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2012年4月

2012年4月26日 (木)

ブラームス 二重協奏曲 /フェラス、トゥルトリエ、クレツキ、フィルハーモニア管

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これは、1960年代初めごろの録音で、1995年ごろTESTAMENTから復刻発売された180g重量盤のLP。状態の良いアナログマスターテープを使ってアビーロードスタジオでカッティングしたものらしい。購入して15年ほど経つのであるが、今回これを持ち出したのは、このLPレコードをデジタル化してCD-Rにすることをやったから。

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このように、オリジナル盤の雰囲気を保っているのだが蓄音機と犬のマークが無い。米国や日本では、このマークはRCAやJVCの商標になっているので、全世界で販売できないから。

二重協奏曲は、晩年の作品で渋くどんよりした曇り空のような曲なのだが、フェラスとトゥルトリエは、それに薄日がさす様な少し明るめでしなやかで上品な独奏をしている。こういう演奏は、最近の録音のものにはない魅力がある。

音質は、この時代のものの中ではかなり良く、上手くCD-Rにすることが出来た。

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2012年4月22日 (日)

ワレフスカ名演集/クリスティーヌ・ワレフスカ(TOWER RECOADS UNIVERSAL VINTAGE COLLECTION 5CD)

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ここのところ、LPレコードばかり紹介していたのだが、今回はCD。これは、タワーレコードの企画セットで、クリスティーヌ・ワレフスカという女流チェリストの1970年代のPHILIPSレーベルから出たLPの復刻で、2010年に発売になった5枚組で¥4200の国内盤である。半分以上が初CD化音源。このブログを書いている時点で、タワーレコードにはわずかだが在庫はあるようである。

クリスティーヌ・ワレフスカという名前を聞いてなつかしいと思う人はそう多くないだろう。2010年に30数年ぶりに来日公演を行なうまで、誰その人?という方が多かったのではないだろうか。

ジャクリーヌ・デュ・プレが好きなあなた、だまされたと思ってこのセットを聴いてみてください。解説の諸石幸生さんは、聴き終わったときアメリカのデュ・プレが居たと思うかも知れないと書いていたが、私はまさしくそういう感じを受けた。もちろん、デュ・プレとはかなり異なるタイプなのだが、この人のチェロの弾き方は一種独特の個性があって、男性に負けないゴリゴリしたエネルギッシュな感じがあるのに、同時に女性的なしなやかなフレージングを持ち、独特のリズム感があって個性的なテンポの変化がある。いずれも現在のチェリストには居ないタイプ。これら個性的な演奏は、音楽を活き活きとさせる方向には働くものの、決してマイナスにはなっていない。むしろ、現在では、このような演奏を聴くと、とても新鮮に感じる。

収録曲は以下の通りで、主要なチェロ協奏曲をかなり含んでいる。

ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」
ブルッフ:コル・ニドライ 作品47
シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 作品129
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 作品33
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
ハイドン:チェロ協奏曲第1番 Hob.VIIb-1
プロコフィエフ:チェロ協奏曲第1番 ホ短調 作品58
ハチャトゥリアン:チェロ協奏曲 (1946)
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 作品33
サン=サーンス:チェロ協奏曲第2番 ニ短調 作品119
サン=サーンス:チェロと管弦楽のための組曲 作品16
サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート 作品43
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ト長調 RV414 P.118
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 イ短調 RV418 P.35
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ト短調 RV417 P.369
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 イ短調 RV420
ハイドン:チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb-2

収録曲で特に目をひいたのは、プロコフィエフの「協奏曲第1番」が収録され、第一番を改作した、より一般的に有名な「チェロと管弦楽のための交響的協奏曲」が収録されていないことである。これは、ワレフスカ自身が第一番の方が良いという判断で収録されたものらしい。現在のテクニック至上主義のようなチェリストではないかも知れないのだが、この曲は、高度なテクニックが必要であることと作曲者本人が失敗作としていたため、録音がそれほど多くないのであるが、聴いて良い曲であると思えた。それはワレフスカがこの曲を弾ききっているからに他ならないと思うし、佳演であると思う。

ドヴォルザークやシューマンはチェロが良く歌う。このチェリストは本当に歌うように弾く。それが好感が持てる第一の点である。録音が実演よりチェロをクローズアップするように録られているが、どれもバランスが良く音質的にも良い復刻だと思う。

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最近は、新規にCDを買ってきてもこれはというものはすくないのであるが、これは私のCDライブラリーに愛すべきセットが一つ増えたと、間違いなく言える。

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2012年4月19日 (木)

プッチーニ トゥーランドット/M=プラデルリ、ニルソン、スコット他(英LP)

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これは、英EMIの1966年録音のプッチーニ トゥーランドット。3枚組のLPである。オリジナル盤は非常に高価だが、私のトゥーランドットの第一の愛聴盤は、RCA音源のラインスドルフ指揮のものなので、第二版(1968年~1971年ごろのプレス)で満足している。

金色地に切手犬レーベルのデザイン。レコード番号はSAN159-61。1枚目は片面のみで、3枚5面のセット。

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このセットは再発盤でもなかなか見かけないが、15年以上前に、外箱が失われた3枚セットの第二版を格安で見かけ、盤のコンディションが良かったので手に入れた。そして、最近になって、オークションで、外箱はまともだが3枚のうち1枚に難のあるセットが格安で出てきたので、外箱が欲しくて落札した。これでやっと、めでたくニコイチで完全なセットとなった次第。

このトゥーランドットは、長らく決定盤として君臨してきた。主役の3人は、これ以上無いくらいに素晴らしい。トゥーランドット姫のビルギット・ニルソンは、ラインスドルフ盤よりもドラマチックにスケール大きく歌う。また、カラフ王子のフランコ・コレルリも、ニルソンのトゥーランドット姫に一歩もひけをとらない情熱的な歌を聴かせてくれる。二人が歌う謎解きの場面は、これ以上にスリリングな他の録音を知らない。トゥーランドット姫もカラフもダイナミックかつ情熱的に歌える歌手が本来歌うべき役なのだが、この盤ではそれが理想的だ。また、リュー役のレナータ・スコットは、ややスピントな美しい声でこれまた素晴らしい。

トゥーランドットというオペラは、プッチーニ自身が最後まで完成させられなかったこともあり、一番の聴きどころは、ピン、パン、ポンの宮仕えのつらさや望郷の思いを歌う部分、謎解きの場面、誰も寝てはならぬからリュウの死までの3つの部分だと思う。その何れもが、この盤は最高の状態で聴ける。唯一気になるところは、フランコ・コレルリの歌の汗臭いイタリア男のような癖だが、それはカラフには良い方向に働いている。

音質は、第二版ながら非常に良い。ダイナミックレンジも広く、スペクタクルなグランドオペラの壮大な感じを楽しめる。EMIの録音が良くないなんてことは、この盤に関しては当てはまらない。

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2012年4月16日 (月)

ドヴォルザーク チェロ協奏曲他/シュタルケル、ドラティ、ロンドンSO(Mercury Living Presence 6LP)

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Mercury Living Presence 6LPから、6枚目のLPをご紹介する。ヤーノシュ・シュタルケルのチェロ独奏、アンタル・ドラティ指揮ロンドンシンフォニーによるドヴォルザークのチェロ協奏曲とブルッフのコル・ニドライの入ったもの。1962年の録音であるからちょうど半世紀前のものである。

シュタルケルは、コダーイの無伴奏チェロ組曲の演奏のイメージが強く、剛直なテクニシャンという感じがするが、このLPの収録曲は、剛直さを感じさせず曲想に忠実にあまり感情に溺れない演奏をしている。非常に質の高い素晴らしい独奏であるし、ドラティ/ロンドンシンフォニーも上手く付けている。特にコル・ニドライはより素晴らしいと思う。

この音源は、米国プレスのCDを持っている。このLPと手持ちのCDを比べると、弦の質感の違いを如実に感じる。LPを聴いた後CDを聴くと弦がざらついた感じがしてチェロの胴鳴りも希薄になる。半世紀前の録音であるが、このLPは現代の最新録音のCDよりも良い音に聴こえるのだ。Mercury Living Presence 6LPは、6枚共に素晴らしいもので満足できるものだった。3月10日ごろ発売されたが、もう既に売切れてしまっている。

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2012年4月12日 (木)

ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番/ジャニス、ドラティ、ミネアポリスSO(Mercury Living Presence 6LP)

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Mercury Living Presence 6LPのセットから5枚目のLPレコードをご紹介する。バイロン・ジャニスはラフマニノフを得意にしていて、少年時代にロリン・マゼール少年の指揮でラフマニノフの協奏曲を演奏したが、この演奏をホロビッツが聴いていて、弟子とした。数少ないホロビッツの弟子の一人。1960年代前半には華々しく活躍したが、関節炎を患いレコーディングからは遠ざかった。

このLPの演奏は、テクニックがしっかりし、ピアノが美しく良く響く。ダイナミックでスケールも大きい。ラフマニノフのロマンチックで美しい音楽が最上の状態で聴けるもので、録音が50年前のものとは信じがたい。ドラティとミネアポリス交響楽団は、緻密なアンサンブルで切れのあるモダンな感じで付けている。

この音源は、CDを持っていないのでCD-Rに落としてCDプレーヤーで聴き始めたが、LPレコード由来の針音は少なく、上手くデジタル化できた。

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2012年4月 9日 (月)

ブラームス ヴァイオリン協奏曲/シェリング、ドラティ、LSO(Mercury Living Presence 6LP)

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Mercury Living Presence 6LPのセットから4枚目をご紹介する。シェリングは、後にハイティンクとアムステルダム・コンセルトヘボウとの録音もあり、どちらかというと後のものの方が評価が高い。

しかし、この演奏はシェリングがまだ40歳前半の年齢の録音で、後年の端正な感じだけでなく、非常に快活で美しい音色で聴かせて、ハイティンクの録音のものとはちょっと異なるので、シェリングのファンなら両方聴くといいと思う。

ドラティとロンドンシンフォニーも上手く付けており、かなり水準の高い演奏だと思う。特に、このLPで聴くと、高域のぎらつき感がなく非常にスッキリと伸びた音質であるので、シェリングのヴァイオリンの美しさは際立つ。これは、CDではなかなか得られないと思う。

この6枚のセットの中にヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲、ピアノ協奏曲が1枚ずつ含まれているが、その3枚全ての指揮者がアンタル・ドラティである。今は忘れられかけたような指揮者なのだが、ハイドンの交響曲全集を初めて完成さるなど、実力のある指揮者だった。

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2012年4月 3日 (火)

ハイファイ・ア・ラ・エスパニョーラ/フェネル、イーストマン・ロチェスター・ポップス・オーケストラ(Mercury Living Presence 6LP)

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Mercury Living Presence 6LPから、3枚目のLPを紹介する。先の2枚と同様、昔からHiFi録音の音源として有名だった。

音楽がどうのこうのという前に音質が語られてしまうのだが、音楽そのものも非常に質が高いと思う。スペインだけでなくスペイン語圏の南米の音楽が集められて、スペイン風にまとめられている。

このLP以外に、1990年代後半ごろにClassic Recoadsが発売していたHQ180という180gの高音質重量盤のLPを聴いて、その音質の良さにたまげた音源である。Mercury Living Presence 6LPの本盤は、Classic Recoads(バーニー・グランドマン・リマスタリング)と比べると、細身でややデジタルっぽい感じがある。しかし、Classic Recoadsのものが当時¥4000以上したのものでこの盤は¥1400しない盤である。価格を考えたら超お買い得であったと言える。

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