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2009年9月

2009年9月30日 (水)

ビバ・ロドリーゴ/村治佳織

Scan10023 これは、2007年のスペイン録音のもので、曲目はいずれもロドリーゴの作品のみで、「アランフェス協奏曲」、「ある宴のための協奏曲」、他で、ペレス&ガリシア交響楽団 というスペイン地元のオーケストラと共演されたもの。

アランフェス協奏曲は約8年ぶりの録音で、旧録音は日本ビクターだった。この新旧2枚のCDをききくらべると、8年という歳月は、彼女にとって大きかったと思わざるを得ない。ギターのテクニックの向上、演奏の余裕、いずれも新作が上回っている。本当に素晴らしいギタリストに成長したと思う。私のお気に入りのアランフェス協奏曲は、パコ・デ・ルシアが弾いた極めて個性的な演奏のものだが、これもなかなか良い。

いずれの作品の録音も、作曲者ロドリーゴと作品に対する敬愛が感じられる。スペインのオーケストラがかもし出すテイストの中に、誠実で温かみがありそれでいて確かな技術を伴うギターがある。

録音も良い。日本ビクターの旧作のアランフェス協奏曲は、XRCDで所有しているが、音の鮮度その他、新しい分だけドイツプレスの輸入盤の本盤の方が有利だと感じた。

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2009年9月28日 (月)

ストラヴィンスキー 春の祭典/アバド、ロンドン交響楽団

002 アバドの振ったストラヴィンスキーで、1975年録音のものだ。これは西ドイツオリジナル盤。

春の祭典は、古今に優れた録音が数多くあるが、これも間違いなく名盤である。明晰なアクセントとリズム感のある若々しい感じのする演奏。この盤も西ドイツ盤と国内盤では大きく音質が違っていた。

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2009年9月26日 (土)

ストラヴィンスキー プルチネルラ/アバド、ロンドン交響楽団他

001 これは、1978年録音、1979年に発売されたアナログ録音末期のもので、LPで2組所有している。左はオリジナル西ドイツ盤で、右は1993年に限定復刻された国内発売の180g重量盤で、プレスはドイツで行なわれ、ジャケットは日本で造られたもの。

クラウディオ・アバドという指揮者は、レパートリーが広くオペラから現代音楽まで沢山の録音があるが、このプルチネルラはその中でも特に優れたものだと言える。プルチネルラは、もともとペルゴレージなどのイタリア古典の作品を素材にしてバレエ音楽に仕上げたものだが、曲そのものはストラヴィンスキーならではの個性的なものになっている。間に歌われるペルゴレージなどの歌劇のアリアがまた素晴らしく、この舞台作品を引き締めている。歌手もテレサ・ベルガンサなど良い歌手が参加していることもこの録音の魅力を高めている。

アバドは、明晰さと明るさ、卓越したリズム感覚でこの曲を纏め上げている。録音も素晴らしく、全く古さを感じさせない。オリジナル盤と復刻盤では若干音質に違いがある。音の濃さではオリジナル盤が上回る。

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2009年9月24日 (木)

ベルリオーズ 幻想交響曲/ミュンシュ、ボストン交響楽団

022 Scan10020 これは、1995年ごろ米国で復刻された180gの重量盤LPで、音質も良く、定評のある演奏でもあるので愛聴していた。蓄音機のラッパを覗いている犬のマークがないが、このマークは日米などではRCAビクターが商標を持っているが、ヨーロッパではEMIが持っているので、あえて復刻のときにマークを無くして、全世界で売りやすくしたものだと思う。

021 Scan10019 これも米国での復刻重量盤だが200gあり犬のマークが入っている。どちらもレコード番号は同じでLSC-1900であるがジャケットの絵が全く異なっている。いったいどちらがオリジナル盤のジャケットに使われたのだろうか?オリジナル盤を持っていないので私にはわからない。

Scan10014 さて、これは現行で発売されているSACD/CDハイブリッド盤である。幻想だけでなく、同じくベルリオーズの「ロミオとジュリエット」がカップリングされている。音質は上記復刻LPには音の厚みや音色の再現で劣るが、値段が安くしかも50年以上も前の録音の復刻であるとは信じられないくらいの良い音質である。

「幻想」は1954年の録音である。ミュンシュには最晩年のパリ管のものもとてつもない名演だが、この盤もそれに劣らない快演で、若さや情熱がほとばしるいつまでも残したい録音であると思う。

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2009年9月18日 (金)

『ケルティック・ヴァイオル/ サヴァール、ローレンス=キング

Scan10016 これは、今年発売されたばかりのSACD/CDハイブリッド盤で、アイルランドやスコットランドの民謡を中心に、アイリッシュ・ハープの伴奏の元で奏でられているヴィオールの音楽。

癒し系の音楽としても聴ける。SACDプレーヤーで聴く音は素晴らしく繊細なヴィオールとアイリッシュハープの音色、ホールの残響が自然にとらえられている。残念なことにSACDプレーヤーがないので、他人様の装置でないとこのソフトの本領が発揮できない。CD層は少しチャラチャラした感じになって、SACD層より音質は劣る。

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2009年9月16日 (水)

組曲 妖精の女王、組曲 ダイオクリージャン/ サヴァール、ル・コンセール・デ・ナシオン

Scan10017 これも一昨日ご紹介したものと同様、録音は少し古い(1996年)が、それをリマスターしなおして発売したSACD/CDハイブリッド盤。例によって、CD層のみを聴いた感想である。

音質は、非常に素晴らしい。リマスター技術を駆使しようと、元の録音が良くなければそれ以上にはならないわけで、かなり良い録音だったのだろう。

音楽的には、オペラの音楽を組曲としたものだが、繊細でいてそれでいてダイナミックスに富んだ活き活きとした音楽が聴ける。

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2009年9月14日 (月)

ヘンデル 水上の音楽、王宮の花火の音楽/サヴァール、ル・コンセール・デ・ナシオン

Scan10018 これは、2008年に発売されたSACD/CDハイブリッド盤であるが、録音は1993年のもので、リマスターされて発売されたもの。

音質は、15年前のものとは思えず、最新録音のものに遜色ない。響きが自然で、古楽器の繊細な音色が素晴らしい録音でとらえられている。

古楽器での「水上の音楽」は、1978年録音のホグウッド盤をLPで持っているが、30年前に比べ今日では古楽器による演奏のCDも多くなり、様々なものを比較して聴くと、古楽器の演奏も当時とはかなり変化しているように思う。当時は、古楽器を使えば特色を出せたが、今はそれだけでは物足りない感じがする。このハイブリッド盤の演奏は、サヴァールが気心の知れた仲間たちと楽しんで演奏しているように聴こえる。雅なだけではなく活きの良さを随所に感じられるように思う。

SACD/CDハイブリッド盤は、最近になって通常のCDと変わらないくらいの値段で売られるものが多くなったせいで、SACDプレーヤーを持っていなくても抵抗なく購入できる。

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2009年9月11日 (金)

ヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集/パール、フライブルク・バロック・オーケストラ

Scan10015 これは、ガンバ奏者のヒレ・パールが、フライブルク・バロック・オーケストラと共演したもので、テレマンの曲が集められたSACD/CDハイブリッド盤である。

フライブルク・バロック・オーケストラはヨーロッパでとても人気のある古楽器のオーケストラで、ヴァイオリンの独奏はペトラ・ミュレヤンスが担当している。

ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ロ短調
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための協奏曲ニ長調
ヴィオラ・ダ・ガンバ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲イ長調
ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽と通奏低音のための組曲ニ長調
ヴィオラ(・ダ・ガンバ)、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト長調

この録音はかなり良い。また、再生装置にはあるていどの高品位なものでないと、収められた音楽の良さも充分に引き出せない可能性がある。SACDプレーヤーを持っていないがCDのみの盤がないのでハイブリッド盤を買ったが、ハイブリッド盤のCD層は音質的にシングルレイヤーのCDより不利であり、この盤も例外ではない。

テレマンの音楽は、モダン楽器での演奏よりもこのような古楽器のほうがその本領をより発揮できるような気がしてならない。

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2009年9月 9日 (水)

ブラームス ピアノ三重奏曲1、2番/ピリス、デュメイ、ワン

Scan10020 これは、ピリスとデュメイのコンビにジャン・ワンのチェロが加わったもので、ブラームスの室内楽がこれら3人の名手によって楽しめる。録音は1994年で、これも3Dレコーディングによるもの。

特筆すべきは、フレージングが自然なこと、各楽器の音色が明確だということだ。1番はまだ若い頃の作品で、2番はかなり後の作品だが、この2曲を統一感を持って聴くことができ、録音もなかなか良いものだ。

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2009年9月 7日 (月)

エルガー&フランク ヴァイオリンソナタ/五嶋みどり、マクドナルド

Scan10018 これは、1997年録音のCDで、エルガー、フランク共に名演である。

フランクのソナタは先週のデュメイ、ピリス盤と重複するが、フランクの奥深い音色はデュメイ、ピリス盤の方が好みだが、この盤はより若々しく輝いて聴こえる。エルガーの方は絶品だと思う。

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2009年9月 4日 (金)

フランク、ドビュッシー ヴァイオリンソナタ他/デュメイ、ピリス

Scan10021 これは1993年の録音で、1990年代半ば頃発売されたCDである。

このCDは、フランスを中心とした作曲家のもので、音の色彩感などが重要視される作品が多いと思うが、それをこの二人は上手く引き出している。当時のドイチェ・グラモフォンは4Dレコーディングという方法で録音し、それをCDの右上隅に表示していた。この録音には賛否両論あって高域がきつすぎる、という人もいたが、現時点で良い再生装置でドイツプレスの輸入盤をかけると、そのような感じはない。

現時点でも、良い演奏であり録音であると思う。

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2009年9月 2日 (水)

ブラームス ヴァイオリン・ソナタ/デュメイ、ピリス

Scan10019 これは、1991年録音のもの。

オーギュスタン・デュメイは、ティボー、フランチェスカッティ、グルミオーの後に続くフランコ・ベルギー派のヴァイオリニストである。マリア・ジョアオ・ピリスは、故障から復帰して活動を再開ししばらく経った頃の録音である。もう18年も経ったものなのであるが、今聴いても新鮮でその慈愛に満ちた表現は聴き手を和ませる。

この当時のドイチェ・グラモフォンのものとしては録音も優れている。今も聴くことが多いCDである。

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