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2013年1月15日 (火)

ヴェルディ アイーダ/カラヤン、ウィーンフィル、フレーニ、カレーラス、バルツァ、カップチルリ他(ESOTERIC SACD/CDハイブリッド盤)

Swscan00859

これは、ESOTERICが昨年12月に発売した、カラヤン、カラスの4つのオペラセットのうちの1つ。録音は1979年で、アナログ末期である。カラスの「カルメン」「トスカ」、カラヤンの「サロメ」「アイーダ」の4つの演目のうち、私が最も期待したのがこのセットである。尚、SACDプレーヤーを持っていないので、通常のCDプレーヤーでCD層を聴いての感想。

1970年代半ばから1980年代の初めまでのメジャーレーベルの「アイーダ」全曲盤で特に印象に残るのは3つある。1974年のムーティ/ニュー・フィルハーモニア管のEMI盤、1981年のアバド/スカラ座のDG盤、いずれもLPレコードでオリジナル盤を買い揃え、比較しながら聴いたこともある。このカラヤン盤は、日本盤、英国盤、ドイツ盤を同時に持っていた時期もあった。しかし、オリジナルLPで聴いて一番音も良く、歌手も好みの一番のお気に入りはムーティ盤である。だから、オリジナルLPはムーティ盤だけを残し、他はCDのみになっていた。デジタル最初期のアバド/スカラ座のDG盤は、EMIの2つのセットと比べて音質で相当に分が悪かった。

アイーダにフレーニ、ラダメスにカレーラスだと、私の感覚だと声の質がリリックに過ぎて、スケール感に乏しくなってしまう感じがしていた。対して、ムーティ盤のカバリエ、ドミンゴの方がどう聴いても声のスケールが大きくてよりドラマチックだから、オリジナルLPはムーティ盤が残った。

それでもなお、カラヤン/ウィーンフィルの美しく叙情的かつスペクタクルな音楽は、他に替わるものがない魅力である。このSACD/CDハイブリッド盤を聴くと、なぜ、カラヤンがややリリックな声であるこの二人を起用したのかが良くわかる気がする。オーケストラも声も弱音部がこの上なく美しいのである。それは、20年以上前にLPで聴いた印象とは相当に異なっていて、オペラの叙情的な場面の描写の凄さは、カラヤンが恐るべきオペラ指揮者であったと改めて感じるのだ。

また第2幕第2場での凱旋行進曲を初めとするダイナミックでスペクタルな部分も、広い音場にアイーダトランペットの音が上から降り注ぐようで、誠に素晴らしい。これは、優れたオーディオ装置であればなおさら魅力的に鳴り、やみつきになってしまう人も出るかもしれない。オーディオ店での試聴では、この部分が大活躍するかも知れない。

そのようなわけで、このセットは宝物になるだろうし、個人的にはオリジナル盤を上回る出来なのではないかと思っている。使用したマスターは、今までEMIが発売したものとは別に編集された異なるマスターを使用したということだが、アナログの最末期の録音であることもあって、非常にクオリティの高い音質になっていて、おそらく最新録音のオペラ全曲盤を聴いても、こちらの方が音が良いという人は多いのではないか?

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