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2009年10月

2009年10月30日 (金)

マレ ヴィオール作品集/ワティヨン

Scan10019 これは、フランスαレーベルから出ているマラン・マレのヴィオール曲集、

主役のバス・ヴィオールはソフィー・ワティヨンという女流奏者で、もう1台のバス・ヴィオールと2台のギター(テオルボ)とクラブサンによるもの。

録音が非常に良いこともあって、古楽器の繊細で美しい響きが聴ける。

有名な「フォリア」も非常に素晴らしい演奏で、ALIA VOXから出ているジョルディ・サヴァールのものと比較して、演奏でも録音でも劣らない。

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2009年10月28日 (水)

F・クープラン ラ・スュルタン、室内楽とクラヴサンのための練習曲/フェルナンデス他

Scan10021 これも、フランスのαレーベルから出たCDであるが、古楽器演奏家としてかなり有名で、他のレーベルからも様々なCDを出している人の名前がある。

フランソワ・フェルナンデス(バロック・ヴァイオリン)
エリザベート・ジョワイエ(クラヴサン)
アルフレード・ベルナルディーニ(バロック・オーボエ)
エマニュエル・バルサ、ジェローム・アンタイ(低音ヴィオール)

フェルナンデスや、バルサ、アンタイらは、ASTREEやVirginレーベルの数多くのCDにも名前があるかなりの名手で、このCDでもそれはとても良くわかる。

「趣味の融合」からのコンセール14番と9番は特に素晴らしい演奏で、18世紀前半の音楽を優雅に奏でている。また、録音も非常にクリアで素晴らしい。

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2009年10月26日 (月)

サント・クロワ・デュ・モンのオルガンを弾く/レオンハルト

Scan10017 これは、αレーベルから出たグスタフ・レオンハルトによるオルガン作品集で、17世紀から18世紀はじめまでの作品ばかりが集められている。

パイプオルガンの壮大な響きとホールの残響が綺麗に入った、まさにオーディオマニア向けのCDだと思う。2001年の発売。αレーベルのレオンハルトのCDは先週ご紹介したものとこれの2枚だけ所有している。他にもあるのかは知らない。

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2009年10月23日 (金)

ルイ・クープラン ジロラモ・フレスコバルディ ハープシコード作品集/レオンハルト

Scan10020 グスタフ・レオンハルトは、古楽器再興の立役者の一人で、指揮者としてもオルガン奏者としても有名であるが、なんといってもチェンバロの演奏家としての大家である。これは2002年の発売。

レオンハルトは1928年生まれで、高齢のためか1990年代半ばを境に録音から遠ざかっていたが、21世紀になってαレーベルから出たのには驚いた。αレーベルは録音は良いが、メジャーレーベルに比肩できるだけのアーチストが居なかった。それを考えても、この録音はレオンハルト本人の強い希望があったのかもしれない。

フレスコバルディやルイ・クープランは17世紀前半の作曲家で、バッハやヘンデル、フランソワ・クープランよりも半世紀~1世紀前の時代のバロック音楽である。

録音が良く非常に繊細で雅な音楽が楽しめる。この繊細さはアナログLPで出そうと思っても非常に苦労すると思う。

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2009年10月21日 (水)

バッハ ゴールドベルク変奏曲/セリーヌ・フリッシュ

Scan10018 これは2001年ごろ発売されたセリーヌ・フリッシュ(クラヴサン)によるゴールドベルク変奏曲のCDである。非常に録音が良く、クラヴサン(チェンバロ)の響きが柔らかく自然で、みずみずしく美しい音色で奏でられている。

グスタフ・レオンハルトの弟子の一人だというが、ゴールドベルク変奏曲のCDに関して言えば、師匠を超えていると思わざるを得ない。

また、このCDは2枚組で、もう1枚には、ゴールドベルク変奏曲に関連のある普段あまり聴かれない曲が収められている。それは「14のカノンBWV.1087」とゴールドベルク変奏曲の第三十変奏に引用された2つの古い民謡が収められている。この民謡では、男声と女声が交互に歌うものをカウンターテノールのドミニク・ヴィスが一人で担当し、素晴らしいテクニックで聴かせてくれる。

αというヨーロッパのマイナーレーベルのCDはワンポイント、ハイビットハイサンプリング録音で、とても音質の良いことで有名で、下手なSACDより音質は良いと思う。

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2009年10月19日 (月)

Aria/グローヴァー・ワシントンJr

Scan10025 これは、グローヴァー・ワシントンJrの遺作で、1999年のCDである。グローヴァー・ワシントンJrは、ジャズ、フュージョン、R&Bなどにまたがったジャンルで活躍したサックス奏者だったが、晩年は、自分のルーツはクラシック音楽にあった、ということで、オペラのアリアをアレンジして演奏したアルバムを出したのがこれだった。

惜しいことに、このアルバム録音後まもなく、1999年12月、心臓発作で帰らぬ人となった。早いものでもう10年が経つ。

釣りの好きな人が、鮒釣りに始まり鮒釣りに終わるというが、自分のルーツであるクラシックに新たな可能性を見出したばかりで鬼籍に入ってしまったのは惜しいといわざるを得ない。このアルバムは慈愛に満ち、優しさ、ふくよかさ、甘さ、人生の悲哀まで感じるような、そんな演奏である。

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2009年10月16日 (金)

バッハ、グバイドゥーリナ/ヴァイオリン協奏曲/ムター、ゲルギエフ、LSO

Scan10022 これは、昨年発売された、アンネ・ゾフィー・ムターによる、大バッハとソフィア・グバイドゥーリナのヴァイオリン協奏曲がカップリングされたCDである。

バッハのヴァイオリン協奏曲は、トロンハイム・ソロイスツとの共演である。こちらは他に沢山の名演奏があるし、この録音は取り立てて素晴らしいものとは思われない。

ソフィア・グバイドゥーリナのヴァイオリン協奏曲は、ムターが委嘱した作品で、世界初演も彼女が行なっていて、世界初録音であり、録音に作曲者が立ち会っていることで、今後歴史的な記録になるかもしれない。現代音楽であるが決して聴きにくい作品ではない。個人的にはとてもいい作品だと思うが、今後、名曲として残るのか忘れ去られるのかは、もう少し年月を経ないとわからないだろう。

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2009年10月14日 (水)

ベートーベン 交響曲全集/シュミット=イッセリシュテット、ウィーンフィル

001 これは、一昨日ご紹介したCDセットの中に入っているのと同じ音源の交響曲全集で、英DECCAプレスのLPの6枚組セットである。

これは、70年代のプレスであるのでオリジナルではないけれど、それでも一昨日ご紹介したCDセットと音質比較をすると、このLPの方が楽器の音色、艶っぽい響き、重厚なぶ厚い響きが感じられてよっぽど音楽が楽しめる。

CDの時代になってクラシック音楽を聴く人が減っているが、黄金時代の1950年代から60年代の演奏の復刻CDをかけても音楽そのものが楽しめないものが多いからではないのか、というのも理由の一つかも知れないと思うのは、言いすぎであろうか。

この全集の中で1曲だけ挙げると、第8番が特に素晴らしいと思う。

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2009年10月12日 (月)

ベートーベン作品集/シュミット・イッセルシュテット

Scan10016 これは、ハンス・シュミット=イッセルシュテットが指揮した、ベートーベンの交響曲全集(ウィーンフィル)、ピアノ協奏曲(ウィーンフィル、ウィルヘルム・バックハウスのピアノ独奏)、ヴァイオリン協奏曲(ロンドン交響楽団、ヘンリック・シェリングのヴァイオリン独奏)がおさめられた、8枚組のCDセットである。

アナログ時代の名演奏で、ほとんどがDECCA音源のものだが、ベートーベンのヴァイオリン協奏曲だけはフィリップス録音で、これについては先週LPでご紹介した。

英国プレスのLPでも所有しているが、このCDセットは、これらと比較して音質は良くない。今のレコード会社は過去の音源を安売りするのは良いが、もう少しいい音質で供給してもらいたい。復刻CDが良い音質なら、再生に手間がかかって面倒なLPなんてとっくに捨てているのに。

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2009年10月 9日 (金)

ベートーベン ヴァイオリン協奏曲/シェリング、シュミット=イッセルシュテット、LSO

002 これもLP時代の名盤のひとつ。シェリングのヴァイオリンはクールで冴え渡り、ベートーベンを得意としたシュミット=イッセルシュテットが、LSOをしっかりドライブし、とても良い演奏になっている。

フィリップスは、DECCAとおなじユニヴァーサルグループ傘下に入ったために、最近では、DECCAのセット物でシュミット=イッセルシュテット/ウィーンフィルのベートーベン全集、バックハウスのピアノ協奏曲全集、さらにこの演奏を加えたものが、格安で出ていた。レーベルをまたいでセット物が組まれて、それが格安で発売されることについて、歳月の流れと時代が変わったことを痛切に感じる。

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2009年10月 7日 (水)

ベートーベン ヴァイオリン協奏曲/オイストラフ、クリュイタンス、フランス国立o.

001 ベートーベンのヴァイオリン協奏曲は、古今に沢山の名盤があって、どれか1つを選ぶのは大変だが、私の一番好きなものはこれである。

例によってEMIのアナログ時代の音源のものはCDの復刻に良いものがすくなく、LPで聴くものが多いが、これもそうである。

Scan10014 Scan10015 LPは2枚あり、1枚は1968~70年ごろプレスされた英国コロムビアレーベルの第3版のもの。もう1枚は1990年代になって復刻された180gの重量盤である。復刻盤のレーベルはオリジナル盤の通称ブルー・シルバーであるが、【Columbia】のロゴが【EMI】に差し替えられている。英国をはじめとするヨーロッパ諸国はColumbiaの商標はEMIが持っているが、米国、日本ではCBS-Columbiaや日本コロムビアが持っているので、世界中どこでも販売できるようにするための措置であろう。

音質は、どちらも良いが、英国コロムビアレーベルの第3版の方が音色が濃厚で好きだ。価格的には中古で買った英国コロムビアレーベルの第3版の方が安かった。1971年以降になると、英EMIはColumbiaのレーベルを無くしてHMVに統一されるので、オリジナルデザインのジャケットはこの3版までであるので、希少価値はないがコストパフォーマンスは良いと思う。

オリジナル盤は希少で非常に高価である。しかも、サーフェス・ノイズが少なくてコンディションの良いものはさらに少なく、これらの再発盤で聴くのが現実的ではないかと思う。いずれの盤も東芝EMIの国内盤LPよりは音質はずっと良い。

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2009年10月 5日 (月)

ベートーベン ヴァイオリン協奏曲、他/ムター、マズア、ニューヨークフィル

Scan10024 これは2002年に発売された、ムターの再録音。ムターにはLP時代のカラヤンとの録音がある。

このCDではムターの自由でややロマンティックな音楽表現があり、マズア、ニューヨークフィルの重厚な響きがあり、伝統的なスタイルの演奏である。

しかし、聴きこむ途中で、ムターならばもっと素晴らしい演奏ができるのではないか、と思うことがしばしばある。先週のムローヴァとは対極にある演奏が、ほぼ同じ時期に出てきたということで、両方をききくらべながら違いを楽しむ、ということもしてみたが、個人的にはムローヴァ盤のほうが良いと感じる。

ということで、この盤はチャイコフスキーやモーツアルトほどは聴く機会が少ない。

録音は2002年のものとしては水準だと思う。SACDも発売されているが、本盤は通常CDでの話である。

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2009年10月 2日 (金)

ベートーベン、メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲/ムローヴァ、ガーディナー

Scan10021 これは2003年に発売された、ビクトリア・ムローヴァ、ジョン・エリオット・ガーディナー、オルケストル・レヴォリュショネール・エ・ロマンティークによる、古楽器による演奏である。

ベートーベンのほうは爽快な演奏で、重厚さとは無縁であるので、モダン楽器で大編成のオーケストラのものを聴きなれていると、かえって新鮮に感じられる。ムローヴァのヴァイオリンはガット弦による細身の音色で冴え渡る感じ。バックのオーケストラも良く、とてもいい演奏だ。メンデルスゾーンは、ムローヴァならではの個性がもっと出ていると思う。

録音もなかなか良い。

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