2009年8月
2009年8月31日 (月)
2009年8月28日 (金)
コダーイ 無伴奏チェロソナタ他/長谷川陽子
これは、1994年録音のCDである。購入してから10年以上経つが、CDを整理していたことがきっかけで久しぶりに聴いてみた。いずれも無伴奏チェロの曲だ。
収録曲は以下のとおり。
コダーイ:無伴奏チェロソナタ 使用楽器 ヴィヨーム
デュティーユ:ザッヒャーの名による3つの詩 使用楽器 ゴフリラー
プロコフィエフ:無伴奏チェロソナタ 使用楽器 ロジェリ
この3曲は、いずれも超絶技巧が必要な曲ばかりで、しかも長谷川さんは、曲に合わせて3つのチェロで弾きわけている。楽器が変われば微妙な音程のとり方が変わったり、物凄く大変だと思うが、それを見事にやり遂げている。この事だけでも長谷川さんが無類のテクニシャンであることがわかる。
コダーイの無伴奏チェロといえば、シュタルケルが十八番にしていて何回も録音しているが、長谷川さんの演奏も堂々としていて勝るとも劣らない。また、長谷川さん自身が書いた曲目の解説もある。やや難解な曲のようだが、当時、録音が良いということで、オーディオ装置のチェックにも使っていた。そのためなのか、曲を覚えてしまって違和感がない。
今、純粋に演奏を楽しむ感じで聴きなおしても、この演奏はなかなか素晴らしくスリリングかつダイナミックで聴き応えがあり、チェロという楽器はここまで出来るのかという無限の可能性も感じられる。このCD、発売されて15年近く経つのに現役盤としてカタログにあり、CD番号も価格も当時と同じである。
次は、シュタルケルのコダーイを取り上げようと思う。
2009年8月26日 (水)
1938年、カーネギー・ホール・ライヴ/ベニー・グッドマン
これは、ジャズ史上の歴史的なビッグ・イヴェントの貴重な記録である。カーネギー・ホールといえばニューヨークのクラシック音楽の殿堂であるが、このホールで初めてジャスのコンサートが行なわれた記録がこれである。
出演者のメンバーも凄すぎる。ライオネル・ハンプトンも、カウント・ベーシーも居る。ジャズをあまり知らない人も知っているようなビッグ・ネームが名を連ねているし、このコンサートの素晴らしさは、とても良くうかがい知れる。
1938年の録音だからSP盤に記録していったものでスクラッチノイズが入るFレンジの狭い貧しい録音状態ではあるが、観客の拍手や熱狂も入っているし、素直で自然な録音だということもあり、単なる記録にとどまらず、楽しんで聴ける。
尚、この時代の復刻盤は再生装置にあまりこだわらなくて良い。最新録音ばかりが良く鳴るハイエンドな装置よりも、ごく普通の物の方がいいと思う。こだわるなら、フルレンジか2ウェイのFレンジを欲張らないスピーカーに真空管アンプが似合う。
2009年8月24日 (月)
2009年8月21日 (金)
バルトーク 管弦楽のための協奏曲/ライナー、シカゴSO
これは、一昨日にご紹介した、弦、打楽器とチェレスタのための音楽他と対になるような、ライナー、シカゴ交響楽団の名演である。録音はこちらの方が古い。録音が古いといっても、この復刻LPをちゃんと再生したなら、半世紀以上前の録音だとは到底思えないだろう。
これは、現行で発売されているSACD/CDハイブリッド盤で、上記LPの管弦楽のための協奏曲と一昨日にご紹介した弦、打楽器とチェレスタのための音楽、ハンガリアン・スケッチが1枚に収められている。LP時代には2枚に分かれていたものが、1枚に収まって、なおかつ安価であるので非常にお得感がある。この盤を聴いても、元の録音が非常に良いものだということがわかる。もはや、20世紀の名演の貴重な記録である。
2009年8月19日 (水)
バルトーク:弦、打楽器とチェレスタのための音楽 他/ライナー、シカゴSO
これは、フリッツ・ライナー、シカゴ交響楽団が残した録音の中でも特に優れたもので、この曲の演奏のLPやCDの中でも第一級の名演であるし、録音から半世紀以上経つが、録音も古ぼけていない。これは、アメリカRCAのオリジナル盤である。
こちらは、1995年ごろ発売された復刻重量盤で、重さ厚みはオリジナル盤よりも上回るし、新しい再生装置で聴いた場合には、音質は上記オリジナル盤を上回る。その音質は音の厚みでもFレンジでも素晴らしく、現行のSACD/CDハイブリッド盤よりも魅力的に鳴る。レーベルに犬のマークがないが、このマークがEMIの商標になっているヨーロッパの国々でも販売できるようにするための配慮であろう。RCAの180gの復刻盤は、ハイフェッツの協奏曲などとともに、これも素晴らしい復刻である。
2009年8月17日 (月)
愛の舟1563-1685/ サヴァール、ル・コンセール・デ・ナシオン、他
これは、ALIA VOXレーベルの創立10周年を記念して、過去に発売されたサヴァールの録音をオムニバス的に集めたもの。1曲だけは新録音が含まれている。
ALIA VOXレーベルは、ジョルディ・サヴァールの専用レーベルで、古楽がほとんどであるが、このCDの収録曲も16~17世紀のものを集めている。また、収録されたものの中には、ドイツ・ハルモニア・ムンディやEMIリフレクセレーベルのものもあり、一番古いものだと1976年の録音のものもある。しかし、リマスターが素晴らしく、現在の最新録音のものだと言っても疑われることはないくらいのクオリティに仕上がっている。
CDは音が悪い、LPでなければという人は、このレーベルのCDを聴いているのだろうか?また、このレーベルのCDが非常に良い音で鳴らないオーディオ装置は、現代のどんなCDを聴いてもまともな音で鳴らない、変なバランスの可能性がある。
このCD、オムニバス盤なので¥1200程度と格安である。音質は非常に良いのでオーディオマニアに是非お勧めしたい。
2009年8月14日 (金)
2009年8月12日 (水)
アルゲリッチ 第7回ワルシャワ国際ショパンコンクールライヴ
これは1965年2月の第7回ワルシャワ国際ショパンコンクールライヴで、マルタ・アルゲリッチが優勝したときのものである。
当時のライヴ録音であるし、正直、音質は良いとは言えない。しかし、コンクール独特の緊張感のある雰囲気の中で爆発するようなスリリングな演奏をしているということで、後から発売されたマルタ・アルゲリッチのLPやCDでこの録音以上のものはない。
このLPは、1993年に発売されたDENON マスターソニックシリーズとして復刻発売されたもの。すでに時代は完全にCDに移行していたが、限定的に発売されたLPシリーズの1枚であった。
ショパン ピアノ協奏曲1番 ロヴィツキ指揮 ワルシャワ国立フィルハーモニー
スケルツォ 第3番
三つのマズルカ
ピアノ協奏曲1番では、ピアノの演奏が始まるまでの導入部が省略され短くなっていたり、演奏途中で物が落ちるような雑音が聴こえるが、そんなことはこの名演には取るに足らないことだ。スケルツォやマズルカも情熱的で緊張感あふれる素晴らしい演奏である。
2009年8月10日 (月)
マルタ・アルゲリッチ・コレクション2(その7)
これは、マルタ・アルゲリッチ・コレクション2の最後のCDであり、ベートーベン、ピアノ協奏曲2番、3番が入っている。共演者はアバド、マーラー室内管でライヴ録音である。2番のほうはシノーポリとの旧録音があり、しかもそれが極めつけの名演であるのだが、アバドとの新しい録音は、より落ち着いて風格が増した感じに聴こえる。
3番のほうは21世紀になってからの録音で、マルタ・アルゲリッチ・コレクション2の中で一番新しい録音である。今まで録音をしなかったものであるが、やはり情熱のほとばしりのような若いときの演奏スタイルではないが、天才的なきらめきや計算された音楽表現には巨匠の境地に入らんとするアルゲリッチの円熟した芸術が聴けるように思う。
録音は新しいこともあってライヴ録音の不利を感じさせない。
最後に、この7枚組のCDセット、非常に中身が濃く駄盤は1枚も無い。しかもリマスターされ直されて音質も向上し、それでいて価格は異常に安い。お買い得のセットであるので強力にお勧めする。
2009年8月 7日 (金)
マルタ・アルゲリッチ・コレクション2(その6)
これは、ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第1番と、ハイドン ピアノ協奏曲ニ長調Hob.ⅩⅧ-11のギィ・トゥーヴロン(トランペット)、イェルク・フェルバー指揮、ヴュルッテンベルク室内管弦楽団のもので、1993年の録音で1994年に発売されたCDの復刻である。ショスタコーヴィチとハイドンというと、年代も曲の性格もかなり違うと思うが、それでもアルゲリッチが弾くとスリリングで組み合わせに違和感が無いのが不思議である。もともとレパートリーの狭いピアニストであるが、ショスタコーヴィチの協奏曲は、アルゲリッチに新しく加わったレパートリーとして貴重だし、また情熱の爆発のような演奏は素晴らしい。
さらに、このジャケットで1990年代半ばに発売されたアバド、ベルリンフィルとのチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番のライブも一緒に入っている。個人的には、数日前に書いたように、これではなくコンドラシンとのライヴを入れて欲しかった。スリリングな感じはコンドラシンとのライヴより減退するが、スケールの大きさや終楽章の緊張感あふれる部分はコンドラシン盤より上かもしれない。
2009年8月 5日 (水)
2009年8月 3日 (月)
マルタ・アルゲリッチ・コレクション2(その4)
これは、1978年にロストロポービッチ、ワシントン・ナショナル響と録音したシューマンのピアノ協奏曲とショパンのピアノ協奏曲2番のもので、オリジナルLPと同じ曲が収録されている。
シューマンも情熱的でスリリングである。特筆すべきはロストロポービッチの協奏曲指揮者としての力量も素晴らしいことである。もちろん、20世紀後半の大チェロ奏者であるが、オペラや交響曲の指揮をして、それが一流の指揮者と肩を並べるほどに素晴らしい。また、夫人であるヴィシネフスカヤの歌の伴奏でピアノを弾いたりするが、これも素晴らしい伴奏である。
これは、ドイツプレスのLPである。アナログ末期の録音であることもあり、なかなかレンジも広く良い録音だと思う。今回のリマスターCDはかなり音質は良いが、この録音も拙宅ではLPの方が魅力的に聴ける。LPの魅力は、音に厚みがあることと、ピアノをはじめとする楽器の音色が濃いことだ。






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