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2009年2月

2009年2月27日 (金)

マーラー 交響曲第二番「復活」/ジンマン、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

Scan10001

これは、デヴィッド・ジンマンとチューリッヒ・トーンハレ交響楽団が進めているマーラー・チクルスの中の1枚で、DSD録音によるSACD/CDハイブリッド盤である。第一番はすでにこちらでご紹介している。http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_b3e6.html

最初に買った第一番が思いのほか良かったので、続けて他のものも買って聴いている。現在まで一番から六番までがすでにリリースされている。これらは、演奏でも録音でも統一感があり、個人的にはみな良い演奏、良い録音のものばかりである。

第二番は、第一楽章と終楽章が特に優れている。録音については、SACDプレーヤーを持っていないのでCD層のみの感想であるが、しなやかでダイナミックレンジも広く、音場が綺麗に広がる良い録音だと思う。これだけの新録音のSACD/CDハイブリッド盤なのに、価格は輸入盤で¥1300程度と安い。理由は、このマーラー・チクルスの録音に対して企業がスポンサーになってお金が出ているからである。非常に有難い企画である。

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2009年2月25日 (水)

スター・ダスト/ライオネル・ハンプトン

Scan10004 これは、1947年8月4日、カリフォルニア州パサデナ、シヴィック・オーディトリアムでのライヴ録音である。録音が古いのであるが、演奏は実に素晴らしい。

このCDの中で、ライオネル・ハンプトンが演奏しているのは1曲だけだが、ライオネル・ハンプトンだけがいいのではない。他のミュージシャン全てが、ノリにノって素晴らしいセッションを展開している。実際、ハンプトンが居ないほかの曲も実に良い雰囲気で聴ける。だから60年以上経った今も名盤として聴き継がれているのだろう。

尚、このCDは国内盤でルビジウム・クロック・カッティングによるハイクオリティ・サウンドなんだそうである。クォーツよりも正確に時を刻むルビジウムを全てのデジタル機器に同期させると音質が向上するのは良く知られている。この時代の古い音源をそこまでして果たしてメリットがあるかどうかはわからないが、演奏が貴重だけに少しでも良い音でリスナーに届けようというレコード会社の意気込みが伝わってくる。

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2009年2月23日 (月)

オリジナル・ジャケット・コレクション(80CD)/グールド

002これは、近年のクラシックCDの安価なことを象徴する代表的なセットではないかと思う。グレン・グールドが亡くなったのは1982年で、30年近くが経つのに、クラシックの演奏家の中でグレン・グールドのようにコンスタントにCDが売れている人は少ない。

そんな中で、CBSコロムビアに録音された80枚のLPレコードが、オリジナル紙ジャケットの装填でボックスセットで復刻発売されたのである。LPの時代から気に入ったものは買っていたので、ダブって持ってしまうものもある。しかし、それでも安さに負けて買ってしまった。何せ、1枚あたり¥250だから。こんなのを出すと単品CDが売れなくなりますよ、ソニーさん。現に、中古CD市場ではグールドの1枚もののCDが増えているような気がするのだ。

003 このような立派なボックスにオリジナル紙ジャケが詰まっていて、豪華なブックレットも付いている。CDはヨーロッパプレスのようだ。これで2万円ポッキリだった、信じられますか?ただ、重複して持っているオリジナル紙ジャケ仕様の米国盤のCDと比べると、ジャケの出来も音質も劣る。

バッハなどは、ほとんどダブって持っているが、それが無駄な投資だったにしてもそれでもこんな安い値段で全部まとめて買えるならまだお得と思う。買っただけで聴かないのはもったいないので、がんばって聴くつもり。

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2009年2月20日 (金)

ドヴォルザーク ルサルカ全曲/マッケラス、チェコフィル、フレミング他

Scan10002_5ドヴォルザークは交響曲を9曲作曲したが、オペラの作曲はそれを上回り11曲もあることはあまり知られていない。11曲のオペラの中で唯一今日でもしばしば上演されるのがこの「ルサルカ」である。ただし、原語がチェコ語であるということもあって頻繁に上演されるのかといわれれば、そうではない。

あらすじは、人魚姫に似ている。きわめてロマンチックで幻想的なオペラである。1幕でのルサルカが歌う《月によせて》は、単独で良く歌われてソプラノのオペラアリア集などにも入っていることがある。 このマッケラス/チェコフィル盤は1998年の録音。チェコ人ではないのにチェコ語のオペラもこなし声の質がルサルカにぴったりのレネ・フレミングが居たから実現したものだ。チェコスロバキア出身の有名なソプラノは多いけれど、意外なことにルサルカを得意にしている人はあまり居ない。それだけ難しい役なのかもしれない。

この録音は個人的にレネ・フレミングの声の魅力が半分を占めている。 内容的には幻想的な第一幕とドラマチックな終幕の部分が良いと思う。

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2009年2月18日 (水)

ブラームス 交響曲全集/ザンデルリンク、ドレスデン国立o.

Scan10003 このCDは、LPの時代から愛聴しているマイベストのブラームスの交響曲全集である。西ドイツ初出盤はこちらに載せている。http://www.geocities.jp/asd2251sxl2001sax2251/symphony.htm

非常に引き締まったドイツ的な正統的ブラームスで、個人的にこの演奏を超えるものはなかなか無い。輸入盤はRCAから出ているが、日本ではDENONからも出ていたし、LP時代には西側世界では西独eurodiscから、東側世界では東独ETERNAから出ていたものがオリジナル盤だと思う。

このCDを聴くと、LPと比べて細身な音となり高域が若干うるさく聴こえる。1970年代初頭の録音ならこんなものかなというくらいのものであるが、オリジナルに近いLPは、豪快でぶ厚くもっと良い音質で聴けるので、LPを手放す気にはならない。

クルト・ザンデルリンクは、活動していたのが主に東ドイツだったため、西側世界では冷戦終結まであまりその実力を知られていなかった。地味ではあるが堅実で玄人好みの指揮者だったと思う。

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2009年2月16日 (月)

ビゼー カルメン全曲/カラヤン、ウィーンフィル、プライス他

Scan10001 このCDセットは、1964年の録音の復刻であるが、演奏の質も音質もかなり水準が高い。国内盤ではSACD/CDハイブリッド盤も発売されているが、私はSACDプレーヤーを持っていないのでそちらは購入していない。

カラヤン/ウィーンフィルの上手さだけでなく、レオンタイン・プライスのタイトルロールや初々しいミレッラ・フレーニのミカエラは素晴らしい。フランコ・コレルリのドン・ホセは少々バタ臭い感じはするが熱演しているし、ロバート・メリルのエスカミーリョも良い。

この録音はカラヤン/ウィーンフィルが当時専属契約を結んでいたDECCAから貸し出されたもので、RCAとDECCAの協力によって実現したもの。カルメンの全曲盤は古今に沢山の名盤があるが、これも間違いなくその中のひとつだと思う。

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2009年2月13日 (金)

ハイドン 交響曲全集/ドラティ、フィルハーモニア・フンガリカ

013これは、今年になって安くなって発売された33枚組のセットである。これで¥6000ちょっとの価格というのはお買い得だったと思う。今年はハイドン没後200年にあたるので、ハイドンに関するCDが沢山出るだろうが、これはその中でも目玉となるものだろう。

実は、このセットはLPの時代からずっと欲しかったものだ。しかし、LPの時代では価格も高く置き場所にも困ることで手に入れることができなかった。もちろん、後期の有名な曲はバラで発売されたのを何枚か手に入れていた。この全集は同じオーケストラで1970年前後頃のわずか数年間で全て録音されているものだ。その昔、岡敏雄さんが、ハイドンの交響曲全集を完成させただけでアンタル・ドラティは不朽の名指揮者たりうる、と何かに書いていた。

フィルハーモニア・フンガリカは、ハンガリー動乱によって西側に亡命した演奏家が集まって結成されたオーケストラで、ドラティの元で堅実でかつ質の高い演奏をやっていた。今日でも、モダンオーケストラで演奏されたハイドンの交響曲全集ということであれば、真っ先に欲しいものがこれである。普段あまり聴くことのない曲も順番に聴いているが、演奏に統一感があって資料的にも好ましいセットだと感じる。

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2009年2月11日 (水)

アンド・ヒア・シー・イズ/アン・マーグレット

Scan10001 これは、昨年の秋に発売されたRCA女性ヴォーカル1000シリーズの第二弾の中の1枚である。ちなみに第一弾は2007年秋に20タイトル発売されかなり話題になった。私も20タイトル全て入手してこのブログでもご紹介した。アン・マーグレットは、この中にもオン・ザ・ウェイ・アップというタイトルのやつが1枚あった。                     http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_eb3d.html

今回のはアン・マーグレットが20歳になる直前の1961年2月~3月の録音で、初々しさに包まれたデビューしたての大女優の歌が楽しめた。歌唱力とか味わいとかを求めるのなら、買わない方がいい。軽く聴いて楽しむべきアルバムだ。

RCAには女性ヴォーカルの名盤は沢山あるはずだが、第二弾の品揃えは第一弾に比べて落ちるような気がしてならない。

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2009年2月 9日 (月)

チャイコフスキー ロミオとジュリエット、ムソルグスキー 展覧会の絵/チェリビダッケ、ミュンヘンフィル

Scan10004このCDは、海賊盤を駆逐するためにチェリビダッケの死後、息子さんらの許諾によってEMIからはじめて発売されたものだ。

チェリビダッケという指揮者は、戦後の一時期、フルトベングラーが演奏活動を禁止されていたときにベルリンフィルを振って、ベルリンフィルの危機を救ったほどの名指揮者であったが、自らの演奏をレコードにすることを拒否していたので、いわゆるスタジオ録音によるLPやCDはほとんどない。ライブ録音や放送録音の音源のCDが海賊盤で出ていたが、それが正規のCDとして出始めたのが1990年代半ばごろだったと思う。

この演奏もライブ独特の雰囲気の中でかなり高水準なものだが、遅いテンポのためにいささか戸惑う部分がある。この人は遅いテンポをとるのだが、テンポが遅いながら緊張感を持続できるというのは極めて難しいと思う。チェリビダッケは、そういったことが出来る数少ない指揮者だったのだが。

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2009年2月 6日 (金)

オペラアリア集/ロスアンヘレス

001_4 このLPは、1960年代初めから半ば頃までのオペラ全曲盤から抜粋して集められたオペラアリア集で英国初出盤である。

収録されているのは、「カルメン」「ホフマン物語」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「ファウスト」「ジャンニスキッキ」「椿姫」「セビリャの理髪師」「蝶々夫人」からのアリアで、大部分はオリジナル全曲盤を持っている。が、このようないいとこ取りのようなLPも魅力がある。彼女の全盛時代のオペラアリアが聴けて、オペラ歌手としての素晴らしさが味わえる。

ビクトリア・デ・ロスアンヘレスは、清楚で透明感ある美声が持ち味である。「カルメン」では、タイトルロールよりもミカエラの方が合いそうな声質であるが、そこは彼女のテクニックで、カルメンも彼女の世界に引き込んで聴かせる。このアルバムを聴いてからマリア・カラスのカルメンのアリアを聴くと、マリア・カラスがババア芸者のように聴こえてしまうのだ。

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2009年2月 4日 (水)

歌の世界/ロス・アンヘレス

002 このLPは、1960年代半ばに録音されたビクトリア・ロス・アンヘレスが歌っているもので、英国盤。国内盤を持っていたが、あまりにも音質が違うので、国内盤は処分した。

このLPは、ビクトリア・ロス・アンヘレスの魅力が凝縮している。昔からの愛聴盤である。彼女はスペイン生まれのリリック・ソプラノであるが、スペインのサルスエラも含め、フランス語、イタリア語、ドイツ語、英語、ポルトガル語での歌を無理なく原語で歌っている。実際彼女は5~6ヶ国語で会話が出来たそうである。しかもギターが得意で、コンサートのアンコールには、ギターを弾きながらスペイン歌曲を歌ったりしていた。このLPは、指揮がラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス/シンフォニア・オブ・ロンドンの伴奏で、選曲も良くどの歌も魅力に富んでいる。

収録曲

歌の翼に :メンデルスゾーン
君を愛す :グリーク
ブラームスの子守歌 :ブラームス
アイルランドの子守歌
ラ・パロマ イラディエール
サルスエラ「セベデの娘」~カルセレラス :チャピ など

私は、この人の歌うオペラ「椿姫」「カルメン」「はかなき人生」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「セビリャの理髪師」は大好きで、いずれもその曲の個人的ベスト1になる。歌曲、宗教曲でも「フォーレのレクイエム」「オーベルニュの歌」などはこの人の歌っているものを聴くことが多い。

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2009年2月 2日 (月)

ビゼー 真珠採り 全曲/プレートル、パリ国立歌劇場 他

Scan10001 このCDは、1977年ごろに録音されたビゼーのオペラ「真珠採り」の全曲盤で2枚組のセットである。このオペラで私の一番好きなのはデルヴォー盤だが、このCDセットが¥1050という廉価で売られていたのでついつい買ってしまったのだ。

ビゼーのオペラといえば、「カルメン」が飛びぬけて有名だが、この「真珠採り」も私は個人的に好きで、台本がいまいちだが音楽的にはなかなか良いオペラだと思っている。ビゼーの25歳の時に作曲されたもの。

現在CDで入手できる全曲盤だと、1950年代のモノラル録音のクリュイタンス盤、1960年代初めのステレオ初期録音のデルヴォー盤、そしてこのプレートル盤などがある。この中で、このプレートル盤がビゼーの作曲したオリジナルに一番近い。歌手も揃っていて、それほど録音も悪くない。個人的に巫女レイラ役のコトルバスの歌が好き。この人はカルロス・クライバーの「椿姫」でヴィオレッタを歌っている。1970年代半ば頃の彼女は素晴らしかった。他の歌手にも難はなく、プレートルの棒も好調である。

物語の舞台はセイロン島で、あらすじはこちらに載っている。http://www.d1.dion.ne.jp/~t_imac/pearl.htm

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