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2013年12月

2013年12月27日 (金)

27の小品 / ヒラリー・ハーン

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これは、ヴァイオリニストのヒラリー・ハーンがアンコールピース用に17ヶ国26人の現代作曲家にヴァイオリンとピアノのためのアンコール・ピースを委嘱した26曲と公募作品1つを収めた2枚組のCDで、先月発売されたばかり。

[CD 1]

01. フランギス・アリ=ザデー (1947): 衝動
02. 佐藤聰明 (1947): 微風
03. ドゥ・ユン (1978) : 虎がハマナスに出会う時
04. デイヴィッド・ラング (1957) : 軽運送 
05. ブン=チン・ラム(1954): 秋の孤独
06. ポール・モラヴェク (1957) : ブルー・フィドル
07. アントン・ガルシア・アブリル (1933) : 第3の溜息
08. アヴネル・ドルマン (1975) : 記憶ゲーム
09. デイヴィッド・デル・トレディチ (1937): 告別 
10. メイソン・ベイツ: (1977) フォードの工場 
11. エイノユハニ・ラウタヴァーラ (1928) : ささやき
12. ジリアン・ホワイトヘッド (1941) : トルア
13. リチャード・バレット (1959) : 陰(かげ)
14. ジェニファー・ヒグドン (1962): エコー・ダッシュ

[CD 2]

01. クリストス・ハツィス (1953) : 終焉 
02. ジェフ・マイヤーズ (1977): カウアイ島の腹立たしい鳥たち 
03. マーク・アントニー・ターネジ (1960) : ヒラリーのホーダウン 
04. ヴァレンティン・シルヴェストロフ (1937) : 2つの小品
05. カラ・ラムナス (1967) : アーラープとタラナ 
06. レラ・アウエルバハ (1973) : 記憶よ、語れ 
07. ティナ・デヴィッドソン (1952) : 地上の青い曲線 
08. エリオット・シャープ (1951) : 眼内の嵐 
09. 大島ミチル (1961): メモリーズ
10. ジェームズ・ニュートン・ハワード(1951): 133… を下らないテンポで
11. ニコ・ミューリー (1981) : 2声 
12. セレン・ニルス・アイヒベルク (1973) :浮揚
13. マックス・リヒター (1966) : 慰撫

ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
コリー・スマイス(ピアノ)
録音: 2012年5月、2013年2月 ベルリン

これらの曲は現代作品であり、良いものと駄作が混在している感じがする。後の時代まで残るものと、忘れ去られてしまうような駄作が混じっていると思う。日本人作品では、. 佐藤聰明 (1947): 微風が静かな感じで趣が感じられた。ジェニファー・ヒグドン (1962): エコー・ダッシュは、まるでジャズのような曲。うるさく感じる曲もあれば静かな曲もある。いずれにせよ、委嘱新作を集めて演奏し、CDにしてしまうことはとても意欲的である。

ヒラリー・ハーンがどのような演奏をし、どのようなCDを出すのか、これからも見守りたい。尚、輸入盤を通販で買ったが、通常のドイチェグラモフォンのCDだとヨーロッパ盤だが、これはアメリカ盤だった。

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2013年12月24日 (火)

フィエスタ / ドゥダメル、ヴェネズエラ、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ

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このCDは、ベネズエラの首都、カラカスでの2008年のライヴ録音で、全てアメリカ大陸出身の作曲家の音楽である。非常にリズミックで、中南米特有のラテン的な感じのする曲も多い。

収録曲

シルベストレ・レブエルタス(1899-1940 メキシコ) センセマヤ
イノセンテ・カレーニョ(*1919 ベネズエラ)  交響的変奏曲 『マルガリテーニャ』
アントニオ・エステベス(1916-1988 ベネズエラ)  平原の真昼
アルトゥーロ・マルケス(*1950 メキシコ)  ダンソン 第2番
アルデマーロ・ロメーロ(1928-2007 ベネズエラ) 弦楽のための組曲 第1番(管弦楽版)から『フーガ・コン・パハリージョ』
アルベルト・ヒナステラ (1916-1983 アルゼンチン) バレエ『エスタンシア』から舞曲 作品8
 1.農園で働く人々
 2.小麦の踊り
 3.大牧場の牛追い人
 4.終幕の踊り(マランボ)
エベンシオ・カステジャーノス(1915-1984 ベネズエラ)   交響組曲『パカイリグアの聖なる十字架 』
レナード・バーンスタイン(1918-1990 アメリカ)   『ウェスト・サイド・ストーリー』から「マンボ」

このCDを買った理由は、2009年の東京のコンサートでのアンコールでのバーンスタインの「マンボ」をユーチューブで観たから。これは、凄い演奏だ。その熱狂をこのCDで良い音質で味わえる。

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2013年12月20日 (金)

ヴェルディ アリア集 /ネトレプコ、ノセダ、トリノ王立歌劇場管弦楽団

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今年は、ヴェルディ生誕200年の年であったが、めぼしい新録音のオペラ全曲盤CDは無かった。しかし、昨年録音され今年発売されたこのオペラアリア集は素晴らしい。

収録曲

歌劇『マクベス』~勝利の日に私は出会った
歌劇『マクベス』~来たれ、急いで
歌劇『マクベス』~地獄の使いどもよ
歌劇『マクベス』~日の光が薄らいで
歌劇『マクベス』~消えてしまえ、このしみよ
歌劇『ジョヴァンナ・ダルコ』~ここに、ここに!
歌劇『ジョヴァンナ・ダルコ』~おお予言の森よ
歌劇『シチリア島の夕べの祈り』~アリーゴ、ああ、心に語れ
歌劇『シチリア島の夕べの祈り』~ありがとう愛する友よ
歌劇『ドン・カルロ』~世の空しさを知る神
歌劇『トロヴァトーレ』~もういいわ
歌劇『トロヴァトーレ』~恋は薔薇色の翼に乗って
歌劇『トロヴァトーレ』~ミゼレーレ、主よ憐れみたまえ
歌劇『トロヴァトーレ』~私よりも、あなたを強く愛している者が

ここで気になるのが、ネトレプコがついにマクベス夫人のアリアを歌ったことだ。マクベス夫人は、よりスピントでドラマチックな歌い方が出来ないといけないのだが、歳をとってより重厚で力強い表現が出来るようなって、マクベス夫人も彼女のレパートリーとなったのだと思う。ここで聴かれる歌は、現代最高のヴェルディ・ソプラノであり、どれも素晴らしい。ネトレプコの声は美しいがやや陰りがあり、苦悩や不安な心情が聴き手に良く伝わる。

そして、音質がとても良いのだ。現在のドイチェ・グラモフォンのCDの中でもかなり良いものだと感じた。そして、この音源が来年、2枚組のアナログLPとしても発売される。こちらも買うつもりである。

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2013年12月17日 (火)

マーラー 交響曲6番 / バルビローリ、ニューフィルハーモニア管(オリジナルLP)

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今年は、CDだけでなく新品の復刻重量盤LPも沢山発売されたのでLPもかなりの数購入したが、昔のオリジナル盤を含む中古盤の購入は減った。そんな中で手に入れたオリジナル盤で特に印象深かったものが、この盤だ。

2枚組で、1~3面までがマーラー 交響曲6番、4面にリヒャルト・シュトラウスの「メタモルフォーゼン」が入っているもので、1968年発売、ハーフムーン・レーベルのオリジナル盤。

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この盤は、数年前まではとても希少で高価だったので手が出なかったのだが、シングルレイヤーのSACD盤が出たためなのか、最近は時折、中古市場でみかけるようになった。またしばらくしたら入手困難になるだろうと思い、購入を決断した。

マーラー6番の演奏は、極めて遅いテンポであるが旋律をよく歌わせてねちっこいところがない。暖かく感動的な演奏だ。オーケストラのニューフィルハーモニア管も上手い。遅い演奏でもバーンスタインとはかなり趣が異なる。

弦セクションだけで演奏されるリヒャルト・シュトラウスの「モタモルフォーゼン」も同じように暖かみを感じる演奏で、バルビローリはどんな曲でも弦セクションの旋律を大事にするような指揮をするのだが、この曲も例外ではない。

これで、バルビローリのEMI音源のマーラーの交響曲の英国盤は3つとも揃った。復刻CDやSACDの音質も良くなっているが、オリジナル盤をきちんと再生した状態も趣があって良い。

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2013年12月13日 (金)

ストラヴィンスキー 《ペトルーシュカ》からの三楽章、プロコフィエフ ピアノソナタ7番 ポリーニ (Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

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これは、今月発売されたばかりのEsoteric SACD/CDハイブリッド盤で、マウリツィオ・ポリーニのピアノによるストラヴィンスキー 《ペトルーシュカ》からの三楽章と、プロコフィエフ ピアノソナタ7番が収められたもの。通常CDではウェーベルンとブーレーズが入っていたが、このディスクではオリジナルLPの組み合わせどおりになっていて、全収録時間が32分というもの。賛否両論あろうが、私はオリジナルLPのカップリングそのままの方が良いと思う。

この演奏は、1960年にショパンコンクールで優勝し、10年の沈黙ののちに満を持して初めてドイチェ・グラモフォンに録音されたもので、明晰でテクニック抜群なポリーニのピアニズムが最大限に発揮されたもの。この復刻盤では通常CDや従来のLPレコードよりもワイドレンジになっており、今まで聴き取れなかった音も聴き取れるような感じだ。もともと残響は少ない録音だが、音場も広がっている。それがややピアノが遠く感じられるように聴こえるが、全く違和感はない。とても良い復刻であると思う。

手持ちに1992年に復刻された180gの重量盤のLPレコードがあるが、Esoteric SACD/CDハイブリッド盤の出現でお役御免である。このLPは近いうちに処分されることになる。

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2013年12月10日 (火)

ドヴォルザーク チェロ協奏曲/フルニエ、セル、ベルリンフィル(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

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これは、今月発売されたばかりのEsoteric SACD/CDハイブリッド盤で、ドヴォルザーク チェロ協奏曲と、フリードリッヒ・グルダがピアノを弾いているベートーヴェン チェロソナタ3番がカップリングされている。例によってCD層を聴いた印象を書いてみる。

ドヴォルザーク チェロ協奏曲は、柔らかくしなやかで深みがありそれでいて気品を備えた《チェロのプリンス》と言われていたフルニエのチェロと、ジョージ・セルに徹底的に鍛えられた鋼鉄のような引き締まった筋肉質のような弦セクションをはじめとする鉄壁のベルリンフィルが渾然一体となって織り成す、ピエール・フルニエの一世一代の名演奏である。この演奏を初めて聴いたのは、私が18歳か19歳の頃に¥500で見つけた中古レコードが最初だった。以来、LPやCDを何種類か買い替えながら30年以上愛聴してきた。

このオリジナル盤は、独奏者の柔とオーケストラの剛の対比がとてもよくわかる。今回、この音源がEsoteric SACD/CDハイブリッド盤として発売されることになり、とても嬉しい。

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SACD/CDハイブリッド盤の音質は、従来のCDよりもフルニエのチェロの音色がオリジナル盤のそれに近い。ただ、オリジナル盤で聴けた、バックのオーケストラのぴったり揃った鋼のようなソリッドに響く弦セクションも柔らかく緩く聴こえて若干違和感がある。それゆえに演奏そのものも若干緩く感じてしまう。繰り返すが、オリジナル盤だとオーケストラは彫りが深くピシっと締まったより剛直な感じがあって、独奏の柔らかいチェロと対照的なのだ。

SACD/CDハイブリッド盤では、オリジナル盤よりもFレンジが広く音場も横方向には大きく広がる。しかし、オリジナル盤ではフルニエの柔らかいチェロが前にあって、オーケストラは後方に展開する様がよりよく判るのである。ということで、オリジナル盤は絶対に手放せないという思いを強くした。

グルダとのベートーヴェンのチェロ・ソナタは、オリジナル盤は高価すぎて持っていない。全曲セットの通常CDと再発のLPがあるだけだ。LPと比較するとフルニエのチェロの音色は違和感無く、グルダのピアノは若干甘すぎる感じに聴こえる。ただし、通常CDの音質と比較すると驚くほど良くなっているのがわかる。いずれにしろ、かなり良い音に保たれた復刻盤であると言える。

気づいた事といえば、ドヴォルザーク チェロ協奏曲の録音データが間違っているのではないか? 1962年6月ではなく正確には1961年6月1~3日にベルリンのイエス・キリスト教会で録音されたものだ。これについて、状況証拠をお見せしよう。

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1960年代半ばまでのドイチェグラモフォンの西ドイツ盤のジャケット裏の右下には赤矢印のように、発行年月の表示がある。この部分を拡大してみよう。

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手持ちのオリジナル盤では、12/61と表示されているので1961年12月に発行されたLPレコードなのである。だから、このSACD/CDハイブリッド盤の1962年6月録音という表記はおかしい。

尚、このSACD/CDハイブリッド盤に付属されていた白黒で印刷された紙のチェロの絵のジャケットのLP盤も持っている。こちらは再発盤である。貼られているステッカーの種類や位置まで付属された写真のものと同じである。

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ジョージ・セル指揮のドイチェグラモフォン盤は他にあるかは知らない。私の知る限りジョージ・セルがベルリンフィルを振った唯一の録音である。

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2013年12月 6日 (金)

ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲、他 /ムター、ホーネック、ベルリン・フィル

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これは、今年10月に発売されたアンネ・ゾフィー・ムターのヴァイオリン独奏によるCDで、ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲、ロマンス、マズルカ、ユーモレスクが収められている。このうちクライスラー編曲のユーモレスクだけは池場文美によるピアノ伴奏である。

このCDは、CDだけの通常のプラケース仕様のものと、DVDが付属したデジパック版が併売されているが、私は後者を買った。数年前に発売されたメンデルスゾーンのCDを買った時に付属していたDVDがとても良かったからだ。今回のセットもDVD付きを買って良かったと思っている。

ムターのヴァイオリンは、メンデルスゾーンの時のようにロマンチックすぎることはないが、ムターならではのふくよかな節回しで美しく聴かせる。やはり今がキャリアとしてピークを迎えているヴァイオリニストらしい芸術である。

CDの方は2013年6月のスタジオ録音だが、DVDは2013年2月のベルリンフィルハーモニーでのライヴ収録で、ヴァイオリン協奏曲、ロマンスが収められている。真っ赤なドレスで登場したムターのヴァイオリン演奏がアップで見られるというのと、指揮者だけでなく時々バックのオーケストラの奏者も映るが、コンサートマスターの樫本大進やフルートのエマニュエル・パユも出てきて、ベルリン・フィルらしい精密なアンサンブルが聴け、かなりエキサイティングである。

もし買うなら、このセットは是非ともDVD付きの方をお勧めする。

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2013年12月 3日 (火)

ブラームス チェロソナタ 他 /ガイヤール他

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収録曲

ブラームス:
・チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 op.99
・チェロ・ソナタ第1番ホ短調 op.38
・クラリネット三重奏曲イ短調 op.114

オフェリー・ガイヤール(チェロ/フランチェスコ・ゴフリラー、1737年)
ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン(ピアノ)
ファビオ・ディ・カソラ(クラリネット)

録音:2012年

チェロのオフェリー・ガイヤールは、少し前にバッハの無伴奏チェロ組曲のCDがリリースされ、それがとても良かったので、これも買ってみた。このCDは2人ないし3人の息がぴったり合っていてとても良い演奏になっている。チェロソナタではシュヴィッツゲーベル=ワンのピアノは、チェロを支えつつ、なおかつ激しい部分では美しさが際立つ。また、出色なのはクラリネット三重奏曲で、クラリネットが柔らかくチェロやピアノにからんで、極上のブラームスの世界に引き込む。

音質は通常のメジャーレーベルの最新録音CDを上回っている。何しろ楽器の音色が美しく、なおかつ残響が自然。

このCDも今年買った新しい録音のCDの中では印象に残るものである。

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