« ベルリオーズ イタリアのハロルド / バーンスタイン フランス国立管弦楽団 マッキネス | トップページ | ビゼー 歌劇「カルメン」全曲 /ラトル、ベルリンフィル、コジェナー、カウフマン他 »

2014年2月14日 (金)

プッチーニ トゥーランドット /カラヤン、ウィーンフィル

Swscan00106

これは、1981年に録音され翌年発売されたカラヤン/ウィーンフィルの「トゥーランドット」全曲のLPレコード。デジタル録音なのでCDで聴けば良いじゃないかと思われるかも知れないが、デジタル録音初期のものに、CDよりもLPで聴いた方が音質が良いものもある。

Swscan00108

このLPレコードは、私の最も愛する「トゥーランドット」ではない。一番好きなのは、ラインスドルフが指揮した、ビルギット・ニルソンのトゥーランドット姫、ユッシ・ビョールリンクのカラフ王子、レナータ・テバルディのリューによるRCAのステレオ初期録音のものだ。しかし、このカラヤンの「トゥーランドット」は、これでもかというほど管弦楽が美しい。特に弱音の美しさが際立っている。プッチーニの音楽というのはこんなにも美しかったのだと再認識させてくれる演奏である。ゆえに歌手が主役の録音というより、やはり指揮者カラヤンのグランドオペラ「トゥーランドット」だ。

歌手配役については、トゥーランドット姫は本来ならもっとドラマチックな声のソプラノを起用するのが普通であるので、リリコなカティア・リッチャレッリが歌っているのにちょっと違和感がある。この当時なら、例えばエヴァ・マルトンなんかがトゥーランドット姫の当たり役だった。それでも、管弦楽の弱音の際立った美しさを考えると、パワーあふれるドラマティコを起用しなかったカラヤンの意図も理解できる。配役は、端役まで良い歌手で固められていて、まさに帝王カラヤンの面目躍如である。

リブレットに載っていたリッチャレッリの写真。ほぼLPレコードのジャケットサイズなので、CDの大きさでの印象とは異なる。

Swscan00110_2

解説が豪華なのと、端役に至るまで配役の顔写真がリブレットに載っていて、CDのリブレットのように小さすぎることがない。

Swscan00109

この写真の中で、私個人が注目したのはひげをたくわえたジークムント・ニムスゲルン。ドイチェ・ハルモニアムンディのペルゴレージ「奥様女中」1968年録音のLPでの写真ではひげが無い。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-882a.html

現在では、配役も含め、これだけ自分の意思を通してオペラの全曲盤を録音できる指揮者など居ないだろう。最近では、オペラの録音はライヴが中心で、しっかりしたスタジオ録音というのはあまり無い。それだけに貴重な録音だと思う。

この「トゥーランドット」はそうでもないが、最近、デジタル録音の1980年代以降に録音された音源のLPレコードの中で中古相場が異常に高くなっているものがある。バーンスタインのマーラーなんか物凄い値段だ。CD時代に移り変わろうとしていた時代なので、LPの発売枚数が少ないことと、CDで聴くよりもLPで聴いた方が音質が良いという人が求めるからだろう。変な世の中になったものだ。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

|

« ベルリオーズ イタリアのハロルド / バーンスタイン フランス国立管弦楽団 マッキネス | トップページ | ビゼー 歌劇「カルメン」全曲 /ラトル、ベルリンフィル、コジェナー、カウフマン他 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ベルリオーズ イタリアのハロルド / バーンスタイン フランス国立管弦楽団 マッキネス | トップページ | ビゼー 歌劇「カルメン」全曲 /ラトル、ベルリンフィル、コジェナー、カウフマン他 »