« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »

2011年9月

2011年9月30日 (金)

フォーレ レクイエム/クリュイタンス、パリ音楽院o・他(SACD/CDハイブリッド盤)

Swscan00110

今月、Esotericから2タイトルのSACD/CDハイブリッド盤が発売された。そのうちの1枚がこれで、1962年フランス録音のもの。

この音源は、フォーレのレクイエムの名盤としていまだに色あせない魅力を持つ。包み込むようで暖かく慈愛に満ちたような演奏である。合唱部分に荒さが散見されるが、独唱のビクトリア・ロス・アンヘルス、ディートリッヒ・フィッシャー=ディスカウも良く、特にビクトリア・ロス・アンヘルスの歌う"Pie,Jesu"は、至高の美しさである。

例によってCD層での感想であるが、下の通常CD(輸入盤)は全体に音がややぼやけている感じがする。このSACD/CD盤はFレンジも広く細かい音がより聴こえる。

Swscan00111

LP時代にはフランスプレスのLPを買い、今も持っている。ただし、1980年代の最終のプレスのものだ。英国盤のLPも買ったが、この音源に関してはフランス盤の方が音が良かった。

Swscan00112

Swscan00113

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (2)

2011年9月26日 (月)

アフター・アワーズ/サラ・ヴォーン

Swscan00107

これは、JAZZファンにとっては言わずと知れたサラ・ヴォーンの名盤である。このCDは、1990年代終りごろ出た米国盤で、現在は千円しない値段で買える。1961年の録音であるので、50年前のものだが、かなり音質は良くて楽しめる。

ユーチューブにこのCDにも入っているこんなものがあった。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2011年9月21日 (水)

バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ/マルツィ

Swscan00106

これは、1954~55年に録音されたヨハンナ・マルツィのバッハの無伴奏。凛とした高潔な演奏で、独特の魅力がある。マルツィの音源の初期盤LPは、どれも高価だし、最近発売された復刻LPも目の玉が飛び出るほど高価だ。普通の愛好家には、このTESTAMENT盤やEMIが発売したCDでも充分に楽しめる音質だと思う。50年以上前のモノラル音源のTESTAMENTの復刻は聴きやすいものが多く、評価したい。

この盤は、オーディオマニアでなく、クラシック音楽ファンで、バッハの無伴奏を異なる演奏家のものをいろいろ聴いてみたいという場合には、是非候補に入れていただきたい。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2011年9月17日 (土)

シューベルト ヴァイオリンとピアノのための作品全集/マルツィ、アントニエッティ

Swscan00104

これは、1955年に録音されたヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)とジャン・アントニエッティ(ピアノ)による2枚組の復刻CDで、EMIのモノラル音源である。

Swscan00105

マルツィというハンガリーの女流ヴァイオリニストは、今日でも一部に熱烈なファンが居る。このシューベルトは録音から50年以上経った現在でも、その特有の個性的な表現力や女流らしくないスケールの大きさで聴き手を引き付ける。

ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 1番、2番、3番
ヴァイオリンとピアノのための華麗なるロンド
ヴァイオリンとピアノのための幻想曲
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(二重奏曲)

これらはどれも良い演奏だ。TESTAMENTの復刻盤は、かなり丁寧にリマスターしてあるのだろう。かなり良い状態で楽しめるので、純粋に音楽を楽しむという目的であれば、録音は古くても全く鑑賞に支障は無い。

中古のアナログLPだとマルツィのものはどれも高価であるから、こういう復刻は有難い。1990年代半ばごろに、国内のマイナーレーベルであるREXINTONがEMI音源の復刻LPを発売した時に何枚か購入したが、そのときの値段も高かった。驚いた事に、現在ではその盤もプレミアムが付いて、新品の値段より高くなってしまっている。また、最近になって、まとまったLPレコードのBOXセットも発売になったが、いかんせん高価なので手を出していない。

ヨハンナ・マルツィ EMIレコーディングス(10LP限定盤)http://www.hmv.co.jp/product/detail/4079000

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2011年9月14日 (水)

ブルーノ・ワルター・コンダクツ・モーツァルト(6CD)

Swscan00102

これは、発売されたばかりの6枚組で¥2000しない廉価CDセットで、コロンビア交響楽団と入れたモーツアルトの交響曲や管弦楽曲、レクイエムなどがおさめられたもの。ステレオ録音とモノラル録音が混在している。コストをさげるため、厚紙製の内袋もこの外箱と同じワルターの写真が使われ、解説書はない。箱の裏側に収録曲が載っているのみである。

Swscan00103

LP時代から何度も再発され続けた名演奏であるので、気になるのは音質だが、この当時の復刻としてはまずまずである。LPと比べると弦の音が荒く聴こえるのが気になる程度。

EMIはフルトヴェングラーの全集BOXを出したが、SONYもワルターの全集を廉価で出すのではないか?それまでの間は、これで楽しめる。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2011年9月10日 (土)

バルトーク ヴァイオリン協奏曲2番、組曲2番/メニューイン、ドラティ、ミネアポリス交響楽団

Swscan00101

これは、1957年録音のMercuryレーベルから発売された復刻CD。1990年代半ば頃に手に入れたものだが、この当時、このMercuryの復刻CDのシリーズはかなり優秀な復刻として話題になったので、十数枚ほど買いこんでみたうちの1枚。

ミネアポリス交響楽団は、1949年から1960年までアンタル・ドラティが首席指揮者を勤めており、この録音でも、完全にドラティの手兵となっていて素晴らしい音楽を創っている。余白に入っている組曲2番はこの曲の世界初録音であることもあって、このCDの歴史的価値は高い。

メニューインのヴァイオリンは、EMIでのドラティ/ニューフィルハーモニア管との1965年録音盤と甲乙付けがたい。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2011年9月 8日 (木)

バルトーク ヴァイオリン協奏曲1番、ヴィオラ協奏曲/メニューイン、ドラティ、ニューフィルハーモニア管

Swscan00095

Swscan00096

メニューイン、ドラティによるヴァイオリン協奏曲2番が期待以上に良かったので、そのすぐ後にこちらも手に入れてみた。同じオーケストラで同時期の録音なので、音質的には同様のクオリティで、演奏も良いと思う。この盤もオリジナル盤ではなく英国第二版で、安価で手に入れた中古盤である。

ヴァイオリン協奏曲1番はバルトークの若書きで、作曲者の生存時には全く知られていなかった。伝統的な協奏曲とは違って二楽章構成の20分ほどの曲である。2番とはかなり異なるが、バルトークならではの個性は強烈に感じられる。

対して、ヴィオラ協奏曲はアメリカに亡命してきた後に、当時のヴィオラ奏者として第一人者だったウィリアム・プリムローズから委嘱されて作曲されたもので、作曲途中でバルトークは他界したので、同郷の作曲家でヴィオラ奏者でもあったシェルイ・ティボールが補筆し完成させたもの。

ヴァイオリン奏者でヴィオラも弾く人は居るが、メニューインもヴィオラを弾くことをこのLPレコードを手に入れて知った。ヴィオラだけ弾く演奏家の方がよりヴィオラという楽器の個性をより鮮明にするが、両刀使いの人はヴィオラをヴァイオリンのように弾く傾向があって、それはメニューインも変わりない。

先日のヴァイオリン協奏曲2番、そしてこのヴァイオリン協奏曲1番とヴィオラ協奏曲の2枚のLPは、いずれもオーディオ的見地からも優秀な音質だと思う。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2011年9月 6日 (火)

バルトーク ヴァイオリン協奏曲2番/メニューイン、ドラティ、ニューフィルハーモニア管

Swscan00093

Swscan00094

バルトークが1938年に作曲したヴァイオリン協奏曲2番を、メニューインは正規のスタジオ録音だけで4回も録音している。

ドラティ、ダラス交響楽団  1946年(RCA) 世界初録音

フルトヴェングラー、フィルハーモニア管 1953年(EMI)

ドラティ、ミネアポリス交響楽団 1957年(Mercury)

ドラティ、ニューフィルハーモニア管 1965年(EMI)本盤

これらの中で最も有名なのは、フルトヴェングラーが指揮したものだと思うが、ドラティとは実に3回も録音している。このLPレコードは、一番最後の録音でメニューインが49歳ごろのものである。

ブルーノ・ワルターはマーラーの使徒であったが、ライナーやドラティはバルトークの使徒のような指揮者であったし、メニューインも自らのレパートリーにバルトークを良く取り上げた。一例を挙げると、バルトークの「無伴奏ヴァイオリンソナタ」は、メニューインの委嘱によって書かれ、メニューインに献呈され初演もメニューインが行なっているように。

このヴァイオリン協奏曲2番は、オーケストラが良く歌うしメニューインのヴァイオリンも切れ味良く冴え渡る。この盤を聴いてはじめて、この曲の素晴らしさを知った。この曲はまさしく20世紀のヴァイオリン協奏曲の中で稀な名曲であると思う。また、メニューインというヴァイオリニストの凄さを思い知った。ヴァイオリニストとしては神童とさわがれたSP盤の頃と比べて魅力に乏しいなどとも言われるが、この盤を聴いてからはそのような巷の風評は信じなくなった。そして、フルトヴェングラーのよりも録音も含め全てにおいてこちらの方が優れていると思う。フルトヴェングラーのものは録音が古くていまいちだし、ヴァイオリンも総合的にみて魅力的だとは言いがたい。

このLPレコードは、もう10年以上前に安価で見つけた中古盤。英国プレスの第二版の盤でオリジナルではない。音質に対して定評のある1957年録音のMercury盤もCDで所有しているが、音質に関してこの英国EMIのLP盤は全くひけをとらないどころか、かなりの高音質盤で音の潤いや透明感ではこちらが勝る感じである。尚、余白には、ネル・ ゴトコフスキーと録音したバルトークの「44の無伴奏ヴァイオリンのデュオ」から、6曲が収められている。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2011年9月 3日 (土)

Don't Smoke In Bed/Holly Cole Trio

Swscan00099

中古で、カナダ盤初出のホリー・コール・トリオのDon't Smoke In BedのCDを手に入れた。オーディオ仲間のIさんが探してきてくれたものだ。このCDの発売は1993年で、ちょっとポピュラーっぽいアレンジでジャズのスタンダードを歌うヴォーカルである。音楽的にも音質的にも優れたもので、当時かなり売れたし、オーディオチェックCDとしても良く使われた。

Swscan00097

こちらは国内初出盤。このCDは、10年以上前に、現在コート工房http://members.jcom.home.ne.jp/0378947801/index.htmlを主宰しているSさんに頂いたもので、CDのビット面にメガネのプラスチックレンズと同じマルチコーティングを施したものだ。

国内盤同士でマルチコーティングがかかっていない盤と比べると、高域がスッキリ伸びて細かい音が良く聴こえた。その差はとても大きく感じたので、とても驚いたのを覚えている。理由はCDのポリカ樹脂の表面で読み取りのレーザー光の乱反射が1/10以下になるから、読み取り精度が上がるかららしい。同時に、光学読み取り方式のデジタルフォーマットの欠点みたいなものが見えてしまった。

CDよりDATのほうが音が良かったのは、標本化周波数がDATは48KHzでCDは44.1KHzとちょっと高かったことだけが理由ではあるまい。光の反射を読み込むのとテープの磁気情報をヘッドに密着した状態で読み込む差も大きかったのではないか?

それゆえ、高品位CD再生ではトランスポートの重要性を再認識した。1枚あたりのコストを考えると手持ちのCDを全部コートCDにすることは出来ない。だから、きちんとビット情報を拾うトランスポートとしてEsotericP-0という途方も無く高価な機械を購入したきっかけになったのが、このコートCDであった。

初出のカナダ盤はオリジナル盤であり、マルチコートをかけた国内盤より音質は良い。一番の違いは、カナダ盤だとベースがダボダボした感じにならないこと、国内盤はやや輪郭がにじむ感じとドンシャリ感があることだ。より楽しんで音楽を聴けるのはカナダ盤のほうだ。(カナダ Alert Z2 81020)

国内盤は、ボーナストラックとして1曲多く収録されているので、国内盤もそのまま持っていようと思う。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2011年9月 2日 (金)

ベートーベン ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ集/メニューイン、フルニエ、ケンプ

Swscan00091

Swscan00092

これは、ベートーベン生誕200年記念として発売されたドイチェグラモフォンの「Beethoven Editoin」シリーズの中の1つで、ヴァイオリンソナタとチェロソナタが収められた8枚組のLPレコードのセットで、5枚分のヴァイオリンソナタはメニューインとケンプ、3枚分のチェロソナタはフルニエとケンプが演奏している。このセットの初出は1970年で、初出はドイツ盤は外周が青の二線のレーベルであったが、英国盤だけは花輪レーベルで発売された。私は中古で購入した英国初出盤を持っていたが、一番聴きたいチェロソナタの面のコンディションが悪いので処分し、未開封新品の当セットに買い替えた。

もともとこのセットは、フルニエとケンプによるチェロソナタや変奏曲などが聴きたくて買ったものだが、メニューインとケンプによるヴァイオリンソナタもとても良い演奏で、とても充実している。ケンプのベートーベンの解釈はとても正統的で、ピアノが主導権を握ることの多いベートーベンのヴァイオリンソナタでは、ある意味老成されたぬくもりや包容力を感じる。アシュケナージとパールマンが若さや明るさで聴かせるのとはまた別の味わいがあるし、メニューインのヴァイオリンも軟らかくしなやかに聴ける。メニューインは、神童と騒がれた若い頃だけに興味が行き勝ちで、大人になってからのものはあまり注目されないのだが、壮年時代にも良い演奏のものがある。特にドラティの指揮で録音したバルトークのヴァイオリン協奏曲は素晴らしいと思う。

フルニエとケンプのチェロソナタ集は、定評のあるもので非常に好きだ。フルニエはグルダとも録音していて、それはより活き活きとした感じがするが、この盤のケンプのピアノは奇をてらったところがなくぬくもりや包容力で聴かせ、録音はケンプとのものの方が良いので総合的に全集としてはこちらが勝ると思う。

当セットは、オークションで個人から入手したもので、売り上げの一部は東北大震災の義援金にするということだった。30年の間新品未開封のまま保管されていたもので、1978年ごろプレスされた再発盤である。音質は、英国の初版よりも高域がスッキリ伸びいくぶん細身な音になるものの、かなり上質であり満足できるものである。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »