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2008年11月

2008年11月29日 (土)

ファリャ ペドロ親方の人形芝居 ほか/ラトル、ロンドン・シンフォニエッタ

003 このLPは、1980年ごろ録音された、まだ若い新進気鋭の頃のサイモン・ラトルらによるファリャの室内オペラを中心としたものである。この当時は、ラトルがベルリンフィルの首席指揮者兼芸術監督なるなど、思いもよらなかった。

「ペドロ親方の人形芝居」は、題材はセルバンテスのドンキホーテからとられ、ファリャ自身の台本によっており、4年の歳月をかけて作曲された。短いしあまり上演されないオペラだが、この作品の素晴らしさはこのLPを聴けばわかる。

これ以外に、ファリャ作曲の、女声付きの室内音楽の「プシェ」と「ハープシコード協奏曲」が収録されている。

アナログ最末期の録音であり、音質はかなり良い。

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2008年11月27日 (木)

チゴイナーワイゼン/フランチェスカッティ

007 これは、1960年ごろ発売された10インチ(25cm)モノラルLPで、最近、知人からダダで貰ったもの。

録音も古くプレスされてから50年近く経ったもので、多少のノイズはあるが、ちゃんと聴ける。しかも、かなり良い音で。

収録曲

サラサーテ:チゴイネルワイゼン(ウイリアム・スミス/コロムビアSO.

サンサーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ(ユージン・オーマンディ/フィラデルフィアSO.)

ベートーベン:ロマンス(ジャン・モレル/コロムビアSO.)

クライスラー:美しきロスマリン、愛の喜び、愛の悲しみ、中国の太鼓、ウィーン奇想曲(アルトゥール・バルサムp.)

ジノ・フランチェスカッティは、ジネット・ヌヴーやジャック・ティボーと、アルテュール・グルミオーの間の世代のフランコ・ベルギー派の巨匠である。いずれも甘く美しくロマンティックな表現で演奏している。現代のヴァイオリニストとくらべると若干音程がブレる感じもするけれど、それがこの人ならではの甘美な芸風に繋がっているのではないかと思う。良いものを貰ってしまった。

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2008年11月25日 (火)

フォーレ レクイエム/コルボ、ベルン交響楽団 他

001 このフォーレの「レクイエム」は、1970年代に録音された名盤中の名盤。

ミッシェル・コルボは、合唱指揮者として有名で、レクイエムなど合唱つきの宗教曲に優れた録音を残している。このフォーレの「レクイエム」は、女声合唱とソプラノ独唱パートに児童合唱団とボーイ・ソプラノを用いたことで、この音楽の純粋無垢な透明性をより強めている。また、コルボはベルン交響楽団からこの美しいレクイエムの官能的な部分を上手く引き出している。

この音源は現在も復刻CDが買える。

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2008年11月21日 (金)

ストラビンスキー 春の祭典/ドラティ、デトロイトSO.

001_2 このLPは、1981年、DECCA/LONDONの初期デジタル録音である。このLPが発売されたとき、演奏も録音も凄い決定盤が出たという風評であったが、私自身もそれに全く異論はなかった。ほとばしるエネルギー、情熱、それでいて非常に統率が見事、さらには録音も素晴らしく、今聴いてもこのLPを残しておいて良かったと思わせるものがある。

ドラティという指揮者は、フィルハーモニア・フンガリカを擁してハイドンの交響曲全集の録音を初めて完成させたり、このデトロイト交響楽団を世界的水準にまで戻したのは、この人の功績が大である。

本盤は、いまも変わらぬ名盤であることには疑いが無い。

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2008年11月19日 (水)

モーツァルト 弦楽四重奏曲15番、17番「狩」/スメタナ四重奏団

002 このLPは、1972年にスメタナ四重奏団が来日した時に東京で録音されたもので、いまだに復刻CDが現役で発売されている。このLPレコードは当時発売された初出盤である。知人からタダで頂いたもの。

この中の演奏はなかなか素晴らしく、円熟したスメタナ四重奏団らしい音楽が楽しめる。

このLPはオーディオ的にも歴史に残るものである。商業用にデジタル録音されて発売された世界初のものがこれだ。当時のデジタル録音機はDN-023Rというもので、大きくてしかもCDよりもbit数の少ないものであった。ハーフスピード・カッティングで再生時、針のトレースによってレコードの溝がたわむことにより起きる歪を補正するノン=ディストーション・カッティングも採用されていた。36年前のLPレコードであるが、現在聴いてもそんなに音が悪い感じはしない。

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2008年11月17日 (月)

モーツァルト 交響曲29、33番/ミュンヒンガー、シュトゥットガルト室内o.

003 このLPは、いまは無いIntercoadという西ドイツのレーベルから出ていたもので、1978年の録音のものだ。一般には知られていないが、私の愛聴盤である。

カール・ミュンヒンガーは、バッハなどバロック時代の音楽を得意とし、シュトゥットガルト室内o.の創設者でもある。モーツァルトもドイツ的でロマンティックな表現でテンポを自在に変化させ、それでいてしなやかな音楽を奏でている。29番は良い交響曲だと思うし、33番の最終楽章も素晴らしい。この録音はCDに復刻発売されたかわからずCDが見つからないので、いまだLPを大切に聴いている。

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2008年11月14日 (金)

ドヴォルザーク チェロ協奏曲、チャイコフスキー ロココの主題による変奏曲/ロストロポービッチ、小澤、BSO

P10100021 このLPは、ロストロポービッチによるドヴォルザークのチェロ協奏曲の最後のもので1985年録音のものだ。

ロストロポービッチはスタジオ録音で7回この曲を録音したが、ロストロポービッチ自身が過去のどのレコーディングよりも優れたと認め、今後はいっさいこの曲を録音しないという誓約書をこの録音のレコード会社であるエラートに渡したというエピソードがあり、実際これがこの曲の最後の録音となった。

現在聴いてみると、円熟をきわめたロストロポービッチの高い芸術が味わえる。小澤BSOも非常に上手くつけている。カラヤン盤とはだいぶ趣が異なるが、この録音も忘れがたいものだと思う。

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2008年11月12日 (水)

ドヴォルザーク チェロ協奏曲、チャイコフスキー ロココの主題による変奏曲/ロストロポービッチ、カラヤン、BPO

P10100031 このLPは、1960年代終わりごろに録音されたロストロポービッチとカラヤンBPOの名演である。オリジナル盤ではないがドイツプレスの輸入盤。

ソロも指揮者もオーケストラもテクニシャンぶりを発揮しながら丁々発止の演奏を繰り広げる。ロストロポービッチはその生涯においてスタジオ録音のものだけで実に7回もドヴォルザークのチェロ協奏曲を録音している。その中でも本盤はいまだにちまたでの評価が高く、現行で復刻CDが買える。

チャイコフスキーのロココの主題による変奏曲は、美しく高度な技巧が必要な部分もすんなりと弾ききっている感じで、20世紀後半最大のチェロ奏者だったロストロポービッチの素敵な遺産のひとつであると思う。

録音も素晴らしく独奏チェロやオーケストラの音色が際立ち40年前の録音がうそのようである。

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2008年11月10日 (月)

モーツァルト ピアノ協奏曲20番、27番/カーゾン、ブリテン、イギリス室内o.

Scan10003 これは、10月29日にご紹介した2枚組のCDの中におさめられた音源と同じモーツァルト ピアノ協奏曲20番、27番であり、SACD/CDハイブリッド盤である。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-25e0.html

このハイブリッド盤のCD層の音質は、10月29日にご紹介した2枚組のCDよりもはるかに良い。従来のDECCA Legends のシリーズは、96KHz24bit でおこしたデジタルマスターを使っているが、本SACD/CDハイブリッド盤はDSDによるマスターを使っていて、リマスターを慎重に行なっている。ピアノの粒立ち、オーケストラの解像度、バックグランドノイズの自然さ、いずれも本盤がまさる。まだSACD層を聴いていないが、こちらも期待がもてる復刻盤である。

ユニバーサル・ミュージックからは、もう2年以上もクラシックのSACDの新譜がない。本盤は、オーディオメーカーのEsoteric(TEACの高級オーディオのブランドで独立した子会社)が企画して発売したもので、ハード機器メーカーが主導しないと、やはりユニバーサルのクラシックのSACDの発売は困難であるのが現状のようだ。

このSACD/CDは、通常のCDソフトの販売ルートと異なり通常のCDショップでは買えない。オーディオ販売部門を持っている石丸には置いてあることを確認した。通常のCDの販売ルートでは、おそらくこの手の高音質復刻盤は全国で1000枚も売れないであろうが、Esotericは、オーディオショップのルートで限定3000枚の販売を予定している。オーディオショップでは、音質にこだわる客層ばかりだということと、従来盤とはっきり音質差がわかる機器で比較試聴ができることが大きいので、必然的に数多く売れるのだと思う。

Esoteric主導で発売したギュンター・ヴァントのブルックナー交響曲全集やベートーベン交響曲全集のSACD/CDは、価格が高かったのにもかかわらず完売し、今も買いそびれた人の中にはいまだに一生懸命探している人が居る。本盤も入手できるのは在庫がある間だけ、追加プレスは難しいと思った方が良い。

名曲だし演奏が素晴らしいから超お勧め盤だ。

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2008年11月 8日 (土)

バッハ 無伴奏チェロ組曲/マイスキー

Scan10002 このCDは1999年の新しい方の録音のものだ。

このセットは、パソコン時代を象徴するように、CD-ROMによるスコアが付いている。このスコアはマイスキーの監修によっている。

演奏は、1980年代半ばの録音よりもより自由にテンポを変化させ、行書的な感じがする。録音はこちらの方が新しいので良いのは当然だが、新旧どちらの演奏が良いのかは好みの分かれるところである。

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2008年11月 6日 (木)

バッハ 無伴奏チェロ組曲/マイスキー

Scan10001 このCDは、1980年代半ばに録音されたバッハの無伴奏チェロ組曲全曲のセット三枚組である。

マイスキーは1999年にも同曲を再録音している。新旧録音ともにチェロを良く歌わせるように弾くという感じはあるが、この1980年代の旧録音の方が楷書的な感じで、スタンダードな演奏に近い。

当時、一生懸命、輸入盤のLPのセットを探したが買うことができなかった。このCDセットは今でもよく聴く。

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2008年11月 4日 (火)

ホリー・コール・トリオ/Don`t Smoke In Bed

Scan10007 これは、1993年に発売されたホリー・コールのヒット作。

ヴォーカル、ピアノ、ベースとパーカッションという3人で、ジャズのスタンダード曲をポピュラーっぽいアレンジで聴かせる。昔からどっぷりとジャズに浸っているような人は、こんなのはジャズじゃない、ポップスじゃないかというかもしれない。しかし、現代において受けの良いのはこんなポップス化したジャズのようだ。

このCDは、当時録音も良くオーディオ誌でも紹介された。ホリー・コールはこの後何枚もCDを出したが、本作が一番出来が良い気がする。

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