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2014年1月

2014年1月31日 (金)

ブルー・バートン /アン・バートン

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昨年の秋にソニー・ミュージック・エンターテイメントからBlu-specCD2で、オランダの女性ジャズヴォーカルのアン・バートンのアルバムCDが2タイトル発売された。そのうちの1枚がこのブルー・バートン。

1999年のDSDリマスタリングなので新たにリマスターされたものではないが、Blu-specCD2なので普通のCDプレーヤーで聴くと従来のCDよりは落ち着いた音質になっているようである。

このアルバムは1967年初出で、アン・バートンの公式のデビュー盤。バックはピアノトリオで、ジャズのスタンダードを歌っているものだ。美しく情感豊かだが度が過ぎるようなことがなく、落ち着いている。何度も聴きたくなるような音楽だ。ジャズ・ヴォーカルのスタンダードの1枚として持っておきたいと思っていたが、LPで買おうとすると国内盤の中古でも結構高い。オランダの初版盤なんかだともっと高価になってしまうので、私はこのCDで良しとする。

これが、¥1890。国内盤としては普通の値段であり、SACDのようにプレミアム価格ではないところも好感が持てた。

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2014年1月28日 (火)

ストラヴィンスキー 兵士の物語/マルケヴィッチ、アナサンブル・ド・ソリスト

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私の「兵士の物語」の愛聴盤は2つある。1つがこのマルケヴィッチ盤、もうひとつが、米エヴェレストから発売されたストコフスキー盤だ。このマルケヴィッチ盤は、晩年のコクトーが語りをやり、ジャケットの絵も書いた。

マルケヴィッチらしい切れ込みの良い音楽作りで管楽器が非常に冴えている。どんな奏者なのかとメンバーを見たら、トランペットはモーリス・アンドレが吹いていた。1962年の録音だが、輸入盤のLPで聴くと、音質的にも第一級のもので、オーディオ的にも満足できる。

「兵士の物語」は、初演時に予算がないので、少ない奏者で最大限の効果が出るように音楽が作られた。しかし、そのアンサンブルは驚異的で、ストラヴィンスキーはやっぱり20世紀最高の作曲家だったことに疑いを抱かない。

この曲、良い語り手を得て日本語で上演すれば、とてもうけると思うのだが。聴き始めると、最後まで止められない。独特の滑稽なリズム感が忘れられない。

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2014年1月24日 (金)

ロッシーニ 歌劇「アルジェのイタリア女」全曲 アバド、ウィーンフィル 他

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先日、イタリアの指揮者クラウディオ・アバドが亡くなった。アバドが現代の大指揮者だったことには異論はないが、特にロッシーニのオペラを振らせたら、この人の右に出る者は居なかったと思う。先月発売されたEsoteric SACD/CDハイブリッド盤の4グレイト・オペラズ9枚組の中にも1971年録音の極めつけの「セビリャの理髪師」が入っていたが、この1987年録音の「アルジェのイタリア女」も良い。ということで、このオペラを聴きながらアバドの冥福を祈ろうと思う。

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海賊によってすんでのところでアルジェの太守と結婚させられそうになったイタリア娘のイザベッラらが、機知を働かせて奴隷として太守に仕える恋人リンドーロとともに見事に逃げ出すというお話だが、ロッシーニらしい快活で美しい旋律が次から次に出てくる。イザベッラを歌っているアグネス・バルツァはこの役を得意にしていたし、他のキャストも申し分ない。

このCDは、1987年録音のものとしてはかなり音質が良い。実は、20年以上前のオーディオ試聴会で、すでに亡くなって久しい山中敬三さんがこのCDを持ってきてかけてくれたのを今でも覚えている。そして、その時に、従来のCDには入っていないような音もこのCDには入っている、みたいなことをおっしゃっていた。それで、自分で買ってみて演奏が気に入って、今でも大事に持っている。

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2014年1月21日 (火)

ブルックナー 交響曲 4番 /クレンペラー、フィルハーモニア管(Testament180gLP)

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クレンペラー/フィルハーモニア管が1963年に録音し、1965年に発売されたLPの復刻盤である。復刻盤が発売されたのは10年位前だと思うが、現在も廃盤にならず新品が入手できる。

ステレオ録音時代のクレンペラーは、極めて遅いテンポで重厚にスケール大きく演奏される場合が多いが、この録音では、むしろ早いテンポでキビキビと音楽が進んでいく。ある意味、ロマンティックではない。しかし、重厚さ、クールでいて情熱的なのはクレンペラーならではの解釈だと思う。ベーム/ウィーンフィルの柔らかくロマンティックな演奏とは大きく異る。

音質は、CDで聴くのとは、音の厚みや弦楽器の質感が良い。このLP1枚買う方が、交響曲第4、5、6、7、8、9番が入った6枚組のBOXのCDセットを買うよりも高いのだが、それなりの見返りはある。

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2014年1月17日 (金)

ヴェルディ 歌劇「オテロ」から 柳の歌、アヴェマリア  ガブリエラ・ガッティ(ソプラノ)

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Era piu calmo?  ご主人様の心はずっと静まりましたでしょうか?

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Willow Song 柳の歌

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アヴェ・マリア

以上は、2枚4面セットの30cmSPレコード(78回転盤)で、1930年代の英国HMV盤。お正月に9枚4組のオペラ全曲盤のEsoteric SACD/CDハイブリッド盤を聴き、続いて新録音のネトレプコのヴェルディ アリア集のLPを聴いて、俄然イタリア・オペラ漬けが嵩じ、古いSP時代のイタリア・オペラのアリアを適当に蓄音機で聴いてみた。このSP盤は数年前に適当にまとめて買った中にあったもので、半ば偶然に入手したものだ。

ガブリエラ・ガッティ (1908 年 7 月 5 日 - 2003 年 10 月 22 日)はイタリアのソプラノで1930年代に主にイタリアの歌劇場で活躍した。ヴェルディ「オテロ」のデズデモナも彼女の当たり役だった。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーのサイトでは、ヴェルディ「ナブッコ」(フェネーナ)、モーツァルト「フィガロの結婚」(伯爵夫人)いずれも(プレヴィターリ指揮)や、ベートヴェンの第9交響曲(スカラ座・トスカニーニ指揮)がリストアップされていた。しかし、このSP盤は見当たらず、現在、復刻CDで出ているのかは不明。

この盤、伴奏はロンドン交響楽団だが、D.B6712~13 の3面の柳の歌までがヴィンセンツィオ・ベレッツァ指揮で、D.B6713 4面のアヴェ・マリアはアルベルト・エレーデが指揮している。指揮者が違うのだ。あくまで指揮者は伴奏であるという当時のスタイルが垣間見える。

SP盤なので現代の録音から比べたら音は貧しい。しかし、不思議と声は聴きやすく、どんなふうに歌っているのかはよく判る。彼女の声は優雅で叙情的な感じがかもしだされ、デズデモナの哀愁を切々と聴かせてなかなか良い。現代は、誰でも録音してCDを発売するのは容易なので2流3流の演奏家もCDを出せるのだが、SP盤の時代には、よほど巷での評価が高い限られた演奏家しかレコードを出すなどということは出来なかった。HMV(EMI)という老舗のメジャー・レーベルでは特にそれは言えただろう。

10年ちょっと前、古いSP盤を貰いポータブルの蓄音機を借りて聴いたことがきっかけで、HMV157という蓄音機を入手することにまで発展し、100年以上前に発売された片面盤を沢山集めたり、この盤のようにCDでの復刻盤の入手が難しいものも聴くようになって、随分と古い録音のものの良さが判るようになったと思う。感覚として、1930年代半ば以降のSP録音というのはかなり音質は良く、少なくとも1950年代初め頃のLP最初期の録音より音質が良く聴きやすいものが多く、この盤も例外ではない。

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2014年1月14日 (火)

ヴェルディ アリア集 /ネトレプコ、ノセダ、トリノ王立歌劇場管弦楽団(2枚組180g重量盤LP)

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先行してCDが発売された後、年末になって2枚組のLPが発売されたので、これも買ってみた。2枚組で¥3300程度なのでむちゃくちゃ高価というわけではない。002

全部で1時間足らずのものを2枚4面にカットしているので、線速度の遅くなる内周部を使っていないので非常に音質が良い贅沢なLPレコードだ。特に、3面は歌劇『ドン・カルロ』~世の空しさを知る神 10分22秒の曲だけが入っている。

収録曲はCDと全く同じなのだが、LPレコードだと声の質感がよりしなやかで実在感がある感じがする。かなりのハイクオリティな音質である。パッケージとしての存在感もCDとは比べ物にならない。尚、この音源は、e-onkyo musicで96K/24bitのハイレゾが¥3000でダウンロードできる。きちんとハイレゾ再生が出来る環境にあるならこれも買ってそれぞれのメディアでどのように音質が違うのか聴き比べて見たい気もする。

音楽的には、非常に素晴らしい。ネトレプコの美しいがやや暗くて影のあるような声が、これらヴェルディのアリアとマッチしていて、現代最高のソプラノの一人であることを実感できる。

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2014年1月10日 (金)

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲1番、ラロ スペイン交響曲/フェラス、ジュスキント、フィルハーモニア管(Testament Classics 180gLP)

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これは、昨年11月30日に発売されたTestament Classicsの180gLP。Testament ClassicsはEMIの昔のクラシックの録音のものを1990年代から180g重量盤LPとして復刻発売している。特に、オイストラフ、コーガン、レビン、フェラス、ミルシテインなどのヴァイオリニストの協奏曲が多い。主宰している人が元EMI関係者だったということもあるのだろう。

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この録音は1958年のステレオ初期録音で、オリジナル盤はむちゃくちゃ高価。オリジナル盤の番号のHMV ASD314で検索すると、国内の初期盤店では軒並み10万円以上である。それだけ希少だということだろう。そんな音源をアビイ・ロード・スタジオでリマスター、カッティングを行って復刻LPを発売してくれたことに対して一人のアナログLPファンとして嬉しく感じる。

クリスチャン・フェラスは1960年代に、カラヤン/ベルリンフィルと、ベートーヴェン、ブラームス、シベリウス、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を録音しているが、ブルッフとラロは無い。それ故にこの録音はより貴重だと思うし、シルベストリ/フィルハーモニア管とカラヤン/ベルリンフィルのチャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲を聴き比べると前者の方がフェラスのヴァイオリンがより活き活きと躍動して優れた演奏のように聴こえる。

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲1番は、フェラスのヴァイオリンの美しさが特に弱音で際立ち、洗練された美的特徴が活かされている。ラロは、ダイナミズムに溢れまだ20歳代であったフェラスの躍動感ある演奏が楽しめる。ワルター・ジュスキントは的確な指揮で盛り上げており、いずれも質の高い演奏だと感じる。

音質は1958年録音とは思えないクオリティであり、この時代の通常の復刻CDとは比較にならない。Testament ClassicsのLPは1990年代の頃よりも鮮度が高まったような音質になっていて間違いなく復刻技術も向上している。プレス工場も1990年代のものとは違うところでプレスしているようである。

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2014年1月 7日 (火)

4グレート・オペラズ(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)9枚組

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Esotericは、毎年1点のペースで組物BOXのSACD/CDハイブリッド盤を発売している。今回は、ドイチェ・グラモフォンとデッカ音源のオペラを4タイトルまとめて9枚組とし、1500セット限定で出した。発売予定は12月15日だったが、何か問題が生じたのか直前になって発売が延期になり、私が入手したのは12月30日頃であった。なので、お正月には、このセットを聴いて存分に楽しんだ。

これらのオペラは、全てイタリア語で歌われているというのが共通しているが、それ以外には特別にシリーズ化する意味は見出だせない。しかし、これら4タイトルのオペラ録音は、1960年代終わりから70年代における名盤ばかりであるというだけでなく、現時点でも、まずこれらのオペラで最初に聴きたいものばかりだ。私はイタリア・オペラが好きなので、この企画は非常に有りがたかった。

すでにアナログLPでもCDでも所有しているものばかりなのだが、通常CDと比較すると、どれも音場はより広く展開し、弦や声の質感のきめが細かく自然な音で聴ける。SACDプレーヤーを持っていないので、例によってCD層を聴いた感想である。

モーツァルト「フィガロの結婚」 ベーム/ベルリン・ドイツ・オペラでは、ヘルマン・プライのバリトンの声が非常にリアルで、今まで聴いていた通常CDがちょっと荒っぽく聴こえる。

ヴェルディ「椿姫」 クライバー/バイエルン国立歌劇場でも、手持ちに2種類ある従来CDいずれよりダイナミックレンジも広くなってキメが細かい。

ロッシーニ「セビリャの理髪師」アバド/ロンドン交響楽団は、オリジナル・ビット・マッピング・リマスター盤が発売された1990年台終わりごろに、CDの音質に満足してオリジナル盤を処分したが、その従来CDが古臭い音質に聴こえる。

プッチーニ「ラ・ボエーム」カラヤン/ベルリンフィルは、今まで1980年台終わり頃にリマスターされたCDとオリジナルLPを持っていたが、いずれも処分するつもりだ。

このEsoteric SACD/CDハイブリッド盤 9枚組は、対訳は付いていない。対訳を付けたらもっと高価になってしまうと思うので、これで良いと思う。これらのオペラは他にも違う録音のLPやCDをいくつも持っているので、リブレットが無くても困らない。

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