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2011年5月 9日 (月)

ベートーベン ヴァイオリンソナタ 8番/ラフマニノフ、クライスラー

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これは、セルゲイ・ラフマニノフとフリッツ・クライスラーの共演による1928年録音のSPレコード盤である。ラフマニノフとクライスラーは現在では、作曲家としての方が有名であるが、ラフマニノフはピアニストとして、クライスラーはヴァイオリニストとしていずれも超一流の演奏家であった。

ベートーベンのヴァイオリンソナタ8番は、LPレコードなら片面におさまってしまうくらいの演奏時間の曲だが、SPレコードだと4面2枚必要である。1面に第一楽章、2面と3面に渡って第二楽章、4面に第三楽章が入っている。そのため、第二楽章の途中で演奏が中断してしまうのが、SPレコードの大きな欠点である。

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しかし、このセットはそんなことを吹き飛ばすくらいの快演で、この曲で一番好きな演奏がこれであり、蓄音機で聴くのは復刻CDなどでは得られない音楽鑑賞だと思う。

この盤は日本盤だが、昭和初期の日本盤のSPレコードは戦中戦後の頃のものより盤の質が良く、楽しんで聴ける。SPレコードは、1925年ごろからそれまでの機械録音から電気録音に変わる。つまり本盤はマイクロフォンで録音したものをアンプで増幅してカッティングする方法になったばかりの録音なのである。このSP盤は電気録音のごく初期のものにあたり、クライスラーが後年、ルップと録音したベートーベンのヴァイオリンソナタ集より音質は劣るが、ラフマニノフと組んでただ1曲だけ入れた8番だけはこちらの方が優れている。

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コメント

こんばんは

少し前にクレデンザでSP盤を聴く機会を得て、その素晴らしさに驚嘆しました。
蓄音機とSP盤、欲しくて仕方ありません。

投稿: メタボパパ | 2011年5月 9日 (月) 23時15分

クレデンザは最高級の蓄音機なので、素晴らしいです。私が使っているのはHMV157という、HMVの中では最も小型のフロア型蓄音機です。好みに合えばこのクラスのものでも充分に楽しめます。ホーンがコンパクトなので低音が出にくいのとスケール感が出にくい反面、大型のものよりストレートな音がします。好みのものを見つけて是非手に入れてください。
私が蓄音機で聴くのはオペラアリアやヴァイオリンが主で、あまり大編成の音楽は聴きません。米ヴィクター製のはホーンが木製ですが、HMVのは金属製です。そのためかヴァイオリンはHMVの方が得意で、声を聴くのにはクレデンザの方が魅力的です。

投稿: 黄金のアンコール | 2011年5月10日 (火) 09時17分

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