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2010年4月13日 (火)

J.シュトラウス こうもり全曲/ボスコフスキー、ウィーン交響楽団

001これは、1972年発売の「こうもり 」全曲のLPセットで、西独ELECTOROLAの初版盤である。これがオリジナル盤だと思う。個人的にどうしてもカルロス・クライバー盤と比較するように聴いてしまう傾向がある。

ウィリー・ボスコフスキーの指揮は、彼が長年ウィーンフィルのニュー・イヤー・コンサートでワルツやポルカを指揮していたのと同じような感じでこのオペレッタを振っているので、カルロス・クライバーのような神々しいテンポ感はないものの、ややまったりとした極めてウィーン的な感じのするもので、決して悪くないというか、本来の「こうもり」はこういった感じじゃないかと思わせる生粋のウィーンの香りがするものである。

また、配役も、クライバー盤に負けていない。ニコライ・ゲッダのアイゼンシュタインも良いし、アンネリーゼ・ローテンベルガーのロザリンデは、クライバー盤のユリア・ヴァラディよりも良家の奥様という感じで好ましいし、レナーテ・ホルムのアデーレも小間使いという感じを考えるとぴったりで、ルチア・ポップは立派過ぎのような感じがする。ブリギッテ・ファスベンダーのオルロフスキーは若い利発な貴族という感じがするのに対しクライバー盤のイワン・レブロフはどう聴いても爺さんのような感じになってしまっている。ワルター・ベリーのフランクも良いし、なんといってもディートリッヒ・フィシャー=ディスカウのファルケが絶品で、クライバー盤では十八番のポルカ「雷鳴と電光」を演奏している第2幕の部分で、この録音ではディートリッヒ・フィシャー・ディスカウが、J.シュトラウスのオペレッタ「くるまば草」から一曲歌っているのも聴きものだ。

録音はというと、オリジナル盤で聴く限り不満はない。この録音はとても好きなので、国内盤LP、英国初版LP、復刻CDなど聴いてみたが、いつも聴くのはこの西独ELECTOROLAの初版盤になってしまうので、他の盤は処分して手元に無い。

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