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2011年5月18日 (水)

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲/ミルシテイン、ワルター、ニューヨークフィル

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これは、ナタン・ミルシテインのヴァイオリン独奏、ブルーノ・ワルター指揮、ニューヨーク・フィルによる演奏で、1940年代の録音のLPレコード。このLPレコードの初版は1948年の発売で、LPレコードが世界で最初に発売されたアメリカ・コロムビア・レーベルの最初の番号のものが、本盤である。LPレコードになる前のSPレコードは、片面5分しか記録できないのと、盤が割れやすいシェラック樹脂で出来ているのに対し、LPレコードは片面18分(後に30分)記録でき、塩化ビニール樹脂で出来ていて割れない。だからジャケットにも最初期のLPレコードにはNONBREAKABLEと表示がある。さらに、演奏時のスクラッチノイズがLPレコードでは激減しているので、当時としては画期的だった。

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世界で最初に発売された記念碑的なLPレコードというだけではなく、ブルーノ・ワルターとナタン・ミルシテインの共演という意味で貴重な記録であるし、演奏の質は極めて高く、この後録音されたミルシテインのいかなるメンデルスゾーンの協奏曲よりも勝る。特に三楽章は素晴らしいと思う。ワルターは必要以上にロマンティックにならず、この曲の良さを聴き手に導いているような感じさえするし、1904年生まれのミルシテインは40歳代で、まさに脂の乗り切った時期にあたるものだ。

ところで、このLPレコードはオリジナル盤ではなく1999年に発売された180gの重量復刻盤である。オリジナル盤を現用の装置で聴く場合、様々な問題がある。まず、フォノ・イコライザー・カーブが、このオリジナル盤の場合にはCOLUMBIAカーブで、1955年に統一されたRIAAカーブと異なっているので、きちんと再生するためにはCOLUMBIAカーブを搭載したフォノイコライザーを用意しなければならない。また、初期のモノラル盤は通常のステレオ用のフォノ・カートリッジでかけるのは苦しく、モノラル用のものを使いたい。

でも、この復刻盤はRIAAカーブだし、カッティングもステレオ用のカッターヘッドを使っているはずだから、ステレオ用カートリッジでかけても破綻のない再生が出来る。そして、普通ならもう1曲、例えばチャイコフスキーの協奏曲などと片面ずつ収録されているものを、メンデルスゾーンの協奏曲だけを1楽章をA面に2~3楽章をB面に余裕を持ってカットしているので、かなり音が良い。これが1940年代の録音なのかと思うほど、クオリティは高い。

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コメント

こんばんは

このレコードの再発盤の存在を初めて知りました。
溝がないのはDECCAの再発盤と同じなんですね。
SPとの差別化がノンブレーカブルの文字に表れている気がします。

投稿: メタボパパ | 2011年5月18日 (水) 23時50分

このレコードの録音は1945年です。まず、SPレコードのセットが出て、1948年になってLPレコードが発売になったときに最初に出たものの中の1番目の番号のものなんです。

レーベル面の溝の位置や有無はプレス機に依存するので、そこまで復刻は出来ないのでしょうね。

初期盤派の方やオリジナル盤派の方は復刻再発盤なんて、と思うでしょうけど、現代の再生装置を使ったとき、上手く復刻された盤はオリジナル盤より良いものもあると思っています。

投稿: 黄金のアンコール | 2011年5月19日 (木) 08時49分

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