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2011年8月 8日 (月)

ドニゼッティ ランメルモールのルチア/セラフィン、スカラ座、カラス他

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これは、1959年録音のステレオ録音のマリア・カラスのルチア。このマリア・カラスのジャケットの顔写真は妖しい魅力があるが、音楽も同様だと思う。

このステレオ録音で聴けるカラスのルチアは、大人の妖しい魅力に満ちたもので、これを聴くと1953年のモノラル録音のルチアはやや少女っぽい。ルチアの設定は少女なのでモノラル録音の方が正しいように思えるのではあるが、最大の聴きどころである第三幕の狂乱の場は、このステレオ盤では熟成された大人のルチアであり、これはこれで見事だ。

カラスの声は1957年以後は重くなってしまい、1953年のモノラル録音の全曲盤を聴くと、若さと声の輝きが素晴らしく、この録音は劣化した感じが聴こえないわけではない。エドガルド役のタリアヴィーニも、モノラル録音のステファノと比べると分が悪いし、カップッチルリのエンリーコは若すぎて、モノラル録音のゴッビの方がどう聴いても貫禄がある。そんなわけで、ルチアに関しては、総合的にはモノラル録音の方が出来が良いと思うのだが。

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1953年と1959年の6年の差は録音技術の進歩はかなり大きかったといわざるを得ない。これは英国初版のLPのレーベルだが、パリっとした濃い音が詰まっているような感じで、音質はかなり良い。

2007年に「コンプリート・スタジオ・レコーディングス」というマリア・カラスの69枚組のCDセットを買ったが、このCDは普通に音楽を楽しむのには問題ないが、音質にこだわると、このLPで聴いたほうが楽しい。

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コメント

こんばんは

このレコードは欲しくても手に入らないものの一つ(2枚)です。
セミサークルで我慢しようかと思った時期もありましたが、やはり
ブルーシルバーが来る日を待ち続けようと思います。

投稿: メタボパパ | 2011年8月 8日 (月) 22時13分

おそらく、セミサークルを手に入れても、ブルーシルバーのが欲しくなってしまうと思います。

メタボパパさんは、LP派ですし、私のような人間よりもずっと初期盤の良さがわかる方だからこそ、高くても入手が困難でもオリジナルに近いLPをお勧めします。

ところで、2007年に出た「コンプリート・スタジオ・レコーディングス」69枚組のCDセットは、私が買った時よりさらに値段が下がって、今は1万円以下の値段で売られています。買う人が少ないんですね。

中身の音楽は同じでも、LPレコードの音質とは違って、聴き手に感動が伝わりにくいのだと思います。だから、オリジナルLPは高くても欲しい人は居るのに、CDは安くても売れないのでは。

投稿: 黄金のアンコール | 2011年8月 8日 (月) 22時28分

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