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2013年1月21日 (月)

ペルゴレージ 「奥様女中」 /コレギウム・アウレウム、ニムスゲルン、ボニファッチョ

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これは、ドイツハルモニアムンディ創立50周年記念50枚組ボックスの中にも収録されていたCDである。ペルゴレージの「奥様女中」というオペラは、「誇り高き囚人」という現在では全く上演されないオペラ・セリア(高貴でシリアスなオペラ)の幕間劇として作られた。幕間劇は、登場人物が少なく短い喜劇であった。ちょうど、日本の能と狂言みたいに、昔、狂言は能の合間に演じられたのに似ている。

ペルゴレージの「奥様女中」は、添え物でしかなかった幕間劇であったものが、独立して現在も生き残ってしばしば上演されているという作品。女中が主人に結婚を迫って成就させるというたわいのない話で、「私のおこりんぼさん~」という、このアリアだけでもしばしば歌われる有名な曲が挿入されていたりする。

2幕構成で登場人物はたった3人、頭の良い女中、年老いた主人、下男、そのうちの下男は、歌もせりふもない。ソプラノとバスが各1人居て、小編成のオーケストラがあれば上演できてしまうという演目なのである。尚、1幕、2幕とも終幕時には2人の二重唱で終わるように出来ている。上演時間は全部で50分程度、だからLPレコード1枚にも丸々おさまる。

物語はたわいもないが、音楽は活き活きとして、まさにモーツアルトの半世紀前に生まれたモーツァルトの純イタリア版みたいな感じの曲である。

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これは、日本ビクターから1990年ごろ発売された国内盤のCD。当時3000円くらいした。

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初めて聴いたのは国内盤のLPで、ジャケットはこれと同じデザインだった。しかし、これは1980年代のドイツ盤のLP。レーベルは、国内盤はオレンジ色だったがこのような金色である。

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そして、最近、1969年に発売された西ドイツ初出盤を入手した。

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歌手のジークムント・ニムスゲルン(バス)とマッダレーナ・ボニファッチョ(ソプラノ)の写真が付いていた。ニムスゲルンはコレギウム・アウレウムとエリー・アメリンクらと組んでバッハのカンカータなども録音していたから無名ではないと思うが、ボニファッチョについてはこの録音しか持っておらず、他に録音があるか知らない。

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おまけに、このオペラについての詳しい解説とイタリア語からドイツ語への対訳も付属していた。対訳は現在発売されているCDにはもちろん付いていないし、以前持っていた国内盤にも1980年代の独再発LPにも付いていなかったのだが、オイルショック前のLPレコードはさすがに豪華で手抜かりがない。

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盤は厚くて重い。50枚組ボックスの中のCDも上手く復刻されていて1968年録音とは思えないくらい音質は良いが、これを聴いてぶっ飛んだ。やっぱりオリジナル盤は凄く音質が良い。1968年当時のコレギウム・アウレウムという古楽のオーケストラは、現在の見地から言えば、完全なオリジナル楽器を使っていたとはいえないし、歌手も特別に良いとはいえないが、この録音は、私が初めて聴いた「奥様女中」で、この録音で刷り込まれたことでとても愛着があるし、現在の水準で考えても音質が古くなっているとはいえないので、これからも聴き続けたい。

尚、全く違う演奏で歌っている人も異なるが、ユーチューブを検索したら「わたしのおこりんぼさん~」の部分の動画があったので貼り付けておく。

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