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2012年11月

2012年11月27日 (火)

クラリネット名曲集/ストルツマン

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これは、今年発売された、クラリネット奏者のリチャード・ストルツマンの1980年から1999年までのRCAとSONYに録音されたものをCD10枚に集めたボックスセット。これで、実売が¥2000ちょっと。1枚あたり¥200程度の廉価盤だが、音質も良好で、ストルツマンの名演奏が楽しめる。また、共演しているメンバーも、ヨー・ヨー・マだとか東京カルテットなど一流で、演奏の質はすこぶる高い。

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モーツァルトからプーランク、コープランド、バーンスタインなどの現代作品まで、まんべんなく楽しめる。ストルツマンのクラリネットは、明晰な音でしかも繊細、早いパッセージなども全く乱れるところがなく、テクニックのしっかりした現代の奏者らしい芸風で、どの曲も素晴らしいと思わせる。今年買ったCDの中でも出色の内容であった。

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2012年11月22日 (木)

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ブルッフ ヴァイオリン協奏曲1番/ミルシテイン、バージン フィルハーモニア管

このLPレコードは、米国初出盤を持っていて、すでにこのブログで紹介した。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/1-45d6.html

最近、同じ音源の英国の初期盤を入手した。

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ジャケットは、上が英国盤で下が米国盤。上部の文字が違い、写真は米国盤の方が赤みを帯びている。英国盤は、EMIの初期盤であるHMV ASD番号やCOLUMBIA SAX番号の初期盤ジャケットと同じで、裏面は三方向折り返しとなっている。米国盤は、硬いボール紙で出来ているものだ。

どちらも Capitol レインボー・レーベルだが、デザインが若干異なる。

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上が英国盤、下が米国盤。レコード番号はSP-8518で同一だけれどもデザインが若干違う。

Capitolというレコード会社は、米国のレーベルだが、1950年代後半にはEMIの傘下に入り、事実上EMIの米国支社みたいになっていた。だから、英国で録音された本盤は、英EMIの録音スタッフが録音したと思う。これらの盤は、両国での初出盤であると思うけれど、正式なオリジナル盤はどっちなんでしょうね? まあ、どっちでもいいけど。

音質は、どちらも良好。英国盤は落ち着きがあってある種の色気があるような音で、米国盤は英国盤よりめりはりがはっきりし、ややHiFI調。サーフェスノイズは米国盤の方が多い。

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2012年11月20日 (火)

ヴァイオリンとオーケストラのための傑作集/ミルシテイン

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これは、ミルシテインが1960年にCapitolに録音したLPレコードの再発盤。

World Record Clubから発売されたもので、プレスは英EMIの1960年代後半のもの。オリジナル盤はCapitol SP8528で、非常に高価で手が出ない。

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ズスキント指揮 コンサート・アーツ オーケストラ

収録曲は、以下のとおり。

モーツァルト    アダージョ K.261 ロンド K.373

ベートーベン    ロマンス 2番  Op.50

ヴィエニアフスキ  レジェンド Op.17

ノヴァチェク     無窮動 

ストラヴィンスキー 子守り歌 ~火の鳥から

サン・サーンス   序奏とロンド カプリチオーソ Op.28

これらのうち、現行発売の EMIキャピトル録音集の8枚組CDの中におさめられているのは、最後の序奏とロンド カプリチオーソだけである。これらの曲どれもがミルシテインならではの美しい高貴な演奏に仕上がっており、大変素晴らしい。

このLPレコードは、再発ではあるが、かなり音質が保たれており、アナログLPならではのしなやかなヴァイオリンが楽しめる。

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2012年11月13日 (火)

ラヴェル ピアノ作品集/サンソン・フランソワ(英初出3LP)

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これは、サンソン・フランソワのラヴェル ピアノ作品集。ステレオ録音で、3枚組の英国初出盤だ。フランスEMIの録音なので、フランス初出盤がオリジナルだと思うが、この英国盤の方が、数が少なく希少で、現在の中古盤の相場も高い。

演奏は、説明不要の名盤なので、音質についてCDと比べてしまうと、CDがとても情けない音質に聴こえる。サンソン・フランソワのEMIの全録音はCDボックスとなって安価に売られているが、演奏は良くても音質は安いなりである。この差は、ピアノを弾く娘に聴かせても、びっくりする。40年以上前の盤であるがコンディションが良いので、非常に気持ちよく聴ける。

今回、娘のために、このセットをデジタル化してCD-R2枚に落とした。CD-Rになった状態でも、針音などはあるものの、同一音源の市販のCDよりも音質は良く、ピアノの音色が良い。市販の輸入CDセットは、音が痩せいかにも古い録音という感じになってしまっている。

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この盤をインターネットで検索すると、初期盤屋さんの通販サイトが出てくるが、恐ろしく高い。

http://zigsow.jp/portal/sale_item_detail/65138/

私の手持ちの盤は、もう20年近く前に、普通の中古LP屋さんで見つけたもので、確か¥3000くらいだった。当時はこまめに中古屋さんを回れば、その筋の専門店であれば、超高価な値段が付いている盤が普通のLPと同じくらいの値段で買えることもあった。これはそういう思い出のある盤である。今はインターネットで検索すれば中古相場がわかってしまうので、オークションでも普通の中古屋さんでも、こんな値段で希少盤が出ることは無くなった。だから、中古盤屋さん巡りがつまらなくなってしまった。

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2012年11月 6日 (火)

マイケル・レビン EMI・Capitol 録音集(6CD)

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これは、現行で発売されているマイケル・レビン EMI・Capitol 録音集。6枚組CDで、¥2000しない値段で買える。復刻LPだと国内で買うと1枚が¥4000近くする。それを思うと、この6枚組のボックスは非常にお買い得と言わざるを得ない。

LPレコードでも紹介したパガニーニ ヴァイオリン協奏曲1番(モノラル録音:指揮ボールト、ステレオ録音:指揮グーセンス)、パガニーニ カプリース全曲などのほか、EMI・CapitolからLPで発売された音源が、このボックスで聴ける。これを聴いて、今年TESTAMENTから発売された復刻重量盤LPを買う気になったのだ。

この人のパガニーニは、テクニックだけでない、聴かせる何かを持っている。5枚目、6枚目に入っている小品集でも、彼ならではのスムーズなボウイングで聴かせる。例えば、タイスの瞑想曲では、過剰ぎみのビブラートがスムーズなボウイングのためか耳につかず、ある種、浸透力をもって聴き手に迫ってくる。この曲をこんなふうに聴かせてくれるヴァイオリニストは、マイケル・レビンだけである。

マイケル・レビンは、1972年に不慮の事故で亡くなった。LPの時代には、なかなか評価されず再発盤が出なかったが、死後40年経ってから、彼の残した音楽がCDでもLPでも現行盤として買えて聴けるのは有り難い。

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