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2009年6月10日 (水)

モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」他/ワルター、コロンビアS.O.

012 これは、ブルーノ・ワルター、コロンビア交響楽団によるモーツァルトの交響曲41番「ジュピター」と35番「ハフナー」の米国初出オリジナルLPである。

慈愛に満ちた、それでいて壮大な感じの演奏の41番は、寄せ集めのオーケストラを振ったものとはいえ、晩年のワルターの素晴らしい遺産であると思う。この演奏を愛するがゆえに20年ほど前にコンディションの良いオリジナル盤を手に入れた。

011 これは、40番と41番のカップリングの1980年代に入ってからデジタルリマスターされて発売された国内盤である。当時、この録音時のプロデューサーのジョン・マックルーアがオリジナル・マルチトラック・テープからリミックスしなおしたデジタルマスターを使って、鮮度が上がっている。

この2枚のLPレコードを聴き比べたとき、オリジナル盤はFレンジの狭さと経年変化や当時のプレス状況によるサーフェス・ノイズが多くあるのに対し、国内再発デジタルリマスター盤は、微少音は若干デジタル臭い感じがあるものの、特に低域でのFレンジが広く音のバランスが優れ情報量も多く、個人的には明らかにオリジナル盤の音質より良いと感じる。

両者の実勢価格は比較すべくも無い。デジタルリマスターの日本盤は、中古盤屋さんによっては100円~300円のエサ箱にも入っていることがある。音質上、オリジナル盤が良いとは限らない例である。

LPレコードは、CDよりも音質上の当たり外れが大きい。酷い音質のものは徹底的に酷く、素晴らしいものはCDの高音質のものよりずっと素晴らしい。中古レコードであれば、盤のコンディションの良否もあるので、ハズレをつかむ可能性も多々ある。しかし、それでも当たりを手に入れたときの喜びは、新品のCDを買うのとは全く次元の違うものがあるのだ。

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