« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »

2013年5月

2013年5月31日 (金)

カルメン・ファンタジー/アンネ・ゾフィー・ムター(2LP・180g重量盤)

Swscan01024

これは、先月発売された、2枚組LPセット。CDも持っていて愛聴しているので、CDと音質がどのように違うのかに興味があった。アンネ・ゾフィー・ムターの数多くの録音の中でも、とても良い演奏のものだと思う。

1-A面
ツィゴイネルワイゼン op.20(サラサーテ)
伝説曲 op.17(ヴィエニャフスキ)

1-B面
ヴァイオリン・ソナタ第4番ト短調『悪魔のトリル』(タルティーニ/クライスラー編)

2-A面
ツィガーヌ(ラヴェル)
タイスの瞑想曲(マスネ)

2-B面
カルメン幻想曲(サラサーテ)
子守歌ニ長調 op.16(フォーレ)

 
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
 録音:1992年11月、ウィーン、ムジークフェラインザール

Swscan01026

すでに完全にCDの時代になっていたものなので、約67分とLP1枚に収めるのには無理がある長さなので、2枚にし、1面あたり16~17分くらいとかなり余裕のあるカッティングになっている。CDとの一番の違いは、弦楽器の優しい響きが聴けることだ。

当時のドイチェグラモフォン4Dオーディオレコーディングという録音方式は、装置によっては高域がピーキーになりやすく、一部の人達から不評だった。私自身は、CDであってもドイツプレスの輸入盤であれば、そのようなことがなく聴ける良い録音だと思っていたが、LPだと弦の質感がCDよりも良くわかる。ウィーンフィルの弦がよりらしく鳴る。

Swscan01025

これは、見開きのジャケットの内側にあった写真。この写真は手持ちのCDのリブレットには無い。

001

CDとLPを一緒に写真に撮ると、LPの存在感がどれほどのものかわかる。お気に入りの演奏は、LP、CD両方持って、気分によってLPで聴いたりCDで聴いたりする。現代はそういう贅沢なことも出来るのだ。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2013年5月28日 (火)

ヤング ジャンゴ /ステファン・グラッペリ

Swscan01021

久しぶりにこのレコードを引っ張り出して聴いてみた。理由はアンプが新しく完成したので、様々な音楽を聴きまくっているから。これは、JAZZのレコードで、ステファン・グラッペリ(ヴァイオリン)、フィリップ・カテリーン(ギター)、ラリー・コリエル(ギター)、ニールス・ ヘニング・エルステッド・ペデルセン(ベース)という編成で、全て弦楽器である。

このアルバムを聴いて、ステファン・グラッペリのジャズ・ヴァイオリンが好きになった。この録音時、グラッペリは70歳を超えていたはずだが、音楽はとても快活で若い。

このアルバムはもちろんCDでも発売されたが、LPで聞いている。

Swscan01023

本当に聴きたい時、ここぞという場合にはLPで聴きたいから。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2013年5月24日 (金)

ハイドン 交響曲94番《驚愕》、101番《時計》/モントゥー、ウィーンフィル

Swscan01017

このLPレコードは、フランスの指揮者ピエール・モントゥー(1875~1964)の晩年の録音で、ウィーンフィルとのものの1枚である。

モントゥーは、どっしりとした造形美の中にフランスの指揮者らしくエレガントでちゃめっ気があるような演奏をしていてとても素晴らしい。

録音時、各楽章は通しで演奏され、現代の録音では当たり前の途中での細かい修正や編集などは行われていないそうである。それがまた、音楽を活き活きとさせている原因のひとつではないかと思う。それでいて、演奏に傷が無いのだ。

この録音は、モントゥーがRCAと契約していて、DECCAとのバーター契約によりDECCAと契約していたウィーンフィルとの録音がなされた。録音はウィーンに駐在していたDECCAの録音チームによって行なわれた。

つまり、このLPレコードはRCAから発売されたが、実質的に英DECCAのクオリティを持つ。そのようなわけで、オリジナル盤は米RCA LSC-2394だが、英国初出のDECCAプレスであるSB-2111の方を大事に持っている。

Swscan01019

米国RCAなら蓄音機のラッパを覗いている犬のマークがあるはずだが、英国ではEMIのマークであるので、犬のマークはない。

1970年代半ばになって、版権がRCAからDECCAに移った。そのため日本でも当時DECCA/LONDONの国内発売権を持っていたキングレコードからLONDONレーベルで再発盤が出た。

Swscan01018

この盤が実は、初めて買った驚愕、時計のLPレコードで、当時¥1500位だったと思う。国内でカットされたもので、輸入メタル原盤を使ったものではない。

現時点で、この2枚のLPレコードを聴き比べてみると、国内盤のLONDON盤もかなり音質が良いことがわかる。廉価盤であることもあって、中古盤屋では、場合によっては¥100~¥300くらいの箱に入っていることもある。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2013年5月21日 (火)

トスティ 歌曲集 / カレーラス、ミュラー、イギリス室内管

Swscan01013

Swscan01016

これは、1979年に録音された、ホセ・カレーラスのトスティ歌曲集である。上がオリジナルLPで、下が手持ちのCD。オリジナルLPといっても、アナログ末期のものなので、希少価値などない。ただ、CDに比べて音色や雰囲気が良く伝わり音質が良いので、処分しないで持っているのである。

・セレナータ
・秘密
・マレキアーレ
・私は死にたい
・魅惑
・別れの歌
・最後の歌
・暁は光から
・四月
・理想の女(ひと)
・夢
・かわいい口もと
・君なんかもう
・さようなら

どれも恋の歌であるが、カレーラスの声はやや軽くさわやか、ほんのりと甘い。このような曲にとても適していると思う。イタリア人ではないが、同じラテン系の血を引いているので、違和感はないし、良くあるテノールバカみたいな知性のないような歌い方ではない。だから、若い恋の真剣さみたいなものが感じられ、聴き手の胸を打つ。

後年、再録音されている曲目のものもあるが、この当時のような初々しさの残るような感じはない。でも、このCDは今は廃盤になっているようだ。もったいないと思う。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2013年5月17日 (金)

R・シュトラウス ドン・キホーテ/カラヤン ベルリンフィル フルニエ

Swscan00423

先日ご紹介した、カラヤン 1960s (82CD BOXSET)の中で、特に愛する盤が3枚ある。それは、レ・シルフィード/コッペリア、オペラ間奏曲集、そしてこのドン・キホーテ。

この盤は、オリジナルに近いLP盤も持っていて、この写真はそのジャケ写真だ。

Swscan00425

オリジナルに近い盤と書いたのは、このジャケット裏右下の表記が6/66であり、ほぼオリジナル盤が発売された頃と合致しているのだが、レーベルのチューリップ青輪の内側の特許の表記がMADE IN GERMANY BY DEUTSCHE GRAMMOPHON~で始まっているもので、丁度1966年ごろからこのようなレーベルが出てくる。しかし、この番号より後のものでも、それ以前のALLE HERSTELLER-UND~で始まる文章のものがあるから、この盤はオリジナル盤でないかもしれないから。

まあ、そんなことはどうでも良い。この盤はとてもコンディションが良く、ほとんどノイズなどない状態で聴けて、おまけに千円程度ととても安かったから大満足の盤だ。

001

この下の2枚は左がLPからCD-Rにしたもの、右がカラヤン 1960s (82CD BOXSET)の中の1枚。もともと内袋が無かったが傷が付かないように自分で入れたのだ。

音質は、LP>CD-R>CDの順。LPが一番音色が美しい。低域のFレンジはCDが一番勝っているものの、LPを聴いた後だとサラっとしすぎてかなり違いを感じる。

ベルリンフィルの緻密なアンサンブルに柔らかい音色のフルニエのチェロとカッポーネのヴィオラが映える。音楽による情景描写がここまで出来るものなのかという感じもする名演奏だと思う。

LPとCD、どっちが音が良いかは装置にもよると思うし、LPの場合には、機器の調整の巧拙でも差が出てくるから何とも言えない。また、この82枚を全てコンディションの良いオリジナルに近いもので集めようとすると途方も無いコストと手間がかかる。カラヤン1960sのシリーズは、他の1960年代のCDと比べて平均して上手くリマスターされ、良い音質を保っていると思う。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2013年5月14日 (火)

カラヤン 1960s (82CD BOXSET)

001

これは、昨年限定発売されたカラヤンの1960年代の録音のオペラ全曲盤を除いたドイチェ・グラモフォンのコンプリートセット。しばらくの間、品切れしていてそのまま廃盤になるのかと思っていたら、再プレスされ現在購入可能で、実勢価格も以前と変わっていない。強力にお勧めする。

このセットは良く出来ていて、ドイツプレスの盤がオリジナルLPの紙ジャケットに入っていて1枚あたり200円以下という破格である。しかも音質は悪くない、むしろ積極的に良い、と言っても良いと思う。安かろう悪かろうというセットでは決して無い。持っていれば、一生の宝になる、少なくとも私はそう思う。

オリジナルLPもしくはオリジナルに近いLPも持っているものがあるが、そういう盤と比較しても、音質的に聴き劣りしないものもある。

カラヤンの1970年代のセットは韓国プレスのセットが数ヶ月前に発売されたが、ドイツプレスのものが発売になるという予告が出た。待っていて良かった。こちらもドイツプレスのセットを買おうと思う。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

 

| | コメント (2)

2013年5月10日 (金)

ミッション / チェチーリア・バルトリ(2LP)

Swscan01006

これは、昨年限定で発売された2枚組のLPレコードで、180gの重量盤のセットである。

Swscan01007

アゴスティーノ・ステッファーニ(1654-1728)という、バッハやヘンデルより少し前の作曲家のオペラアリアを集めたもの。現在ではほとんど忘れ去られたというような曲ばかりだが、そういったものを掘り起こして聴けるようにしてくれたことは有り難い。全て、初めて聴くものばかりである。

私は、チェチーリア・バルトリのDECCA録音のものは、1980年代終わりごろのデビュー盤から買って聴いているが、彼女がイタリア・バロックオペラにおける現代最高のメゾ・ソプラノであることは間違いない。こういう忘れ去られたものが脚光を浴びれば、バロックオペラのブームが来るかもしれない。

こういったマイナーなものをLP化して発売してしまったことも興味深い。ただ、スキンヘッドのジャケ写真はあまり宜しくない。美人が台無しである。

音質は、とても良い。ただ、CDではなくわざわざLPで聴く価値があるかというと微妙なところで、よほど良いレコードプレーヤーを持っていないとCDより良い音質で聴くのは難しいのではないかと思う。ただ、LPレコードの良さは大きなジャケットの存在感、解説書も大きく歌詞を載せたリブレットも大きく見やすいことなどだ。LPがCDより少し値段が高い程度で入手できることは有り難い。プレスのコストや大きなジャケットの製作コストはCDよりも高く付くはずなので、リーズナブルな価格だといえよう。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2013年5月 7日 (火)

ルネ・マルタンのレ・ク・ドゥ・クール

Derenemartin_2

このCDは、先日、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013が開催された時に会場の東京国際フォーラムのCD売り場で購入したもの。

            内容は、全曲とも2013年2月にフランスのナントで開催されたラ・フォル・ジュルネで演奏されたもののライヴ録音。

Swscan01003_2
観客の咳などのノイズも混じるし、一瞬録音レベルが変化してしまうような部分もあるが、どの曲も演奏水準は高い。ライブならではの熱気を感じる。音質はライブ録音として水準に止まる。

このCDには、ルセロ・テナのカスタネットが入った曲が3曲入っている。そのうちヒメネス《ルイス・アロンソの結婚式から》は、私が聴いたコンサートでも演奏された。演奏会場では、コンサート終了後、「あんなカスタネット、人間業じゃないわね。」という驚嘆の声も聞かれたくらいで、観客の反応はすこぶる良かった。

ルセロ・テナが主役のCDは現在、発売されていない。こんな凄い人なのに。これは、とっても不思議に思えるのだ。レコード会社が復刻しないのなら、タワー・レコードさんあたりが昔のルセロ・テナのスペイン・イスパヴォックスの音源などをCDで復刻してくれたなら嬉しいのだが・・・・。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2013年5月 2日 (木)

ウォルトン 歌劇「熊」全曲 / ロックハート、イギリス室内管弦楽団他

Swscan01000

先日の月曜日は祭日でお休みだったので、地元の町の中古レコード屋さんを覗いてみた。この中古屋さんは、クラシックのLPレコードは原則買取しない。以前、断られたことがある。

しかし、普通にジャズ、ロック、ポピュラー、歌謡曲などのLPレコードは大事に棚に置かれていた。クラシックのLPレコードの在庫はまだあって、床に段ボール箱が置いてあって、そこに無造作に入れられていた。在庫処分なのだろう。ろくなものは無いだろうなと思いながら見ていくと、東京でも100円のエサ箱に当たり前に入っている国内盤に混じって、こんなLPレコードがあった。

Swscan01001

レコード盤を検盤して驚いた。これは英国EMIの初版盤である。クレンペラーの「マーラー 大地の歌」などのオリジナル盤と同じレーベルデザインだ。

ウォルトンは、オペラを2曲書いているが、そのうちの1つが「熊」である。ロシアのチェーホフの笑劇を原作にしたもので、1960年代に作曲されたものとしては、わかりやすく、しかも面白く聴けるオペラだ。このLPレコード、525円。初期盤屋さんでは、売れる物しか仕入れないから、探してくれと頼まない限り手に入れることは難しいし、もちろんこんな値段では買えない。

このLPレコードのジャケットの右上の犬マークは、買った時には黒マジックインキで塗りつぶされていた。アルコールで丁寧に拭いたらこのように綺麗に落ちたのだ。おそらく、この盤は1970年はじめ頃に新品で輸入されたもの。それを持ち主が私が買った中古屋さんに引き取ってもらったものだろう。こんなマイナーなオペラの演目のLPレコードをオリジナル盤で持っていた人が、この町に居たことが凄い事だと思っている。

時々あるのだ。こういうものが、大都会でない地方の普通の中古屋さんにあることが。欲しい人には宝物でも、この曲に興味が無ければただのゴミだが、このLPレコードはゴミでは済まされない。音質も、この当時のEMIのオリジナル盤らしく声が濃く聴こえ非常に良い。

作曲家ウォルトンについてはこちらが参考になる。

http://www1.tcat.ne.jp/eden/FC/walton.htm

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »