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2011年9月 2日 (金)

ベートーベン ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ集/メニューイン、フルニエ、ケンプ

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これは、ベートーベン生誕200年記念として発売されたドイチェグラモフォンの「Beethoven Editoin」シリーズの中の1つで、ヴァイオリンソナタとチェロソナタが収められた8枚組のLPレコードのセットで、5枚分のヴァイオリンソナタはメニューインとケンプ、3枚分のチェロソナタはフルニエとケンプが演奏している。このセットの初出は1970年で、初出はドイツ盤は外周が青の二線のレーベルであったが、英国盤だけは花輪レーベルで発売された。私は中古で購入した英国初出盤を持っていたが、一番聴きたいチェロソナタの面のコンディションが悪いので処分し、未開封新品の当セットに買い替えた。

もともとこのセットは、フルニエとケンプによるチェロソナタや変奏曲などが聴きたくて買ったものだが、メニューインとケンプによるヴァイオリンソナタもとても良い演奏で、とても充実している。ケンプのベートーベンの解釈はとても正統的で、ピアノが主導権を握ることの多いベートーベンのヴァイオリンソナタでは、ある意味老成されたぬくもりや包容力を感じる。アシュケナージとパールマンが若さや明るさで聴かせるのとはまた別の味わいがあるし、メニューインのヴァイオリンも軟らかくしなやかに聴ける。メニューインは、神童と騒がれた若い頃だけに興味が行き勝ちで、大人になってからのものはあまり注目されないのだが、壮年時代にも良い演奏のものがある。特にドラティの指揮で録音したバルトークのヴァイオリン協奏曲は素晴らしいと思う。

フルニエとケンプのチェロソナタ集は、定評のあるもので非常に好きだ。フルニエはグルダとも録音していて、それはより活き活きとした感じがするが、この盤のケンプのピアノは奇をてらったところがなくぬくもりや包容力で聴かせ、録音はケンプとのものの方が良いので総合的に全集としてはこちらが勝ると思う。

当セットは、オークションで個人から入手したもので、売り上げの一部は東北大震災の義援金にするということだった。30年の間新品未開封のまま保管されていたもので、1978年ごろプレスされた再発盤である。音質は、英国の初版よりも高域がスッキリ伸びいくぶん細身な音になるものの、かなり上質であり満足できるものである。

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