オペレッタ・アリア/シュワルツコップ、アッカーマン、フィルハーモニア管
私のホームページの掲示板に、シュワルツコップのオペレッタ・アリアのLPを長野S さんがアップしてくれた。LPだけで9枚。プレスされた年代や国が違うが、全部同じ音源である。しかし、この音源はそこまで集めようとするだけの魅力があるものだ、と間違いなく言える。
http://6623.teacup.com/encore1megaohm/bbs/509
オペレッタというと、普通のオペラよりも娯楽性が強く、そのアリアも素晴らしいテクニックが必要な歌は少ない。その代わりオペレッタ歌手はただ歌うだけでなく飛んだり跳ねたり踊れなければいけない。現在のミュージカルに近いのだ。そんな歌をテクニックも表現力のあるシュワルツコップという20世紀の中でも屈指の名歌手が歌っていて、バックはオペレッタを得意としたアッカーマンが指揮をし、オーケストラは一番良かったころのフィルハーモニア管だ。悪かろうはずが無い。録音状態も非常に良い。この録音がなされたのは、1957年7月、ロンドンのキングスウェイ・ホールである。半年前の1956年12月には、カラヤンとフィルハーモニア管は同ホールでR・シュトラウスの「薔薇の騎士」を録音していた。この録音も「薔薇の騎士」も現在聴いても第一級の良い録音であり、演奏も良く不朽の名盤である。
このCDはヨーロッパプレスのART盤で1999年にリマスターされたものだ。それ以前に発売されたCDと比べると潤い、音の厚みなど、状態の良いLPに迫る音質を獲得している。LPの中では1970年代の切手犬レーベルの音質に近い。
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