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2011年6月17日 (金)

ワルツ・フォー・デビー/ビル・エヴァンス

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このLPレコードは、ジャズが好きな人なら誰でも知っている超有名盤だが、ビル・エヴァンスという人の演奏は、普段クラシックしか聴かない人にも受け入れられるものだと思う。

普通のRIVERSIDEレーベルのLPではなく、JAZZを中心に高音質重量盤を発売しているAnalogueProductionsの180g復刻重量盤で、レーベルも通常盤とは異なる。

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ビル・エヴァンスの演奏は、洗練された情緒たっぷりの美しさがあり、それでいてクールでセンチメンタルである。クラシックのラヴェルやドビュシーのピアノ音楽とも通じるところがあるような気がする。この演奏は、1961年6月25日にニューヨークの「ヴィレッジ・ヴァンガード」というクラブで行なわれた実況録音である。ピアノとベースの独特なかけあいが素晴らしい。クラシック音楽の対位法みたいな感じだ。ベースを弾いていたスコット・ラファロという人はまだ若かったが、この録音のすぐ後に交通事故で亡くなったそうだ。この録音の音質もとても素晴らしいもので、飲み食いする皿やスプーンのカチャカチャする音や何やらひそひそ話し声なども聴こえてくる。こんなに素晴らしい演奏を、この場に居た人のどれだけの人が耳をそばだてて集中して音楽を聴いたのだろうかと思うと、切なくなる。

ワルツ・フォー・デビーという曲は、ビル・エヴァンスの兄の娘さんがまだ2歳だった1956年ごろにこの幼い姪御さんのために作曲したものらしい。ユー・チューブにあったので、組み込んでみる。

また、この曲はスタンダードになっており、後に歌詞もつけられて様々なジャズ歌手が歌っているが、ビル・エヴァンスが伴奏し、スウェーデンの歌姫、モニカ・ゼタールンド(セッテルンド)が歌ったLPレコードも手に入れてみた。

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このLPレコードは1964年のスウェーデンでの録音で、1973年の再発スウェーデン盤。現在入手できる(今月国内盤CDが発売になる)ジャケットは、写真が異なり、オリジナル盤と同じものだ。それはこちら。

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モニカ・ゼタールンド(セッテルンド)のもユー・チューブにあった。インタビューを受けているのは、晩年のモニカ・ゼタールンド(セッテルンド)で、2005年に寝タバコが原因の火事で焼死した。

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コメント

ジャズの名盤も時々登場するのですね。実はジャズ喫茶ファンの当方、気仙沼のヴァンガード、大槌町のクイーンなど震災で被害に遭った老舗ジャズ喫茶の復活を待っている所です。ピアノも流され数々の貴重なレコードも流されてしまったけれど。復活した日にはレコードを持って行ってみようと考え中。様々な音がカットされず残っている録音には息遣いを感じ、『生きている』空間と時間を聞くことができます。

投稿: あにた | 2011年6月18日 (土) 09時38分

あにたさんのハンドルネームの由来は、ひょっとして、アニタ・オデイですか?
アニタ・オデイので持っているのはSings The Mostだけです。何しろJAZZには疎くて。

ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」も、他所のお宅で聴かせてもらってとても良かったから、1995年ごろ手に入れました。

ところで、このヴィレッジ・ヴァンガードでの録音から、今月25日で丸50年になりますね。50年前の録音が、素晴らしい音質で残されているのは凄いと思います。

投稿: 黄金のアンコール | 2011年6月18日 (土) 09時52分

こんにちは

このレコード(ウチはCDですが)、数少ないJAZZで持っているレコードです。
初めて聴いたときは左右に音が別れていて録音の違いに戸惑いました。

投稿: メタボパパ | 2011年6月19日 (日) 17時26分

ステレオ初期のJAZZやフラメンコのLPは、左右に音が別れていて、モノラルが2個、みたいな録音のものが結構多いですね。やはり不自然に感じられることも多いでしょう。そういったことも、JAZZの初期盤はMONOの方が人気があって相場も高価な原因のでしょう。
逆にクラシックの場合は、ステレオ盤が存在するMONO盤は、一部の例外を除いて、MONO盤は非常に格安です。

投稿: 黄金のアンコール | 2011年6月20日 (月) 09時14分

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