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2013年1月11日 (金)

ビゼー カルメン /プレートル、パリ国立管、カラス、ゲッダ、マサール、ギオー他(ESOTERIC SACD/CDハイブリッド盤)

Swscan00852
これは、ハイエンド・オーディオ機器メーカーのESORERICが25周年を記念して、昨年12月に発売した9枚組のオペラのボックスセットの中の一組。

このオリジナルに近いLP盤については、すでにこのブログでご紹介した。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_9bcb.html

音質については、CD層を聴いてのものだ。従来のCDと比べると、本当に音質は良くなっていて、特に声の質感が全く異なる。オリジナルに近いLP盤と比べてしまうと、音の鮮度、声や楽器の音色の濃さ実在感などは劣るが、質感はかなり向上している。また、音場の広がりはオリジナルに近いLPよりこのディスクの方が優れ、空間表現で奥行き間やホールの高さなども感じることが出来る。これはLPレコードにない魅力である。おそらく、従来のCDでしか聴いた事が無い人であれば、マリア・カラスの「カルメン」はこんなに音が良かったのかと驚くであろう。

マリア・カラスは、実演では「カルメン」を一度も歌わなかった。にもかかわらずこの盤が不朽の名盤になっているのは、カラスの歌が良いからであり、この盤は、プレートルのではなく、マリア・カラスの「カルメン」であると言って良いだろうと思う。もともとメゾソプラノが適性のような声だったし、ドラマチックな歌い方が聴き手に強烈に感情を伝えノックアウトしてしまうのである。

平均的にこの時代のオリジナル盤で聴くEMIのオペラの音質は良く、個人的には、過剰なスペクタクルな効果を狙いすぎているDECCAの録音よりも自然だと感じているので、オリジナルに近いLP盤を多数持っている。ちなみに、EMIのアナログステレオ録音の「カルメン」では、よりフランスオペラらしいアプローチで聴かせるビーチャム盤の清楚な美声でタイトルロールを歌うロス・アンヘルスが好き(マリア・カラスとは対極にある感じ)、スペイン的なリズムが特徴のフリューベック・デ・ブルゴスと美しく強靭な声で歌うバンブリーのも、オリジナルLPをいまだに聴いているが、通常のCDだとオリジナルLPの音の良さを保っているかというと、そうではない。逆に言えば、マリア・カラスの「カルメン」はこの復刻でやっと本来の姿がCDでも聴こえるようになったといえる。

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