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2014年3月 4日 (火)

インテグラル / パコ・デ・ルシア(26CDセット)

偉大なギタリストであるパコ・デ・ルシアが2月26日にメキシコで心臓発作のために亡くなった。66歳だった。

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これは、2003年に発売されたパコ・デ・ルシアの26枚組CDセットで、まだ16歳だった1964年の録音から1998年のLUZIAまでの25枚に、1964年から1999年までに録音された未発表録音を集めた1枚を加えたセット。この後、パコ・デ・ルシアは2004年と2012年にアルバムを出している。尚、スーパーギタートリオによる「フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ」、「パッション・グレイス・アンド・ファイアー」と、カマロン・デ・ラ・イスラなどのカンテの伴奏をしたアルバムはこのセットには含まれていない。

一般にはスーパーギタートリオによる「フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ」が有名であるが、このセットを順番に聴いていくと、16歳ですでに驚くべきギターテクニックを持っていたことや、時代を下るにしたがって音楽性が変化していくのが良くわかる。

彼の音楽の時代を3つに区切るとすれば、「フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ」以前と、ジャズ、ポップス、フュージョンのミュージシャンから影響を受けた「フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ」を代表とする70年代後半から80年代中盤まで、80年代後半の「シロッコ」以後のフラメンコに戻った時代に分けられる。フラメンコであっても、「フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ」以前と、「シロッコ」以後では全く異なる。

パコ・デ・ルシアのCDで最高傑作は何かと尋ねられたら、私は「シロッコ」と答える。やや難解かもしれないが、現代のフラメンコ・ギタリストで、この作品の影響を受けていない人は居ないと思う。古典的なフラメンコからポップスの要素を含んだ現代のスタイルのフラメンコに変貌した最初の作品であり、革命的なフラメンコ・ギターであった。

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彼の残したアルバムを聴きながら、謹んでご冥福をお祈りする。

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