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2009年1月

2009年1月30日 (金)

NHKライヴ1982.03.07/井上陽水

Scan10002 これは、市販のCDではなくて、手元に残っていた27年前のFM放送をエアチェックしたテープから起こしたCD-Rである。こんな古い録音テープの音源も捨てられないのだ。テープの寿命も近いようなので、ようやくデジタル化した。いろいろ調べてみたら、この1982年3月7日のNHKライヴは、LPやCD、DVDなどでは一度も発売されなかったようである。

発売されなかった理由はわからないが、例えば1曲目の「夜のバス」では、数秒間オフマイクになって陽水のヴォーカルが小さくなったりしていて、市販するにはかなり厳しい。また、このDC-Rは元がFM放送なので、音質もそれなりのものである。しかし、それでも当時の放送を思い出させるのには充分だ。また、CD-R化するときにちゃんとチャプターをつけて、普通のCDのように選曲が楽なようにしてみた。

Scan10003 全部で100分近いので、双方50分弱にして2枚に分かれている。曲間のトークもそのまま残してある。曲目は写真をクリックすれば大きくなる。

このコンサートのサイドメンは、このコンサートのすぐ後にデビューし80年代の代表するバンドになった、玉置浩二らのいた《安全地帯》だ。27年前の録音テープをCD-Rにして、たまに当時の音楽を聴くのも若い頃が思い出されていい。当時はこんな音楽も聴いていたのだと。

陽水の歌声は若く、溌剌としたステージであり、第二次黄金時代を予感させるものであった。

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2009年1月28日 (水)

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・プレゼンツ・オマーラ・ポルトゥンド

Scan10005 オマーラ・ポルトゥンドは、キューバの女性歌手で、Buena Vista Social Clubにも参加していた。このCDは2000年の発売である。

収録曲はキューバの古い歌を中心に集めて入れている。1曲はガーシュインの曲をスペイン語で歌っていたりする、ラテン的なものだ。バックは、本格的なストリングスも入っていて豪華。オマーラ・ポルトゥンドは、非常に味わいのある歌をうたう。

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2009年1月26日 (月)

チャンチュヨ/ルベーン・ゴンザレス

Scan10006 このCDは、前回ご紹介したイントロデューシング/ルベーン・ゴンザレスの後に録音され2000年に発売されたもので、これもキューバのハバナでの録音。

このアルバムでも、気心の知れたキューバの老ミュージシャンたちとともに、ご機嫌な音楽を演奏している。内容はラテンのスタンダードナンバーなどだが、アレンジや即興によって、ルベーン・ゴンザレスならではの音楽になっている。

Scan10007 CDのジャケットも凝っている。普通のプラスチックケースの上に紙ケースが付いているタイプだが、紙ケースとプラスチックケースの中のリブレットはそれぞれ右左の半顔で、繋ぐとこのようにルベーン・ゴンザレスの顔になるようになっている。

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2009年1月23日 (金)

イントロデューシング/ルベーン・ゴンザレス

Scan10001 これは、一昨日ご紹介したBuena Vista Social Clubに参加していた老ピアノストのソロアルバム。録音当時78歳だそうだ。ライ・クーダーは、今までに聴いた最も偉大なピアニストという賛辞を贈っている。

内容は、古くからのキューバのスタンダード音楽である。ビエナ・ビスタ・ソシアル・クラブは大ヒットしたが、ギターのライ・クーダーが他のキューバのミュージシャンに無理に合わせている感じがして、少し違和感がある。

このアルバムにはライ・クーダーは参加しておらず、全てキューバのミュージシャンたちのみで演奏されていて、全く違和感がない。個人的にはビエナ・ビスタ・ソシアル・クラブよりずっと好ましく感じる。とても素晴らしいCDだ。ルベーン・ゴンザレスは2002年に来日し、私の住んでいる近くの焼津市でもコンサートを開いたらしい。このときの生を聴けなかったことを今もとても残念に思っている。

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2009年1月21日 (水)

Buena Vista Social Club

Scan10004 このCDは、1996年のキューバのハバナでの録音である。ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブとは、1940年代に実在した会員制音楽クラブで、このクラブの会員だった老ミュージシャンたちとアメリカのギタリストのライ・クーダーとで結成されたバンド。

この中の音楽は、ラテン系ではあるが、ジャズのようでジャズでなく、タンゴのようでタンゴでないキューバ独特の快活な音楽を形成している。それが素晴らしい。

最近国内盤が再発されているが中身は英国盤(World Circuitレーベル)で、日本語の解説と帯が付属している。米国盤(Nonesuch/elektra レーベル)のと両方買ってみると、英国盤の方が音質が良いのがわかる。

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2009年1月19日 (月)

ヴェリズモ・アリア集/パヴァロッティ

Scan10006 ヴェリズモ・オペラは19世紀末にイタリアで流行した。ヴェリズモとはリアリズムのことで、日常的な物語を題材に感情表現を盛り込んでリアルに上演するタイプのオペラのことだ。これはそういったオペラの中から、テノールのアリアを集めたもの。

このCDは、1979年の録音、ルチアーノ・パヴァロッティのまさに絶頂期のもので、バックはオリヴェロ・デ・ファブリティース/ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団である。

イタリアオペラを揶揄するのに、よく、ソプラノ・デブ、テノール・バカという。「パヴァロッティっていうのは典型的なテノール・バカだよな。」という意見が聞こえることもあるが、そう思っている方はこのCDを聴いてみると良い。きっとパヴァロッティの印象が変わるであろう。なぜならば、ヴェリズモ・オペラはテノール・バカでは話にならないからだ。

現時点でこの録音を聴いてみて、やっぱりパヴァロッティはとてつもない歌手だったとうならざるを得ない。最初の「愛さずにはいられぬこの思い」を聴いただけで、まさに、ブラヴォー!だ。そして聴き始めたら止まらない、一気に最後まで聴きたくなる。

ジョルダーノ『フェドーラ』より「愛さずにはいられぬこの思い」
ボイト『メフィストーフェレ』より「野から牧場から」
ボイト『メフィストーフェレ』より「地の果てに近づいた」
チレア『アドリアーナ・ルクヴルール』より「あなたの中に母の優しさとほほえみを」
チレア『アドリアーナ・ルクヴルール』より「心身ともにくたくたで」
マスカーニ『イリス』より「窓を開けて」
マイアベーア『アフリカの女』より「おお、パラダイス」
マスネ『ウェルテル』より「春風よ,なぜ私をめざめさせるのか」
ジョルダーノ『アンドレア・シェニエ』より「ある日,青空をながめて」
ジョルダーノ『アンドレア・シェニエ』より「五月の晴れた日のように」
ジョルダーノ『アンドレア・シェニエ』より「私は兵士だった」
プッチーニ『西部の娘』より「やがてくる自由の日」
プッチーニ『マノン・レスコー』より「美しい人たちの中で」
プッチーニ『マノン・レスコー』より「何とすばらしい美人」
プッチーニ『マノン・レスコー』より「私は狂人ではありません」

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2009年1月16日 (金)

ウィーンのナイチンゲール/リタ・シュトライヒ

Scan10003 一昨日にご紹介した10枚組のセットを持っているくせに、またこんなセットを買ってしまった。こちらは8枚組で2003年に発売されたものだ。昨年末、これが地元のCD屋で¥4200という安い値段で売られていたからだ。

10枚組の国内盤と収載曲がダブっているものも多いが、こちらの方がオペラのアリアが多く、初CD化となるモーツァルトの「バスティアンとバスティエンヌ」全曲が収載されており、録音されたものの今まで未発表だったものも収録されているものがある。

8枚のうち実質4枚まではオペラ・アリアであり、彼女がオムニバスで録音したオペラアリアはこのセットでほとんど全部聴けるので、オペラ歌手としてのリタ・シュトライヒを聴くのなら一昨日ご紹介したものよりこちらの方がいい。逆に、こちらには世界の民謡集などが省かれている。

同じ音源を比較すると、リマスターが新しいからなのかこちらの方が圧倒的に音質がいい。欠点は輸入盤なので日本語の解説が無いことである。

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2009年1月14日 (水)

リタ・シュトライヒの芸術

001 リタ・シュトライヒ(1920-1987)は、第二次大戦後最高のドイツ系コロラチューラ・ソプラノとして、その死後20年以上経つにもかかわらず、人気が高い。

このCDセットは1992年に発売された国内盤で10枚組で二万円だったもの。内容は、オペラ・アリア、リート、民謡までが網羅されていて、時々引っ張り出してきては聴いていた。

LPでダブって持っている音源も多いが、LP時代にはここまでの集大成のセットは無かった。かなりぶ厚い解説書と歌詞の日本語訳が付いていることも有難い。

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2009年1月12日 (月)

レーガー ヴィオラのための音楽/今井、ブラウティハム

Scan10011 このCDは、ロマンス 、無伴奏ヴィオラ組曲第1番~3番、ヴィオラソナタという、マックス・レーガーのヴィオラのための音楽が収録されている。録音は2001年で発売は2003年、レーベルはスウェーデンのBISである。

マックス・レーガー(1873 - 1916)は非常に多作なドイツの作曲家だが、今日ではあまり有名な曲がなくさほど演奏される機会がない。だが、「マリアの子守唄」はかなり有名で、世界の子守唄集やクリスマス曲集などに頻繁に収載されていて、オーディオ・マニアに有名な「カンターテ・ドミノ」の中にもあり、最後から2番目の曲がそうである。

弦楽器族の無伴奏の独奏曲は、ヴァイオリンやチェロのための作品はバッハのものが超有名だし、レーガーも含めたくさんの作曲家が書いている。だが、ヴィオラのものはほとんどない。そんなこともあって、レーガーの無伴奏ヴィオラ組曲は、現代のヴィオラ奏者にとって無くてはならない重要な作品である。全部で3曲あり、それぞれが4つの組曲となっていて、1曲の演奏時間が約10分で3曲で30分ほどのものである。個人的には2番、3番が好ましく感じる。

今井信子さんのこのCDを聴くと、マックス・レーガーのこの曲がとても良い曲であることがわかるし、ヴィオラという楽器の魅力やさらなる可能性を感じることができる。是非聴いてみて欲しい。また、ピアノとヴィオラのためのロマンス、ヴィオラ・ソナタも良い演奏である。

尚、無伴奏ヴィオラ組曲第1番~3番も、第一回東京国際ヴィオラコンクールの課題曲である。

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2009年1月 9日 (金)

ブラームス ヴィオラソナタ1番、2番/カシュカシアン、レヴィン

Scan10010 このCDは、1996年に録音され1997年にECMレーベルから発売されたものである。

ブラームスには沢山の室内楽曲があるが、このヴィオラソナタ1番、2番(Op.120)は、もともとはクラリネットとピアノのためのソナタとして作曲され、後にヴィオラとピアノのためのソナタとして作曲者本人によって編曲されたもの。この曲はブラームスの書いた室内楽曲としては最後のもので、晩年のブラームスの円熟した作曲技巧と内省的で枯れた味わいがある。1番は情熱的で2番は叙情的な感じがするいずれもいい曲だ。現在は、ヴィオラ演奏家にとって無くてはならない重要な曲である。

ブラームスのヴァイオリンソナタやチェロソナタが好きならば、あるいはクラリネット五重奏曲が好きならば、是非聴いてみることをお勧めする。キム・カシュカシアンは、世界的にみてもおそらく現役奏者の中では五指に入るヴィオラの名手だろう。そして、ロバート・レヴィンのピアノも素晴らしい。

録音はECMらしい鮮明で透明感のあるもので、ヴィオラ奏者の息遣いまで聴こえてくる。隠れた名盤だと思っている。

今年5月には、第一回東京国際ヴィオラコンクールというのが開催される。この曲はその課題曲にもなっている。http://www.tivc.jp/site_jpn/3_3.html

また、審査委員長は今井信子で、キム・カシュカシアンも審査委員の一人である。そうだ、次は、審査委員長の弾くマックス・レーガーの無伴奏ヴィオラソナタのCDをご紹介しよう。

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2009年1月 7日 (水)

ベートーベン ピアノソナタ全集/ケンプ

Scan10012 これは、現行で販売されている7枚組輸入CDセットである。安いところだと、三千円台で買える。1枚あたり¥500以下だ。何とまあ安いことか。

ベートーベンのピアノソナタ全集を通して聴いたとき、ケンプのはどの曲も正統的な解釈でいわゆる癖がないと感じる。録音されて40年以上になるが、音質が良いしこれから後の世にまで残る演奏だと思う。

オーケストラ付きならばLPの方が音質的に良いものが多い気がするが、ピアノ独奏のものはCDの方が聴きやすいものが多い気がする。このセットも例外ではない。

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2009年1月 5日 (月)

ベートーベン ピアノ協奏曲全集/ケンプ、ライトナー、ベルリンフィル

001 ケンプのピアノによるベートーベン ピアノ協奏曲全集は、モノラル時代にもパウル・ファン・ケンペンの指揮によるものがあるが、本セットは録音も含めるとケンプ最上のセットではないかと思われる。その演奏は、いかにもベートーベンらしい自然で普通、正統的な感じのものだ。ドイツ的な緻密さに裏付けられた深遠な音楽が聴ける。特に優れた演奏なのは3番であると思う。3番だけでもケンプ、ライトナー盤は聴くべきだ。

002 これは、1960年代半ば頃のLPセットで、全集としては、国内初出盤だと思う。ドイツからの輸入盤だが、国内向けの日本語の解説書も同時に付属している。解説は非常に詳しく、ケンプ自らの曲の解説が書かれている。

Scan10001 これは、日本語の解説書の中にあった写真。60年代初め頃の来日公演のときに皇太子夫妻(今上天皇皇后陛下)とケンプが会っている時のものだ。このセット、タダでいただいたものだが、保存状態も盤のコンディションも素晴らしい。

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