コダーイ 無伴奏チェロソナタ他/長谷川陽子
これは、1994年録音のCDである。購入してから10年以上経つが、CDを整理していたことがきっかけで久しぶりに聴いてみた。いずれも無伴奏チェロの曲だ。
収録曲は以下のとおり。
コダーイ:無伴奏チェロソナタ 使用楽器 ヴィヨーム
デュティーユ:ザッヒャーの名による3つの詩 使用楽器 ゴフリラー
プロコフィエフ:無伴奏チェロソナタ 使用楽器 ロジェリ
この3曲は、いずれも超絶技巧が必要な曲ばかりで、しかも長谷川さんは、曲に合わせて3つのチェロで弾きわけている。楽器が変われば微妙な音程のとり方が変わったり、物凄く大変だと思うが、それを見事にやり遂げている。この事だけでも長谷川さんが無類のテクニシャンであることがわかる。
コダーイの無伴奏チェロといえば、シュタルケルが十八番にしていて何回も録音しているが、長谷川さんの演奏も堂々としていて勝るとも劣らない。また、長谷川さん自身が書いた曲目の解説もある。やや難解な曲のようだが、当時、録音が良いということで、オーディオ装置のチェックにも使っていた。そのためなのか、曲を覚えてしまって違和感がない。
今、純粋に演奏を楽しむ感じで聴きなおしても、この演奏はなかなか素晴らしくスリリングかつダイナミックで聴き応えがあり、チェロという楽器はここまで出来るのかという無限の可能性も感じられる。このCD、発売されて15年近く経つのに現役盤としてカタログにあり、CD番号も価格も当時と同じである。
次は、シュタルケルのコダーイを取り上げようと思う。
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