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2011年6月

2011年6月30日 (木)

ヴェルディ 仮面舞踏会/ムーティ、ニューフィルハーモニア管、コヴェントガーデン

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これは、まだ30歳代だったムーティが、ニュー・フィルハーモニア管とコヴェントガーデン王立歌劇場とに録音した、仮面舞踏会全曲のオリジナル盤。キャストも充実していて、アーロヨのアメリアのドラマチックな歌やドミンゴのリッカルドも素晴らしく、また、カップッチルリやコッソットも好演していて、音楽そのものに隙がない。ムーティは若々しくメリハリを利かせ、英国のオーケストラにイタリアオペラの明るさを持たせ、全体を引き締めている。35年前の録音だが音質は非常に良く、全く不満はない。

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英国EMIのオペラセットは、1971年ごろからこの黄色いレーベルになる。この時代のEMIの英国プレスのLPレコードのクオリティは当時の世界最高水準だと思う。QUADRAPHONICという文字が見えるように、このLPレコードは4チャンネルステレオ用を兼ねている。モノラルからステレオに移行するときに他社に遅れをとったEMIは、1970年代にはメジャーレーベルの中で最も4チャンネルステレオを推進しようとした。しかし、充分に普及せずに終わってしまったので、ステレオ化の遅れなどとともに、やっていることが裏目に出てしまっていた。

しかし、この時代までのEMIは、伝統的にその時代の最高のオペラ歌手と契約して最高水準のオペラの録音を行なっていて、それは、この録音にも当てはまる。ムーティ/コヴェントガーデンでは、録音も含め、アイーダも素晴らしい。

これは、コンディションの良好な英国オリジナル盤だけれど、現行の輸入盤CDを買うより安かった。オリジナル盤はどれも高いと思っているのは間違い。高いのは人気のあるごく一部の盤のみで、あとは時代遅れのゴミ同然。でも、解説書は立派だし、音質は良いし、取り扱いが面倒でかさばることを除けば、LPでオペラを聴くのも楽しい。

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2011年6月28日 (火)

ブラームス クラリネット五重奏曲/ライスター、アマデウスQ.

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これは、1960年代終りごろに録音された、カール・ライスター、アマデウス弦楽四重奏団による、ブラームスのクラリネット五重奏曲のLP(たぶんオリジナル盤)。

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この曲は、ブラームスの晩年の名作で、内に秘めたロマンと優しさと、ブラームスの人生の喜怒哀楽や諦観が垣間見れるような、稀な作品だと思う。それを、30歳前のカール・ライスターがクラリネットを吹いているので、ウラッハやA.ボスコフスキーのように濃厚なロマンを感じさせるような往年の名演奏と比べてしまうと、お主、若いなという部分がちらほら見受けられる。しかし、アマデウス弦楽四重奏団のアンサンブルもやや明るくメリハリの利いた演奏であるので、テクニックがしっかりし、やはりメリハリを利かせ明快に吹くライスターとのマッチングはぴったりだ。

この演奏を聴いて、モーツァルトの子供時代の作品を老大家が演奏したものと対極にあるようなものだと思った。カール・ライスターは、この曲を正規の録音だけで6回も演奏しているのだという。その6回の録音全て聴いたわけではないけれど、この若い時の録音は、若くなければ表現できない棄てがたいものがあるように思う。そして、この録音からだけでも、とても素晴らしいクラリネット奏者だというのがわかる。

カール・ライスターの若い頃の録音で特に素晴らしいと思うのは、クーベリック/ベルリンフィルと1967年に録音したウェーバーのクラリネット協奏曲である。これは多くの人に聴いて欲しいと思う。

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2011年6月25日 (土)

Sunday at the Village Vanguard/ビル・エヴァンス・トリオ

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これは、1961年6月25日に、「ワルツ・フォー・デビー」とともにニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードでライヴ録音されたもので、「ワルツ・フォー・デビー」と兄弟盤とも言えるLPレコードである。この録音の11日後に、ビル・エヴァンスの良き相棒であったベーシストのスコット・ラファロが事故で亡くなった。今日は、2011年6月25日、つまりこの録音から丁度50年が過ぎ去った。11日後は、スコット・ラファロが亡くなって50年である。

このアルバムは、スコット・ラファロの才能を聴くのに適していて、彼が作曲した「グロリアズ・ステップ」、「ジェイド・ヴィジョンズ」という2曲が最初と最後に収められている。また、「不思議の国のアリス」は、洗練され、しかも甘く美しく演奏され、とても素晴らしい。

ジャズの有名盤なのでCDでも出ているのだが、10年以上前に復刻重量盤LPで手に入れた。このLPは、alto-editionというところが発売したもので、Nick Webbというマスタリング・エンジニアの名前も載せられている。音質はとても素晴らしく50年前の録音とは到底思えない。また、Analogue Productionsのとは違って、レーベルもオリジナルのRIVERSIDEのデザインを使用している。

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10年位前に、このヴィレッジ・ヴァンガードで録音されたものを全て含む完全盤が3枚組の発売された。

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それがこれである。このCDを聴くと、編集され1枚のLPやCDになったものよりも、さらにジャズ・ライヴを聴いている感じにさせてくれる。まず最初に買うなら、この3枚組のほうを薦める。

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2011年6月22日 (水)

ベートーヴェン ピアノ協奏曲3番/バックハウス、シュミット=イッセルシュテット、ウィーンフィル

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これは、バックハウスが、シュミット=イッセルシュテットと1958~59年に録音したベートーヴェンのピアノ協奏曲の中の1枚で、ステレオ初期のLPレコード。オリジナルの英DECCA SXL2190は一緒に月光ソナタが収録されているが、米ロンドン盤であるCS6094は、ピアノ協奏曲3番のみが収録され、ずっと余裕のあるカッティングになっている。

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さらに、この盤は普通のDECCAのステレオ初期盤よりも厚く、レーベルの外周近くに溝があるモノラル盤と同じプレスで製造された最初期盤。

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ステレオ初期の米ロンドン盤のジャケットの裏は、このように薄い青色をしている。

マトリックスは、ZAL4292-2DとZAL4293-1Eで、1950年代末の英DECCAプレスであるが、値段は英国SXL2190よりずっと安い。米国の方がステレオが早く普及し、購買力もあったため、米国盤の方が沢山売れたので希少価値がないのと、米国人のLPレコードの扱いが雑で、コンディションの良くないものも多いためだが、このLPレコードはかなりコンディションは良い。

カッティングに余裕のある方が英オリジナルSXL2190より音質は良いと思うので、良い音で聴きたいと思うならコンディションの良い米国盤を安く買う方が良いかもしれない。ただし演奏は、モノラル時代に録音された、ベーム、ウィーンフィルの旧盤の方が勝る気がする。ステレオ初期録音のものでは、ドイチェグラモフォンのケンプ、ライトナー、ベルリンフィル盤も3番に限ってはかなりの名演奏である。

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2011年6月20日 (月)

ベートーヴェン ピアノ協奏曲3番/バックハウス、ベーム、ウィーンフィル

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このLPレコードは、1950年録音のバックハウス、ベーム/ウィーンフィルによるモノラル盤で、西独プレスの初期盤。初期盤といっても、1960年代の後発盤である。オリジナル盤は、英国盤のLXT2553で、1950年代後半になってLXT5353という番号で再発された。初出盤はフォノ・イコライザーがDECCAffrrで、この盤はRIAAなので、RIAAのフォノイコライザーしか手元に無い場合には、後発盤の方がバランスの取れた再生になると思う。

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マトリックスはARL 3DR/3DRなので、この西独盤は、英DECCAから供給されたメタル原盤から製造されたもの。1950年というと、まだLPが登場して間もない頃だが、それにしてはピアノの音などかなりツヤがあり、かなり良い音質で、当時のDECCAの音質の水準の高さがうかがわれる。

演奏だが、ピアノ協奏曲3番はステレオ初期にシュミット=イッセルシュテットと録音したものが残っているが、それよりはこの古いモノラル盤の方がバックハウスのピアノらしいし、全体的にベートーベンらしい堂々としたものだと思う。

ちなみに、このLPレコード、ヤフオクで¥520で落札したもの。ジャケットは痛みが酷いが、レコード盤は目立つ傷は無く、難なく聴く事ができるものだった。クラシックのモノラル盤は人気が無いので、こんなに安いこともある。

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2011年6月17日 (金)

ワルツ・フォー・デビー/ビル・エヴァンス

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このLPレコードは、ジャズが好きな人なら誰でも知っている超有名盤だが、ビル・エヴァンスという人の演奏は、普段クラシックしか聴かない人にも受け入れられるものだと思う。

普通のRIVERSIDEレーベルのLPではなく、JAZZを中心に高音質重量盤を発売しているAnalogueProductionsの180g復刻重量盤で、レーベルも通常盤とは異なる。

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ビル・エヴァンスの演奏は、洗練された情緒たっぷりの美しさがあり、それでいてクールでセンチメンタルである。クラシックのラヴェルやドビュシーのピアノ音楽とも通じるところがあるような気がする。この演奏は、1961年6月25日にニューヨークの「ヴィレッジ・ヴァンガード」というクラブで行なわれた実況録音である。ピアノとベースの独特なかけあいが素晴らしい。クラシック音楽の対位法みたいな感じだ。ベースを弾いていたスコット・ラファロという人はまだ若かったが、この録音のすぐ後に交通事故で亡くなったそうだ。この録音の音質もとても素晴らしいもので、飲み食いする皿やスプーンのカチャカチャする音や何やらひそひそ話し声なども聴こえてくる。こんなに素晴らしい演奏を、この場に居た人のどれだけの人が耳をそばだてて集中して音楽を聴いたのだろうかと思うと、切なくなる。

ワルツ・フォー・デビーという曲は、ビル・エヴァンスの兄の娘さんがまだ2歳だった1956年ごろにこの幼い姪御さんのために作曲したものらしい。ユー・チューブにあったので、組み込んでみる。

また、この曲はスタンダードになっており、後に歌詞もつけられて様々なジャズ歌手が歌っているが、ビル・エヴァンスが伴奏し、スウェーデンの歌姫、モニカ・ゼタールンド(セッテルンド)が歌ったLPレコードも手に入れてみた。

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このLPレコードは1964年のスウェーデンでの録音で、1973年の再発スウェーデン盤。現在入手できる(今月国内盤CDが発売になる)ジャケットは、写真が異なり、オリジナル盤と同じものだ。それはこちら。

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モニカ・ゼタールンド(セッテルンド)のもユー・チューブにあった。インタビューを受けているのは、晩年のモニカ・ゼタールンド(セッテルンド)で、2005年に寝タバコが原因の火事で焼死した。

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2011年6月14日 (火)

ハイドン 交響曲92番「オックスフォード」 104番「ロンドン」/マリナー、アカデミー室内O

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このLPレコードは、1977年にネヴィル・マリナーとアカデミー室内管弦楽団が録音したもので、膨大なハイドンの交響曲のうちでパリ交響曲集、ニックネームの付いている交響曲、ロンドンセットなど主要なものはほとんどフィリップスに録音されている。

マリナー/アカデミー室内管弦楽団のハイドンは、小編成のオーケストラを用い、非常にモダンで、しなやかでフレッシュ、切れ込がよくほど良い緊張感を持った佳演ぞろいである。私は、このようなスタイルも好きであるが、一般には人気がないのであろうか、このLPは中古で¥300で手に入れた。他のも中古で手に入れたものは、オランダプレスのオリジナル盤でもみな¥1000以下であった。

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1970年代のフィリップスのレーベルは、文字が銀色のものもあるが、このLPは1978年発売なので、この白文字のものがオリジナル。

このシリーズのジャケットは、同じ画家が描いた絵で、音楽のタイトルをモチーフにしたもので、コミカルなものもあり、ジャケットを集めるだけでも楽しい。

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冒頭のジャケットは、ドイツ語圏向けで、こちらは英語圏向けか?どちらもオランダで印刷されたもので、絵は同一だが曲のタイトル文字がドイツ語と英語で異なっている。

オーディオ的にも、オランダプレスの1970年代後半以降にプレスされたLPは素晴らしい音質のものが多いので、多くの方に聴いてほしいと思う。

アナログLPファンの中には、60年代後半以降のレコードはほとんどアナログで聴く意味は無いという人も居る。 これは、一つの見識である。1968年を境にLPレコードの音質は大きく変わる。カッティングシステムが大幅に変わり、真空管式からトランジスター式に変わったのも、この時で、レーベルも変更になった。レーベルもDECCA、EMIはロゴが小さくなった。昔の濃厚な音で聴きたいなら、1960年代以前のレコードの方がいい。

でも、装置によっては1970年代以降の再発盤の方が、やや音は細身になるがFレンジは広くスッキリと伸びきった音質で気持ちよく鳴る場合も多い。フィリップスやドイチェ・グラモフォンなどの再発盤をラインコンタクト針の付いたハイテクカートリッジで聴く再生音も、通常のCDにはない魅力がある音になる。フィリップスのLPレコードは、1960年代以前より1970年代終わりごろ以降のものに、魅力的なものが沢山存在する気がしている。このあたりの年代のLPは輸入盤でもかなり安い値段なので、国内盤でなく輸入盤をお勧めしたい。

「音楽あれこれ」の表紙に使われているハスキルのモーツァルトピアノ協奏曲のLPは、1980年代の盤の薄いオランダプレスの再発盤だが、左に載せた同じ音源の24BITリマスターの輸入CDよりも、私の装置では、より良い音質で楽しめる。

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2011年6月10日 (金)

ブラームス ハイドンの主題による変奏曲/バルビローリ、ウィーンフィル

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これは、1960年代終わりごろ、バルビローリがウィーンフィルとブラームスの交響曲全集を録音したときに一緒に録音した、「ハイドンの主題による変奏曲」「大学祝典序曲」「悲劇的序曲」が入った再編集盤で、1969年に発売されたもの。これは、「ハイドンの主題による変奏曲」を聴くために手に入れたもの。

バルビローリ/ウィーンフィルのブラームス交響曲は4曲とも名演だと思うが、2番は特に優れていてESOTERICが非常に素晴らしい音質のSACD/CDハイブリッド盤を出したのも記憶に新しいところである。そして、一緒に録音された3つの管弦楽曲の中で、特に素晴らしいと思うのが「ハイドンの主題による変奏曲」だと思う。これは、他の指揮者のものを聴く気にならないほど愛している。

ESOTERICのSACD/CDハイブリッド盤のブラームス2番には、余白に「大学祝典序曲」「悲劇的序曲」は入っていたものの、「ハイドンの主題による変奏曲」は入っていなかった。ケチを付けるとすれば、ここである。バルビローリ/ウィーンフィルのブラームスを1枚だけ出すのであれば、「交響曲2番」と「ハイドンの主題による変奏曲」のカップリングが、私的には最善だったのに。

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このレーベルをご覧になるとわかると思うが、1面に「ハイドンの主題による変奏曲」がカットされていて、他に何も入っていない。実に余裕を持ったカッティングなのである。1969年の発売なので、このレーベルが一応初出盤だと思う。

オリジナル盤は、交響曲3番とカップリングされていた。こちらもあるので、その2面のレーベル面を載せてみる。

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オリジナル盤の「ハイドンの主題による変奏曲」は、交響曲3番と一緒にカップリングされ、2面に3番の第4楽章と一緒にカットされていた。

で、何が言いたいのかというと、バルビローリの「ハイドンの主題による変奏曲」をできるだけ良い音質で聴きたかったら、オリジナル盤ではなく余裕を持ってカットされた後発の編集盤の方が良いのだ。

バルビローリ/ウィーンフィルのブラームス交響曲のオリジナル盤は以下の通り。

交響曲1番                   ASD2401

交響曲2番 悲劇的序曲           ASD2421

交響曲3番 ハイドンの主題による変奏曲 ASD2432

交響曲4番 大学祝典序曲          ASD2433

いずれも、このような、ブラームスとバルビローリの顔がデザインされたジャケットである。

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変質的なバリビローリ・ファンの薀蓄に付き合っていただいて有難うございました。

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2011年6月 8日 (水)

ブラームス チェロソナタ/フルニエ、バックハウス(独初期モノラルLP)

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これは、1955年ごろに録音された、ピエール・フルニエとウィルヘルム・バックハウスによるブラームスのチェロ・ソナタ1番、2番が組み合わされた西ドイツの初期モノラル盤。このジャケットは、二人の巨匠の写真がデザインされているのだが、バックハウスの方を拡大してみよう。この写真に写っているピアノは、バックハウスが気に入って良く使っていたというベーゼンドルファーではなく、ベヒシュタインである。ただし、この録音にベヒシュタインが使われていたのかベーゼンドルファーなのかは不明である。

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一方、英国初出盤は、LXT5077で、ジャケットのデザインが全く違う。ちなみに下が、オリジナルのジャケットである。暇な人・・・kitagawaDECCAページhttp://himahitokitagawa.web.infoseek.co.jp/ から無断借用させてもらった。

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演奏は、当時から定評あるもので、現在も現行CDで発売されている。バックハウスらしい漆黒の渋いピアノの音色と、気品のあるフルニエのチェロが互角にわたりあっている名盤である。また、初期盤のコレクターの間でバックハウスのファン、フルニエのファン双方から狙われるので、オリジナルの英国盤は人気があり、かなり高価なので、コンディションの良いものであっても安く入手できるドイツ盤を手に入れた。

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西独盤はBLK16186という番号で、オリジナルの英国盤とは番号が全く異なるがマトリックスはARL-2595-IX、ARL-2596-Xで、英国から送られて来たメタル原盤が使用されているようである。音質はかなり良く、マスターテープ由来と思われるわずかなハム音やテープのヒスノイズがかなり綺麗であり、プレスの質は良い。これは当たりの盤だった。

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2011年6月 6日 (月)

プッチーニ 蝶々夫人/バルビローリ、ローマ歌劇場(オリジナルLP)

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ドイツオペラよりイタリアオペラが好きな私は、プッチーニのオペラも大好きである。一般にオペラの入門の演目としてもプッチーニの「トスカ」や「ボエーム」は好適だと思う。しかし、「蝶々夫人」は、少し長ったるく感じる部分もあるので初めてオペラを聴くひとにはお勧めしない。「蝶々夫人」も名盤といわれる録音が沢山あるが、その中で一番好きなのが、このバルビローリ盤である。

レナータ・スコットの蝶々さん、カルロ・ベルゴンツィのピンカートンなど歌手陣も好演しているのだが、この録音は、《バルビローリの蝶々夫人》と呼ぶにふさわしい。このオペラの叙情的な美しさをこれほどまでに表現できた録音はない。緻密な描写という意味ではカラヤン盤の方が優れているしフレーニとパヴァロッティの歌も素晴らしいと思う。にもかかわらず、蝶々夫人を聴く時に引っ張り出すのは、いつもこのLPレコードだ。仕舞まで聴き終わると、蝶々さんの悲哀が何とも言えず、聴き手の心に幻のように残る。

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このレーベルは、オペラや声楽を中心としたセット物に多く、1960年代初め頃から1967年ごろまでのもの。この録音は1966年なので、これがこの英国初版のレーベルである。当時のオペラのLPレコードのボックスセットは豪華である。布張りの厚手のボックスで、リブレットも同様である。

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これがリブレットの表紙。ジャケットがレナータ・スコットの蝶々さんの写真だが、こちらはカルロ・ベルゴンツィのピンカートンの写真になっている。

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これがリブレットの中に印刷されていた録音風景。

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そして、主要キャストと指揮者の写真もある。現在のCDのセットはこんな手厚い解説や写真などは使われていない。また、このLPレコードはかなり音質も良くCDだと音が痩せて聴こえてしまう。

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2011年6月 4日 (土)

17世紀イギリスのヴィオラ・ダ・ガンバ曲集/クイケン他

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これは、1980年録音の古楽器によるヴィオラ・ダ・ガンバ曲集で、ベルギーのACCENTというレーベルから発売されたLPレコードである。また、この音源は、日本盤として日本コロムビアから1981年に「オリジナル楽器の魅力≪アクサン≫シリーズ6」として発売された。

まだ、ビオラ・ダ・ガンバなどのオリジナル楽器が日本では充分に一般に知られていなかった時代のことで、ビオラ・ダ・ガンバ(ヴィオール)の繊細で典雅な音色の虜になってしまった原因になったLPレコードの1枚が本盤である。ビオラ・ダ・ガンバ(ヴィオール)は、弓で弾くのはチェロに似ているが、ギターのようにフレットが付いていて、弦の本数も多い。

クリストファー・シンプソン、マシュー・ロック、トーマス・フォードなどの作曲家のことも全くしらなかったのだが、日本盤に付いてきた詳しい解説書はとても参考になった。現在では、ベルギーのオリジナル盤と日本盤を両方持っているので、ご紹介する。ジャケットの表側のデザインや写真は同一なのだが、裏側はこんなふうに違う。

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レーベルは、日本盤はオリジナルに倣っているが、昭和56年度文化庁芸術祭参加作品であることを大きく表示している。

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そして、これらLPレコードのマトリックスは、共にA-5287 Aー1/80S Bー1/80Sで、同一である。つまり、同じラッカー盤から作られたメタル原盤を使用している。そのためか、日本盤もかなりオリジナル盤の音質をとどめているのであるが、全く同じ音質というわけではない。音の切れ味みたいなものはオリジナル盤が優れ、楽器の音像が濃く小さくまとまり、音場も広い。対して日本盤は全体的に落ち着いた雰囲気で聴かせ、S/Nはオリジナル盤より勝る。 

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2011年6月 2日 (木)

ビリー・ホリデイ/Body And Soul (モービルフィデリティ・アナログLP)

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前回、「アラバマに星落ちて」をご紹介したが、このLPレコードは、1956年のモノラル録音で、1990年代にモービルフィデリティが復刻した200gの重量盤である。モノラルというと何やら古くさい劣悪な録音状態を想像する方もいらっしゃると思うが、この盤はかなり良い復刻で、高音質である。

「アラバマに星落ちて」より1年前の録音で、録音の質は落ちるが、逆に声の状態はずっと良い。ビリー・ホリデイの健康状態は、このアルバムからあきらかに悪くなっていくのが録音からもわかるような気がする。A面のBody And Soulや、B面のEmbraceable Of Youはとても好きで、このLPレコードも私の宝物になっている。

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こちらがジャケットの裏側。左下には、シリアルナンバーが刻印されており、上部には、ORIGINAL MASTER RECODINGSというロゴが付いている。また、ジャケットは見開きになっており、内部にはワンピースのセーターを着たビリーの写真が左右2枚に分かれて掲載されている。

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レコードのレーベルデザインは、普通のVERVEのデザインではなく、白いモービルフィデリティのものになっている。

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