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2011年10月

2011年10月31日 (月)

THE DECCA SOUND 6LP その4 ワーグナー ニーベルングの指輪抜粋他 ショルティ、ウィーンフィル

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ニーベルングの指輪とジークフリート牧歌が1枚に収まったショルティ、ウィーンフィルのワーグナー。1960年代の録音だが、この組み合わせのままで1970年代にLPで発売されたことがある。現在では全曲盤のCDが手ごろな値段で買えるのでニーベルングの指輪を1枚足らずにおさめてもあまり意味はないかもしれないが、録音の優秀なことはよくわかる。

この盤で聴きたいのは、ジークフリート牧歌である。1960年代のショルティのイメージは、晩年より弱音の美しさの表現力が弱い感じがしていたのだが、この曲に関してはイメージが覆されている。ウィーンフィルの弦の美しさや木管楽器の美しさが上手く活かされている。

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2011年10月28日 (金)

THE DECCA SOUND 6LP その3 ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番/アシュケナージ、フィストゥラーリ、LSO

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これは、1963年録音のアシュケナージが最初にスタジオ録音したラフマニノフの協奏曲3番である。1960年代に発売されたLPレコードの復刻盤ではあるが、レーベルロゴは1970年代以降に使われたスモールDECCAロゴである。1960年代のLPレコードを復刻したのではなく、現代の技術で製造できる良質のLPレコードというのが意図なのであろう。アナログマスターからのカッティングではなく、デジタル処理をしてLPにカットしたものだ。

アシュケナージはラフマニノフを非常に得意にしていて、この3番だけで私が知る限り、スタジオ録音だけで4種ある。オーマンディ、フィラデルフィア以外はDECCAの録音。

1963年 フィストゥラーリ、LSO

1971年 プレヴィン、LSO

1975年 オーマンディ、フィラデルフィア

1985年 ハイティンク、コンセルトヘボウ

1975年のオーマンディ、フィラデルフィア盤は未聴だが、DECCAの3種の中から選べば、1971年のプレヴィン、LSO盤が演奏としては一番好ましい。アシュケナージのピアノは、繊細な部分が美しく、テンポの変化も自在で、プレヴィン、LSOがぴったりと付けている。この録音は、キングレコードからスーパーアナログディスクで発売され、大切に持っている。

本盤では、アシュケナージのピアノは鮮明で透明感があり、テンポの変化はプレヴィン盤ほど大きくはない。しかし、このLPレコードの音質は素晴らしい。高域の伸びやピアノの透明感、トランジェントの良さ、オーケストラの自然な広がりなどは1971年録音のスーパーアナログディスクをはっきり上回る。素晴らしいLPレコードだ。

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2011年10月25日 (火)

THE DECCA SOUND 6LP その2 レスピーギ ローマの祭り、ローマの松/マゼール、クリーヴランドO.

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これは、1976年のアナログ録音で、オリジナルLPと全く同じように収録されており、先日のジャニーヌ・ヤンセンのベートーベンのヴァイオリン協奏曲のように詰め込みすぎということがない。クレジットによるとADDとなっているのでオリジナルのアナログマスターからカッティングされたのではなく、デジタルマスターをデジタルマスタリングしてカッティングしたものだと思われる。

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音質は、たった1400円たらずのLPとしては非常に良いとうならざるを得ない。アナログLPの再生音としてはやや細身だが音に癖が無くスッキリとした音で、実在感が感じられる。

この同一音源のモービルフィデリティのUHQR盤は、このブログですでに紹介したので音質を比較してみることにする。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/olp-8ce5.html

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モービルフィデリティのUHQR盤は極めて音質が良く、オリジナル盤を中古屋にやってしまったほどだが、この盤と比較してもTHE DECCA SOUND盤はかなり健闘している。低域方向の音の厚み、音の潤いみたいなものはモービル盤が勝るが、新しいDECCA SOUND盤も高域がスッキリ伸びて解像度もひけはとらない。何しろ価格が違う。モービルのUHQR盤は通常のモービル盤より高く、1枚だけでTHE DECCA SOUND盤の6枚セットよりも高価だったのだから。

ロリン・マゼールという指揮者は、日本では不当に人気が無い。そのバトンテクニックは超一流で、このような複雑でやや派手目な音楽は非常に魅力的に聴かせる。ケネス・ウィルキンソンの名録音でもあるので、THE DECCA SOUNDの中の1枚として選ばれたのは必然かもしれない。

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2011年10月21日 (金)

THE DECCA SOUND 6LP  その1 ベートーベン、ブリテン ヴァイオリン協奏曲

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今月発売になった、THE DECCA SOUND 50CD BOXと同時に発売になったLP6枚組のボックスを買ってみた。180gLPの6枚組で¥8000ちょっとの価格なので、1枚あたり¥1400しない計算になる。内容は、アンセルメ/スイスロマンド管弦楽団によるファリャ「三角帽子」など、アナログ時代の名演奏、名録音のものが4枚とデジタル時代の音源が2枚。

まず最初に、そのうちの一番新しい2009年の録音である、ジャニーヌ・ヤンセンの「ベートーベンのヴァイオリン協奏曲」と「ブリテンのヴァイオリン協奏曲」をとりあげてみる。

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言うまでも無く、これはCDで発売された音源で、この2曲で合わせて70分を超える。それを、LP1枚に収めているのだ。40分くらいの「ベートーベンのヴァイオリン協奏曲」が一曲まるまる片面に収められている。これでは、良い音がするはずがない。音溝は細く詰め込まれ、特に内周部での音質劣化が甚だしい。しかしながら、バランスは良くスムーズな音で聴きにくいわけではない。プリエコーなどは皆無である。現代のLPレコードのあり方としては、CDを上回る音質がどうしても欲しいので、これは2枚セットにして、ベートーベンだけで1枚、ブリテンだけで1枚に収めて欲しかった。

演奏面では、ジャニーヌ・ヤンセンのビブラートは独特で、それがベートーベンの協奏曲において好みを分けそうである。私の場合には、ベートーベンは他の音源を聴く事になるだろう。しかし、ブリテンの協奏曲はLPで他に持っているものはないし、片面34分に収めてあるので、何とか許容できることと、P.ヤルヴィ/ロンドン響もキレのある素晴らしい演奏で付けていて、このめったに聴けない協奏曲が魅力的に聴ける。

ということで、この盤は、私的にはブリテンを聴くためのLPレコードとして価値のあるものになりそうだ。

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2011年10月18日 (火)

ベートーベン 交響曲4番/クライバー、バイエルン国立O.

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これは、1982年5月3日の、カール・ベーム追悼コンサートにおけるライヴ録音のLPレコード。

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この演奏の熱気は凄い。勢いと熱気、クライバーの演奏はそれを猛烈に感じさせ、聴き手の心に火の玉が飛んで来るのだ。やたら早い4楽章で、管セクションが崩壊しかけているが、それがこの演奏の欠点になっていないどころか、むしろスリリングにさえ聴こえる。

カルロス・クライバーは、私の好きな指揮者ではあるが、好みのものはかなり別れて全てオペラである。ドイチェ・グラモフォンにおける最初の録音であるウェーバーの「魔弾の射手」からして、熱気と勢いにまみれている。しかし、交響曲の録音となると好きなものこれしかない。

ベートーベンの運命、7番、シューベルト、ブラームスの4番、いずれも私の好みではない。なので、これらのESOTERICが発売した高音質SACD/CDハイブリッド盤は持っていない。これらの演目には熱気と勢い以外にもっと大事なものがあると思うのだが、それが稀薄だから。これらの録音がライヴだったなら、熱気と勢いが勝って、もっと素晴らしく聴こえたかも知れない。

これらドイツの交響曲はもっとどっしりと奏でられた演奏の方が善いし、クライバーの旋律の歌わせ方は、ラテン的で正統なドイツ的なものではない感じがするのである。テンポのとりかたや音楽の勢いを大事にする音楽性は似ていても、父、エーリッヒ・クライバーとの大きな違いはここである。アルゼンチンで育ったことで、音楽性に大きな影響を受けているのだろうか。

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2011年10月11日 (火)

ヘンデル リコーダーソナタ集 / ペトリ、アカデミー室内アンサンブル

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ヘンデルのリコーダーソナタ集で、25年間愛聴している盤がある。それが、このCDで、ミカラ・ペトリがまだ20歳代半ばだったころ、アカデミー室内アンサンブルのジョージ・マルコム(チェンバロ)、デニス・ヴィゲイ(チェロ)、グラハム・シーン(バスーン)らと録音したものである。

ブリュッヘンのものと比べて、早いパッセージはより早く快活な感じで、清潔な演奏である。初期デジタル録音のものだが、音質も悪くない。

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2011年10月 6日 (木)

ヘンデル リコーダーソナタ集/ブリュッヘン他(TELEFUNKEN LP)

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これは、先日ご紹介したSEONレーベル音源のものより11年前の1962年にTELEFUNKEN DAS ALTE WERKレーベルに録音されたもので、6曲が収録されている。チェロはアンナー・ビルスマでSEONレーベルと同じだが、チェンバロはグスタフ・レオンハルトが担当していた。

フランス・ブリュッヘンは1934年生まれだから、この録音は彼が20歳代の頃のものだ。リコーダーの演奏テクニックはこの録音ですでに確立されており、SEONのものより明快で楷書的な演奏だ。

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このLPレコードは1970年代の再発盤である。このLP以外にもブリュッヘンのリコーダーによるTELEFUNKEN DAS ALTE WERKレーベルのものだけで10枚ぐらいはあるはず。どれも録音も演奏も良くて、ブリュッヘンが指揮者として活動し、リコーダーやトラベルソの演奏活動を止めてしまったことを残念に思うのは、私だけではあるまい。

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2011年10月 4日 (火)

ヘンデル フルートソナタ集/ブリュッヘン他(SACD/CDハイブリッド盤)

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これは、先月ESOTERICから発売されたSACD/CDハイブリッド盤で、1970年代半ばに録音され古楽器主体のSEONレーベルからリリースされた音源の高音質復刻盤。

フランス・ブリュッヘンのリコーダーとトラベルソ、ボブ・ファン・アスペレンのチェンバロ、オルガン、アンナー・ビルスマのチェロで演奏されている。非常に瑞々しくしなやかな演奏が繰り広げられ、このディスクの音質も自然で細かい質感に優れ非常に良い。(CD層を聴いた感想)

尚、この録音のプロデューサーは、後にSONY VIVARTEシリーズをプロデュースしたヴォルフ・エリクソンで、ボブ・ファン・アスペレンやアンナー・ビルスマは、後にSONY VIVARTEにも数々の録音を残している。

ブリュッヘンは、1960年代初めにTELEFUNKEN DAS ALTE WERKレーベルにヘンデルのリコーダーソナタを録音している。DAS ALTE WERKのプロデュースをしていたのも、ヴォルフ・エリクソンであった。次は、このLPレコードを紹介しようと思う。

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