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2011年11月

2011年11月29日 (火)

マリア・カラスへのオマージュ(お気に入りのオペラ・アリア集)/ゲオルギュー  

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これは、先月末に発売になったばかりのCDで、アンジェラ・ゲオルギューが得意にしているイタリアオペラ、フランスオペラのアリア集である。彼女のレパートリーはマリア・カラスと重なるところがあるが、全く同じではないし、声の質はかなり異なる。ゲオルギューの声は、ラテン系の明るい声ではなくやや暗さを伴った美声という感じで、最近は、大きな感情表現が伴うドラマチックな役柄により適合するようになって声が重くなってきた。

このCDは、ハードカバーのデジパック版で50ページ以上の厚紙にカラー印刷の写真付きという豪華版だが、お値段は¥1300しない格安である。新しい録音なだけに音質は悪くないし、有名なオペラアリアが楽しめるものなので、私的には満足できるものである。

このCDに収められている最後の2曲はヴェルディの「椿姫」からのアリアだが、当たり役なのでやはり素晴らしい。15年位前に東京で生で彼女の「椿姫」を見たときは、もっと声が軽かった。

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2011年11月22日 (火)

サント・コロンブ 2挺のヴィオールのためのコンセール集/サヴァール、W.クイケン(SACD/CDハイブリッド盤)

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これは、リマスターされ発売されたばかりの2枚組のSACD/CDハイブリッド盤で、1枚は1976年のアナログ録音、もう1枚は1992年のデジタル録音の再発盤である。ジョルディ・サヴァールの個人レーベルとも言えるALIA VOXは、優秀な音質で評価が高いが、彼の過去の音源をSACD/CDハイブリッド盤として再発することもしていて、それがHERITAGE シリーズだ。

サヴァールのサント・コロンブの音楽で有名なのは、映画「めぐり逢う朝」のサウンドトラックである。これは全てサヴァールが手がけた美しい音楽であるが、このサント・コロンブの2挺のヴィオール集は、サヴァールとヴィーラント・クイケンという2人の名手によってとてもヴィオールの音色の美しさや透明感、魅力的な響きが楽しめ、バス・ヴィオールにおける音楽としては、最上のものの一つだと思う。

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これは、アナログ録音の方の1980年代に購入したアナログLP。拙宅の装置では、アナログLPの方が音色が濃く、ヴィオールがより本物らしく鳴る。

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これは、1992年のデジタル録音の方の1990年代に発売されたCD。CD層だけ比較すればこちらのCDの方が音質は上である。 しかし、ALIA VOXの再発盤は安価な上にカラーのぶ厚いリブッレットが付属していることもあって、コレクションとして集めるのが楽しい。SACDを聴ける環境がある人は音質的にも有利なはずなので、是非聴いて欲しい。

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2011年11月15日 (火)

ミルシテイン・ヴァイオリン・リサイタル(LP)

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これは、1970年代半ばごろ録音された、ナタン・ミルシテインのヴァイオリン・リサイタルのLP。録音から10年くらい後の1980年代半ばになってやっと発売された。このLPが初出盤である。当時は、ドイツプレスの輸入盤に帯を付けて、国内盤として¥1500で発売されたLPレコードであるが、今は中古レコードとしてかなりプレミアムがついて高価になっている。

ドイチェ・グラモフォンから出た小品集はこの録音しかないのと、何といっても、ミルシテインの自作自演の「パガニーニアーナ」が聴けることが大きい。「パガニーニアーナ」は、パガニーニの主題を基にしたヴァイオリン独奏用の変奏曲作品である。この作品は、ミルシテインが単に20世紀の偉大なヴァイオリン演奏家としてではなく、作曲家としても後の世に記憶されるもので、ヴァイオリンのスタンダード・レパートリーとなっている。 モノクロではあるが、ユーチューブにもある。

さらに、この曲をヒラリー・ハーンが弾いている動画も。

このLPの中で、「パガニーニアーナ」だけは、著作権が切れるのがだいぶ先なので、1枚¥100程度の廉価盤に収録されるのは難しいように思うのだが。

実は、このLPレコード、中古で¥4000以上出して買ったもの。当時買っておけば、という忸怩たる思いもある。

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2011年11月 8日 (火)

THE DECCA SOUND 6LP その6 メシアン トゥランガーリラ交響曲/シャイー、コンセルトヘボウo.

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これは、1990年代初めごろのデジタル録音で、LPレコードになるのはおそらく初めての音源である。全曲で70分を超え、それぞれ片面37分も詰め込んで1枚に収めているので、正直、CDよりも音質は良くない。ジャニーヌ・ヤンセンのヴァイオリン協奏曲と同様に、出来れば2枚組として欲しかった。

演奏は、定評あるものであるし、オンド・マルトノ独奏に原田節(たかし)さんが参加している。このメシアンの大曲は20世紀に作曲された交響曲の名曲として長く記憶されるだろう。

荒々しい暴力的な感じとロマンチックな感じが同居したような、この交響曲が魅力的に聴こえる。シャイー/コンセルトヘボウも好調だが、録音の良さもあって独奏パートが良く聴こえ、原田さんのオンド・マルトノも、ティボーデのピアノもとても良い。

6枚組のセットは、演奏に関しては定評のあるものばかり。元の録音は優れていると思うが、詰め込みすぎの2枚のデジタル録音のものを除けば、現代のLPレコードの音質の良さを再認識させてくれる優良盤であると思う。6枚で4勝2敗だから、格安の値段を考えたら許せる。

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2011年11月 4日 (金)

THE DECCA SOUND 6LP その5 ファリャ 三角帽子他/アンセルメ、スイスロマンドo.

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これは、1961年録音のファリャ「三角帽子」、「はかなき人生」からスペイン舞曲1番の組み合わせのLPで、オリジナル盤と同じカップリングである。ジャケットもオリジナル盤と同じ絵柄だが、LPレコードのレーベルは1970年代以降のスモールデッカロゴになっている。

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この音源は、演奏も録音も優れていて、この曲の基本的ライブラリーになりうる上に、オーディオ的にも有名である。スーパー・アナログ・ディスクでも発売されたし、ESOTERICからは、SACD/CDハイブリッド盤と180g重量盤のLPも発売されたのは記憶に新しいところである。

私は三種発売されたESORERICの180g重量盤LPは、¥4800と高価であったこともありカーゾンとケルテスによるモーツァルトのピアノ協奏曲しか買わなかったので、この音源のものは持っていない。SACD/CDハイブリッド盤とスーパーアナログディスクは持っている。同じLP同士スーパーアナログディスクと本盤を比べた場合、本盤の方が高域がスッキリ伸びて低域が締まって気持ちよく聴ける。非常に音質の良いSACD/CDハイブリッド盤と比べても、アナログLPならではの良さは実感できる。

デジタルマスターからのカットだが評判の良くないものが多い1980年代のデジタル初期のデジタルマスタリング盤とは様子が全く違う。当時は44.1K/16BITでCDと同じだったのだが今は96K/24BIT以上なので情報量が全く違うのに加え、デジタルの方が様々なイコライジングやバランス調整に有利である。ハイビット・ハイサンプリングのままアナログLPにカットしたものと、44.1K/16BITに落としてCDにプレスしたものでは、音質的にLPの方が有利になるのは不思議でも何でもない。

音質的には、Fレンジを狭く分厚いような1960年代のオリジナル盤のような音質を目指したものではないが、このLPレコードは宝物になりそうである。

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