Don't Smoke In Bed/Holly Cole Trio
中古で、カナダ盤初出のホリー・コール・トリオのDon't Smoke In BedのCDを手に入れた。オーディオ仲間のIさんが探してきてくれたものだ。このCDの発売は1993年で、ちょっとポピュラーっぽいアレンジでジャズのスタンダードを歌うヴォーカルである。音楽的にも音質的にも優れたもので、当時かなり売れたし、オーディオチェックCDとしても良く使われた。
こちらは国内初出盤。このCDは、10年以上前に、現在コート工房http://members.jcom.home.ne.jp/0378947801/index.htmlを主宰しているSさんに頂いたもので、CDのビット面にメガネのプラスチックレンズと同じマルチコーティングを施したものだ。
国内盤同士でマルチコーティングがかかっていない盤と比べると、高域がスッキリ伸びて細かい音が良く聴こえた。その差はとても大きく感じたので、とても驚いたのを覚えている。理由はCDのポリカ樹脂の表面で読み取りのレーザー光の乱反射が1/10以下になるから、読み取り精度が上がるかららしい。同時に、光学読み取り方式のデジタルフォーマットの欠点みたいなものが見えてしまった。
CDよりDATのほうが音が良かったのは、標本化周波数がDATは48KHzでCDは44.1KHzとちょっと高かったことだけが理由ではあるまい。光の反射を読み込むのとテープの磁気情報をヘッドに密着した状態で読み込む差も大きかったのではないか?
それゆえ、高品位CD再生ではトランスポートの重要性を再認識した。1枚あたりのコストを考えると手持ちのCDを全部コートCDにすることは出来ない。だから、きちんとビット情報を拾うトランスポートとしてEsotericP-0という途方も無く高価な機械を購入したきっかけになったのが、このコートCDであった。
初出のカナダ盤はオリジナル盤であり、マルチコートをかけた国内盤より音質は良い。一番の違いは、カナダ盤だとベースがダボダボした感じにならないこと、国内盤はやや輪郭がにじむ感じとドンシャリ感があることだ。より楽しんで音楽を聴けるのはカナダ盤のほうだ。(カナダ Alert Z2 81020)
国内盤は、ボーナストラックとして1曲多く収録されているので、国内盤もそのまま持っていようと思う。
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