2009年4月
2009年4月29日 (水)
2009年4月27日 (月)
2009年4月24日 (金)
エルガー チェロ協奏曲/フルニエ、ウォーレンシュタイン、ベルリンフィル
これは、1960年代終わりごろの録音のLPで、ドイツの初期盤である。
エルガーのチェロ協奏曲というと、デュ・プレ、バルビローリ盤の評価が高く英国プレスのLPレコードを持っているが、個人的な愛聴盤は、このフルニエ盤である。
この演奏の弱点もよくわかる。ウォーレンシュタイン、ベルリンフィルがあまりにもエルガーらしい雰囲気でない演奏をしているのである。しかし、独奏チェロをよく聴きこむと、フルニエのチェロは、この協奏曲でもしなやかでエルガーの音楽を美しく優雅に奏でていることがわかる。またそれに加えてスケールが大きい。フルニエの大ファンとしてはこの盤は、オリジナル盤かオリジナルに近いドイツ盤で聴きたい。復刻CDでも出ているが、音質はいまいちだ。
2009年4月22日 (水)
マーラー 『子供の不思議な角笛』/シュワルツコップ、フィッシャー=ディースカウ、セル&ロンドン響
これは、この曲の名盤誉れ高いもので、英国オリジナル盤である。
この曲は、いろいろな盤が出ていて、全部の曲を同じ歌手が歌っていたり、伴奏がピアノだったりするものもあるが、やはり伴奏がオーケストラで、曲によってソプラノが歌ったり、バリトンが歌ったり、あるいはデュエットで歌っていいて、しかもその二人がシュワルツコップとF=ディースカウで、この曲にとって最上の歌手であると思う。また、ジョージ・セルが非常に統率力のある指揮でロンドン交響楽団を振っているこの盤は、このマーラーの傑作歌集を初めて聴くのにもふさわしい。
初めてこの録音を聴いたのは国内盤のLPだったが、このオリジナル盤を聴いてびっくりした。全く音質が違うのである。EMIの音質が良くないと思っているアナタ、それはCDかLPでも国内盤しか聴いていないからじゃないか、と思う。国内盤と英国盤の音の差は他のレーベルでもあるが、EMIほど異なることはない。
2009年4月20日 (月)
シャンソン・ド・パリ(SP盤)
これは、1930年代のパリで流行したシャンソンのヒット曲を集めてセットにした10インチ6枚組セットのSP盤である。ジャケットの絵の女性はジョセフィン・ベーカーだと思う。
このSP盤のセットは、知人からタダで頂いたもの。ジャケットはぼろぼろで、盤も6枚のうち4枚にはかすかにひび割れもある。だが、喜んで貰い受けた。蓄音機でかけるとこの部分はパチっとノイズが入ってしまうが6枚全部かけることができた。このセットは戦後まもなくの復刻SP盤だが、その後、LPでも発売されたし、現在、収録曲が増えた状態でCDでも復刻発売されている。
シャンソン・ド・パリVol.1 http://www.hmv.co.jp/product/detail/684930
何回も復刻されているということでもわかるように、80年前の音楽ではあるが、ルシエンヌ・ボワイエやジョセフィン・ベーカーらの歌は魅力を失っていないのである。
2009年4月17日 (金)
バッハ ヴァイオリン協奏曲集/フィッシャー、アカデミー管
このCDは、昨年録音されたユリア・フィッシャーとアカデミー室内管弦楽団とのバッハのヴァイオリン協奏曲集である。
小気味よい上手さとしなやかなオーケストラをバックにのびのびと演奏しているバッハである。まだ20歳代でしかも美人。テクニックもしっかりしていると思うし、アカデミー室内管弦楽団との息もぴったりだし、このオーケストラと演奏スタイルが非常にマッチしていると思う。
この人はSACDを沢山発売しているペンタトーンというレーベルからDECCAに移籍した。ユニバーサル系のDECCAではSACDが出ない。SACDファンの方はさぞ悔しい思いをしているだろう。だが、このCDで聴いても演奏も録音もなかなか良いように感じる。
2009年4月15日 (水)
R=コルサコフ シェヘラザード/ライナー、シカゴso.
これは、1960年録音のRCA Living StereoによるLPレコードで、1990年代に限定発売された180gの重量盤である。1960年というと、半世紀前であるが、それがうそのように高音質で楽しめる。このシリーズの復刻盤に関して言えば、オリジナル盤より音の良いものもある優れものだ。
ライナーという指揮者は、正統的楷書的な演奏をするイメージがあるが、この演奏を何回も聴き返すと、微妙なテンポの変化や表情付けがなされていて、それが全く不自然などころか、激しく荒れ狂うところはそれらしく、上手く歌わせるところは歌わせていて緻密な中に非常に優美なしなやかさをかもし出している。
これは、SACD/CDハイブリッド盤である。この盤でも音質の良さは充分にわかる。現在でも輸入盤なら1500円程度で買えるが、たとえSACDプレーヤーを持っていなくてCD層のみを聴くのでも、買って損はない盤である。SACD層を聴かせてもらった印象では、やや音が全体的に薄い感じはあるものの、細かい部分ではLPに勝るところもある。半世紀経ってこれだけの音質を保ちながら復刻してくれたレコード会社に感謝したい。尚、SACD/CD盤では、LPでは別に発売されていたストラビンスキーの「うぐいすの歌」がカップリングされている。
2009年4月13日 (月)
R=コルサコフ シェヘラザード/コンドラシン、アムステルダム・コンセルトヘボウo.
自宅にあるシェヘラザードの音楽ソフトの中でお気に入りというと、このキリル・コンドラシン盤、R=コルサコフ シェヘラザード/アンセルメ、スイスロマンドo.、ライナー/シカゴ盤あたりになる。
このキリル・コンドラシン盤は、アナログ最末期のオランダ・フィリップスプレスのオリジナル盤だということもあってすこぶる音質が良い。演奏は、このソ連の巨匠の晩年の中の名演奏中の名演奏ではなかろうか。切れ込みのあるロシアっぽい凄みを利かせたテイストが、オランダのオーケストラからも聴ける。この録音は、おそらくあと何十年した後も、名演奏として聴きつがれているのではないかと思う。
2009年4月10日 (金)
R=コルサコフ シェヘラザード/ストコフスキー、フィラデルフィア管
これは、1940年代に録音され発売された、リムスキー=コルサコフ 「シェヘラザード」のSPレコード6枚組セットである。LPやCDならば1枚に入ってしまうこの曲も、12インチSP盤だと6枚12面でようやく全曲が聴ける。
娘がブラスバンド部に所属していて、今度、「シェヘラザード」の吹奏楽版をやるんだそうで、「シェヘラザードっていう曲のCD無い?」と聞かれた。待ってましたとばかり、「うちにはCDも、LPもSPもあるよ。有名な曲だから。」と答えた。それで、本人が一番気に入ったのがこれだ。しかし、演奏が気に入ったわけではなく、1面ごとに蓄音機のゼンマイをぐるぐる巻いて、そのたびにサウンドボックスの鉄の針を交換することや、電気なしで音楽が聴けるのがすごく新鮮だから、らしい。
ストコフスキーは「シェヘラザード」を得意にしており、自らが手を加えて編曲したり、何回も録音している。このSP盤の演奏もかなり良いように思う。1940年代というとSP盤の末期であり、かなりダイナミックレンジもとれてフォルテシモの音は蓄音機でもかなり大きくうるさいほどで、思わずボリュームを小さくしたい気になるのだが、蓄音機にはそんなものは付いていない。ホーンの扉を閉めて小さくするしかないので、真夜中に聴くのには向かない。
2009年4月 8日 (水)
ベルリーニ 夢遊病の女 全曲 デ・マルキ&スキンティッラ管、バルトリ、フローレス、他
このCDは、2007年の録音で2008年秋に発売された『夢遊病の女』の全曲盤である。
2006年録音の素晴らしい盤であるベルリーニ 夢遊病の女/デッセイ、ピド、リヨン歌劇場他の感想で、
[「夢遊病の女」というオペラは、イタリア・ベルカント・オペラの中でも重要な作品なのにもかかわらず、古今を見渡してもそれほど多くの録音がない。新しいものでは、グルヴェローヴァがアミーナを歌っているNIGHTINGALE CLASSICSのCDが、1998年の録音であるから10年前のものだ。EMI系の録音だけをみても、マリア・カラス/ヴォットー盤以来であるから、半世紀を待たなければならなかった。]
と書いたが、それから1年もしないうちに、また、強力な新録音盤が出た。これは個人的に奇跡的なことだと思っている。
この盤は、チェチーリア・バルトリとファン・ディエゴ・フローレス、実力者2人の共演であると同時に、普通ならソプラノが歌うはずのアミーナをメゾ・ソプラノが歌い、オーケストラが古楽器の団体であるということで、非常に興味深く聴かせてもらった。
結論から言うと、非常に良い演奏であり歌唱で、とても楽しめる盤である。ベルリーニの活躍していた19世紀前半は、たぶんこうだったのではないかという、楽しい想像も出来る。アミーナという役は、当時はバルトリのようなメゾ・ソプラノのような声の歌手が歌っていたのではないだろうか。ベカントオペラまでの時代は、歌劇場も小さくて、ことさら大きな声を張り上げなくても良く、19世紀後半以降のグランド・オペラのように規模が大きくなった状況では、逆に良さが消されてしまった部分もあったのではないかと思う。そのあたりをこの盤は上手く残して復刻してくれた、そんな感じがする。
ワーグナーやヴェルディ後期以降のオペラを歌える歌手は少なくなったが、逆に半世紀前よりも、ベルカント・オペラを歌える人は増えているような気がする。ロッシーニ、ベルリーニ、ドニゼッティの作品の録音が、これからも少しずつ増えていくことを期待してやまない。
2009年4月 6日 (月)
2009年4月 3日 (金)
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲他/ムター、マズア、ライプチヒ・ゲヴァントハウスo.
これは、昨年発売されたアンネ・ゾフィー・ムターのメンデルスゾーン。
ヴァイオリン協奏曲は、クルト・マズア、ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とのライヴ演奏である。ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団はメンデルスゾーンとのゆかりも深い、世界最古の長い伝統を持つオーケストラである。そういったこともあって、このオーケストラを選んだのであろう。クルト・マズアは長いことこのオーケストラを指揮していたので、お互いが勝手知った間柄であり、マッチングに問題はない。
また、アンドレ・プレヴィンのピアノ、リン・ハレルのチェロによるピアノ三重奏曲 第1番 とアンドレ・プレヴィンのピアノによるヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 が一緒に収められていて、しかも、CDとDVDがセットになったものだ。
正直に感想を言ってしまうと、DVDを観るのがより楽しい。生演奏での一番前の席でも不可能なムターのアップがあり、演奏しているヴァイオリンの指板の下側がヤニで白っぽくなっているところまで見えてしまう。高度なテクニックの必要なハイポジションの指使いなども克明に見えるので、こちらはウーンとうなってしまう。また、ライヴ演奏なので観客の反応なども視覚的に丸わかりである。対して、CDは音質的にはかなり良いと思うが、質のいい映像が観られるDVDに対してのメリットは少ない。
個人的には、ヴァイオリン協奏曲は、近年の録音では五嶋みどりのものがお気に入りだということもあって、むしろピアノ三重奏曲やヴァイオリン・ソナタがより楽しめた。特にDVDでのピアノ三重奏曲では、三人の名手の阿吽の呼吸みたいなものがCDの音だけよりも感じることが出来て、DVDで音楽を観るのも良いなと思った1枚である。






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