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2012年6月22日 (金)

マニタス・デ・プラタの芸術/フラメンコの素晴らしい世界

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これは、1960年代終りごろに発売された国内盤の2枚組LPレコード。マニタス・デ・プラタ(銀の手という意味である)というフラメンコのギタリストは、南フランスのアルルで生まれ育った人で、スペインのフラメンコとはまた違った素晴らしい音楽を奏で、まさに至芸である。

このLPは、マニタス・デ・プラタが南フランスから出たことがなく、飛行機や船が嫌いであったので、アメリカのコニサー協会が、苦労して彼の友人でありフランスのジプシーの生活を撮ったりした写真家のルシアン・グレルグを介して本人の承諾を取り付け、南フランスまで録音機材やテープを持ち込んで、地元の中世の寺院でのライヴ形式での録音を敢行した。

このLPレコードセットのライナー・ノーツによると、録音は、二晩に渡って行なわれ、演奏を自然なものにするために、聴衆として、ジプシーやグレルグの友人達を招いて、半ばライヴ形式で行なわれた。そして、レコードになった音楽は、このライヴさながらそのままで、全く後から編集や修正を加えられていない。

マニタス・デ・プラタがどれだけ素晴らしいのかは、聴けばわかる。ユーチューブに、この録音の後のコンサートのものがあるので貼り付けるが、このLPレコードの演奏は、このユーチューブのものよりも明らかに優れている。それは、このLPレコードの音楽が全く商業化される前の素朴な音楽だからだと思う。地元で有名な古老が歌う本物の民謡と、商業化された民謡歌手が歌う民謡との違いみたいなもので、数あるマニタス・デ・プラタの録音の中で、この2枚組LPセットと、もう1枚、このセッションのときに録音された続編のLPだけが特別な輝きを持っていると感じる。

彼は、画家のピカソとも親交があり、何度もピカソの要請でピカソの画廊へ行き、ギターを弾いたり、ピカソがマニタス・デ・プラタの演奏を聴きにアルルの町に訪れた。

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これは、ピカソが1964年にアルルに訪れてマニタス・デ・プラタの演奏を聴いて感動し、プラタのギターに闘牛士の絵を一気に描いたときの写真。(LPレコードのライナー・ノーツから引用)

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コメント

この2枚組のManitas de plata の 演奏曲目(オリジナル曲名)を是非調べて知りたいと思っています。お手数ですが、ご協力いただけませんでしょうか、そして今現在販売されて入手可能なCDにその曲目があることを狙って購入してみたいと考えております。
どうぞよろしくお願いします。

投稿: Bruno | 2014年11月14日 (金) 23時42分

Brunoさん、Manitas De Plataは、先日、93歳で亡くなった事がフランスでは大きく報じられたようですが、日本ではほとんど報道が無かったようです。合掌。

このLPの曲目は以下の通りです。

プラタのブレリアス
レバンテス
タランタス
マラゲーニャ・フラメンカス
サンブラ・ルンバ・トリオ
ファンダンゴス
タランタスとブレリアス
ジプシー・ルンバ
モリタス・モラス
1990年代には、2枚のLPをこのまま1枚のCDにしたものが発売されていたと記憶していますが、現在入手可能かはわかりません。私は、このLPレコードをデジタル化し1枚のCD-Rに焼いて聴いています。

投稿: 黄金のアンコール | 2014年11月15日 (土) 21時17分

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