものだ。それ以前に発売されたCDと比べると潤い、音の厚みなど、状態の良いLPに迫る音質を獲得している。LPの中では1970年代の切手犬レーベルの音質に近い。

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2008年10月18日 (土)

シューベルト 未完成、「ザ・グレイト」 ヴァント、ベルリンフィル

10 これは、1995年のライヴ・レコーディングによるCDで、2枚組で発売された。国内盤で2枚組¥3000というのは、今日ではクラシックのCDとしてはちとも安いとは感じないが、当時は新録音の場合、1枚で¥2800~¥3000するのが当たり前だったので、安い新譜というイメージがあった。

最晩年のヴァントは、ある意味、神々しい演奏が出来る指揮者になっていた。手持ちのLPやCDの中でヴァントの指揮するもので一番古い録音は、バックハウスとウィーンフィルとで録音したシューマンのピアノ協奏曲である。この60年代初めごろの録音では、晩年のような凄みのある演奏という感じはなくただバックハウスの伴奏を忠実に勉めていたという感じであった。

この録音はカルロス・クライバーの代役で指揮台に上がったものらしいが、ある意味ドイツ的な朴訥でかつ壮大なロマンを感じさせる演奏である。

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2008年10月17日 (金)

マルタ・アルゲリッチ・コレクション1より ~その8

Scan10009 これは、1983年の録音でマルタ・アルゲリッチ・コレクション1の中の8枚のうちで唯一のデジタル録音によるものである。子供の情景、クライスレリアーナというシューマンの作品集である。

この演奏は、シューマンのロマン的な個性を上手く表現した感があり、叙情性、熱さ、などを随所に感じるが、それに溺れているような演奏でもない。子供の情景のような小品ですらあるときは深遠さをも感じさせる。全くもってアルゲリッチというピアニストは凄いというしかない。

音質だが、この時代のデジタル初期の録音は、当時のLPや1980年代に発売されていた初期のCDよりもリマスターされ格段に音質が良くなっている。透明感があり見通しが良く細かい音が良く聴こえる。この音源に関してはLPではなく新しいこのCDを聴くべきだと考える。

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2008年10月16日 (木)

マルタ・アルゲリッチ・コレクション1より ~その7

Scan10006 これは、1979年録音の J.S.バッハ:トッカータBWV911、パルティータ、イギリス組曲第2番 である。

普段、グールドのバッハを聴きなれている耳からすると、楷書的にすら聴こえる。アルゲリッチはバッハであっても、そのラテン的熱さを感じるが、その程度はショパンやシューマンなどのロマン派の時代の作品を弾くときより控えめである。

録音は、アナログ最末期のころのもので、テープヒスもなく、上手く復刻されていると感じる。

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2008年10月14日 (火)

マルタ・アルゲリッチ・コレクション1より ~その6

Scan10004 これは、ショパンの夜想曲24曲が収録されている。普段、フランソワのものが愛聴盤だが、このCDは、熱さを感じる感じで、同じ曲でもこれほどまでに違うのかとも思う。

昨年出た、ポリーニのものは、楷書的であり、これとも違う。

1977年の録音で上手くリマスターされているので音質は良い。

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2008年10月11日 (土)

マルタ・アルゲリッチ・コレクション1より ~その5

Scan10008 このCDは、ラヴェル:「夜のガスパール」「ソナチネ」「高雅にして感傷的なワルツ」が収録されているもので1974年の録音のものだ。

例によって、アルゲリッチらしい熱いラヴェルが聴ける。これはこれで立派な演奏だ。しかし、しゃれっ気のあるフランソワのラヴェルが好きな私は、この録音は、これから先、あまり聴かないと思う。

ところで、アマゾンの通販サイトをみて驚いた。この8枚組のセットの価格が、私が買った値段の倍以上になっているのだ。1枚あたり千円弱の計算になる。念のためHMVのサイトもみたらやはり同じ位の値段だ。ここ数日円高になっているのに、何でなのか?

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2008年10月 9日 (木)

マルタ・アルゲリッチ・コレクション1より ~その4

Scan10005 これは、1974年の録音のショパン ソナタロ短調「葬送行進曲付き」、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ、スケルツォ第2番変ロ短調が収録されたもの。

マルタ・アルゲリッチ・コレクション1は、いずれのCDもオリジナルLPと全く同じカップリングであるのが、LP時代から聴いている者にとって違和感が無いのが良い。

この音源のLPは国内盤しか持っていなかったが、このCDの方が明らかに音質は良い。

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2008年10月 8日 (水)

マルタ・アルゲリッチ・コレクション1より ~その3

Scan10007 これは、1972年録音のリスト ロ短調ソナタとシューマン ト短調ソナタがカップリングされたもの。

個人的に、マルタ・アルゲリッチのピアノ独奏による録音の最盛期は、1970年代だと思っている。後になると室内楽などで他の演奏家に触発されながら良い意味でアルゲリッチらしい個性を発揮するようになってきており、若いころのようにピアノ独奏ですこぶる良い演奏が出来にくくなっているのではないかと心配もしてしまうくらいだ。

このCDに収められた2曲は、LPレコードで再生するのには非常に苦労すると思う。CDでなら簡単に得られる音質水準にまで持って行くのがかなり大変。状態の良い西独の初版盤などで、そのつもりでアナログ再生に取り組めば素晴らしい再生も可能だと思うが、わずか1枚あたり¥450のCDでこのくらい高水準な音質で聴けるのならCDで良い。

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2008年10月 6日 (月)

マルタ・アルゲリッチ・コレクション1より ~その2

Scan10003 これも一昨日ご紹介したマルタ・アルゲリッチ・コレクション1の中の1枚。1967年の録音であり、ショパンコンクールで優勝したあとのものだ。一昨日ご紹介したものは、ドイチェ・グラモフォンへの初録音で19歳の時のものだが、この6年間というのはアルゲリッチにとって大きな6年だったと思う。

曲目は全てショパン。ソナタ3番、ポロネーズ7番、6番、3つのマズルカである。ショパンコンクールで優勝したこと、ショパンのピアノ協奏曲の録音やこの録音で、私的には情熱的にショパンを弾くイメージが出来てしまった。

002 これは手持ちの西独プレスのLPである。外周が青線の再発盤だ。これもCD、LP両方聴き比べたが、ほとんど同等の音質で聴けるので、マルタ・アルゲリッチ・コレクション1のCDセットを手に入れたことで、もうこのLPは無くても良いかも、と思えるようになった。

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2008年10月 4日 (土)

マルタ・アルゲリッチ・コレクション1より ~その1

Scan10002_2 このCDは、今年になって発売されたマルタ・アルゲリッチのドイチェ・グラモフォンへの1960年から1983年までのピアノ独奏の音源を集めた8枚組のセット。内部のCDには1枚ずつオリジナルデザインの紙ジャケットになっている。

これが、アマゾンの通販でわずか¥3,477 だった。しかも新しくリマスターしなおされて音質も良い。

001_2 これは、手持ちの西ドイツプレスのLPだが、8枚組ボックスの写真と同じものだ。1960年の録音の、ショパン、ブラームス、リスト、ラベル、プロコフィエフの曲が入っている。このLPはオリジナル盤ではない。1967年以降に発売されたものは、このジャケットが使われていた。

Scan10001_2 これが、今回買ったセットの中のオリジナルジャケット。当然ながら音源は上のLPと全く同一である。上のLPは音質も良く気に入っていたが、慎重にレコードプレーヤーやカートリッジを選択した状態でこのCDとほとんど音質的差がない状態になる。これが1枚あたり¥450。演奏は熱く情熱的なアルゲリッチ節である。久々にうれしい買い物をしたと思った。

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2008年10月 3日 (金)

ハイドン 交響曲31、59、73「ホルン信号」「火事」「狩」/アーノンクール、ウィーン・コンセンツス・ムジクス

9 このCDは、1994年の録音である。アーノンクールは、新しい録音になるにしたがって私の好みでない演奏が多くなったが、このCDは別である。

ハイドンの交響曲は「パリ交響曲」と呼ばれる82~87番や最も後に作曲された「ザロモン・セット」と呼ばれる93~104番が有名でよく演奏されるものだが、この中期の交響曲は、いずれもが名曲である。1994年の録音としては鮮明で音質も良く、当時よく聴いたCDであった。

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2008年10月 1日 (水)

アンジェラ・ゲオルギュー/オペラアリア集

11 アンジェラ・ゲオルギューは、1994年のコヴェントガーデンにおいてショルティ指揮のヴェルディ「椿姫」のタイトルロールを歌って一躍有名になった。

そのときの「椿姫」の「CDやヴィデオは今もDVDで買えるが、この録音、録画はショルティの強い意向によって実現したものだ。

このCDは、そのほぼ1年後の1995年の録音で1996年の発売であった。まさに昇り途中にある歌手の記録であり、どの曲もなかなか聴かせる。このころから前夫ロベルト・アラーニャとの録音も多くなりオペラ界で最も人気のある歌手になってしまった。

今となっては、ゲオルギューの初期の録音の1枚として私にとっては長く記憶される1枚である。

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