マーラー 交響曲第三番/ジンマン、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
これも、DSD録音によるSACD/CDハイブリッド盤で、デヴィッド・ジンマン/チューリッヒ・トーンハレ交響楽団によるもの。このシリーズは通常のCDは発売されておらずSACD/CDハイブリッド盤しか出ていないが、価格も安いしCD層の音質も悪くないので、CDのみのバージョンの併売がなくても良いのではないかと思っている。
さて、演奏の印象であるが、少なくとも第二番よりも緩長な感じを受けず、すんなりと集中力を持って聴ける。第一楽章と終楽章が特に良い。激しさのある部分をジンマンがコントロールして上手く聴かせている。幾分クールな感じもあるが、全く破綻のかけらもなく激しいうねるような音楽が聴けるのは、この指揮者とオーケストラの力量であろう。
また、これは、録音のためもあるかもしれない。極めてダイナミックレンジの広いオーケストラをかなり上手く録音しているので、そういった激しい部分で聴き応えのあるものに仕上がっているのだ。弱音部の透明感やホールの広さなども充分に感じる。静かな部分から湧き上がるような全奏部はとても気持ちいい。
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