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2010年3月

2010年3月30日 (火)

ベートーベン 交響曲全集/ガーディナー、オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

Scan10046_2これは、古楽器オーケストラによる全集で、1990年代の名演として評価が高いもの。最近になって格安の輸入盤セットが出たので買ってみた。

ベートーベンの交響曲は戦前のニキシュの録音に始まり、いつの時代もその時代を代表するような名演があった。戦前のものならワインガルトナー、戦後ならシュミット=イッセルシュテットのものが好きで、いずれもウィーンフィルのものだ。

このガーディナーの演奏は、オーケストラの響きも音色も全く異なる。いわゆる重厚感というのはない。スピーディーで引き締まった推進力のあるものだ。しかし、昔の伝統的な演奏を聴きなれている耳にとっては、特に9番などは颯爽としすぎて早すぎる感じも否めない。1番、2番の早期の交響曲は、このオーケストラにマッチしてとても素晴らしい感じが持てた。

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2010年3月26日 (金)

ベートーベン ヴァイオリン協奏曲他/ツェートマイヤー、ブリュッヘン、18世紀オーケストラ

Scan10044これは、古楽器のオーケストラで古楽器の独奏ヴァイオリンで奏でられているベートーベンのヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンのためのロマンス1、2番、さらにコリオラン序曲が入ったCDである。録音はコリオラン序曲が1990年代初めごろ、それ以外は1990年代後半である。

古楽器のオーケストラや独奏バイオリンは、今では珍しくない。1960年代からコレギウム・アウレム合奏団が、1980年代にはトレヴァー・ピノックやガーディナー、そしてブリュッヘンの指揮する古楽器オーケストラがCDを発売し、瞬く間にクラシック音楽の一つのあり方を作り上げてしまった感じだ。

このベートーベンのヴァイオリン協奏曲は、古楽器ならではの魅力がある。カデンツァは、シュナイダーハンのものが使われている。

このCDは輸入廉価盤で¥800くらいで買えるaudiorシリーズの中の1枚である。

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2010年3月23日 (火)

カスタネット入門/ルセロ・テナ

001これは、CDで復刻されたこともあるカスタネット・レッスン用のLPレコード。1968年発売。CDはネットで検索すると出てくるが、現在は廃盤かもしれない。

http://www.esflamenco.com/product/ja60547733.html

A面はまさしくレッスン用で、カスタネットのリズムの刻みが入っていて、見開きのジャケットの中は数ページに渡ってカスタネットの付け方や構え方など写真入で解説がある。

B面は模範演奏だが、いずれの曲も神業と思えるような技巧で聴かせてくれる。B面のみ、ルセロ・テナのカスタネットを鑑賞する目的で持っていても充分に価値がある。

ルセロ・テナのカスタネットを聴いたことがない人はユー・チューブに沢山あるのでごらんになるといい。

http://www.youtube.com/results?search_query=lucero+tena&search_type=&aq=0&oq=%EF%BC%AC%EF%BD%95%EF%BD%83%EF%BD%85%EF%BD%92%EF%BD%8F

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2010年3月19日 (金)

グノー ファウスト 抜粋/クリュイタンス、パリオペラ座、クリストフ、ゲッダ、ロス・アンヘレス他

001これは、1959年録音のグノーのオペラ「ファウスト」全曲盤からの抜粋をLP1枚に収めた盤で、英国初版。

ロス・アンヘルスのマルガリーテは清楚で愛らしく、ゲッタの輝かしいファウストの美声が愉しめ、ボリス・クリストフのメフィストも立派。

LPの全曲盤だとつまみ食いするように聴くのは面倒だが、抜粋盤があると便利だ。全曲盤のオリジナル盤4枚組セットは、オークションなどに出ても途方も無く高価であるが、この抜粋盤は、10年以上前に千円ぐらいで買ったもので、お気軽に聴ける。

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2010年3月16日 (火)

BEST AUDIOFILE VOICES Ⅲ(XRCD)

Scan10049BEST AUDIOFILE VOICESの三作目。XRCDとしてリマスタリングしてあるので、オリジナルよりも音が厚く濃い。

早い話が、ポップスやジャズの女性ヴォーカルの寄せ集めだが、ジャネット・サイデルやアリソン・クラウスのがあるので、ついつい買ってしまったというのが本当のところ。

XRCDも少しずつ進化しているようで、最初のやつより音が良いものが増えている気がする。

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2010年3月12日 (金)

J.S.バッハ ヴァイオリン&ヴォイス/ヒラリー・ハーン他

Scan10041私のヒラリー・ハーンのイメージというのは、女流ヴァイオリニストの中でもテクニシャンであるという部分が先行していた。既に発売されているCDのなかで一番際立って聴けるのがパガニーニだったりするからだ。同じバッハでもヴァイオリン協奏曲はテクニックとスピーディーな感じはあるものの、ある種違和感があった。

しかし、このアルバムを聴いてイメージは様変わりした。バッハのカンタータを中心とした声楽をクリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)とマティアス・ゲルネ(バリトン)が歌い、それのオブリガートをヴァイオリンでやっているわけだが、これがとても美しい。

音質もかなり良くて、楽しめるアルバムだ。

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2010年3月 9日 (火)

チャイコフスキー 交響曲4,5,6番/ムラヴィンスキー、レニングラード響(SACD)

Scan10047これは、発売されたばかりの、SACD/CDハイブリッド盤である。ドイチェ・グラモフォンによる1960年録音のチャイコフスキー 交響曲4,5,6番/ムラヴィンスキー、レニングラード響のステレオ録音はこの曲の定番とも言えるものであるが、今までSACDでは発売されていなかった。

ユニバーサル・グループ傘下のドイチェ・グラモフォンは、SACDの発売は積極的でないので、オーディオメーカーのEsotericが企画してオーディオ・ショップで販売している。一般のCD屋では入手できない。

さて、肝腎な音質であるが、評価はCD層のみで従来のTHE ORIGINALSの復刻盤と比較してみた。

Scan10048このドイツ盤のTHE ORIGINALSの復刻盤だけ聴いておれば、1960年録音にしてはなかなかいい復刻であると思う。 しかし、SACD/CDハイブリッド盤と比較するとデティールが少しぼけた感じがあったりして鮮明さで劣る。Esotericが企画したハイブリッド盤全般に言えることだが、CD層を聴くだけでもSACD/CDハイブリッド盤の方が有利で、THE ORIGINALSの復刻盤よりも特にレンジが広く今までは聴き取れなかった音が入っているのである。当時の録音状態がかなり良かったのであろう、低弦のうなりや管楽器の響きがかなり生々しく感じられてとても50年前の録音とは思えない感じがする。

SACD層を高級なSACDプレーヤーで再生したならばどんな風に聴こえるのだろう。まだ聴いていないのでわからない。CD層もかなり音質は良いので元になったDSDマスターの状態はかなり良いのであろう。

尚、いずれの盤も2枚組で3曲を2枚に収めているので、SACD/CDハイブリッド盤は4番が、THE ORIGINALSの復刻CDでは5番が2枚に分かれて収録されている。SACD/CDハイブリッド盤だけでもオリジナルLPと同じように各曲1枚ずつにして分売できなかったのだろうか。

001これが手持ちのドイツプレスのLP。CDとSACD/CDハイブリッド盤を聴いた後、改めて LPで聴きなおしてみた。SACD/CDハイブリッド盤にはLPに入っていない超低音が入っているなど新鮮だったが、音がぶ厚く音色が濃いし弦の質感が最高で総合的にはLPが一番良く、楽しんで聴けるという点ではLPが圧倒的に勝る。やはりLPを手放す事は出来ない。

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2010年3月 5日 (金)

ルチア・ポップ EMI録音集

Scan10043_2これは、1枚あたり¥500しない格安の7枚組のセットで、収録曲は、下記のHMVのサイトをみて欲しい。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3646422

録音年代が1960年代から1980年代にまたがっていて、彼女の得意だったレパートリーはほぼ網羅している。しかも、かなり音質が良い。特に、1980年代録音のものは手持ちのLPと比べても優位な感じだ。細かい音が良く聴こえ、彼女がどのようなブレスをしているのかわかるようなものまである。

音楽的には、間違いなく一級品である。こんなセットが格安で売られれば、最新録音の1枚ものは割高感があって売れなくなるのは当たり前、レコード会社は自分で自分の首を絞めているようなものだ。

EMIの経営状態はかなり悪いようで、アビーロード・スタジオも売りに出そうかという話もあるらしい。このスタジオはビートルズが録音に使ったスタジオとして有名だが、クラシック録音でも多くの名盤がこのスタジオで録音されていた。そもそもEMIは歴代の名歌手と契約し、その時代の最高の歌手のレコードを作っていた。その最後の女性歌手の一人が彼女である。

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2010年3月 2日 (火)

クール・ストラッテン/ソニー・クラーク(XRCD)

Scan10040クール・ストラッテンのLPは昨年12月に書いた。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-d159.html

これは、先月購入したXRCDである。昨年末にアメリカで限定発売されて、国内通販ではもう品切れ状態だったが、地元のオーディオショップに置いてあったのだ。

これは、従来発売されたこのアルバムの復刻CDのいずれよりも音質が良いのではないかと思う。ベースやドラムの質感、シンバルの響きが異なる。復刻盤を起こす場合、第一にどこまで遡って復刻するかが大きな問題となる。オリジナルマスターテープは、アメリカ国内からは絶対に出ないので、米国で製作されて米国BLUE NOTEレーベルが正式に公認したXRCDは、その期待に応えるものだった。

さらに、このCDにはLPには入っていない曲がボーナストラックとして2曲入っている。こちらはモノラルだが、この音質もかなり良好だ。

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