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2011年4月

2011年4月29日 (金)

バッハ シャコンヌ /ミルシテイン

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これは、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ2番とパルティータ2番が組み合わされたLPで、1950年代にナタン・ミルシテインがCapitolレーベルに録音したもの。フランスPATHEプレスの古い盤である。

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パルティータ2番の最後の5曲目が有名なシャコンヌである。このLPレコードを引っ張り出してきたのは、ユーチューブに、ナタン・ミルシテインが弾いているシャコンヌの映像があったのを見てしまったから。おそらくテレビ番組の映像だと思うが、白黒の古いもの。演奏を聴くと、私がいつも愛聴している1970年代のドイチェ・グラモフォンのステレオ盤での演奏より、この盤の演奏に近い。そして、この盤の演奏も極めつけの名演である。

Part1

Part2

途中で、この演奏を聴いている観客の表情が写るが、それが何ともいえない恍惚の世界というか、バッハとミルシテインの世界に引き込まれてしまっているのがわかる。

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2011年4月28日 (木)

ドニゼッティ ルクレツィア・ボルジア全曲/ペルレア イタリアRCA歌劇管弦楽団、カバリエ、クラウス他

Swscan00007 これは、以前もご紹介したことがある、1960年代後半の録音のオペラ全曲盤のLPで、3枚組のボックスセット。

1970年代の米国盤の再発LPと1995年ごろの国内盤CDを持っていたが、オリジナル盤が入手できたので載せてみる事にする。オリジナル盤の発売は1967年ごろであるが、この当時のLPの米国RCAレーベルには蓄音機のラッパを覗く犬のマークがある。ただし、1960年代前半までのように犬の後ろに楕円型のボカシが無い。

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1970年代に入るとRCAのロゴも変わって、犬が居なくなる。盤自体も薄くなる。オリジナル盤の方が音に厚みがある。再発盤は高域がもっと伸びてワイドレンジだが音が細い。

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違いは、LP盤だけではない。1960年代のものには、内袋にRCA VICTORの赤い文字が印刷してあるが、1970年代になるとそれがない。

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対訳解説書は、オリジナル盤のものは、赤と黒の二色刷りだが、1970年代のものは白黒印刷になり、オリジナル盤のやつの方がどうみても豪華だ。

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最近になってオリジナル盤を入手できたのは、異様に安かったから。3枚組のセットで¥1300。1枚あたり¥500しない。ずっと昔に手に入れた1970年代の再発盤も中古で入手したが、こんなに安くは無かった。クラシック音楽でもオペラをLPで聴こうなどという輩は少ないだろうし、保管に場所をとるので人気が無いのであろう。そもそも、「ルクレツィア・ボルジア」などというオペラ自体がメジャーではない。

でも、「ルクレツィア・ボルジア」は、カバリェが世界的に知られるようになったきっかけになったオペラであり、相手役がアルフレート・クラウスであるこの盤はとても素晴らしいのだ。

これは、1995年ごろ発売された2枚組の国内盤CDで定価¥2400.

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対訳は付いていない。尚、国内盤、輸入盤ともに長く廃盤だったが、現在は輸入盤で入手できる。http://www.hmv.co.jp/product/detail/3689832

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2011年4月25日 (月)

チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲/ミルシテイン、スタインバーグ、ピッツバーグ交響楽団

0000643mこれは、今時珍しい21世紀になって発売された新品のLPレコードで、1959年録音の復刻重量盤。普通のLPレコードの重量は約130gくらいだが、これは180gあり盤に厚みがある。

ミルシテインには、アバドと1970年代にドイチェ・グラモフォンに録音したものがあるが、それよりも10年以上前の録音であり、まだ充分に若くバリバリ弾く感じで、特に第三楽章の推進力は素晴らしい。どちらか1pつといわれれば、録音が良く円熟した演奏を聴かせるドイチェグラモフォンの方を薦めるが、この演奏家の記録は個人的には、両方持ってそれぞれ、楽しみたい。

このLPと同じ音源のCDは8枚組の輸入盤セットでも持っている。

ミルシテイン キャピトル、EMI録音集http://www.hmv.co.jp/product/detail/3646423

どちらも復刻盤なのに音質はかなり異なって聴こえる。CDの方が高域を無理に延ばしている感じで、独奏ヴァイオリンもオーケストラのヴァイオリンセクションも、強奏時にきつく感じられるのと、管楽器が痩せたように聴こえる。LPだと高域はそれほど伸びた感じはしないが、中低音がぶ厚く楽器が痩せた感じになっていない。

CDでもLPでも、元のマスターテープの損傷だろうと思われるノイズが入る。CDだと、そのような古くてみすぼらしい状態がことさら判ってしまうのを、LPというメディアは上手くコントロールできるのだろうと思う。

このLPをCDレコーダーを使ってCD-Rに焼いてみた。元のLPと比べると鮮度は落ちるが、音のバランス、雰囲気はそのまま保たれるので、CDプレーヤーでこの曲を聴く時にも、市販のCDではなくCD-Rで聴くことが多くなりそうだ。

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2011年4月19日 (火)

キャノンボール・アダレイ・クインテット/イン・シカゴ

004これは、1959年録音のジャズのLPレコード。左は1980年代前半の国内盤で、右が最近買い求めた180gの米国の重量盤。 音質は重量盤のほうがはっきり良く、昔の国内盤はやや音がぼやけているのと音がおとなしすぎる感じである。

005 ジャケットの裏面は、これだけ違いがあり、重量盤のほうはキャノンボール・アダレイとジョン・コルトレーンのクインテットと表示されていて、二人がSAXを吹いている写真が載っている。また、B面4曲目にボーナストラックとして、別のアルバムから「セレナータ」が収載されているが、日本盤にはボーナストラックはない。

私は、聴く音楽全体の中でクラシック音楽が8割を占め、ジャズはあまり聴かない。ひょっとして、ジャズという音楽をわかっていないんじゃないかと思う事もある。でも、このアルバムは好きだ。当時のマイルス・デイビス・セクステットのマイルス抜きのセッションで、親分が居ない状態のキャノンボール・アダレイとジョン・コルトレーンの2人のサックスの丁々発止が聴ける。ステレオ盤だと右がアダレイ、左がコルトレーンだ。特にA面2曲目の「アラバマに星落ちて」のキャノンボール・アダレイのサックスが大好き。この曲は、コルトレーンは吹いておらずアダレイの独壇場。これが聴けるだけでもこのLPは価値がある。だから、A面の方を良く聴く。モノラルだが、この演奏はユーチューブに載せられている。このアルバムでは、全体的にコルトレーンよりキャノンボール・アダレイの方が頑張っている感じがする。

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2011年4月12日 (火)

ドヴォルザーク 交響曲8番、ブラームス交響曲3番/カラヤン、ウィーンフィル(SACD/CDハイブリッド盤)

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これは、昨年発売された、エソテリックのSACD/CDハイブリッド盤。1960年代には、カラヤン/ウィーンフィルのDECCA音源が何枚かあるが、これもその1枚。

高級オーディオを手がけるエソテリックは、クラシック音源を中心に、高音質なSACD/CDハイブリッド盤を少しずつ発売しているが、これらの特徴の一つは、SACD層のみならずCD層の音質も従来CDの音質をはるかに上回る音質であることだ。だから、SACDプレーヤーを持っていない人がこれらを購入しても充分高音質の恩恵を受ける事ができることである。

私はSACDプレーヤーを持っていない。だから、CD層での感想になるのだが、この復刻は素晴らしい。特に、ドヴォルザークの方は、演奏の素晴らしさと音質の良さを兼ね備えている稀な盤だと思う。

カラヤン/ウィーンフィルの表現は、ウィーンフィルのまろやかでしなやかな中に、独特の活きの良さや推進力があり、この曲の魅力を余すところなく伝えている。音質的には、1960年代のDECCAプレスの米ロンドン盤と比較しても勝っていると思う。高域のしなやかさは充分にたもたれたまま、LPレコードには入っていない超低域まで延びているレンジの広さと濃い音色を持った素晴らしい音質である。

006これが、手持ちの米ロンドン盤(CS6443)。英DECCA SXL6169と同じプレス工場でプレスされた米国仕様で、ジャケットは米国で製造された。英DECCA盤とは、ジャケットデザインは全く異なる。

Scan10027エンジ色の溝付きLONDON FFRRレーベルであるので、米国初出盤。音の厚みは、SACD/CD盤よりもあるが、Fレンジは狭い。この盤はSACD/CDの出現によって、これからは聴く事は少ないだろうと思う。

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2011年4月 5日 (火)

ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲、ラヴェル ツィガーヌ/パイネマン、マーク、チェコフィル

Scan10024これは、1960年代半ばに、ドイツの女流ヴァイオリニスト、エディット・パイネマンが唯一ドイチェ・グラモフォンに録音したものの復刻CDで、ドイツ本国でも日本でもユニバーサルミュージックからは正式発売されていない。タワーレコードがTOWER RECOADS VINTAGE COLLECTIONシリーズで2007年末に発売したもので、タワーレコードからしか買えない。特に、ラヴェルのツィガーヌは世界初CD化であり、貴重なCDであると思う。

ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は、古今に沢山のLPレコードやCDが出ているが、この演奏をベストという人も居て、私もこの演奏がマイ・ベストであると断言する。ポルタメントやピツィカートを多用せず美しく自然に演奏され、スケールが大きくしかも高貴。ペーター・マーク、チェコフィルも力強く朗々と歌うところは歌い、スリリングかつ非常に聴いていて楽しいし何回聴いても飽きない。

音質も1960年代半ばの録音のものとしては秀逸で、下記のオリジナル盤と比べるようなことさえしなければ充分に満足できるし、オリジナル盤の音質的特徴をかなり保っている。こんな盤をたった¥1000でタワーレコードが出してくれたことを喜びたい。このブログを書いている時点で残り少ないらしいが、まだ入手可能なようである。

0321_131これがオリジナル盤。

西独ドイチェ・グラモフォン 139120SLPM

CDと違ってジャケットが大きいので、パイネマン女史のヴァイオリン演奏の写真は一層映えていて、ジャケットだけでも飾っておきたいくらい。

曲良し、演奏良し、音質良し、ジャケが美しく、文句をつけるところが無いレコード。最近では、このオリジナル盤は結構高いようだ。

2222ジャケットの裏側右下の写真だが、1960年代半ば頃までのドイチェ・グラモフォンのLPレコードのジャケットの右下には製造年月が印刷してある。11/65なので、この盤は完全初出盤。

3333_2LPレコードのレーベルは青花輪で、花輪のすぐ内側にある文章が、ALLE HERSTELLER-UND~で始まる。青花輪であっても、MADE IN GERMANY~で始まるものは、第2版である。

このLPを引っ張りだしてきたのは、これがエソテリックのSACD/CDハイブリッド盤で発売されたり、できたら高音質復刻重量盤LPが出て欲しいから。オリジナル盤を聴く限り、この時代のドイチェ・グラモフォンの音質としてはトップクラスの水準であり、オーディオ的にも復刻には意味があると思うのだが。でも、通常CDでさえなかなか復刻されなかったのだから無理だろう。オリジナル盤を大切にしながら聴かなければならない。

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