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2010年8月31日 (火)

ブラームス ヴァイオリン協奏曲/オイストラフ、セル、クリーブランドO.(SACD/CDハイブリッド盤)

Scan10090これは、今月初めに発売された、エソテリックのSACD/CDハイブリッド盤で、録音は1969年 、オイストラフのブラームスのヴァイオリン協奏曲の4つあるスタジオ録音のうちの一番最後のものだ。

指揮者は最晩年のジョージ・セルで、オーケストラの統率が見事で、オイストラフをしっかり支えている感じがする。しかし、私の個人的な愛聴盤は、この録音より9年前のクレンペラー/フランス国立管弦楽団とのEMI盤である。比べてしまうのはいたし方ない。英プレスのLP同士で聴き比べたとき、このセル/クリーブランドO.との録音は、オイストラフの演奏に大きな違いはないけれど、ヴァイオリンの美しさ、特にカンタービレの美しさは、クレンペラー盤に軍配が挙がるように感じるし、古い1960年の録音であるクレンペラー盤の方が、オーケストラの音色や録音のバランスに優れている感じがしていた。

第二楽章アダージョを聴き比べて見ると、クレンペラー盤の方がよりゆっくりとスケール大きく伸びやかに美しくヴァイオリンが歌う。それに対して、このセル盤は、ヴァイオリンが切ないほどに悲しく歌う。

このSACD/CDハイブリッド盤は、英国プレスのLPの音質を彷彿させるような優れた復刻であるし、LPではなかなか出ない音も聴こえる。しかし、録音の不満(おそらくクリーヴランド・サーヴェランス・ホールの音響が悪いのか、録音が好みでない)は相変わらずだった。

一般的にはクレンペラー盤よりもこのセル盤の方が有名なのであろうが、やっぱり、これからもLPでクレンペラー/フランス国立管弦楽団の演奏を聴くほうが多いだろうと思う。

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